アキノノゲシ、ヤブマメ、ゴンズイ、ハリギリ、シラヤマギク、ノコンギク、ヤマコウバシなど

秋の皇居東御苑にて（４）　　10月8日、10日
　今回も皇居東御苑の二の丸雑木林で見た花や木を記録しています。
　アキノノゲシが淡い黄色の花を咲かせていました。

アキノノゲシ（秋の野芥子、秋の野罌粟）
キク科アキノノゲシ属の一年草または二年草



二の丸雑木林


ヤブマメ（藪豆）
マメ科ヤブマメ属の一年草。花の長さは1.5～2cmほど
雑木林のあちこちで見かけました



ウツギ（空木）
アジサイ科ウツギ属の落葉低木


ゴンズイ（権瑞）
ミツバウツギ科ゴンズイ属の落葉小高木
一つの花から3つの実が出来、それぞれ1～4個の黒い種が出来る

　高いところでヤツデのような花が咲いていました。花たより地図によると、ハリギリとのこと。やはり、ウコギ科でした。

ハリギリ（針桐）
ウコギ科の落葉高木・広葉樹。掌状の葉はキリのように大きい
別名：センノキ（栓の木）、ミヤコダラ、テングウチワ、ヤマギリなど



シラヤマギク（白山菊）
キク科シオン属の多年草。舌状花がまばらのように見える



ノコンギク（野紺菊）　たぶん
キク科シオン属の多年草。シロヨメナより花が少し大きい



樹種不明　→　ヤマコウバシ（山香ばし）
クスノキ科クロモジ属の落葉広葉樹
山形、宮城以西の本州、四国及び九州に分布
黄葉が美しく、枯れ葉のまま冬を越すので知られている
なおさんに教えていただきました。感謝

　次回も、二の丸雑木林で見た花や実です。
　（つづく）


　朝から夕方まで外出していますので、訪問が遅れることがあります。

Comments

[信徳]

三枚目の見られる雑木林は結構背が高くて鬱蒼としています。
小路は何本かになっていて色々草花を鑑賞出来るようになっているのでしょうか？
小菊は色々あって全て小菊で通しています（笑）。

[river]

ヤブマメは庭や菜園にはびこる雑草です。ヤブマメは独特な増殖法を持っています。地上の実のほかに地中でも豆を作ります。閉鎖花が地中で咲いて実を付けます。直径が7mmほどのかなり大きな種です。地上の花が咲いてできる種は3mmほどです。種が熟すと晴れた日にかなり大きな音を立てて弾け飛びます。その距離は軽く数mです。

[寿々木]

アキのノゲシはクリーム色の綺麗な花で、背丈を超えるほどになります。キク科の花はよくわかりませんがシラヤマギクの花弁がまばらですね。

[shuuter]

シラヤマギクがさいていましたか、
一番先に咲きだす野菊ですね。
ノコンギクも元気ですね。

[イッシー]

本格的な雑木林があるんですね。
紅葉なんかもいいんですか。
今日はお出かけですね、素敵な写真でも撮りにいかれたのでしょうか。

[うふふ]

ゴンズイの実が割れましたね。
赤い中に黒い実が見えてきれいなこと。
今年はたくさんの実が生ったようですね。

[目黒のおじいちゃん]

楽しい散歩道ですね。
天皇皇后様におかれては朝の散歩に訪れることもあるとか。
国民が散策を共有できるのは有難いことですね。

[なおさん]

皇居はどうも下々の平民には敷居が高いような気がしてなかなか足が向かないのですが、都心で豊かな雑木林の自然が楽しめるというのは良いですよね。

　クリーム色の優しげなアキノノゲシや薄紫のヤブマメは野辺で普通に見られるものですが、良い雰囲気ですよね。
　ノコンギクも白っぽいものが多いですよね。コンギクと呼ばれるのは、どなたか目の肥えたひとが自然の中から見出したもので、特別濃い色あいですね。

　樹種不明の黒い実は、ヤマコウバシかなあ？？と思いました。

[mori-sanpo]

二の丸雑木林は、里山そのもので植生が多様で何時行っても楽しめる林ですね。
秋のハリギリの大木の黄葉、北海道で何回か見たことがありましたが、一度見たら忘れられないほど魅力的な美しさでした。

[月奏曲]

行ったときは一応覗いて歩き回ってるしあそこの雑木林の雰囲気は好きなんだけど私こんなにお花とか見つけられてないですね(;´Д｀)

経験やらなんやらやっぱ足らないんだろうなぁ…今度行く時はHP印刷して行ってみます。

[eko]

アキノノゲシは優しいクリーム色で素敵ですね。こちらの散歩道でも見られます。
ゴンズイの実がたくさん付いて割れていますね。赤と黒の実が綺麗です。
ノギクの仲間はよく分かりませんが、シラヤマギクは舌状花がまばらについていますね。

[長さん]

