ヒイラギモクセイ、ハマギク、ツバキ(秋一番)、オガタマノキ、チヂミザサなど

秋の皇居東御苑にて(7)  10月8日、10日
 8日も10日も天守台があった石垣の上に昇る外国人観光客が目立ちました。写真は、本丸大芝生から見た天守台。
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 天守台の左手前にあるトイレに立ち寄った後、天守台付近の花や実を撮りました。
ヒイラギモクセイ(柊木犀)
モクセイ科モクセイ属の常緑小高木
ヒイラギ(柊)とギンモクセイ(銀木犀)の雑種と考えられている
雌雄異株で、雄株のみが知られている
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ハマギク(浜菊)
キク科ハマギク属の多年草(1属1種)。別名:フキアゲギク
関東以北の太平洋岸に分布。日本固有種
シャスターデージーの交配親
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縁に波状の鋸歯がある。葉柄はない
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ツバキ ‘秋一番’
白地に紅色の縦絞りが入る、一重咲き小輪品種。絞りの具合は様々
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絞りが殆どない花が多かった
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オガタマノキ(招霊木)
モクレン科オガタマノキ属の常緑高木。別名オガタマ、トキワコブシ
日本に自生するモクレン科では唯一の常緑樹
和名は神道思想の「招霊」(おぎたま)から転化したもの
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別名(トキワコブシ)のように、実はコブシに似ている
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チヂミザサ(縮み笹)
イネ科チヂミザサ属の一年草
葉の形がササに似て、やや縮んだようなしわがある
5年前に1株見つけたが、今はこんなに増えている
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バクチノキ(博打の木)
バラ科サクラ属の常緑高木。別名、ビランジュ(毘蘭樹)
先月、日比谷公園で初めて花を見た木です
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↑ 石室(非常の際の、大奥用の調度などを納めた所)
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 本丸の西側沿いに南へ向かって歩きます。
 (つづく)


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 ウォーキング中に見た花です。

ルリマツリモドキ(瑠璃茉莉擬き)
イソマツ科ケラトスティグマ属の多年草または落葉ほふく性低木
原産は中国西部。花径2cm位の小さな花です
名の由来はルリマツリに花が似ているため。別名:ケラトスティグマ
ルリマツリは同じイソマツ科でも属が違うため、遠い親戚になる
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苞が茶色なのでちょっと汚い感じがするが、花は次々に咲く
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 10月18日撮影


この記事へのコメント

  • river

    天守台の上には高さ45m、日本最大の5層6階の大天守閣がそびえていたのですね。「明暦の大火」で焼失した後は再建されませんでした。天守閣があったのは50年でした。
    チヂミザサはこちらではおなじみの雑草です。子供の頃この草の中を歩き粘性のある種がズボンにたくさん着いてしまい親に叱られながら必死に落とした記憶があります。
    今年、長年栽培していたブータンルリマツリを枯らしてしまいました。
    2018年10月20日 14:33
  • 目黒のおじいちゃん

    もうツバジュが咲いてましたか。このあたり早咲きですね。
    ルリマツリ撮ったばかりです。モドキにびっくりしました。
    2018年10月20日 14:38
  • shizuo

    “天守台があった石垣”。
    多くの外国人観光客に交じって、興味深くわたしも見学。
    長さんのブログ記事に刺激され、皇居東御苑を数分にわたって散策。
    あっ、自宅PCでですけどね^^;
    いい学習の機会になりました(^^♪。
    2018年10月20日 15:51
  • なおさん

    ヒイラギモクセイの香りはより優しげで良い上品な香りですね。霰の散ったようなヒイラギの花も咲いてきたということで、さびしげな花ですが、やはりやさしい香りですね。ヒイラギモクセイは葉が固いので葉脈標本にするのにも良いですね。

     自生のハマギクは見たことがないのですが、大輪で整った花は良いものです。以前苗を買って育てたことがあるのですが、過酷な環境に育つものは丈夫で育てやすいものですね。株が木質化して盆栽のようになり、何年も経つと見事になります。

     チヂミザサも雑木林で普通に見かけるものですが、何処となく趣がありますね。斑入りのものをグラウンドカバー用に園芸店で売っているのを見たことがあります。ズボンの裾についていたのを払い落としておいたら、庭にも生えてきたことがあります。

