ヘクソカズラ & パープル・チャイニーズハット、セイロンランティア、ココナッツ

 ウォーキング中に見た花です。
 夏に蔓延るつる草と言えば、ヤブカラシやヘクソカズラがトップ争いでしょうか。
 先月末、なおさんのブログ「季節の花だより」で、ヘクソカズラの赤紫部分が花弁の先端にまで達して、赤い星形のように見える花が投稿されていました(こちら)。
 以来、ウォーキングに出るたびに同じような花が咲いていないかと探していますが、先日、似たような花を見つけました。
 先ず、普通のヘクソカズラの花です。赤紫の部分は筒部から花弁の裂け目辺りまでです。
画像

 こちらが、赤紫部分が花弁の先端まで達しているヘクソカズラです。突然異変かと思ったのですが、そうではないようです。
画像
画像
 9月20日撮影。


~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~


初秋のつくば植物園にて(14)  9月8日
 今回はサバンナ温室の東側に建つ熱帯資源植物温室で見た花などです。
 入り口付近で、紫色とピンクの面白い形をした花が咲いていました。似たような花と言えば、チャイニーズハットでしょうか。

カロミア・テッテンシス
シソ科カロミア属の落葉低木。熱帯アフリカ原産
(クマツヅラ科ホルムショルディア属から変更)
別名:パープル・チャイニーズハット
画像
雄しべの長さは4~5cm
画像
画像
 似ているなと思ったチャイニーズハット(ホルムショルディア・サンギネア)はこんな花です。
画像
シソ科ホルムショルディア属の常緑低木、原産はインド~ヒマラヤ
(2014年11月、つくば植物園で)

セイロンライティア
キョウチクトウ科ライティア属の常緑低木。スリランカ原産
画像
購入元のタグが挿されたままなのは、植物園として如何なものか
画像画像

 この時期の「温室のみごろ植物」第1位はココヤシでした。「見上げて下さい。大きな椰子の実が3つついています。日本国内での結実は大変珍しいです」と書かれていました。

ココヤシの実(ココナッツ)
ヤシ科ココヤシ属の高木
画像
画像

 (秋のつくば植物園シリーズ終了)


この記事へのコメント

  • river

    ココヤシの耐寒温度は12℃沖縄や小笠原でないと育ちませんね。まして実を付けるとなるともっと高い温度が必要ですね。ベトナムだったと思うのですが液状胚乳を飲んだことがあります。おなかを壊すからあまり飲むなと言われました。
    関係ありませんがヤシを見てマレーシアのパームヤシ(油ヤシ)の大きなプランテーションを思い出しました。
    2018年09月27日 14:39
  • 寿々木

    ヘクソカズラに種類があるんですか、当方庭で大発生、見つけ次第引きちぎってるのですが、赤っぽいのは見ません。種が出来ると爆発的に増えますし茎から根が出て活着しますから困っています。除草剤散布すれば他の草ばかり出なく庭木まで影響します。何か良い方法ないもんでしょうか。チャイニズハットは、沖縄海洋博公園の温室で出合ったことございます。面白い花です。
    2018年09月27日 15:43
  • 目黒のおじいちゃん

    万葉の昔から名を知られた花と聞いていますが、このような花は見かけたことがありません。注意深く観測するべきものですね。
    富士山麓の花の編集中で、また多忙になり、訪問が疎かになっています
    2018年09月27日 15:49
  • eko

    ヘクソカズラにも種類があるんですか。普通の花しか見たことがありません。
    チャイニーズハットは見たことがあります。
    カロミア・テッテンシスはピンクとパープルで花色が綺麗ですね。でもユニークな花ですね。
    2018年09月27日 18:18
  • 長さん

    riverさん、コメントありがとうございます。
    ココヤシが九州以北の屋外では育たないので、温室と言うことになりますが、それでも実をつけることは数が少ないらしいです。つくば植物園の熱帯資源植物温室は天井高もあるし、室温も十分なので実をつけたのですね。
    ココナツミルクは料理に使われますが、ココナツジュースはお腹を壊しますか。
    2018年09月27日 19:02
  • りりい