信徳さん、コメントありがとうございます。
この雑木林は造成されて30年以上になるので、樹高のあるものも多いですよ。雑木林ですから、たくさん花がさくというわけではないですが、キンランやギンランなんかはたくさん咲いていた記憶があります。

[長さん]

riverさん、コメントありがとうございます。
ヤブマメの詳しい特徴を挙げていただいて、ありがとうございます。
記事を作るに当たって、2～3のＨＰを当たるのですが、閉鎖花が地中で咲いて実になるというのは面白い性質だと思いました。種が大きな音を立てて弾けるのを見てみたいです。

[長さん]

寿々木さん、コメントありがとうございます。
アキノノゲシの花色は良い感じですよね。ここのアキノノゲシも草丈が2ｍ近くになっている場所がありましたよ。キク科は私も苦手です。

[長さん]

shuuterさん、コメントありがとうございます。
シラヤマギクは何カ所かで群生していました。
ノコンギグも3ヵ所くらいの固まりで咲いていましたよ。

[長さん]

イッシーさん、コメントありがとうございます。
いらしてみたら分かりますが、ここが皇居の中なの？とビックリされると思いますよ。樹種が色々あるのですが、紅葉の頃も良いですが、普段は入れない乾通りの紅葉が格別です。

[長さん]

うふふさん、コメントありがとうございます。
ゴンズイの実から黒い種がちらりと覗く様子が良いのですが、少し弾けすぎてしまいました。ゴンズイは比較的大きな木ですが、これ1本しかないのです。

[長さん]

目黒のおじいちゃん、コメントありがとうございます。
天皇ご夫妻が散策されるのは休園日の月曜日か金曜日らしいです。ここで茶摘みをされると聞いたことがあります。

[長さん]

なおさん、コメントありがとうございます。
皇居は恐れ多いと思っておられる日本人が多いようですが、最近は外国人の方の方が多いので、もっと日本人もいったら良いのにと思います。
アキノノゲシは8日に行ったときは咲いていなかったので、再取材にいって良かったです。
不明の木ははの様子からクスノキの仲間かなとは思っていたのですが、ヤマコウバシで確認できました。ありがとうございました。

[長さん]

mori-sanpoさん、コメントありがとうございます。
私も東御苑に行くときは二の丸雑木林を真っ先に見て回るようにしています。ハリギリの黄葉が魅力的ですか。まだ青々した葉でしたが、12月頃行ってみようかな。

[ロシアンブルー]

こんばんは。
紫色のマメ科のはなは、ヤブマメ東京都云うのですか～、よく見かけますが名前を知りませんでした。
ノコンギクとかヨメナとか似ているものは野菊でくくってしまいます。

[長さん]

月奏曲さん、コメントありがとうございます。
皇居東御苑に行くときは事前に「花だより地図」を印刷して持っていきます。それを見ながら花を探すと時間が省けますが、記された場所がちょっとずれていたりするとあちこち探さないとなりません。

[長さん]

ekoさん、コメントありがとうございます。
アキノノゲシ、そちらでも咲いていますか。キク科にしては草丈が大きくなりますよね。
ゴンズイの実、時期的にはちょっと遅かった感じです。私は黒い種が少し見えるくらいが好きなんです。
シラヤマギクは何とか名前を覚えました。

[長さん]

ロシアンブルーさん、コメントありがとうございます。
ヤブマメは種を遠くまで飛ばすので、あちこち広がるようです。お近くでも咲いていますか。
私もキク科は苦手です。似たものが多いですからねー。

[行き当たりばったり]

おはようございます。
すっかり秋の風景ですね。ゴンズイの実、手に取って食べてみたいほどです。
探せばいろいろ秋の実が見つかるもので----

[ジュン]

秋の皇居東御苑
散策したことがありません
雑木林も綺麗ですし
長さんのブログを
参考にして行きたいです

[すーちん]

お早うございます
河原のアチコチで見れた
野菊少なくなりました
寂しいですね

[長さん]

行き当たりばったりさん、コメントありがとうございます。
色々な木が混在しているのが雑木林の特徴ですね。
ゴンズイの実、赤と黒の取り合わせで、目立ちます。黒いほうは種なので、食べられません。

[長さん]

ジュンさん、コメントありがとうございます。
これから秋の花が増えますが、紅葉も楽しみになりますので、是非一度訪れてみて下さい。その際は、宮内庁のＨＰから東御苑の花たよりの地図を印刷してお持ち下さい。

[長さん]

すーちんさん、コメントありがとうございます。
河原の野菊が少なくなりましたか。増水して土砂を被ったのか、それとも、河原の雑草と一緒に刈り払われたのでしょうか。

[はるる]

アキノノゲシ、ノコンギク、素朴なキクにやさしさ感じます。もうひとつ、シラヤマギク、見たことあるんですが、ちょっと変わっていますね。

[長さん]

はるるさん、コメントありがとうございます。
キク科は秋に咲くものが多いですね。見慣れたノコンギクなどと比べ、シラヤマギクは花弁数が少ないので、ちょっと変わった印象を受けますね。