つくば蘭展(その2) つくば洋蘭会の作品から(優秀作品の2)

 11月18日から25日まで開催されたつくば蘭展で展示された、つくば洋蘭会の作品から紹介しています。今回は、熱帯資源植物温室の最奥部に展示された、つくば洋蘭会の優秀作品の続きです。
 つくば洋蘭会の会長は、世界らん展日本大賞を4回獲得(最多)した斉藤正博さんで、会員の大塚初枝さんも1回獲得しています。
 (敬称略。植物名はラベルに表示されていたたものを基本にしています。学名の最初の部分は属名を、2番目以降は種名を表わします。種名が小文字で始まる場合は原種、大文字の場合は交配種です。‘’で囲んだ部分は個体名です)

優秀作品の展示の様子です
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ステノグロテス・ロンギフォリア (手前から2段目、右端)
Stenolottis longifolia (南アフリカに分布)
稲葉茂子
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自然な花に癒やされます

パフィオペディルム (グリーンムーン x アイスエイジ) (手前から2段目、右から2番目)
Paph. (Green Moon x Ice Age) 'Madchen'
斉藤正博
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黄色が抜けて、白い花になると良いのですが

ブラソカトレア・カーニバルキッズ (手前から2段目、左から2番目)
Bc. Carnival Kids
松本孝二
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パフィオペディルム・ハロルド クーポウィッツ (手前から2段目、左端)
Paph. Harold Koopowitz
岩瀬美千代
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栽培は容易です

カトレア・マキシマ (最前列、右端)
C. maxima 'La Pedvena' (南米大陸太平洋側に分布)
大塚初枝
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パフィオペディルム・ヘレナエ (最前列、右から2番目)
Paph. helenae (ベトナム北部に分布)
飯泉和紀
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全体的に黄色なのがいいです

バルボフィラム・グランディフローラム オーレーム (最前列、左から2番目)
Bulb. grandiflorum fma. aureum 'Shining Fuji' (ニューギニア、スマトラ、スラウェシに分布)
伊東忠夫
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(注:側花弁が前に突き出し、唇弁を覆い隠しています)

カトレア・トリアネ ティポ (最前列、左端)
C. trianaei tipo 'Obregon' (コロンビアの雲霧林に分布)
倉持見永子
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 その他の出品作品の中からデンドロビューム(ラン科セッコク属)の仲間を紹介します。出展者名は省略しました。

デンドロビューム・ロズリー
Den. roslii (= Den. terengganuensis)
マレーシアに分布。 唇弁に毛が生えています
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デンドロビューム・サンデレー      デンドロビューム・ビギバム
Den. sanderae var. luzonicum      Den. bigibbum 'Merry Fantasy'
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デンドロビューム・ジャイラック スイート          デンファレ      
Den. Jairak Sweet                       
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デンドロビューム・クリサンツム     デンドロビューム・パーセニウム
Den. chrysanthum             Den. parthenium
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 11月21日撮影。
 次回は、水戸市植物公園蘭科協会の作品から紹介します。


この記事へのコメント

  • shizuo

    豪華で気品があり、憧れの花ですね~。
    大切な人へ贈る為にあるような、
    長さん、そんな花だと思います。
    「つくば蘭展」、贅沢な気分に浸れるひと時ですね(^^♪。
    育てられた方の丹精が感じられます。
    2018年11月25日 14:14
  • eko

    ランは豪華で奥が深く変化に富み種類も膨大で見ているだけで幸せ気分になります。
    今回の中ではカトレア・マキシマが良いですね。
    唇弁に毛が生えたデンドロビューム・ロズリーは不思議ですね。
    2018年11月25日 14:38
  • なおさん

    世界らん展の大賞の常連さんがいる会の展示、ということでは、それぞれの出品株も素晴らしいものばかりだろう、という期待にそう展示をしないといけないというプレッシャーもあることでしょうねえ。

     いろいろなランがあると、香りも幅があり複雑でしょうねえ。
    2018年11月25日 15:12
  • river

    素晴らしいランが並びましたね。ステノグロティス・ロンギフォリアはアフリカ原産の小型の地生ランですね。このランは可愛らしい花をたくさんつけていますね。リップが3裂し側裂片がさらに2~3裂して面白い花形をしています。暑さ寒さにも比較的強いようです。
    2018年11月25日 16:16
  • 無門

    こんにちは

    ランの美しさは
    心癒されます
    いつ見ても見飽きない
    2018年11月25日 16:37
  • 寿々木

    いろんな蘭、聞き慣れない名前の花が多いです。きれいに咲く蘭ですから甲乙つけがたく、変わったものが賞に選ばれるような気がします。
    2018年11月25日 16:50
  • 信徳

    蘭の改良は他の花以上に注目されて色のみならず花姿まで原型を
    遥かに飛び越したものが多いですね。
    驚きました。
    2018年11月25日 18:53
  • mori-sanpo