    可愛い花なのに「ヘクソカズラ」と名付けられて、花も可愛そう。
    まだ見たことがありません。
    皆さん、よく花を見分けられていて、すごいですね。
    2018年09月27日 19:04
  • なおさん

    僕が見たのよりも紅が濃くやや違う雰囲気のように見えますが。こちらもまた面白いものですね。ありふれているものでも、良く探すと変異が見つかるものですね。

     ココヤシの結実は珍しいものなのですね。僕も見た記憶がありません。
    2018年09月27日 19:06
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    ヘクソカズラに種類はないと思いますが、花色に個体差が出るようですが、このように赤紫の部分が多いのは希だと思います。
    ヘクソカズラは引きちぎっても根が残った場合は再生するそうですから、スコップで根っ子毎掘るしかないですね。
    2018年09月27日 19:08
  • 長さん

    目黒のおじいちゃん、コメントありがとうございます。
    ヘクソカズラは空き地や畑などがない都会では見つけるのは困難かも知れませんが、無住になって雑草が生えているような所は可能性ありでしょう。
    富士山麓の花は名札がある分けでは無いので、同定も大変でしょうね。
    2018年09月27日 19:13
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    ヘクソカズラの種類ではなく、個体差だと思うのです。リンクをつけたなおさんのブログのものはもっと綺麗な色で、ちょっと雰囲気が異なっていますから。
    チャイニーズハットに似たカロミア・テッテンシス、面白い花ですよね。
    2018年09月27日 19:15
  • 長さん

    りりいさん、コメントありがとうございます。
    ヘクソカズラは悪名の代表ですね。ヤイトバナとかサオトメバナという別名があるのですが、全く定着しません。
    2018年09月27日 19:17
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    なおさんがご覧になったヘクソカズラの方がピンクに近いので、綺麗ですよね。引き続き探してみたいと思います。
    ココヤシの実、何年もここに通っていますが、私も見たのは初めてです。
    2018年09月27日 19:20
  • shuuter

    ヘクソカズラ 美しく撮れましたね。そんな名前を付けられましたが、かわいい花です。
    においも悪くないですよね。
    2018年09月27日 19:33
  • 信徳

    ココヤシは高雄などの広い庭には大抵植えてありました。実を落として鉈で頭を割りストローで何度も飲みました。
    暑い日は水代わりです。
    ヘクソカズラも注意して見ると面白いのが有るんですね。
    2018年09月27日 20:15
  • コスモス

    サオトメバナ(ヘクソカズラ)でこのような花弁を見たことはありません。今度注意して見ようと思います。
    もう実ができているのもありますね。
    2018年09月27日 20:47
  • 長さん

    shuuterさん、コメントありがとうございます。
    葉や茎を揉んだりしなければ臭くはないのに気の毒な名前がつけられました。花は可愛いのにね。
    2018年09月27日 21:36
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。
    南方ではココナッツのジュースは非常用の水分にもなりますね。
    蔓延って困るヘクソカズラですが、こんな花を探して歩くのも面白いものです。
    2018年09月27日 21:42
  • 長さん

    コスモスさん、コメントありがとうございます。
    こんな花を見つけるため、あちこち歩きまわりましたよ。リンクしたなおさんが撮った花のような綺麗なものが見つかると良いですね。
    若い実は触ると臭いらしいですよ。
    2018年09月27日 21:46
  • うふふ

    あっ、ホント!ヘクソカズラの赤い部分が大きいですね。
    初めて見ました。
    探してみればあるかも知れないのですね。
    見つけてみたいです。
    2018年09月27日 22:17
  • ロシアンブルー

    こんばんは。
    ヘクソカズラにいろんな花弁があるんですね~。
    先日も木々の枝に絡みつき、鬱陶しいので、殆どチョキチョキ切ってしまいました。
    花は可愛いのですが、臭いのには閉口です。
    花には気の毒なことをしました。
    2018年09月27日 22:19
  • 長さん

    うふふさん、コメントありがとうございます。
    探してみるものですね。ウォーキングの範囲には雑草が多いところがあるので、確立が高かったのかも知れませんが、数打ちゃ当たる?(笑)。
    2018年09月27日 22:35
  • 長さん

