今回は、柏崎市にある大崎雪割草の里で見た、雪割草以外の早春の花を紹介します。
キクザキイチゲ(菊咲一華)
キクザキイチリンソウ(菊咲一輪草)とも呼ばれる
キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草
キクバオウレン(菊葉黄連)
早春に咲くオウレンには、他にセリバオウレン、バイカオウレン
があるが、キクバオウレンは葉が菊に似ている故の命名
花弁に見えるのは萼片。花弁はその内側で小さい
雄花 雌花
キンポウゲ科オウレン属の多年草
北海道から四国の山地に分布
コシノカンアオイ(越の寒葵)
本州の日本海側(山形県〜福井県)の多雪地帯に分布
カンスゲ(寒菅)の一種
葉の断面がM字型になっていればオクノカンスゲなのだが
カヤツリグサ科スゲ属の常緑多年草
ショウジョウバカマ(猩々袴)
メランチウム科(←ユリ科)ショウジョウバカマ属の多年草
ユキバタツバキ(雪端椿)
大崎雪割草の里の隣はユキバタツバキの群生地になっている
ツバキ科ツバキ属の常緑低木
ヤブツバキとユキツバキとの中間雑種と言われ、学術的にも希少価値あり
日本海側の一部でしか見ることができない
おしべの基部が短く、筒状になっていることが特徴
3月25日撮影。
シリーズ④では、越後丘陵公園の雪割草まつりを紹介します。
この記事へのコメント
目黒のおじいちゃん
現地に行かないと見られないものも多いようですね。
続報が楽しみです。
river
eko
コシノカンアオイやユキバタツバキなど現地でしか見られない花も興味深いです。
なおさん
金平糖のようなキクバオウレンの花も可愛らしいです。コシノカンアオイの花は地味ですので、この時期に咲くということを知っていないと素通りしてしまいそうですよね。
ショウジョウバカマも雪に埋もれて越冬するので、葉が紅葉せずに青々としているのが雪国ならではですね。
ユキバタツバキも紅の燃えるような色合いが春を告げますね。
nobara
群馬・中之条などは全くお花はなかった?
昨年、谷川岳近くの諏訪峡に行ったときは
土手に自然にイチリンソウなどが見られたのですが。
やはり保護してないとこんなには見られない?
カンスゲ、似たのが我が家にも咲いてます(笑)
ロシアンブルー
キクバオーレンの雌雄花、見られて嬉しいです。
早春に咲く野草の姿、寒さを乗り越え可憐な花をつけ、けなげなすがたですね。
寿々木
イッシー
山野草の宝庫なんですってね。一度は行きたいなー。
長さん
これらの草花は日本海側の里山で雪解けからまもなくして雪割草と共に咲き出す花たちです。ユキバタツバキの群生地は貴重らしいです。
長さん
雪国植物園で咲いている花と、確かに重複しますね。
越後丘陵公園のHPによると、国際雪割草協会甲信越支部の展示・即売会は3月24日・25日と出ていましたが、28日も開催されていましたか。
長さん
これらの花は雪割草と同じ環境で同じ時期に咲くのですね。この後、エンレイソウやトキワイカリソウが咲き始めるとのことです。
長さん
雪割草が一緒に写っている写真を選んで投稿しました。
キクバオウレンの花は小さいのですが、何とかマクロレンズを使わずに写せました。勿論トリミングですが・・・。
ショウジョウバカマは葉の先に子どもが出来て、それが地面に落ちて、寒い中でも生長するという生命力の強い草ですね。
長さん
ここは里山なので、雪割草以外の早春の花も一緒に見られるのが良いのです。
今回のご旅行では群馬県の雪が多かった所に要らしたようですね。雪解けが遅くて草花の生長が後れていましたか。
長さん
キクバオウレンの雄花・雌花は色が違うのですぐ識別できます。ただ、花が小さいのルーペなんかがあると良いですね。
長さん
キクザキイチゲは遊歩道の近くにもたくさん咲いているので、写真が撮りやすかったです。
カンスゲの雌花は小さくて色が目立ちませんね。
長さん
新潟県はこの後、雪国植物園を紹介しますが、外来種や園芸種は植えられていないのでお勧めです。近くなら、湯沢高原なんかもお勧めだそうです。
月奏曲
こうやって並べてもらえればわかるんだけど実際見に行ったら私まったく区別とかつかなそう(゚Д゚;)
長さん
そんなに多くの種類が咲いているわけではないし、花の写真が載ったパンフレットもいただけるので、問題ないですよ。
無門
越の○○
それこそ本場ですね
きっと分水嶺が
そうさせたのかもしれないね
信徳
それともユキワリソウかな?
丁度中間の大きさでどちらか迷っています。
昨日の赤城山麓に咲いていた大木で白い花はコブシでした。
質問に答えず失礼しました。
長さん
植物も大雪が降る山を越えるのは困難なんなので、裏日本では特異な進化を遂げたのですね。
長さん
1枚目の中央に写っている青い花は雪割草です。キクザキイチゲにしては花弁が少ないでしょう?
やはりコブシでしたか。大きくなる樹種なんですね。
mori-sanpo
ショウジョウバカマは、吾妻山の湿原地帯で見たことがありましたが、このような新鮮な花びらではありませんでした。
はるる
長さん
雪割草と共に、まさに早春の花の共演でした。
ショウジョウバカマは咲き出したばかりという感じで、赤紫のしべの先端部が新鮮でした。
長さん
オウレンの名前の由来は、根茎を掘り出してみると、黄色い玉が筋状に連なっている用に見えることからだそうです。カンスゲの雄花の部分なのですが、面白い形ですね。
shuuter
また明日「エドヒガンを観るウオーキング」に出かけます。
少々桜な開花時期が狂ったようです。
長さん
キクザキイチゲは北海道と本州の近畿地方以北に分布しているそうですから、そちらでもご覧になれるでしょうね。篠山でも咲いていましたか?
明日からエドヒガンを観るウォーキングですか。体調はいかがですか?
♪のこ♪
沢山 見せて頂きまして
ありがとうございました♪.+゚♬✿
最後の 希少価値ある
ユキバタツバキ(雪端椿)も
とても印象的でした❕❕
りりい
命名する人は、よくよく考えているんでなあと感心します。
3月に公民館祭りがあったとき、草木展にショウジョウバカマが出品されていました。
イベントの時季に合わせるように咲かせるのは大変だなと思ったところです。
長さん
これらの草花は雪解けと共に動き出し、雪割草と共に早春の花として知られています。
ユキバタツバキの群落は珍しいです。
長さん
イチゲの仲間は似たようなものが多いですね。少しの違いに着目して、品種分けをしたのでしょう。
ショウジョウバカマは、早春、気温の上昇と共に咲き始めるようなので、展示会に合わせて咲くよう、温度や日照調整などをするのでしょう。