     ルリマツリモドキも深い秋の空のような色で良いですね。
    2018年10月20日 16:26
  • 寿々木

    ハマギクがさいてましたか、この手の仲間にすては大きな花ですね。当地植物園では10月12日にまだツボミでした。
    2018年10月20日 16:36
  • 信徳

    ヒイラギモクセイ、ハマギク、ツバキの白いのが綺麗ですね。
    どれも咲き始めでしょうか、シロは汚れが無い時は特に美しく見えます。
    2018年10月20日 16:51
  • shuuter

    オガタマノキ 神社に多いですね。
    高い木ですので実を見たことないです。

    ルリマツリモドキ 香はあるのですか。
    2018年10月20日 18:33
  • 無門

    こんにちは

    天守台といえば
    先週駿府城で大発見がありました
    とにかく日本一の大きさだったようです
    きょうはいけばな展を見て
    初見の植物がたくさんあるのに
    驚きました
    2018年10月20日 18:34
  • すーちん

    こんばんは
    ヒイラギモクセイ
    葉っぱは確かにヒイラギ
    ですね
    皇居のハマギクには確か
    素晴らしいお話が有りましたよね
    2018年10月20日 20:53
  • 月奏曲

    無料で『エンペラーの庭園』を観光できるせいか外国人多いですよねぇ…

    年齢がある程度いってるととても喜んでますが小さいお子さんにはちょっと地味なのかな?あれ芝生のところで遊んであげればいいのにとかちょっと寂しそうにしてる幼児見ると思っちゃう(; ・`д・´)
    2018年10月20日 20:58
  • 長さん

    riverさん、コメントありがとうございます。
    家康の頃の天守台はもっと南にあったのですが、慶長期に現在の天守台の位置に移されました。明暦の大火の後、経費がかかりすぎることや平和になった時代に天守台が必要かという論議になり、以降、作られることがなかったのですね。
    チヂミザサは吹割の滝に行ったときに初めて知りました。
    ブータンルリマツリはルリマツリモドキの仲間ですが、花色はルリマツリに近いですね。
    2018年10月20日 21:01
  • 長さん

    目黒のおじいちゃん、コメントありがとうございます。
    早咲きのツバキは10月には咲き出すのですね。
    ルリマツリモドキなんて紛らわしい名前をつけたものです。
    2018年10月20日 21:02
  • 長さん

    shizuoさん、コメントありがとうございます。
    もし、上京するようなことがあったら、ぜひ皇居東御苑をお尋ねください。足で見て歩くのが一番です。疲れますけど、ずっと勉強になりますよ。
    2018年10月20日 21:04
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    このヒイラギモクセイは大木で一番下の花でも鼻が届きません。孫の住むマンションの生け垣に使われているので、今度香りを味わってきます。
    自生のハマギクは国民宿舎鵜の岬に泊まったときに海の近くで見たことがありますが、鋸歯がこんなに目立っていませんでした。
    斑入りのチヂミザサが作られているのですか。風流ですね。
    ルリマツリモドキの花はすぐに萎れてくるのが難点ですが、次から次へと咲くようですね。
    2018年10月20日 21:11
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    ハマギクは草丈の割に大きな花が咲きますね。フランスギクとハマギクからシャスターデージーが作られたと知って納得です。
    2018年10月20日 21:21
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。
    今回は白い花ばかりだったので、ルリマツリモドキを一緒に投稿してみました。
    ハマギクは咲いたばかりで、ツバキ・春一番は10月初め頃から咲き始めたようです。ヒイラギモクセイはもう花が痛んできていて、綺麗なものを探して採りました。
    2018年10月20日 21:24
  • 長さん

    shuuterさん、コメントありがとうございます。
    オガタマノキ、古い神社のものは高木が多いですね。実は、ここで初めて見ました。
    ルリマツリモドキは「末莉」とついていますが、「擬き」なので香りはしませんでした。
    2018年10月20日 21:30
  • 長さん

