イヌホオズキ、アメリカタカサブロウ、イチビの実

 ウォーキング中に見た花などです。今回は在来種かアメリカ原産の帰化植物か、見分けが難しいと言われるものを取り上げました。間違っていたらご指摘ください。

イヌホオズキ(犬酸漿)
ナス科ナス属の一年草。日本全土の畑や道ばたに生える
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花径は6~7mm
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液果は直径7~10mmで、黒色に熟す。表面に光沢はない
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 良く似たものに北アメリカ原産のアメリカイヌホオズキがある。
 アメリカイヌホオズキでは花(果)柄が一か所で枝分かれして花や果実をつける(写真下)のに対して、イヌホオズキでは花(果)柄の分枝が僅かにずれて並んでつく(写真上)。
アメリカイヌホオズキの果柄の分枝する様子(昨年撮影)
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アメリカタカサブロウ(亜米利加高三郎)
キク科タカサブロウ属の一年草。南米原産の帰化植物
タカサブロウの名の由来は諸説あり、はっきりしない
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アメリカタカサブロウは葉が細く、明瞭な鋸歯がある
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花径は1cm位。花の形では見分けが出来ない
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タカサブロウは総苞片の幅が広く、アメリカタカサブロウは幅が
狭い傾向にあるそうだが、この写真では広いような気もする
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タカサブロウはそう果の周りに翼があるが、アメリカタカサブロウの
そう果は周りに翼がない。そのため、若い実を見ると、タカサブロウ
は扁平の菱形に、アメリカタカサブロウは丸いように見える
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 江戸川近くの田園地帯を歩いていると、農業用排水路の法面に面白い実をつけた植物がありました。

イチビ(漢字名は不明)
アオイ科の一年草。別名、キリアサ(桐麻)、ボウマ(莔麻)
インド原産で、世界中に分布している
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画像 平安時代から江戸時代にかけて、繊維をとるために広く栽培された。現在、雑草化しているものは在来種とは種子の色が異なり、遺伝子的にも別種とみられている。
 日本の侵略的外来種ワースト100に選定されている。また、外来生物法により要注意外来生物に指定されている。
 花期は7~9月。写真は、Wikipediaより拝借。

 9月11日撮影。


この記事へのコメント

  • 凡・ハヤト

    お花も実が生ると、何となくうれしいですね。
    2018年09月15日 14:12
  • river

    イヌホウズキもタカサブロウも庭や畑に生える雑草です。イヌホウズキはアメリカイヌホウズキに比べると実の黒に光沢が少ないと言われますが光沢もある株もあるので区別が難しいです。こちらで生えているのはタカサブロウでアメリカタカサブロウではないような気がします。イチビは見たことがありません。
    2018年09月15日 14:42
  • 目黒のおじいちゃん

    嫌われ者も美しい画像で見せて頂くと、いじらしく感じますね。艶やかな果実がいいですね。
    市川の万葉植物園に行った時に出逢った記憶があります。
    2018年09月15日 15:05
  • 寿々木

    イヌホオズキ、庭に繁茂するので困ってます。抜いても抜いても生えてきます。鳥の落とし物でしょう。
    2018年09月15日 15:14
  • なおさん

    イヌホウズキは、ちょっとした空き地や道ばたなどで普通に見かけますね。花は可愛らしいものですが、実は黒くあまり目立ちませんね。
     アメリカタカサブロウも良く見るとなかなか可愛らしい花です。

     イチビは猛烈に繁茂するもののようで、いちど拡がると手を焼くもののようですね。実の形が面白いものですね。
    2018年09月15日 15:56
  • 信徳

    イヌホウズキ、タカサブロウも散歩道で良く見れますが
    イヌホウズキ、アメリカイヌホウズキの違いまでは見たことが有りません。
    イチビは初見です。
    2018年09月15日 16:01
  • 無門

    こんにちは

    イチビ
    面白い形の
    種ですね
    中はどんなに
    なっているのかな
    2018年09月15日 17:29
  • shuuter

    イヌホオズキ 道端で見かけます。
    果実は光沢がないのですね。

    タカサブロウ今水田でよく見かけます。
    2018年09月15日 19:20
  • nobara

    イヌホオズキ、あちこちで見かけます。
    アメリカちゃんかなとか確認します。
    花びらの反りとか色々~この頃少なくなりました。
    タカサブロウさん、この頃お見掛けしません。
    やはり田園地帯のお方ですよね(*^-゚)⌒☆
    イチビの立体的なファンの羽根みたいな実?
    とても面白いです。へ~嫌われちゃったのですか?
    2018年09月15日 20:53
  • 長さん

    凡・ハヤト さん、コメントありがとうございます。
    食べられる実なら嬉しいですが、今回の植物は雑草ですからねー。
    2018年09月15日 21:11
  • 長さん

    riverさん、コメントありがとうございます。
    イヌホウズキもタカサブロウも外来種と大変良く似ており、細かいところまで比較しないと同定は出来ませんね。
    イチビは私も始めて知りました。増えて欲しくはないですが、来年、花を見たいものです。
    2018年09月15日 21:13
  • 長さん

