7月27日に訪れたつくば植物園で見た花です。今回も「サバンナ温室」の植物です。
遊歩道から距離がある、温室の片隅で赤くて細い花が咲いていました。名札も見えないので、ヒガンバナ科?と当りを付けて検索したらバッチリでした。
ハエマンサス・カテリナエ
(ハエマンサス・カトリナエ)
ヒガンバナ科マユハケオモト属の多年草。南アフリカ原産
草丈は70cm程度、花径は20cm前後だそうです
属名でお分かりのように、マユハケオモトの仲間です
↑ 葉は波打っています
アデニア・グラウカ
トケイソウ科アデニア属の常緑低木(多肉植物)。南アフリカ原産
蔓を伸ばすので、ゲンチョウカズラ(幻蝶蔓)という名で流通
塊根植物で、根元が膨らむので分福茶釜の別名がある
トケイソウ科とは思えない花が咲く
掌状に5裂する葉の形が面白い
バルレリア・アルボステラタ
(バルレリア・アルボステラータ)
キツネノマゴ科バルレリア属の常緑小低木
原産は南アフリカ。東南アジア~インド、アフリカに分布
5弁の筒花。枝先の葉が苞に変化し、キャベツみたい
(ハエマンサス・カトリナエ)
ヒガンバナ科マユハケオモト属の多年草。南アフリカ原産
草丈は70cm程度、花径は20cm前後だそうです
属名でお分かりのように、マユハケオモトの仲間です
↑ 葉は波打っています
アデニア・グラウカ
トケイソウ科アデニア属の常緑低木(多肉植物)。南アフリカ原産
蔓を伸ばすので、ゲンチョウカズラ(幻蝶蔓)という名で流通
塊根植物で、根元が膨らむので分福茶釜の別名がある
トケイソウ科とは思えない花が咲く
掌状に5裂する葉の形が面白い
バルレリア・アルボステラタ
(バルレリア・アルボステラータ)
キツネノマゴ科バルレリア属の常緑小低木
原産は南アフリカ。東南アジア~インド、アフリカに分布
5弁の筒花。枝先の葉が苞に変化し、キャベツみたい
続いて、サバンナ温室の北側にある「熱帯雨林温室」に入りました。
真夏に熱帯雨林温室に入ったらさぞ暑いのではないか?と思われるでしょうね。
右は2階入り口付近に設置された温湿度計です。気温は27℃で、湿度も57%程度ですから、外より涼しいのです。
しかし、この温度計、なぜ120℃まで目盛りがあるのでしょう?調べてみたら、サウナ室用ですって。
グラマトフィルム・スペキオスム
ラン科グラマトフィルム属の着生蘭
和名はホウオウラン(鳳凰蘭)、別名:タイガーオーキッド
茎も太く、重いので鉄パイプで作った櫓で支持しています
櫓の中央付近で花茎が伸びています
ズームアップした写真をトリミングしています
世界最大のラン
グラマトフィルム・スペキオスムは世界でもっとも大きいランです。自生地では茎の長さが7メートルあまり、植物体の重さは2トン近くになることもあります。ひとつの株に10,000輪が咲いた記録もあります。
東南アジア、ニューギニア、ソロモン諸島の低地の木の幹に生える本種は、日本でめったに開花することがありません。自生地でも開花は気まぐれで、数年にいちどしか咲かないことがふつうです。
筑波実験植物園では、遺伝子情報からラン科の進化の道筋を明らかにする研究を進めていますが、グラマトフィルム属はシュンランの仲間であるシンビジウム属にもっとも近いことが明らかになっています。(植物園のHPより)
次回も、熱帯雨林植物温室でみた花を紹介します。
(つづく)
この記事へのコメント
寿々木
ロシアンブルー
珍しい花がいろいろ、ハエマンサス・カテリナエはヒガンバナ科、花弁が針のような細さに見えますが。
世界一のランは見事ですね。開花も気まぐれ、咲けば
10000輪、不思議なランですね。
一度見たくなります。
無門
タイガーオーキッド
もし支えがなかったら
どんなふうに花が咲くのかな
eko
アデニア・グラウカはトケイソウ科とは思えない花ですね。
グラマトフィルム・スペキオスムは世界最大のラン、見事なものですね。重さが2トン、一つの株に10,000輪の花とは凄すぎます。滅多に咲かないランの花、ご覧になれて良かったですね。
乙女ヶ丘
グラマトフィルム・スぺオキスム
花は余り美しく見えないのですが
香りが素晴らしいのかな?
