世界らん展日本大賞2018 フレグランス部門の作品から

世界らん展日本大賞2018にて(その5)
 今回は、フレグランス部門の出展作品と上位作品を紹介します。香りが表現できないのが歯がゆいですが、いずれも芳香を放つ蘭です。

 先ずは、上位3作品(最優秀賞、優秀賞、優良賞)です。それぞれ、香りは強くないですが、良い匂いがしました。
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< 最優秀賞 >
春蘭(中国産)‘白雲’

Cym. goeringii (China) 'hakuun'
有賀二郎氏
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< 優秀賞 >
リンコレリオカトレヤ ミセス ジェイ リーマン
‘グリーン アップル’

Rlc. Mrs. J. Leeman 'Green Apple'
須和田農園
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< 優良賞 >
バンダ ピンキィ‘トーカイ’

Van. Pinky 'Tokai'
太陽園芸
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< 特別賞 >
バンダ セルレッセンス‘K.H.E’

V. coerulescens 'K.H.E'
ナーセリーイデ
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中国雲南、インド、ミャンマー、タイの標高300~1600mに自生


< 特別賞 >
リンコレリオカトレヤ カルミナント ビューティ
‘スウィート スプリング’

Rlc. Culminant Beauty‘Sweet Spring’
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(C. Culminant x Rlc. Princess Patricia)


< トロフィー賞 >
バンダコスティリス ブルー スター‘ドリーム オブ キミ’

Van. Blue Star 'Dream of Kimi' (Van. Lou Sneary x V. coerulea)
和田キミ氏
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バンダ、リンコスティリスを親にもつ人工新属
異名:Yonezawaara(Yzwr.) Blue Star


プロスチェア スイートフェアリー
’ウィンター フェアリー’

Psh. Sweet Fairy ‘Winter Fairy’
オーキッドバレーミウラ
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Psh. garciana x Psh. pterocarpa



グアリサイクリア キョーグチ‘ララ’
Guaricyclia (Gcy.) Kyoguchi ‘Rara’
中島文子氏
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( C. aurantiaca x Epi. aromaticum )


カトレア メロディー フェア ‘クリスマス デイ’
C. Melody Fair 'Christmasd Day'
みさと洋蘭園
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( C. Stephen Oliver Fouraker x C. Horace )


プロステケア ガルシアナ‘モモカ’
Psh. garciana 'Momoka' (旧Epi. garcianum)
倉持見永子氏
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ベネズエラの標高1200m前後の雲霧林に自生する着生ラン


エンシクリア コルディゲラ アルバ
‘スプリング グランド’

Encyclia cordigera alba 'Spring Grand'
佐藤春雄氏
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中南米低地から1000mぐらいまでの地域に自生


オンシジューム トゥインクル‘ピーチファンタジー’
Oncidium Twinkle‘Peach Fantasy’
原 幸康氏
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セロジネ メモリア ウイリアム ミコリッツ‘モリヘイ’
Coelogyne Memoria William Micholitz ’Morihei'
飯田森平氏
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オドントグロッサム プルケルム‘スウィート ハニー’
Odm. pulchellum 'Sweet Honey' (=Cuitlauzina pulchella)
ヤハギ園
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メキシコ等の標高1400m~2400mに自生する原種
花は上下が逆転している


ネオセディレア サマースターズ‘カイ’
Neosedirea Summer Stars 'Kai'
中藤九三子氏
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フウランとナゴランの交配種( Sedirea japonica × Neof. falcata )

 2月21日撮影。

 (つづく)


この記事へのコメント

  • river

    フレグランス部門は香りの部門ですから画像では残念ですが伝わりませんね。洋ラン世界は交配が盛んですから今後も新しい属が続々と出現しそうです。
    2018年02月27日 14:39
  • 目黒のおじいちゃん

    会場は甘い香りで包まれていたでしょうね。
    最近老化で利きが鈍くなってきたようです
    2018年02月27日 14:53
  • nobara

    東洋蘭系の鉢を見るのも楽しみです。
    強烈な香りは・・ちょっとですが。
    微かに香るのはいいですね。
    かなりたくさんあるのでかなり?
    オンシジューム トゥインクル‘ピーチファンタジー’
    かわいいですね☆彡
    2018年02月27日 16:15
  • ジュン

    ナーセリーイデ
    自生しているのですね
    素晴らしいです
    会場は甘い香りなんでしょうね
    2018年02月27日 16:52
  • 寿々木

    香り部門で、シンビジュウムが最優秀賞とは意外で、吃驚仰天と言いたいくらいです。とても良い香りがしたんでしょうね。
    2018年02月27日 17:25
  • 無門

    こんにちは

    真っ白な春蘭
    名は白雲
    中国の深山を連想させますね
    2018年02月27日 17:29
  • shuuter

    セロジネも展示されていますね。
    インターメディア セロジネをおもっているのですが、庭に置き忘れ温室に入れていませんでした。
    妻がきずき 慌てて温室にいれました。
    葉が枯れ 復活してくれるかどうか 怪しいです。
    セロジネ 強い光を嫌います。傘に隠れた場所に置いていました。
    2018年02月27日 18:19
  • 信徳

    日本香料工業会によればフレグランス植物のトップ3は
    バラ、キンモクセイ、ラベンダーと来てトップ10以内に
    ランは入っていません。これらの植物の匂いはキツイくらいのものですからランは適度で良いのでしょう。
    以前セロジネを育成していましたが室内では香りが強かった事を覚えています。
    東京ドームの中にランと人で凄い匂いだったでしょうね。
    換気しているのでそんな事有りませんでしたか?
    2018年02月27日 19:51
  • 長さん

    riverさん、コメントありがとうございます。
    画面から香りが感じられたら良いですが、そんな時代がやってきますかねー。
    今回投稿の蘭ではありませんが、ラン展に行く度に、見たことがない属が出現しています。
    2018年02月27日 20:53
  • 長さん