    目黒のおじいちゃん、コメントありがとうございます。
    ウォーキングコースにはありふれた花しか見られなくなったので、今回は雑草を取り上げました。イヌホオズキの実は表面がざらつく感じで、光沢はありません。
    2018年09月15日 21:16
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    イヌホオズキがお庭に生えてきますか。抜いても抜いても生えるということは、こぼれ種が翌年だけじゃなく、翌々年以降にも発芽することがありそうですね。
    2018年09月15日 21:19
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    イヌホオズキは棘がない分、ワルナスビなんかより愛嬌があります。
    アメリカタカサブロウは日本や東南アジアのタカサブロウと極めて良く似ており、その変種なのかも知れませんね。
    イチビ、ここだけに生えていました。花を見たいので、来年どうなるか気にかけておきます。
    2018年09月15日 21:25
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。 イヌホウズキとアメリカイヌホオズキはとても良く似ています。花柄(実柄)の出方に違いがあることになっていますが、これも必ず違うということではないようです。
    2018年09月15日 21:30
  • 長さん

    無門さん、コメントありがとうございます。
    イチビの実は面白い形ですよね。中には膨らんだハート型の小さい種が詰まっているそうです。
    2018年09月15日 21:32
  • ロシアンブルー

    こんばんは。
    アメリカタカサブロウ、面白い名前ですね~、あまり見かけたことがないと思います。
    イヌホウズキは空き地でよく見かける花や実で背丈も大きく
    のびますね。
    イチビの花後は面白い形で想像できませんね。でも、じっくり見てみたい気もします。
    2018年09月15日 21:34
  • うふふ

    イヌホオズキとアメリカイヌホオズキの違いを野草図鑑で見てはいましたが、実際に見分けるのは難しそうですね。
    タカサブロウもよく分かりません。
    帰化植物が在来種を脅かしているそうですので、なんとかしないといけませんね。
    2018年09月15日 21:35
  • 長さん

    shuuterさん、コメントありがとうございます。
    イヌホオズキ、生えていますか、実には光沢がないですが、アメリカイヌホオズキもツルッとした感じではないので、比較の問題です。
    タカサブロウも水田雑草ですね。
    2018年09月15日 21:36
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    イヌホオズキもアメリカタカサブロウも住宅街では見かけることはなく、やはり田園地帯でしか見かけません。どちらも似たものがあるので、何枚も特徴がある写真を撮ってきましたが、小さいだけにピンずれも多数です。
    イチビの実、面白いですね。昔栽培されたものではなく、新たに侵入したものが増えてきているのだそうです。
    2018年09月15日 21:42
  • 長さん

    ロシアンブルーさん、コメントありがとうございます。
    タカサブロウという名は人の名前と同じですが、この植物にどうしてこんな名が付いたのか、はっきりしないそうです。
    イヌホオズキは草丈が1mにもなるそうですね。
    イチビの実、変わっているので、あればすぐ目につくでしょう。
    2018年09月15日 21:51
  • 長さん

    うふふさん、コメントありがとうございます。
    イヌホオズキもアメリカタカサブロウも、その場にずっといる訳にもいきませんから、各部分が分かる写真を撮ってきて、検討してみました。
    侵略的外来種ワースト100や、外来生物法により要注意外来生物に指定されていても、駆除に強制力がないので、困ったものです。
    2018年09月15日 21:55
  • イッシー

    外来種とかが多いですね。
    生態系?や植生がどんどん変わっちゃう。
    イチビの実は面白い形ですね。
    2018年09月15日 22:20
  • 長さん

    イッシーさん、コメントありがとうございます。
    植物の世界には外来種が多いです。全部が悪い訳ではなく、繁殖力が強く、在来の生態系を変えるものが問題なんです。
    2018年09月15日 22:27
  • eko

    イヌホオズキはこちらでもよく見かけます。ワルナスビと違ってトゲが無い分可愛いものです。
    アメリカタカサブロウはこちらの田園に繁茂しています。葉が細いのでそう思っています。
    イチビの花後は面白い形をしていますね。見たことはありません。
    2018年09月15日 22:27
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    イヌホオズキ、蔓延ると困るのですが、ワルナスビよりは可愛いから許してやろう(笑)。
    アメリカタカサブロウも多いですか。在来種のタカサブロウを探しているのですが、見つかりません。
    イチビの実、面白いですね。この道はたまにしか通らないので、花には気付きませんでした。
    2018年09月15日 22:31
  • すーちん

    お早うございます
    イチビですか見たこと有る様な
    気がしますが実は見たこと無いです
    2018年09月16日 07:51
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうございます。
    イチビの花を見たことがありますか。こんな実ができるまで、花に気付きませんでした。来年は花を見たいものです。
    2018年09月16日 09:59
  • 月奏曲

    イチビ,これ近所の原っぱとか月極駐車場の隅っこで見かけるけどワースト100なんだww

    たしかに生命力強そうwww
    2018年09月16日 10:26
  • 長さん

    月奏曲さん、コメントありがとうございます。
    イチビ、ご存じでしたか。私は始めて知りましたが、神奈川県の方が多いのかもね。
    2018年09月16日 11:33

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