今回は「W8:砂礫地植物(山地性・海岸性)区画」で見た花たちです。
ナミキソウ(波来草)
シソ科タツナミソウ属の多年草
日本、朝鮮、中国(東北部)、千島、樺太に分布
名の由来は、海岸の波打ちぎわに近い砂浜に生育することから
白い膨らみがあるところはハマウツボ科のママコナに似ている
花の長さは2cmくらい
花筒はS字にカーブする
ガガイモ(蘿摩・蘿芋)
キョウチクトウ科(←ガガイモ科)ガガイモ属のつる性多年草
北海道~九州の日当たりが良い、やや乾いた原野に分布
根茎は伸びるが根塊は出来ないのに、芋と名が付いた理由は不明
花径は1cm。白花種をシロバナガガイモとも言う
ソナレマツムシソウ(磯馴松虫草)
スイカズラ科(←マツムシソウ科)マツムシソウ属の多年草
日本固有種。関東地方の海岸に分布。絶滅危惧Ⅱ類 (VU)
マツムシソウは越年草だが、これは多年草
花径は4cmほど。草丈は低い(10~25cm)が、葉は厚い
マツムシソウ(松虫草)
スイカズラ科(←マツムシソウ科)マツムシソウ属の越年草
北海道、本州、四国、九州に分布する日本の固有種
草丈は50~90cm。ソナレマツムシソウとは別の区画で
ソナレマツムシソウと花は変わらない
トチカガミ(鼈鏡) 初めて見た
トチカガミ科トチカガミ属の多年草。準絶滅危惧種(NT)
中国、朝鮮半島、東南アジア、オーストラリア、日本に分布
とち(鼈)はスッポンのことで、光沢のある丸い葉を鏡に見立てた
雌雄異株。写真は雄花。花径15mmくらい
ニホンハッカ(日本薄荷)
シソ科ハッカ属の多年草。通称、ワシュハッカ(和種薄荷)
ニホンハッカは、ヨウシュハッカよりやや葉が長く、
萼筒の裂片が鋭く尖っていることから区別される
9月8日撮影。
(つづく)
この記事へのコメント
寿々木
目黒のおじいちゃん
なかなかコメントできなくて失礼しています。
信徳
ソレナマツムシソウは初見です。
今春、軽井沢植物園から貰ったマツムシソウの種が発芽し育っていますが花が咲くのは来年でしょう。
river
マツムシソウは今日も見てきましたがソナレマツムシソウは見たことがありません。
無門
トチカガミ
鏡は納得ですが
トチは何を指すのでしょう
nobara
ソナレってそなれまつ(磯馴れ松)を思い出します。
海岸に這うような意味があるのでしょうか・・
古語かなと思ってました。
ニホンハッカは田舎の畑に群生してました。
このごろ昔のことが色々思い起こされます。
ガガイモはご近所で見かけたのですが
この頃、見えなくなりました(-_-;)ゞ
eko
ガガイモの白花が咲いていましたね。
マツムシソウは涼しげな花ですね。ソナレマツムシソウは初見です。
トチカガミも初見です。とちはすっぽんのことで、花を指しますか?
