砂漠万年青(奇想天外)、姫コスモス、棘なしキリンソウなど

つくば植物園にて(7)
 7月27日に訪れたつくば植物園で見た花です。今回は、「熱帯雨林植物温室」を見終わって、一番大きな「サバンナ温室」に入りました。

奇想天外(ウェルウィッチア・ミラビリス)
ウェルウィッチア科ウェルウィッチア属の常緑裸子植物。一属一種
原産はナミビア、アンゴラ。別名:砂漠万年青
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花を見たのは2013年に続いて、2回目
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まさに奇想天外
 2枚の葉だけで生涯をすごし、高さは45cm以上にもなる。生長点は葉の付け根にあり、葉先には栄養が行き届かず、途中から枯れてしまう。でも、枯れた部分を切ると生長点が刺激を受け、生育に支障が出る。発芽後10年以上たってから開花することがあるが、毎年咲くとは限らない(気の向いたときに開花するらしい)。砂漠生まれなのに、多湿を好む。かなりの長寿で、600年~推定2000年のものもあるという。

スカエボラ・アエムラ
クサトベラ科スカエボラ属の匍匐性常緑多年草
原産はオーストラリア南部、東部
流通名はブルーファンフラワー、スカエボラ
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ヒメコスモス (姫コスモス)
(ブラキカム・アングスティフォリア)
キク科ヒメコスモス属(ブラキスコメ属)の多年草(一年草)
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フランネルフラワー(アクティノトゥス・ヘリアンチ)
セリ科アクティノツス属の常緑多年草
オーストラリア東部原産     右下は開花途中?
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トゲナシハナキリン(刺無花麒麟)
トウダイグサ科ユーフォルビア属の常緑低木。マダガスカル島原産
学名はユーフォルビア・ゲロルディイ
ハナキリンに良く似るが、棘がない別種。絶滅危惧種
赤い部分は苞で、本来の花は黄色の部分
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サザンクロス (クロウエア・エクサラタ)
ミカン科クロウエア属の常緑小低木。原産はオーストラリア東部
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ウンカリナ・ロエオエスリアナ
ゴマ科ウンカリナ属の落葉低木。マダカスカル島原産
ゴマ科なのに木本という変わり種
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 次回も「サバンナ温室」で見た花です。
 (つづく)


この記事へのコメント

  • river

    奇想天外と名付けたのは1936年9月石田英夫氏(岡山)で松崎直枝氏(東京大学小石川植物園)は“砂漠おもと”と命名しています。ただ命名の面白さから’奇想天外’の方が通りが良いようです。テレビでも何回か紹介されていますね。なんとも奇妙な植物です。
    フランネルフラワーは園芸店でもよく見かける花です。以前手を出しましたが栽培方法がつかめず枯れてしまいました。
    サザンクロスは今、家でも咲いています。
    2018年08月07日 14:48
  • 寿々木

    奇想天外、珍しいです。科名も聞いたことありません。花キリンに棘なしがあるとは、これまたビックリです。
    2018年08月07日 15:34
  • 目黒のおじいちゃん

    超珍しい花もあるのですね。銀杏や杉など長寿の樹木も全く太刀打ちできませんね。遺伝子研究のターゲットンに好適?
    2018年08月07日 16:05
  • もこ

    奇想天外面白いですね。そしてビックリです。
    世の中には私の知らない面白い植物が一杯あるのですね。
    生きている間に見られるものはほんの一部長さんは私の何十倍も見られたのでしょうね。
    これからもお元気で色々紹介してください。
    2018年08月07日 16:12
  • ♪のこ♪

    立秋とは 名ばかりで・・・
    今日も暑かったですね(´ー`A;) アセアセ

    ストレートに 耳に入って来るのは
    ”ヒメコスモス””くらいで( ゚Д゚)
    舌を噛みそうな 難しい名前に
    奇想天外な 色々を見せて頂き
    目から鱗状態でした\(◎o◎)/
    サザンクロス やスカエボラ・アエムラ
    カワ(・∀・)イイ!!ですね(▒^‿^▒)
    2018年08月07日 16:18
  • イッシー