    無門さん、コメントありがとうございます。
    ニュースをググってみたら、「家康が築城した駿府城の下層から、豊臣秀吉が建てさせた城の天守台が見つかった」という記事が見つかりました。これですね。
    最近、生け花に使う花の中には、私も初めて知るものが使われていたりしますよ。
    2018年10月20日 21:34
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうございます。
    ヒイラギモクセイの葉は棘に触ると痛いです。
    美智子様が釜石で見たハマギクをお気に召して、泊まったホテルの主が美智子様に贈ったという話ですか。
    2018年10月20日 21:38
  • 長さん

    月奏曲さん、コメントありがとうございます。
    普通、皇帝が歩く庭園に一般の人は入れませんからね。統計によると年間入苑者の4割が外国人だそうです。この比率、次第に増えているのではないかと感じます。
    皇居だから子どもをはしゃがせると不味いという思いがあるのかもね。
    2018年10月20日 21:43
  • うふふ

    日比谷公園のバクチノキに驚きましたが、石室のそばにあったなんて、またまた驚きました。
    ご紹介がなかったらぜんぜん気付かないで通り過ぎたかもしれません。
    今度行った時にじっくり見てみますね。
    2018年10月20日 22:03
  • mori-sanpo

    皇居東御苑には毎年出掛けていますが、いままでヒイラギモクセイには気が付きませんでした。
    雑木林の中で、ヤマホトトギスを見たいと思っていましたが、もう花は終わってしまったのでしょうか。
    2018年10月20日 22:56
  • 長さん

    うふふさん、コメントありがとうございます。
    バクチノキ、花が咲いている時期に行ったことがなかったので、初めて気付きました。花は9月頃からですが、実は晩春につくそうです。
    2018年10月20日 23:02
  • 長さん

    mori-sanpoさん、コメントありがとうございます。
    ヒイラギモクセイは天守台の左手前にありますので、花が咲いていなくても葉の形で分かると思います。
    雑木林のヤマホトトギスは9月末まで咲いていたようで、10月5日以降の花たより地図には記載されていません。
    2018年10月20日 23:07
  • eko

    ヒイラギモクセイは葉はヒイラギ、花はギンモクセイの特徴をしっかり受け継いでいますね。
    ツバキがもう咲いているんですね。白くて綺麗です。
    ルリマツリモドキの花色良いですね。一度だけ見たことがあります。
    2018年10月20日 23:13
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    ここのヒイラギモクセイは大木で、下の方より上の方に花がたくさん咲いているのですが、花が小さくて撮れません。
    早咲き椿って、とても早く咲くのですね。
    ルリマツリモドキはルリマツリより色が濃いので綺麗ですが、花が散るのは早いです。
    2018年10月20日 23:46
  • ジュン

    ヒイラギモクセイは葉は
    柊香りはギンモクセイ
    雑種なんですね
    チヂミザサ
    洋服に付け怒られました
    ハマギク海岸近くでで見ました
    2018年10月21日 06:34
  • 彩雲

    幼少時、隣家の庭にあった大木をギンモクセイと聞いていましたがヒイラギモクセイのようで、初めて知りました。
    キンモクセイも雌木は渡来せずに広まりましたが、これも雄木しか知られてないんですね。
    2018年10月21日 09:06
  • 長さん

    ジュンさん、コメントありがとうございます。
    ヒイラギモクセイは両方の良いとこ取りみたいですね。雑種の強さも感じます。
    チヂミザサ、小さな引っ付き虫がたくさん出来るのですね。
    ハマギクは花が大きいからすぐ分かりますね。
    2018年10月21日 09:08
  • 長さん

    彩雲さん、コメントありがとうございます。
    ギンモクセイの葉にも鋸歯がありますが、ヒイラギモクセイは大きな棘がありますね。一般に、雄株の方が花が多いので、雄株だけが持ち込まれたのですね。
    2018年10月21日 09:16
  • はるる

    ヒイラギモクセ、いい木とううか花ですね。
    またハマギクがいいです。椿がもう咲いたのですね。
    石垣もとてもいいです。外国人はどこに行っても多いですね。
    2018年10月21日 19:44
  • 長さん

    はるるさん、コメントありがとうございます。
    ヒイラギモクセイ、花が痛み始めていたので、咲いたばかりと思われる綺麗な花を撮りました。
    ハマギク、まだ1輪でしたが、大きめの花が良いです。
    東京駅から近いこともあり、外国人の方にも道が分かりやすくて便利ですね。
    2018年10月21日 21:11

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