雪割草街道の旅で2番目の訪問地は国営越後丘陵公園です。ここでは早春フラワーフェスティバルとして、3月10日から4月15日まで「雪割草まつり」が行われています。
写真は正門と駐車場に残っている雪と、みどりの千畳敷と呼ばれる広場です。右上の写真に写っている丘陵地に雪割草群生地があるのですが、今年は雪が多く、4月1日から公開とのことでした。
「雪割草まつり」の展示は「花と緑の館」で行われていました。建物に入ると、右手に「雪割草立体展示」がありました。一昨年、来たときより規模が半分以下になっていましたが、カラフルなオオミスミソウの一重咲き標準花が綺麗に植え込まれていました。
続いて、様々な栽培種の鉢植えが展示されています。
展示の中からいくつか紹介します。分類は、国際雪割草協会の「雪割草の園芸上の分類」(下記コラム)で調べました。
雪割草の園芸上の分類(国際雪割草協会による)
一重咲き
標準花=雄しべ,雌しべがともに正常。多弁花、短花糸花も含む。
葯退化=葯は退化、または痕跡を残す。花糸は正常。
雄退花=雄しべが退化した個体。乙女咲きともいう。
変化花=渦巻弁、撫子弁。総苞葉化(えりまき)など。
八重咲き
雄蕊が弁化=更に、へらしべ咲きと二段咲きに分類。
雌蕊が弁化=更に、三段咲き、唐子咲き、千重咲きに分類。
詳しくはこちらへ
会場の左奥では、早春フラワーフェスティバルとして「アザレア展示」が行われていました。
新潟県はアザレアの生産量日本一だそうで、ここには新津地区で生産された、温室促成栽培のアザレア14品種約300株と、ブルーつつじ約80株が展示されていました。
ブルーつつじというのは知らなかったのですが、ツツジと小輪系シャクナゲを交配種したハイブリットツツジだそうです。
3月25日撮影。
次回の塩リーズ⑤では、国際雪割草協会甲信越支部の展示を紹介します。
この記事へのコメント
目黒のおじいちゃん
国際雪割草協会というのがあって人気も広がっているのですね
river
自宅の雪割草はすでに花が終わり花柄と古葉取りを今日終えました。126ポット(鉢を含む)ありました。新葉が固まる5月末から6月に植え替える予定です。
ジュン
色や形の花があるのですね
変わり花を探すのも楽しそうです
ブルーつつじ
見て見たいです
寿々木
無門
正に雪を割って咲く
雪があれば風情も出ますね
信徳
この時期まで残雪が有るのは珍しい事でしょう。
カラフルなユキワリソウ、交配によっての芸術品ですね。
珍しい品種は値段が付けられない程なんでしょうね。
はるる
eko
鉢植えの花もほんとに様々な種類があって見応えがあります。
アザレアの展示も見事ですね。
ブルーつつじ見てみたいです。
mori-sanpo
雪割草はカラフルで、春の妖精たちにふさわしく魅力的な花を咲かせていますね。
長さん
まだ雪割草の植栽地が開放されていないのはHPから予想できたので、目的であった雪割草の園芸種をたくさん見られたことで満足したいます。
私も雪割草のファンですが、実際に育てている人はどれくらいいるのでしょう?
長さん
雪がどんどん溶けていましたから、私たちが行った後、解放の決定が下されたのでしょうね。2015年、2016年と2回登っていますが、栽培種の植え込みが多いような気がしました。
126ポットですか。植え替えが大変ですね。
月奏曲
しゃくなげとのかけあわせなんだ…
nobara
私が出かけた先も道路わきにいっぱいあって
失敗したなと思った程です。
どうにか無事でしたが・・冷や汗もの。
オープンが4月1日からだったのですか?