彩雲
珍しい植物ばかりですが、維持管理するのは大変ですね。
river
イッシー
2tのラン。日野のトラックじゃないですよね(笑)
信徳
初見の花ばかりです。
珍しい草花ばかり置いている植物園は人が
多いのでしょうね。
グラマトフィルム・スペキオスムには驚きです。
シンピジュームに近いとはまたビックリ。
きゃべつ畑
暑い毎日なんですね。
心して生きねば
♪のこ♪
今夜も カワ(・∀・)イイ!!お花や
珍しいお花を 色々見せて頂き
ありがとうございました♪.+゚♬✿
一番最初の赤いお花は まるで
線香花火みたいでした( ゚Д゚)
キャベツから ひょっこりと
首を出した様なのも 珍しいし
最後の黄色の柄物は まるで洋服の
柄みたいでした ( ゚Д゚)@@
shuuter
世界最大の蘭 野生の味たっぷりですね。
長さん
この植物園は筑波実験植物園という名の通り、植物を展示するだけでなく、研究・実験をする施設でもあるのです。
熱帯地方は大きくなるものが多いですが、ランでこれ程大きいのは驚異的ですね。
長さん
ハエマンサス・カテリナエは花が綺麗に咲いているので、今後、もっこ通路側に移動するかも知れません。
世界最大のラン、これからも咲き続けるかどうか分かりません。一度、ここに見に行かれたら如何ですか。
長さん
タイガーオーキッドの花は5年前にも見たのですが、その時は花茎がしっかり立ち上がっていて、特に支えはありませんでした。
長さん
アデニア・グラウカ、トケイソウ科にしては変わった花ですよね。
世界最大のランですが、ここでは大きな鉢に植えてあって、これ以上大きくさせないようです。5年前にもたまたま花が咲いていたので、今回もラッキーでした。
nobara
アカバナも咲かせてる知人がいます。
カテリナエは少し?趣が違います。
とにかく、葉が全く違いますね。
お花は好みのタイプです((((^Q^)/
ほんとだー バルレリア・アルボステラタって
キャベツそっくり!そこからお花が・・
たしかにキツネノマゴかのお顔ですね。
長さん
グラマトフィルム・スぺオキスムは別名がタイガーオーキッドといわれるように虎斑です、今回は花に鼻が届かないので香りはわかりません。5年前も香りの記憶がないので、強い香りは出ないようです。
長さん
グラマトフィルム・スぺオキスムが着生する樹木ですが、かなり大きな木でないと2トンは支えられませんよね。
温室も含めてかなり広い植物園ですから、維持管理は大変だと覆います。
長さん
2016年世界らん展に出展されたグラマトフィルム・スぺオキスムには実ができていたのでしたね。あれはどこで育てているものでしょうね。私はつくば植物園と板橋区立熱帯環境植物館以外には知りません。
うふふ
自生地で2トンもある大きなランが日本でも咲いているのはうれしいですね。
変わったお花ですが、蕾の付き方などたしかにシンビジウムにも似ているように見えます。
長さん
2トンもの重量がある着生植物を支える木があるというのも凄いですよね。
長さん
私が行くのは平日が多いですが、土日は子ども連れの人たちも多く来ていますよ。ここ数年、修学旅行の高校生を見かけるようになりました。
グラマトフィルム・スペキオスムの花はシンビジュームに似ているように思います。
長さん
温室の温度や湿度は一年中殆ど同じなのです。今年の日本は異常な暑さですからね。
長さん
世界には変わった花や綺麗な花、色々あるから、連日ビックリじゃないですか?
