大輪朝顔と変化朝顔の共催展(日比谷公園) その1

 8月1日、所用で都内に出たついでに、日比谷公園の常設陳列場で行われている「超大輪朝顔展」を見に行ってきました。会場では、変化朝顔展も共催で行われていました。
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超大輪朝顔展東京朝顔研究会:第67回日比谷展示会)
変化朝顔展変化朝顔研究会
 会期:7月28日(土)~8月3日(金) 午前8時~11時半頃(最終日は11時頃)まで。
 会場:日比谷公園常設陳列場(皇居側、テニスコート横)
 内容:変化朝顔と大輪朝顔の逸品が一堂に揃う日本最大規模の朝顔展示会です。

 時間がなかったので、出展作品のごく一部を撮ってきました。

< 超大輪朝顔展 >

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 約1,000鉢の朝顔が展示されているそうです。特に大輪で、美しい草姿の花はひな壇に展示され、極めて優秀な花には札が立てられています。
大輪朝顔とは
 明治後期以降栽培が盛んになり、現在よく栽培されている大輪朝顔は、洲浜と呼ばれる花弁の曜(維管束のある部分)の数を増やす変異と、蜻蛉葉と呼ばれる、曜や葉の中央裂片を伸ばす変異を併せ持つ。そのため、花では曜の数が6~9弁に増え、曜が伸び大輪の花を咲かせ、葉は蝉葉と呼ばれる、蝉に似た形の葉をつける。(九州大学のHPから引用)
 大輪朝顔や変化朝顔については、九州大学のHPに詳しく記載されていますので、興味のある方はこちらをご覧下さい。

< 蔓作り(行灯仕立・らせん仕立) >

 蔓作りは7号鉢(直径21cm)に植えられているので、おおよその大きさが分かると思います。

< 優 > 銀麗
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< 優 > 水江
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< 優 > 松0839
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< 秀 > 裏霞5117
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< 秀 > 佐倉の舞姫
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< 秀 > 社頭の納戸衣・変
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 次回は、大輪朝顔の切込み作りを投稿します。
 (つづく)


この記事へのコメント

  • 無門

    こんにちは

    見事な大輪ですね
    幼少時代から
    朝顔係でした
    2018年08月03日 15:22
  • river

    アサガオは日本には自生がなく古く奈良時代に薬として伝わってきました。鑑賞されるようになったのは平安時代ですね。品種改良が盛んになったのは江戸時代で文化・文政時代と嘉永・安政時代に頂点に達しました。しかし大輪アサガオが盛んになったのは明治時代です。
    展示品を見ると支柱を3本立てる「行灯づくり」と支柱1本にらせん状の針金を添えてツルを絡ませる「らせん作り」ありますね。大輪アサガオはこの2つが適していますが「らせん作り」は東京で多く作られています。
    私はもっぱら「行灯作り」で楽しんでいます。
    2018年08月03日 16:25
  • イッシー

    大きいですねー。
    品種改良なのですか?
    2018年08月03日 16:27
  • ♪のこ♪

    [超大輪朝顔展] と [変化朝顔展]
    お見事ですねぇ~~( ゚Д゚)

    <優>銀麗 や <優>水江 
    <優>松0839 <秀>裏霞5117
    などなど・・・・・
    斑入りの葉っぱに 妖艶な花びら❢
    朝顔と思えないような色っぽさ✨
    「裏霞5117」は とても珍しい色で
    最初に 全体を拝見した時から
    目を引く作品でした\(◎o◎)/

    いいものを見せて頂きまして💕
    ありがとうございました♪.+゚♬✿

    朝顔も 暑そうにしなだれてますが
    長さんも暑い中お疲れさまでした💛
    2018年08月03日 16:32
  • 寿々木

    なんと、超巨大な朝顔ですね。展覧会が開かれるほど、大勢の人が育てていると言うことですか。
    2018年08月03日 16:48
  • shizuo

    長さん、こんにちは~!
    “超大輪朝顔”、名前に偽りありませんね。
    昔々、夏休みに育てた朝顔とは別物です^^;。
    そう言えば…、朝顔と言えば最近は幼稚園でしか観ません。
    育てて見える方はいるんでしょうけどね。
    2018年08月03日 16:58
  • 長さん