なおさん
ガガイモも面白い花ですよねえ。武蔵丘陵森林公園でも咲いているのを見てきました。実のさまも綿毛のさまも面白いですね。
マツムシソウはこの間見てきましたが、高い山に生えるタカネマツムシソウの他にも海岸近くに生えるソナレマツムシソウというのがあるというのは面白いですね。神奈川の海岸あたりに生えるさまも見たいものです。
トチカガミは武蔵丘陵森林公園の池でも咲いているのを見ました。清楚な白が良いですね。
ニホンハッカも湿地で見たことがあります。これも可愛らしい花ですね。
長さん
ナミキソウやソナレマツムシソウは珍しいと思います。
マツムシソウは咲き終わったものもありますが、群落を作っていました。
長さん
体調はいかがですか。コメントを入れるのは大変なことがありますよね。気持ち玉だけで結構ですよ。
長さん
ガガイモの花を見たのは2回目で、花しか見たことがないです。実鞘が割れるとフウセントウワタの種に似たようなものが風に乗って飛んでいくのですね。
ソナレマツムシソウは風の強い海岸に生えるので草丈が低いようです。
長さん
近くにガガイモが生えていると、羽毛が付いた種が飛んできて芽を出すのですね。
ソナレマツムシソウは海の近くに行かないと見られませんから、植物園の良いところです。
長さん
トチカガミの名の由来ですが、トチはスッポンのことだそうです。何故スッポンなのかは分かりません。
長さん
ソナレは磯に慣れている植物といった意味らしいです。ソナレマツは高山植物だから、どんな由来で名が付いたのでしょうね。
ニホンハッカ、いわゆるハッカですよね。今まで日本在来種も西洋種も一緒に見てきました。
ガガイモは種が飛んで繁殖するらしいですが、見なくなりましたか。
長さん
タツナミソウは筒部が長いですが、確かにナミキソウと同じS字型ですね。
ガガイモ、茶色っぽい花もあるのですが、私は白しか見たことがありません。
ソナレマツムシソウは草丈が低く、葉が厚いので、見分けは可能です。
何故スッポンの名前がトチカガミに付いたのでしょうね。
長さん
ここのナミキソウは丈が低かったり、茎が斜めになったりしていますが、本来は真っ直ぐ上に伸びる草らしいです。
ガガイモというと毛むくじゃらの花がすぐイメージできますね。実鞘が割れたところを見たいものです。
マツムシソウが高山にも海岸にも対応して進化していったのは面白いです。
トチカガミ、初めて見たので、雌雄異花とは思わなかったので、もっと探せば良かったです。
月奏曲
ガガイモってお芋じゃなかったんだ(;´Д`)
長さん
ナミキソウの横顔は、マーチングバンドの楽器にたとえるなら、オオ際は全く違うけれど、スーザフォン?
イモでもないのに何故ガガイモと名前を付けたんでしょう、何か他書植物と間違えてつけたっぽい。
shuuter
素敵な植物園ですね。
ガガイモなどふつうにみられるの花を置いている植物園は少ないのではないですか。
長さん
この植物園は絶滅危惧種の育成にも力を入れていますが、勿論、一般に見られる植物もあります。私らの住む住宅街ではガガイモは滅多に見られません。
うふふ
ガガイモは植物園で見ましたが、今年はもう終わってしまったようです。
暑くても毛皮は脱がない花ですね(笑)
ロシアンブルー
ナミキソウは珍しい花ですね。
花筒がs字カーブしていて、訳ありですね。
ガガイモの花もあまりみかけませんね。
植物園でしか見られないのでしょうか。
長さん
トチカガミは力士の名前にありそうですね。調べてみたら、字は違いますが、序二段まで行った栃鏡がヒットしました。
ガガイモの花、もう終わっていましたか。つくば植物園はちょっと北寄りですからまだ咲いているのでしょう。毛皮を脱いだら日焼けしたりして(笑)。
長さん
ナミキソウ、珍しいでしょう。ここでしか見たことがありません。カーブの仕方はちょっと違いますが、タツナミソウもS字型ですね。
ガガイモは日当たりが良い、やや乾いた原野に分布とされています。群馬にお住まいの信徳さんやriverさんはご覧になっているそうです。
すーちん
ナミキソウ、花筒の
くびれが面白いですね
りりい
ナミキソウ、はじめてみました。一見したとき、トレニアかと思いました。
長さん
ナミキソウは正面から見るとこのくびれが分からないので、横顔の写真を添えました。
長さん
ソナレマツムシソウもマツムシソウも小さな花の固まりなのですが、一番外側の花弁が大きいのです。
ナミキソウがトレニアに見えましたか。我が家の2階のバルコニーに置いたプランターにどこから飛んできたのかトレニアが咲き始めました。
小枝
花筒がS字にカーブする波来草
個性的で美しいです。
お色も素敵ですね。
長さん
ナミキソウの花の形は正面からだけの写真では良さが分からないので、横顔も添えました。
お孫さん、可愛いでしょう。まもなく2ヶ月ですね。元気で育っていますか?
ジュン
S字にカーブ面白いです
長さん
ナミキソウの花色は良いですね。2つの白いラインがポイントです。