大温室の北側で見た花などです。今回は、初めて見る花がいくつもありました。
雌花が先に咲いて、ほかの株の花粉をもらい、実になり始めるころ雄花が咲くんですね。雌雄異花同株、雌性先熟型と言い、自家受粉しない工夫なんだそうです。こういう性質はウコギ科には多いそうです。
イソクラ・コッキネア(イソクラ・コクネシア)
アカネ科サンタンカ属の常緑低木。原産はインド
沖縄では、小葉の三段花(コバノサンダンカ)と呼ぶ
ニオイサンタンカ(匂山丹花)
アカネ科サンタンカ属の常緑低木。インド~ミャンマー原産
別名:イクソラ・オドラータ
マダガスカルジャスミン
ガガイモ科シタキソウ属のつる性多年草、マダガスカル原産
花にジャスミンに似た芳香がある。別名アフリカシタキヅル
オーニソガラム・サンデルシー 初めて見た
キジカクシ科(←ユリ科)オーニソガラム属の耐寒性球根植物
南アフリカ原産。別名:オーニソガラム・ミルクスター
オーニソガラムの中では1~1.5mにもなる高性種
緑色が雌しべ、その周りに6本の雄しべがある
キントラノオ(金虎尾) 初めて見た
キントラノオ科キントラノオ属の常緑低木。メキシコ原産
暖地ではポインセチアと共にクリスマス用の花として用いられる
花径は2cmくらい
花が似るコウシュンカズラ(恒春蔓)はつる性
サスマタモウセンゴケ(刺股毛氈苔) 初めて見た
モウセンゴケ科モウセンゴケ属の多年草。オーストラリア原産
根元につく葉が二股に分かれるのでこの名がある
4つに分かれるものや、8つに分かれる種類もあるという
↑ 葉は見えなかった。花茎は1mにもなるという
↓ モウセンゴケの種類でこんなに美しい花が咲くとは!
(新宿御苑の大温室シリーズ終了)
この記事へのコメント
寿々木
river
うふふ
漢字にすると花の名前も意味も一度で分かりますね。
漢字は素晴らしい文化だと改めて感じ(笑)ました。
イッシー
見ごたえのある写真ばかりです。
nobara
清楚ですね~~
サスマタ?ってあの捕らえるときの(刺又、刺股)を指していますか?
モウセンゴケは幼い日の思い出があります。
小学校の裏の土手にいっぱいありました。
長さん
オスモキシロンやキントラノオを熱帯ドリームセンターでご覧になりましたか。私が訪れた時は目にしていませんで、キントラノオは初見です。オスモキシロンは南房総にあった植物園で目にしました。
長さん
サスマタモウセンゴケなんて変な名前のモウセンゴケです。モウセンゴケに花が咲くとは思っていなかったので、新鮮な驚きでした。他にも、ミツマタモウセンゴケとかヨツマタモウセンゴケなどにもこのような花が咲くことを知りました。
長さん
日本人や中国人は漢字を見るとすぐイメージが沸きますね。他の言語では多分、文字だけでイメージが沸くなんてことはないのではないかと思います。ましてや、学名ではチンプンカンプンデス。
eko
オスモキシロン・リネアレは自家受粉しないように工夫して不思議な花ですね。
オーニソガラムー・サンデルシーは背丈の高い花なんですね。
サスマタモウセンゴケは美しい花ですね。
長さん
写真はピントが命ですね。ピンぼけの写真を撮ってくるとブログに載せられないので、必死に撮影しています(笑)。
長さん
そう、時代劇に出てくる、あの刺股ですよ。葉の先が二股に割れているのを刺股に例えたようです。モウセンゴケに花が咲くとは思っていなかったので、ビックリでした。
長さん
自家受粉しない工夫は、雌雄異株、雌雄異花、雄性先熟、雌性先熟などが知られています。一方、自家受粉してしまう植物や、花弁さえ開かないで実が出来てしまう植物もありますね。
こんなノッボなオーニソガラムは初めて見ました。
モウセンゴケにも花が咲くとは知りませんでした。
なおさん
信徳
白い綺麗な花で虫をおびき寄せて・・・
それにしても花茎は1mは凄いですね。
花も1~2cmはあるので重さに良く耐えられます。
shuuter
ジャスミンの花見ると、思い出します。
暑い国で仕事していました。冷蔵庫にジャスミン茶が冷やされていました。香りのきついお茶でした。
ロシアンブルー
オスモキシロン・リネアレは実の上方に雄花が玉状の白い部分から雄しべが飛び出し、自家受粉しないという事は絶えないための知恵でしょうか。
サスマタモウセンゴケのサスマタの意は、あの捕らえるためのサスマタでしょうか? 花は清楚ですね~
長さん
新宿御苑の大温室はこれで3回目ですが、いつも新たな発見があります。園側も努力しているのでしょうが、まだまだという感じはあります。展示スペースが少ないのは弱点でしょう。
長さん
サスマタモウセンゴケ、花の綺麗さ、花茎の長さ、などなど、モウセンゴケの概念を覆してくれましたよ。
長さん
オスモキシロン、ご覧になりましたか。面白いですね。その証拠に学名の中に「オ・モ・シ・ロ」の文字が含まれています(笑)。
冷やしたジャスミン茶、美味しかったでしょうね。
長さん
ある種の植物は自家受精で子孫を増やそうとすると、弱いものしか出来ないという弊害があるのではないでしょうか。人間も近親結婚は良くないと言われていますよね。
サスマタモウセンゴケのサスマタは時代劇に出てくる刺股のことなんですよ。
月奏曲
こういう感覚的なものって違うってわかってても変えられないですよねぇwww
長さん
匂い惨憺花と変換されましたか。臭い惨憺花だったらもっと最悪(笑)。普段から、惨憺という単語を使っているのかな。
PCの変換では、カタカナが続く場合、タイピングした後、スペースキー(変換)を押さないで、F7キーを押してください。それで、カタカナが確定します。
ジュン
珍しいのばかりで楽しいです
観察が素晴らしく
私も見習います
長さん
この温室は4回目なのですが、夏に入ったことがなかったので、初めて見る花などがあり、私も楽しいひとときでした。
初めて見るものは、つい色々調べたくなってしまいます。
はるる
キントラノオってとってもきれいですね。
マダガスカルジャスミンはうちにもあるんですが、花が咲かなくて困りました。
長さん
初めて見る花が多いと嬉しくなってしまいます。キントラノオやサスマタモウセンゴケの花も綺麗でしたし。
マダガスカルジャスミンをお持ちですか。秋から室内に取り込んでいると思いますが、花芽がつく時に十分日光に当てる必要があると、ネットの「育て方」に書かれていました。