    無門さん、コメントありがとうございます。
    昔はどの家でも朝顔を咲かせていたものですよね。でも、こんな大輪は見たことがありませんでした。
    2018年08月03日 19:34
  • 長さん

    riverさん、コメントありがとうございます。
    九州大学のHPを見ると、アサガオの栽培は文化文政期の第一次ブーム、嘉永安政期の第二次ブームを経て、明治後期から始まる第三次ブームから大輪朝顔の栽培が盛んになったのだそうです。
    東京朝顔研究会によると行灯作り(らせん作り)と表現されていたので、()内を省略しましたが、「行灯仕立・らせん仕立」と改めました。
    2018年08月03日 19:35
  • 長さん

    イッシーさん、コメントありがとうございます。
    大輪朝顔も変化朝顔の一種だと思いますが、曜(維管束のある白い部分)が多い変種を作り出した結果、曜が多いと花弁が巨大化することになったそうです。
    2018年08月03日 19:40
  • 長さん

    ♪のこ♪さん、コメントありがとうございます。
    突然変異が固定されて大輪化した朝顔です。大輪になると共にはに譜が入ったり、葉の形も変化しています。
    茶色の花は何年か前の変化朝顔展で見たことがありますが、珍しいですよね。
    2018年08月03日 21:04
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    こんな大きな花が咲く朝顔が明治以前からあったようです。いまや変化朝顔の愛好家より大輪朝顔の愛好家の方が人数が多いそうです。
    2018年08月03日 21:06
  • 長さん

    shizuoさん、コメントありがとうございます。
    私も大輪朝顔の存在を始めて知りました。
    最近、街中で朝顔を栽培する人が減りましたね。そのためかどうかは分かりませんが、市内の小学校では1年生に種から育てる教育が行われています。
    2018年08月03日 21:10
  • shuuter

    街中で朝顔を見ること少なくなりました。
    床几にかけて夕涼みする風景もなくなりましたね。

    この暑さでは夕涼みもできませんです。
    2018年08月03日 21:33
  • 月奏曲

    ほえ~
    大輪だし一輪咲きだしアサガオには見えないなぁ
    2018年08月03日 21:44
  • nobara

    朝顔も江戸は栽培が盛んだったようですね。
    変化に富んだ珍しいのが持て囃されたのでしょう
    なんだか菊を思わせるような作品ですね。
    小学校の夏休みの研究定番?なんでしょうけど。
    2018年08月03日 21:52
  • 長さん

    shuuterさん、コメントありがとうございます。
    御地でも朝顔を見かけることが少なくなりましたか。
    今はクーラーが普及しましたからね。NHKもニュースで「ためらわずに冷房を入れましょう」と勧める時代ですものね。
    2018年08月03日 22:10
  • 長さん

    月奏曲さん、コメントありがとうございます。
    朝顔にこんな大輪が咲くなんて信じられなかったでしょう?たくさん一度に咲かせないことも大輪にさせる要素なのかもね。
    2018年08月03日 22:12
  • うふふ

    大きな朝顔ですね。
    見事です。
    この暑さの中で、日中ずっと咲かせるのは大変でしょう。
    何か工夫がありそうですか?
    2018年08月03日 22:13
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    朝顔の栽培種作りは、江戸時代の文化・文政時代と嘉永・安政時代に発展したそうです。大輪朝顔作りは明治後期以降にブームが来たそうです。
    小学校では1年生が校庭の片隅で種まきから始めています。夏休み前になると蔓が伸びたプラスチック鉢を持ち帰ってきます。
    2018年08月03日 22:17
  • 長さん

    うふふさん、コメントありがとうございます。
    私の掌より大きな花が並んでいました。つぼみをたくさん付けさせないのもコツじゃないかと思います。
    朝顔は早朝に開花して午後には萎みますから、優・秀・佳の評価も日替わりします。
    2018年08月03日 22:22
  • eko