    それぞれ見とれてしまうほど素晴らしい蘭ですね。
    今回は、パフィオペディルム・ハロルド クーポウィッツに心惹かれました。
    2018年11月25日 20:19
  • 長さん

    shizuoさん、コメントありがとうございます。
    ランの花は素敵なものが多いです。しかし、大切な人への贈り物にするときは、綺麗なら良いというわけにも行きません。なぜなら、品種によっては育てる環境や水、温度管理などが難しいものもあります。折角送ってもらったのに、花が終わったら枯らしてしまったというのは気の毒です。
    2018年11月25日 21:22
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    ランは実にバラエティに富んでいますね。ラン展に行く度に初めて見る品種があり、それも楽しみのひとつです。
    唇弁に毛が生えたデンドロビューム、何故そのように進化したのか理由を知りたいものです。
    2018年11月25日 21:27
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    斉藤正博さん始め、会員の方が現場に詰めておられましたが、何となく、蘭友会の月例会の延長のような雰囲気が感じられました。皆さん、ベテランですから、この時期に咲いている個体から選んで持ち寄ったのではないでしょうか。斉藤さんの大株が出展されていなかったのが寂しい感じです。
    2018年11月25日 21:33
  • 長さん

    riverさん、コメントありがとうございます。
    ステノグロティス・ロンギフォリアは南アフリカ原産で、低地の岩生・地生蘭です。育てやすいと言うことですから、耐寒性・耐暑性があるようです。ムレチドリという名前で流通しているようです。
    2018年11月25日 21:41
  • うふふ

    ランの美しさは別格ですね。
    その上、良い香りまで漂ってくるのですからたまりません。
    でも、枯らし上手の私は手を出すのはあきらめました。
    見せていただくだけです。
    2018年11月25日 21:42
  • 長さん

    無門さん、コメントありがとうございます。
    らん展に行くと好奇心がむらむらとわき起こり、写真を撮りまくってしまいます。後で、写真を見て癒やされています。
    2018年11月25日 21:43
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    ランの種類は多いので、今回も初めて見るランがありました。
    つくば蘭友会の作品はブルーリボンだけですから、カトレア類とかデンドロビュームとかの区分の中で評価されたようです。
    2018年11月25日 21:47
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。
    ランの改良はこうした愛好家の皆さんも渡来しておられるのではないでしょうか。予想しないような素晴らしい色・形が現れたら嬉しいでしょうね。
    2018年11月25日 21:49
  • 長さん

    mori-sanpoさん、コメントありがとうございます。
    パフィオペディルム・ハロルド クーポウィッツに目が止まりましたか。
    パフィオペディルムの原種同士、マリポエンセとロスチャイルディアナムを交配したもので、マリエポンセの黄色、ロスチャイルディアナムの赤紫を受け継いで、形も良くなっています。
    2018年11月25日 21:56
  • 長さん

    うふふさん、コメントありがとうございます。
    今回もカトレアの原種や交配種がたくさん出展されましたから、良い香りが漂ってきました。
    育てるのは難しいものもありますが、簡単なミニ胡蝶蘭を買ってきました。
    2018年11月25日 21:58
  • ロシアンブルー

    こんばんは。
    やっぱり、カトレアは華やかですね。
    デンドロビューム・ロズリーは面白いランですね。
    デンドロビュームもたくさんの種類に見ごたえありますね。
    2018年11月25日 22:23
  • shuuter

    先週 外に出していた 洋ラン 温室に入れました。
    放置したママで水をやるのも忘れそうになります。
    心がこもっていないといい花咲きませんです。
    2018年11月25日 22:26
  • 長さん

    ロシアンブルーさん、コメントありがとうございます。
    私の大好きなランの花ですから、今回も見に行ってきました。昨年は手や足を骨折していて行けなかったのです。
    デンドロビューム・ロズリー、リップに毛が生えているのが面白いですよね。
    2018年11月25日 22:36
  • 長さん

    shuuterさん、コメントありがとうございます。
    ランは遅い取り込みですね。でも、その方がたくましく育つかも知れませんよ。
    我が家は水の管理が簡単なミニ胡蝶蘭を買ってきました。
    2018年11月25日 22:40
  • イッシー

    流石に名うての育成家の作品は凄いですね!
    華やかで美しい!
    2018年11月26日 07:35
  • すーちん

    お早うございます
    カトレアのカーニバルキッズ
    初めて見た様な^^
    ランは色といい
    雰囲気といい
    矢張り引き付けられますね^^
    2018年11月26日 07:39
  • 長さん

    イッシーさん、コメントありがとうございます。
    ランの愛好家は美しいランだけでなく、変わったランや、醜いランを育成している方もおられます。
    2018年11月26日 09:56
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうございます。
    ブラソカトレアは比較的色が薄い品種が多いですが、カーニバルキッズは唇弁の色が濃いですね。
    2018年11月26日 10:00
  • ジュン

    個性的で品があり豪華
    立派な美しい姿ため息です
    2018年11月26日 10:18
  • 長さん

    ジュンさん、コメントありがとうございます。
    らん展に行くと、見事な作品が並び、時々、始めて知る品種があったりして、とても楽しいのです。目がランランと輝いてしまいます(笑)。
    2018年11月26日 11:10
  • はるる

    ここへ伺うと、ランが拝見できます。
    上品な優雅な高貴な、いろいろな言葉が似あいます。
    美しいですね。
    2018年11月26日 19:39
  • 長さん

    はるるさん、コメントありがとうございます。
    バルボフィラム・グランディフローラム・オーレームという風変わりなランもありましたが、ブルーリボンを獲得するような作品は綺麗ですね。
    2018年11月26日 21:03

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