以前、新聞だか雑誌だかにこの言葉が登場していて、「ラーメンみたいな細い材木で作る構造物?」なんて思ったものの、それ以上調べることはしませんでした。
先月の14日、ウォーキング中、建築中の建物の前でこんな材料を目にしました。
「合格証」に「ラーメン柱」と印刷されていますね、それで、ピンときました。これが「ラーメン構造」に使われるものなのかと。
以下2枚は、1階部分の構造が組み上がったところです。
1枚目の材料はこのように使われていました。コンクリートの土台に直接ボルト・ナットで固定されています。
コーナーの柱は意外に細いものでした。
これは、その日の工事現場の全景です。
帰宅後、早速「ラーメン」についてググってみました。Wikipediaには、
ラーメン (独: Rahmen) とは構造形式のひとつで、長方形に組まれた骨組み(部材)の各接合箇所を剛接合したものをいう。 ドイツ語で『額縁』の意。等と書かれていました。
建築・土木構造の分野では柱が梁と剛接合している構造をラーメン構造という。
ラーメン構造は、近代建築における最も一般的な構造形式であり、構造材別に見ると、鉄骨造(S造)、鉄筋コンクリート造(RC造)、鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)の建築物の多くに採用されている。ラーメン構造が現在のように一般的な形式となったのは、建築史的視点から見ると、ごく最近、20世紀に入ってからのことであり、ラーメン構造の普及は上記に挙げた建築材料、すなわち鉄とコンクリートの普及と切っても切れない関係にある。
歴史的な蓄積も多く、信頼性が非常に高い。事務所ビルや中層集合住宅などには柱間を6 - 8mにしたものがもっともコスト効率のよいものとされ、経済スパンとも呼ばれている。
近年ドリフトピン工法の普及に伴い、木質建築物においてもラーメン構造が可能となった。ラグスクリューボルトによる門型ラーメン構法がその代表例である。
基本的にはブレースや耐震壁が不要であるため、間仕切りのない、広々とした空間を作ることができる。
以下、省略。
「ラーメン」はドイツ語だったのですね。ラーメン構造の強度計算は大変らしいですが、コンピュータソフトの発展によりそれも手早く行われるようになったようです。
9月3日に通りがかると、既に3階部分のラーメン構造が出来上がり、2階部分まで外壁パネルや窓などが出来上がっていました。集合住宅ですね。ラーメン構造は工期短縮にも有効な工法らしいです。
3階部分の構造です。
2階の通路部分の構造は下に支えがないので、しっかりした構造になっています。
建築にも興味があるので、こんな記事になってしまいました。
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アジサイの返り咲き
建築現場からの帰り道、返り咲きしているアジサイに出会いました。
おのお宅の奥様に伺うと、‘墨田の花火’だそうです。装飾花の数はそれほどでもないですが、両性花の花がとても多いです。
装飾花の中にちょっと変わった花を見つけました。
上の花を横から見たところです。2段構造になっていますよ。こんなの、初めて見ました。
9月3日撮影。
この記事へのコメント
凡・ハヤト
わけい
nobara
ただ、名前だけはこの私σ(^-^) でも聞いたことが。
へ~~ぇ どこかに留めおきます。
返り咲きのスミダノハナビ、突然変異ですかね~
なかなかおもしろいですね。
日本列島、なんだか怖いですね~
ニュースを見て~おののいています。
無門
地震多発ですが
最近の建築は
かなり丈夫ですね
むしろ地盤が耐えきれず・・
eko
ラーメン構造の名前だけは聞き覚えがありますが、建築についてはさっぱりわかりません。自然災害に強い構造であってほしいものです。
返り咲きの隅田の花火の二段咲き面白いですね。
river
アジサイは休眠状態が弱いので何時でも花を咲かせることが可能です。今咲いていても必ずしも返り咲きとは言えません。家でも墨田の花火は最近まで咲いていました。八丈千鳥は今でも咲いています。花の上に小さな花を付けるのは’子持ち’と言います。ヤマアジサイでも子持七段花などは同じような花を付けます。
なおさん
墨田の花火にも変異があるのですね。戻り花をあたらめてみると、思いがけないものが見つかることもあるのですね。
寿々木
当地でもアジサイの戻り花に出合いました。
長さん
学校の授業でラーメン構造を学習されましたか。私は化学科だったので、専門外でした。