中の展示が素晴らしい~です。
雪割草も愛好家が多いのが頷けますね。
アザレアも手掛けてらっしゃるんですね。
ほんとだ~仄かにブルーっぽいですね。
長さん
雪割草はキンポウゲ科ですから、花の変化が出やすいのだそうです。
ブルーつつじ、珍しいですね。
長さん
展示されていた雪割草は殆どが栽培種というか園芸種だと思います。
海岸から10数キロですが、丘陵地帯なので、かなり雪は積もったようです。
長さん
本当は、丘陵に登って、群生しているところを見たかったのですが、雪が残っていてぬかるんでいるのでは仕方がありません。
長さん
やはり例年より雪が多く積もったようですね。2年前と3年前は4月上旬に訪れたのですが、丘陵の谷筋に少し残雪がある程度でした。
会場で1ポット800円~2000円で売られていましたが、8万円なんていうのもありましたよ。
長さん
色の濃い品種が植え込まれていましたから、とても綺麗でした。自生地ではこんなことはありませんが・・・。
白、赤、青の濃淡が多いですが、緑は珍しいです。
長さん
花色の多彩さに加え、雄蕊や雌蕊が花弁化するので、実に多彩なものが出来るのですね。
アザレアは葉が見えないように展示されていて、ちょっと異様な雰囲気でしたが、色は綺麗です。
長さん
今年は大雪だったのでしょうね。関越トンネルを抜けてかなり走って、小千谷辺りまで田んぼが真っ白でしたから。
小さな雪割草がこんなに多彩な変化を遂げるなんて不思議ですね。
長さん
ツツジやシャクナゲには青い色が存在しないので、青いバラなんかと同様、ハイブリッド交配したのです。
長さん
今年は装い以上に大雪だったようで、雪割草植栽地は解放されていませんでした。でも、2,3日後に登れるようになったそうです。
群馬県も北部はかなり積もったのではないかと思います。
雪割草の園芸種には銘もついている名品があるので、次回に投稿したいと思います。
新潟がアザレアの生産日本一とは知りませんでしたよ。人工的に作り出されたブルーですが、さわやかな感じですね。
うふふ
3月下旬でも雪が残っていましたか。
日本も広いですね。
雪割草の多彩な色と、園芸上の分類の細かさに驚きました。
それにしても、本当に美しいですね~☆
長さん
南関東でも雪が3回降ったくらいですから、裏日本には相当降ったのですね。
キンポウゲ科は交配すると変化が出やすいと言いますが、これらの花を見ると、それを実感します。
ロシアンブルー
野草愛好家にとってはたまらない展示ですね。
花も一重から幾重も、多種ですね~。
色もいろいろ、目移りするくらい多いですね。
なおさん
4月になった今では、もう公開されているのでしょうね。
室内のいろいろ変異に富んだ雪割草の交配種も素晴らしいです。八重のものなどこれが同じ雪割草か?とおもうような咲き方のもありますね。
アザレアの花も見事で、新潟はアザレアの産地日本一とは知りませんでした。
イッシー
カラフルですよね~。何でこんなのができるんだろう。
アザレアの色合いも暖かそうでいいですね!
すーちん
紫色の
シャクナゲとツツジの交配種
ありますが、弱いです咲くかな^^
長さん
かなり多くの方が雪割草を見においでになっていました。
一重で雄蕊も雌蕊もあるのが標準花で、雄蕊や雌蕊が花弁化して八重になっていきます。
長さん
今年は特に雪が多かったようです。ブログ友さんが3日後に行かれ、丘陵の雪割草植栽地に登られたそうです。
雪割草は交配によって変化が出やすいそうで、何度も交配を繰り返した結果が出ていますね。
アザレアの生産高は群馬が一番だと思っていました。
長さん
雪が残っている内に咲き始めるので雪割草というのでしょう。
選抜と交配を繰り返した結果、カラフルで多様な品種が出来上がりました。
アザレアは寒さに弱いので、温室栽培だそうです。
長さん
ツツジとシャクナゲの交配種をお持ちですか。ハイブリッド種ですから安定感はどうなんでしょうね。
コスモス
最後の方は菊に近い感じがします。
長さん
雪割草は江戸時代から交配が行われていて、多彩な園芸種が作出され続けているんですよ。菊みたいな咲き方の千重咲きは雄蕊と雌蕊の両方が花弁化したもので、種が出来ませんから、株分けしか増やす方法がありません。