    まさに奇想天外ですね。
    推定2000年は神のレベルですね。
    2018年08月07日 17:31
  • 信徳

    つくば植物園はユニークな植物が多いですね。
    特にこのような植物を集めた植物園なんでしょうか?
    フランネルフラワーは以前、園芸店で購入し1シーズン
    咲かせた事があります。冬場枯らしてしまいました。
    2018年08月07日 19:30
  • nobara

    まさに奇想天外☆彡ですね。
    お花?がまた、変わっていますね~
    推定2000年????
    お花が咲いたら枯れるとかないのですね。
    トゲナシハナキリンなら、
    お世話しやすいかな~((((^Q^)/
    2018年08月07日 20:00
  • shuuter

    ハナキリンに 棘なしの品種があるのですか。
    別種ということは 科と属も異なるのですか。
    2018年08月07日 20:40
  • 長さん

    riverさん、コメントありがとうございます。
    奇想天外の名付け親については「サボテン今昔」というHPなどに記載されていますね。自生地は極めて乾燥していますが、雨期に川の水に集まるようなところに多いそうです。本文には書き漏らしましたが、雌雄異株で、これは雄株です。雌株は花序が赤くなります。
    フランネルフラワー、日本の気候には合わないのでしょう。我が家のサザンクロスは1年しか保ちませんでした。
    2018年08月07日 21:27
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    ウェルウィッチア科ウェルウィッチア属に分類されていますが、現在生存しているウェルウィッチア科の植物はこの奇想天外だけです。
    棘なしのハナキリン、初めて知りました。以前からここにあったようですが、花が咲いていたので認識しました。
    2018年08月07日 21:32
  • うふふ

    奇想天外ですって?
    面白い名前ですね。
    気が向いた時にしか咲かなかったり、かなりの長寿だったり…まさに奇想天外です。
    刺のあるハナキリンを育てたことがありますが、棘なしは絶滅危惧種の別種なのですね。
    お花はよく似ていますが。
    2018年08月07日 21:35
  • 長さん

    目黒のおじいちゃん、コメントありがとうございます。
    奇想天外は草本では世界一長生きでしょうね。生きた化石とも言われています。この植物は雌雄異株ですが、風媒と虫媒の両方が可能だそうです。
    2018年08月07日 21:36
  • 長さん

    もこさん、コメントありがとうございます。
    お久しぶりです。
    世界にはビックリするほど変わった植物があるものですね。
    確かに沢山の種類の花を見ていますが、ランを除けば2000種類も見ていないのではないかと思います。
    2018年08月07日 21:40
  • 長さん

    ♪のこ♪さん、コメントありがとうございます。
    姫コスモスという名はなじみやすいですね、
    ラテン語の学名はカタカナにしても、とてもじゃないですが、覚えられません。
    名前は思い出せなくても、変わった花、珍しい花があるということを知っていただければ幸いです。
    2018年08月07日 21:43
  • 長さん

    イッシーさん、コメントありがとうございます。
    奇想天外は面白い植物ですよね。葉が2枚しかないし、草だから年輪もない。ですから、どれだけ生きているか推定するしかないわけです。
    2018年08月07日 21:46
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。
    つくば植物園は絶滅危惧種や極めて珍しい植物を収集育成することに力を入れているようです。
    フランネルフラワーやサザンクロスは日本でも流通していますが、育てるのは難しそうです。
    2018年08月07日 21:49
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    奇想天外、名の通り、ビックリする植物ですよね。雌雄異株で、これは雄株です。雌株は花序が赤くなるそうです。気まぐれに咲くので、雌雄両方植えたとしても、一緒に咲くとは限りませんね。
    棘なしなら育てやすいでしょうが、日本の寒さに絶えられるかどうか。
    2018年08月07日 21:52
  • 長さん

    shuuterさん、コメントありがとうございます。
    ハナキリンの棘なしです、ハナキリンと同属でも、変種ではなく、別種だそうです。
    2018年08月07日 21:54
  • 長さん