    目黒のおじいちゃん、コメントありがとうございます。
    蘭の香りはドームに入ったとき、ちょっと感じた程度でした。味覚や臭覚は壮年時代から衰え始めるそうですよ。聴覚も同様ですね。
    2018年02月27日 20:56
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    東洋ランはランと共に鉢も鑑賞の対象になるのだそうですね。
    今回、上位となったランの香りはほんのり程度で、きついものはありませんでした。
    オンシジューム トゥインクルは花が小さいのに、良い香りがしました。
    2018年02月27日 20:59
  • 長さん

    ジュンさん、コメントありがとうございます。
    ナーセリーイデは出展者名ですが、バンダ セルレッセンスは原酒のランです。良い香りがしましたが、どんな香りと表現できないのが残念ですが。
    2018年02月27日 21:03
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    カトレアほど強くはありませんが、春蘭もさわやかな香りがしました。フウランなんかも良い香りがしますよね。
    2018年02月27日 21:05
  • 長さん

    無門さん、コメントありがとうございます。
    最優秀賞の春蘭は中国産とだけしか記されていないので、どこの原産かは分かりませんが、恐らく雲南省の高地ではないかと思います。
    2018年02月27日 21:07
  • 長さん

    shuuterさん、コメントありがとうございます。
    セロジネ インターメディアをお持ちですか。耐寒性があり、マイナス5°くらいまでは耐えられるそうですが、温室に入れる場合は温度を徐々に慣らすようにと書いてありました。復活すると良いですね。
    2018年02月27日 21:12
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。
    カトレア類はランの中では香りが強いようですが、香りのトップ10に入っていませんでしたか。ドームに入ったとき、香りを感じましたが、器が大きいので香りも拡散するのか、後は殆ど感じませんでした。勿論、ランに直接鼻を近づければ香りは感じますが・・・。
    2018年02月27日 21:16
  • なおさん

    フウランとリンコスティリスギガンティアの交配でピンキーという品種がありますね。紅雫などと呼ばれているのと同系統のものかと思います。フウラン系の交配種は香りも楽しめ、低温にも比較的強く、丈夫なものが多く育てやすく楽しいですね。
    2018年02月27日 21:40
  • うふふ

    こんばんは!
    フレグランス部門は香りも受賞の対象になるのですか?
    美しい花と良い香りは素敵な部門ですね。
    香りの想像ってまるで出来ないことが、たった今、分かりました(笑)
    2018年02月27日 21:43
  • 月奏曲

    芳香性は写真で表現できないのでお花の見映えだけだとちんまりしてますね。可愛いは可愛いんだけど派手さはやっぱりビジュアル系に譲りますね仕方ない…
    2018年02月27日 22:01
  • eko

    フレグランス部門のランたちどの花も素敵ですね。香りが届かないのがなんとも残念です。
    春蘭‘白雲’素敵ですね。
    2018年02月27日 22:54
  • 長さん

    バンダ属とリンコスティリス属の交配はいくつか行われており、ピンキー‘紅雫’は濃紅の花弁を持つものですね。同じ交配でも、ピンキー‘ニュースター’のように斑の目立つものも出来ます。バンダコスティリス ブルー スターは、バンダコスティリスに更にバンダを交配したものです。
    フウランは香りも良く、5℃以上あれば育つそうですね。
    2018年02月27日 22:59
  • 長さん

    うふふさん、コメントありがとうございます。
    フレグランス部門は香りそのものが審査対象になりますが、花姿がよくないものは見栄えが悪いですから、良い香りにそぐわないですよね。どんな香りと表現できないので、みんな芳香があるとしておきましょう(笑)。
    2018年02月27日 23:02
  • 長さん

    月奏曲さん、コメントありがとうございます。
    カトレアのように華やかで香りがあるとなると絵になるのですが、花が小さくても香りが良いものはたくさんあるんですよ。
    2018年02月27日 23:04
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    TV受像器から香りを出させる研究はされているそうですが、写真では香りは移せませんからねー(笑)。
    春蘭は緑や橙色の花が多い中で、‘白雲’は白い花弁なので、目立ちました。
    2018年02月27日 23:08
  • イッシー

    ランの香りは魅力的ですよねー。
    わたしもここ、人と絡めて撮ろうとしたのですが失敗しました。
    2018年02月27日 23:12
  • 長さん

    イッシーさん、コメントありがとうございます。
    ランの香りはどぎつくないのが良いですねー。
    人と絡めてですか。私も女性がランに鼻を近づけている女性を撮ろうかと思ったのですが、年配の女性ばかりで(笑)。
    2018年02月27日 23:17
  • イッシー

    長さん,
    続けて御免なさい、まさに、その状況でして。。(笑)
    2018年02月28日 07:15
  • すーちん

    お早うございます
    華やかな洋ランの中で
    地味ですが春蘭いいですねー
    2018年02月28日 07:35
  • 長さん

    イッシーさん、やはりそうでしたか(笑)。
    2018年02月28日 08:10
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうございます。
    春蘭は洋蘭に比べれば地味ですが、香りは負けていませんでしたよ。
    2018年02月28日 08:12
  • たじまん

    本当に香りが届かないのが残念です。特別賞やトロフィー賞の方が色合いや大きさから見るだけでは綺麗ですね!
    2018年02月28日 19:32
  • 長さん

    たじまんさん、コメントありがとうございます。
    フレグランス部門ですから、色々な種類の蘭が出展されています。花の美しさと香りの良さは比例しませんからね。
    2018年02月28日 21:35

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