長さん
あちこち歩いていると、ひょっとしたことで、知識が広がることがありますね。ラーメン構造もその例です。
長さん
ラーメン材と書かれたラベルのお陰で知識が広がりましたが、あまり役に立ちそうにない(笑)。
アジサイの突然異変かと思ったら、「子持ち」という咲き方で知られているそうです。
長さん
阪神淡路大震災以降、建築基準法が厳しくなりましたし、地盤対策も進化しています。我が家は柱状地盤改良に加え、ベタ基礎を採用しています。
長さん
猛暑、豪雨、巨大台風、地震と次々に災難に見舞われていますね。関東地方はその穴場に近いので、何か起きやしないかと心配です。
ラーメン構造、揺れにも強いので、壁なしで大きな空間が作れるそうです。
アジサイの2段咲きは「子持ち」という咲き方だそうです。
長さん
なるほど、アジサイは今頃咲いても不思議ではない訳ですね。
2段に咲くのは「子持ち」ですか。たしかにそんな風にも見えますね。ある種の突然異変だろうと思いますが、固定しやすい異変なんですね。
うふふ
鉄骨を組み合わせた建物は丈夫な上に完成の時期も早いですね。
去年、わが家のベランダから鉄骨の建物があれよあれよという間に出来上がっていくのを見ていましたので、長さんのお話でなるほど納得しました。
よそ様のものでも、新しい建物が出来上がっていくのを見るのは楽しいですね。
コスモス
夫が材木屋の息子で、自分でも木工をやるので、なんの話からか忘れましたが、ラーメン構造が話題になりました。
さっそくスマホで調べて話してくれましたが、家事をしながら聞いていたので、記憶に残ったのはドイツ語ということでした。
長さん
ラーメンと聞いたら、普通拉麺の今年か思い当たらないですよね。ドイツ語とは知りませんでした。
墨田の花火だと奥様は仰いましたが、こんな咲き方(「子持ち」と言うそうです)が出たりすると、本当の墨田の花火?と思いたくなってしまいます。
長さん
ラーメンがドイツ語とご存じでしたか。流石、薬学にも明るい寿々木さんですね。
アジサイは休眠状態が弱いので、今頃咲いても戻り咲きとは言わないのだとか。
長さん
ラーメン構造、やっと分かりました。鉄骨造りは強度の割には構造が簡単で、外壁や内壁のパネルがすぐ組み込めるなど、工期も短くできるようです。
私も建築現場を見るのが好きです。今の我が家は定年後に建てたので、着工から完成まで、殆ど毎日現場に見に行っていました。
長さん
ラーメン構造の話が出ましたか。ご主人が材木屋さんの息子さんなら、建築関係には興味があるのももっともなことですね。
月奏曲
強度とれてるなら軽量化の為に穴開けてるんですね。
そこまでは知らなかったw
まぁ建築物って自重で倒壊しないように軽量化との戦いみたいですからねぇ…
長さん
箱形だけだとデザイン的には限界があるでしょうね。でも、大小の組み合わせで面白いものができそう。
現代では、鋼材の材質と形状、穴の位置や大きさ、全てパソコンに入力すると、強度計算をしてくれるまでに進化しているんじゃないかと思いますよ。
目黒のおじいちゃん
自社オリジナルのほか長年H社の仕事をしていました。
一般に有壁ラーメン構造と筋違付ラーメン構造があります。
耐震性dが厳しく問われるじだいです。神戸淡路大震災のとき、顕著な事例が話題に
すーちん
建設現場見たこと無いですが
これから注意してみます
イッシー
う~ん、知らなかったなー。ボーっと生きてんじゃねえって、チコちゃんに叱られそうです。
長さん
有壁ラーメン構造と筋違付ラーメン構造があるのですね。この現場の場合は、壁も筋違いもない方式のようですね。建物の大きさによって使い分けるということなのでしょうか。
最近は集積材によるラーメン構造もあるそうですね。
長さん
建物が好きなので、建築現場に出会うとしばらく眺めていることがあります。ちなみに、我が家は在来式ではなく、2x4式です。
長さん
建築用語だけでなく、物理関係もドイツ語が多そうですね。
ラーメン構造はチコちゃんでも知らないんじゃないかな(笑)。
ジュン
ブレースや耐震壁が不要
完成が早いのですね
長さん
直角の接合部が丈夫と言うことで、ブレースや耐震壁が不要なのだそうですが、高層ビルには向かないようです。
はるる
生まれ変わった時はこのようなところに住んでみたいです。
集合住宅だけなんでしょうか。いいですね。
長さん
この構造は、小規模ビルや集合住宅だけでなく、戸建てでも利用されているそうですよ。
生まれ変わったらですか、その頃にはもっと進化した構造や材料が使われているかもしれませんね。