最後の花は大阪のおばちゃんが好きそうな柄でしょう?(笑)。
長さん
温湿度計は熱帯雨林温室のものですが、特に冷房装置は稼働していませんが、通風が良いような工夫はされています。
世界最大のランですから、ここでは巨大になる前に株分けしているようです。
月奏曲
サウナって120度まであげる…最高だからないのか…でも最高そこまで上がる設備ではあるってことか…そう考えるとサウナちょっと怖い(;´Д`)
長さん
赤花マユハケオモト、写真では見たことがありますが、実物は見たことが無いです。マユハケオモトはしべと苞が目立ちますが、ハエマンサス・カテリナエは花弁がしっかり見えます。
バルレリア・アルボステラタは苞の葉脈が目立ちますが、感じとしてはキャベツですよね。
長さん
世界最大のランだけあって、植物園の温室で育てるには大きくなりすぎるのが難点です。これで、花が虎斑じゃなければもっと人気が出そうな来なします。
長さん
温室って緑の植物が多いから、熱を吸収してくれるのです。換気を良くすれば熱が溜ることもありませんからね。
日本の高温サウナは100℃というところがあるそうですが、殆どは90℃前後らしいです。本場フィンランドでも80~90℃くらいだそうですが、中には110~125℃というのもあるらしい。
なおさん
分福茶釜は狸が化けたもので、いつまでも汲んでも尽きず、湧き続けるということですが、火にかけられて狸は熱いだろうに、と思いますねえ。
グラマトフィルム・スペキオスムは、鳳凰が羽根を拡げたように巨大に拡がるさまが見事ですね。世界最大のランですか。これでは持ち運びもまずできないでしょうから、ラン展などでは展示も出来ないでしょうねえ。気まぐれに開花するというのも面白いですし、虎斑柄というのも面白いですね。
すーちん
「サバンナ温室」ですか
熱帯雨林より酷い
暑さが戻ってきそうです^^
菜の花
遅ればせながら私も2016年のらん展の画像を引っ張りだしました。すると、ありました。種もしっかり写っていました。あの特別展示のコーナーだったのですね。
長さん、楽老さん、思い出す機会をありがとうございます。
長さん
ハエマンサス・カテリナエは半球状に花が展開する、マユハケオモト同様葉が一緒に出るタイプです。球状に花が咲くれいとしてはハエマンサス・ムルチフローラがありますが、これは花後に葉が伸びるタイプです。
グラマトフィルム・スペキオスムは2016年の世界らん展日本大賞で特別企画「世界サイダのランと世界最小のラン」として、鉢植えが展示されました。この特別展示は長蛇の列で、私は時間切れで見ることができませんでした。
長さん
サバンナ気候は熱帯地方から少し北、あるいは南に位置しているので、最高気温は30℃未満です。
長さん
グラマトフィルム・スペキオスムは2016年の世界らん展で、特別企画「世界最大の蘭と極小の蘭」で展示されました。世界らん展には私も3日目に行ったのですが、この特別企画は長蛇の列で、時間の関係から見ることができませんでした。そんなことをriverさんのブログにコメントした記憶があります。
グラマトフィルム・スペキオスムは2013年につくば植物園で見たことがあるし、最小のランは特別企画の出口付近のものを望遠で撮ることができました。しかし、グラマトフィルム・スペキオスムの種は見たかったですねー。
はるる
温度計、意外と涼しいのですね。
温室は暑いものという考えがあるのでしょう。
それとも今の世の中の気温が暑すぎるのかもしれません。
世界最大のランとはすごいですね。
長さん
今年は特別に暑いですが、年間、殆ど変わらない温度にコントロールされているので、夏の温室は意外に涼しいのですよ。中には、冷房を入れている温室があるそうです。
世界最大のランだけあって、成長が早いです。