    うふふさん、コメントありがとうございます。
    砂漠万年青という別名もありますが、その生態の奇抜さから奇想天外と言った方がぴったりするかもね。
    ハナキリン、育てたことがおありですか。屋外だと耐寒性が弱いのではないでしょうか。
    2018年08月07日 21:57
  • eko

    奇想天外の名前だけ覚えています。不思議な花が咲きますね。600年~2000年なんて長寿なんですね。
    トゲナシハナキリンがあるんですね。トゲがないと痛くなくて育てやすそうです。ハナキリンとは別種なんですね。
    2018年08月07日 22:26
  • 月奏曲

    【奇想天外】というよりむしろ【意味不明】w

    サザンクロスって南十字星のように4枚葉…ヒトデ型?
    はっぱがサザンクロスなのかなぁ…やっぱ南半球原産だったのは納得
    2018年08月07日 22:38
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    奇想天外は5年前に2度投稿していますが、ご記憶でしたか。気まぐれに花が咲くそうですが、草本としてはビックリするほど長命ですね。
    トゲナシハナキリンはハナキリンと学名が異なりますから同属の別種ですね。
    2018年08月07日 22:44
  • 長さん

    月奏曲さん、コメントありがとうございます。
    今は奇想天外なんて言葉すら死語みたいなものですが、名付けられたのは昭和11年なんです。
    サザンクロスは日本人の命名です。オーストラリアでサザンクロスというと、白いセリ科の花になります。
    2018年08月07日 22:56
  • なおさん

    キソウテンガイだのアアソウカイだの植物名には奇抜??な名前のものがいくつかありますね。

     それにくらべると、スカエボラだのヒメコスモスは可愛らしいですね。

     ユーフォルビアの仲間にはいろいろ面白いものがあって、姿かたちが楽しめますね。トゲナシハナキリンは初めて見たように思います。
    2018年08月08日 05:31
  • すーちん

    お早うございます
    ハナキリンにトゲが
    無いのは嬉しいですね
    鋭いトゲですからね
    2018年08月08日 07:26
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    アアソウカイと言うのもありますね。川口グリーンセンターの温室に大きな木があります。アアソウカイも奇想天外も一般家庭では育てられませんが、スカエボラや姫コスモスは国内でも流通していますね。
    トゲナシハナキリンソウ、花が咲いていて、初めて気づきました。
    2018年08月08日 10:00
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうございます。
    ハナキリンは鋭い棘がびっしりですが、棘なしなら多肉植物として家庭でも楽しめそうです。
    2018年08月08日 10:01
  • ジュン

    知らない面白い美しい
    お花がいっぱい咲いているのですね
    本当に奇想天外ですね
    2018年08月08日 10:57
  • 無門

    こんにちは

    奇想天外
    きっと体内時計は
    超ゆっくり回っているのでしょうね
    2018年08月08日 17:24
  • はるる

    サバンナ温室、一番大きいのですか。それだけ植物も多いのでしょうか。奇想天外、いい名前です。花も気のむくまま、おもしろいですね。ヒメコスモス、たくさんあると、とってもきれいです。
    2018年08月08日 18:54
  • 長さん

    ジュンさん、コメントありがとうございます。
    こんなに珍しい花が色々あるので、植物園通いは止められません。
    奇想天外、大それた名前ですが、なるほどねと思います。
    2018年08月08日 21:24
  • 長さん

    無門さん、コメントありがとうございます。
    植物にも時間や季節を感じることが出来るそうなので、奇想天外に超ゆっくりな時計があるのかも。
    2018年08月08日 21:26
  • 長さん

    はるるさん、コメントありがとうございます。
    サバンナ温室は、他の温室より新しいので、規模も大きいです。
    奇想天外とは面白い名前ですね。その生態には驚くばかりです。
    ブラキカムを植えているお宅、時々見かけますよ。
    2018年08月08日 21:27

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