園内で持参のサンドイッチやサラダで昼食を済ませ、「水生植物園」の区画に入りました。
遊歩道から階段を降りる途中、左手にアキカラマツが咲いていました。もう終盤です。
アキカラマツ(秋唐松、秋落葉松)
キンポウゲ科カラマツソウ属の多年草
カラマツソウに似るが、花弁のように見えるがく片は黄味を帯びる
花(花弁はない)と葉の様子
実が出来ていた
ミソハギ(禊萩)
ミソハギ科ミソハギ属の多年草
シロバナサクラタデ(白花桜蓼)
タデ科イヌタデ属の多年草。雌雄異株(写真は雄株らしい)
よく似たサクラタデ(淡いピンク色の花が咲く)より花が小さい
ユウガギク(柚香菊)
キク科シオン属(←ヨメナ属)の多年草
キク科には弱いので、園の開花情報に従った
ナガボノシロワレモコウ(長穂白吾木香)
バラ科ワレモコウ属の多年草
シベリアにも分布し、氷河時代から生き残っている種だそうだ
ナンバンギセル(南蛮煙管)
ハマウツボ科ナンバンギセル属の寄生植物
万葉集にはオモイグサ(思い草)の名で登場する
イヌヌマトラノオ(犬沼虎の尾)
サクラソウ科オカトラノオ属の多年草
ヌマトラノオとオカトラノオとの自然雑種
オカトラノオの花穂は下垂し、ヌマトラノオは直立するが、これはその中間型。
ネット情報によると、自然教育園では「45年くらい前まではオカトラノオが全盛で、ヌマトラノオは少しだったそうだ。その後、次第にイヌヌマトラノオが増え始め、今ではヌマトラノオは見えなくなってしまった」とのことです。
(付属自然教育園シリーズ終了)
この記事へのコメント
無門
ヌマトラノオを駆逐したのは
イヌの方か
自然を変えた人の方か
river
ナンバンギセルは毎年播種して来ました。今年は宿主が枯れてしまい屋久島ススキに播種したものだけが発芽しましたが開花にはもう少し時間が必要です。ギボウシの根に播種したものは失敗して発芽しません。
行き当たりばったり
こうして眺めてみると、自然って、素晴らしいし、不思議ですね。分類なんでしょうが、区別による違い、全くわかりません
eko
ナンバンギセルは皆様のブログで拝見しますが、実物を見たことがありません。一度見たいものです。
オカトラノオやヌマトラノオを追いやって、イヌヌマトラノオが一番強いのでしょうね。
shuuter
目黒のおじいちゃん
素晴らしいレポ、とにかくお疲れ様でした。
野外で遠足気分で弁当を食べるのが楽しい園ですね
なおさん
ミソハギやシロバナサクラタデやナガボノシロワレモコウは湿地の花ですね。良い雰囲気です。
もうナンバンギセルが顔を出してきましたか早いですよねえ。
♪のこ♪
いつまでも 暑い暑いと(´ー`A;) アセアセ
根を上げてる私ですが・・・
ハギや タデ・菊と 段々に
自然は 秋に移行してますね❢
ワレモコウなども 生け花に
よく使われる材料ですね💛
やがて 文化祭の秋 q(^-^*q)ガンバ!!
長さん
同属のヌマトラノオとオカトラノオから生まれたイヌヌマトラノオ、雑種はやはり強かったのですね。
長さん
サクラタデは湿地性の植物ですが、お宅のお庭は広いので、適した場所があるのですね。
ナンバンギセルも宿主によってはうまく発芽しないものもあるのですね。
信徳
今年の様な高温が続くと四季のサイクルが変わり植栽も変わって行くかも知れません。
nobara
繊細な花なのに綺麗に撮られてますね。
ナンバンギセル、なかなか見られません。
出る所には出てくるのでしょうね。
ユウガギクなどの野菊もこれからですね。
長さん
シロバナサクラタデ、風がやむのを待った甲斐がありました。
ナンバンギセル、宿主が限られるのです。どこかで見られると良いですね。
イヌヌマトラノオ、雑種はやはり強いです。
長さん
イヌヌマトラノオ、ここでできた交雑種です。他では殆ど確認されていないようです。
長さん
朝、出遅れたので予め食事を購入して入園しました。園のスタッフが気付いていなかった植物が見られたのは収穫でした。ここも、今年暑すぎた影響が出たようですね。
長さん
都心でこれだけ広い場所で自然が残されているのは貴重ですね。
ロシアンブルー
ナンバンギセルやタデ、秋を感じますね。
オカトラノオは小学生の頃に覚えた植物です。
ミソハギはたくさん咲いているときれいですね。
長さん
カラマツソウも展示してあると比較ができて良いのですが。
ミソハギ、シロバナサクラタデ、ナガボノシロワレモコウ、皆同じ湿地で咲いています。ナガボノアカワレモコウが見つからなかったのは残念です。
ナンバンギセル、2ヵ所で見られました。
うふふ
本当の時期が分からなくなりました。
トラノオはいろいろな種類があるのですね。
イヌヌマトラノオはお初です。
イヌヌマトラノオが増えるとヌマトラノオが消えてしまうとは…恐ろしいです。
長さん
台風の影響で風が強かったですが、暑かったです。
タデやキク、秋の花と思われますが、夏から咲いているものが多いのですよ。ワレモコウ、生け花に使われていますね。ここで見られるのは花穂が長い別種です。
長さん
ここでは新しい品種を植えることはあまりないようですから、今年、暑さで花が見られなかった植物が来年は咲いてくれると良いのですが。
長さん
アキカラマツ、いつもより早く咲いたようで、既に実が確認できました。
ナンバンギセル、ここではススキの仲間のノぎに寄生しており、毎年同じところで見られます。
ユウガギク、園内数カ所で咲いていました。
長さん
キキョウなどもそうですが、秋の花でも夏から咲いているものが多いですね。
オカトラノオ、小学生で覚えましたか。優秀(笑)。
ミソハギ、今年は花付きが少ないようです。
長さん
ナンバンギセルの花期は7~9月とされています。ここではちょっと遅めで8月から11月初旬頃まで咲いています。
イヌヌマトラノオはここで交雑したもので、他では殆ど確認されていません。雑種が強いという証明でしょうか。
ジュン
トラノオは種類が多いのですね
はじめて拝見のお花いっぱい
嬉しいです
寿々木
長さん
シロバナサクラタデはサクラタデより小さい花で、花径は5mmにもなりません。
トラノオとは花穂が垂れている様子を表現したもので、サクラソウ科以外にもたくさんあるようです。
長さん
イヌとつくのは、普通役に立たない草に名付けられるのですが、ここではどう言う訳か、交雑種の名前になっています。
はるる
長さん
ワレモコウ、9月になるともっとたくさん咲いてくると思います。
アキカラマツやカラマツソウは花弁がなく、しべだけの花ですからすぐ分かりますよ。