    ロシアンブルーさん、コメントありがとうございます。
    ヘクソカズラ、切ったりすると臭いでしょう?茎を切っても根が生きていますから又生えてきますよ。根を掘り起こし、乾燥させて捨てるのが一番です。
    2018年09月27日 22:40
  • 月奏曲

    ココナッツの実は面白いですね。

    タグはなぁ…わかりやすくはありますがこの場合はやはり手抜きと思われても仕方ないと思うなぁ…いけませんねぇ
    2018年09月27日 23:11
  • 長さん

    月奏曲さん、コメントありがとうございます。
    ココナッツ(ココヤシの実)を見たのは初めてです。
    日本一流の植物園で、業者のタグをつけっぱなしは不味いですよね。手抜きと見られてもやむを得ないでしょう。
    2018年09月27日 23:30
  • イッシー

    花の模様にも微妙な違いがあるんですね。
    驚きました。
    温室の花、珍しいのもありますね。
    2018年09月28日 07:30
  • すーちん

    お早うございます
    カロミア、育てた事
    あるような?
    花は思い出せませんが^^
    2018年09月28日 07:53
  • わけい

    我が家でよく見かける困った雑草は「へくそかずら」だったのですね。
    見かけるたびに抜くのですが(といっても気が向いたときだけ)すぐに復活します。手についた液体はとても臭いです。抜いていたので、こんな花が咲くとは知りませんでした。でも花は見なくても葉はしっかりと分かります。生育旺盛なので、狭い庭で増えては困ります。なまえが「へくそ」とは嫌われているのが伝わってきます。幸い「やぶがらし」は散歩途中ではすごく見かけますが、我が家には全く生えていないので助かります。
    植物園での業者の流通用ラベルはみっともない気がします。同感です。筑波植物園って国の施設(筑波実験植物園)とは別なのですか?同じだとすると、主目的は研究で観賞は副次的なものなので、流通名(和名とは別)は使わないでいただきたいです。
    2018年09月28日 09:20
  • 長さん

    イッシーさん、コメントありがとうございます。
    植物も生き物ですから、偶に他とは違う特徴を持つものが出てきます。見た目、美しいものが発生した場合、その特徴を次世代にも継続させられれば、園芸種として商機が広がりますね。
    2018年09月28日 09:48
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうございます。
    カロミアは珍しい植物ですから、市場に出回ることはなさそうです。
    似た名前のカルミア(金平糖のようなつぼみから花が咲く)は見かけることがあります。
    2018年09月28日 09:52
  • 長さん

    わけいさん、コメントありがとうございます。
    ヘクソカズラは根を取り除かないとしつこく復活します。それこそ、根絶やしにする必要があるでしょう。
    つくば植物園は「国立科学博物館 筑波実験植物園」の略称ですから、国の施設ですね。
    植物の輸入は禁止されている品種、地域があるのは確かですが、ライティア属はその中に含まれていないようですから、スリランカから取り寄せることも出来るはずです。輸入する手間・予算などの問題もあろうかと思いますが、業者から購入するのは研究機関としてどうかと思います。百歩譲ったとしても、業者のタグをそのまま使うのはNGですよね。
    2018年09月28日 10:08
  • ジュン

    ヘクソカズラ
    凄い!本当に赤いですね
    はじめて見ました
    来年我が家で探してみます
    2018年09月28日 11:44
  • 無門

    こんにちは

    ヤシの実は
    南国果実のチャンピオンだね
    夏に蔓延る王者は
    葛がありますよね
    2018年09月28日 13:09
  • 長さん

    ジュンさん、コメントありがとうございます。
    ヘクソカズラの花に赤紫の部分が多いですね。他にも変化があるかもしれないので、引き続き探しています。
    2018年09月28日 13:57
  • 長さん

    無門さん、コメントありがとうございます。
    椰子の実、現地でご覧になりましたか。
    クズも蔓延りますね。我が家の近くでは見つかりませんが…。
    2018年09月28日 13:59

この記事へのトラックバック