    ほんとに大輪ですね。アサガオではないみたい。
    この頃は以前ほどアサガオを見る機会が少なくなりましたが、沢山の鉢植えが展示されていて愛好家も多いようですね。
    裏霞5117の珍しい花色が目に留まりました。
    2018年08月03日 23:07
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    朝顔と行ったら筒状の5弁花ですが、これは10弁くらいありそうな花もありました。
    東京朝顔研究会の会員は恐らく千数百名くらいではないかと思います。
    茶色の花弁の朝顔は珍しいですよね。
    2018年08月03日 23:23
  • 信徳

    さすが大輪朝顔の花弁は凄いですね。
    大きく広がったものを如何に大きく見せるか、縮まったりすれば見栄えも悪くなるので蕾を減らしたり花弁の支持などで大きく見せること、花弁を固めにすることなど…色々研究されて来たんでしょうね。
    2018年08月04日 03:42
  • なおさん

    日比谷公園ではアサガオ展をやっていましたか。あまり午後になるとしぼんでしまうでしょうから、早い時間に見に行かないとダメですね。8時から11時までが見られる時間なのですね。1000鉢も展示してあるとは壮観ですね。

     朝顔は日本には種子が薬として伝わり、牽牛子(けにごし)などと呼ばれていたようで、緩下剤などに利用されていたようで、今昔物語集には古い濁り酒に種子を摺り入れて、税の取り立てにきた役人たちを下痢させて追い返す話が出てきます。

     大輪のものや変化咲きのものは古典園芸植物として、今に栽培技術が伝わりこうして楽しめるのは、ありがたいですね。
    2018年08月04日 06:27
  • 行き当たりばったり

    おはようございます。
    見事なお花です
    アサガオの世界もすごいですね。
    育てて花を咲かせ、代をつないでいく---これも努力が必要で
    2018年08月04日 07:13
  • すーちん

    お早うございます
    朝顔、この大きさビックリですが
    咲き始た時間だったら
    より大輪だったでしょうね^^
    2018年08月04日 07:29
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。
    展示期間中に最大径25.5cmの花が咲いたとの報告が出ていました。
    育て方までは分かりませんが、ある種のキクのように花弁に支えを作ることも考えられますね。しかし、4,5時間で萎んでしまうのが難点ですね。
    2018年08月04日 10:04
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    たまたま日比谷公園のHPを覗いたら、イベント情報を見つけました。8時開場ですから、早く行くともっと綺麗な花を見ることが出来ただろうと思います。ちなみに、今回の撮影は10時すぎでした。
    税の取り立て役人に朝顔の種子をすり込んだ酒を飲ませて下痢をさせたというのは面白いですね。
    2018年08月04日 10:10
  • 長さん

    行き当たりばったりさん、コメントありがとうございます。
    変化朝顔は見たことがありましたが、大輪朝顔というのは今回初めて知りました。
    特殊な朝顔だし、一年草ですから、種の継承が一番重要ですね。
    2018年08月04日 10:19
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうございます。
    10時過ぎの撮影ですから既に花弁が垂れてきていますが、開花直後は素晴らしいと思いますよ。
    2018年08月04日 10:26
  • ジュン

    大輪朝顔
    はじめてですが立派で
    暑いのに綺麗に咲いていて驚きです
    2018年08月04日 13:48
  • 長さん

    ジュンさん、コメントありがとうございます。
    大輪朝顔の存在はこのイベントで初めて知りました。
    朝早くだったらもっと綺麗な形だったでしょうね。
    2018年08月04日 14:04
  • はるる

    今はアサガオも花が大きいものや、変わった花が見ることできます。きれいですね。色もすてきなものが多くなりました。展覧会に出すのは、手入れからして大変なことなんでしょう。賞をいただくと、また嬉しいし励みになりますね。
    2018年08月04日 19:49
  • 長さん

    はるるさん、コメントありがとうございます。
    大輪朝顔や変化朝顔をご覧になったことがおありですか。
    5年ほど前に変化朝顔は見る機会があったのですが、大輪朝顔を見たのは初めてです。
    2018年08月04日 21:34

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