今年は前売りペア割引券をネットで購入して、世界らん展日本大賞2018を見に行ってきました。東京ドームに入ると、1塁側内野席の一番上から会場に降りていきます。
多くの来場者は、「オーキッドロード」と呼ばれる主催者の飾り付けを通って、個別展示へ、そして、日本大賞受賞作品へと向かいます。
オーキッドロードの入り口付近には、沖縄美ら海水族館の水槽が置かれています。
オーキッドロードには、色とりどりのらんが飾られています。
今回は、各所に「おすすめフォトスポット」が設けられていました。
それでは、個別部門の展示を通り抜けて「日本大賞2018受賞作品」を見に行きましょう。
今年の受賞者は斉藤正博さん(茨城県つくば市)で、日本大賞を受賞したのは5年ぶりの4回目(過去最多)です。副賞のメルセデスベンツを贈られるのも4回目。
なお、国内外のラン愛好家などから7部門に計1,253点の応募があったそうで、その頂点に輝いたのです。
正面からの写真では大きさが分かり難いですが、両サイドから見るとかなりの大株であることが分かります。
花色は地味ですが、一体、何輪咲いているのでしょう。
オーキッドロードに、審査委員長ジョージ・ハットフィールド氏による、この作品の審査講評が表示されていました。
この属は背丈のある世界最大の蘭として知られており、この種はフィリピン原産の原種です。艶やかな茶の色彩は、独特な印象を私たちに与えます。花数、花茎が多く、そろって咲いている株を見るのは私にとって初めてで、その栽培技術の素晴らしさに驚かされました。
この花を見る多くの来場者の方にも、特別な強い印象を与えることでしょう。
NHK趣味の園芸のHPに斉藤正博氏へインタビューが載っていたので、引用しておきます。
大賞受賞の斉藤さんは、「1998年、小さな株で入手して以来、20年間、育ててきたランで、昨年の夏から秋にかけての長雨と低温が幸いしました」と語っていました。
「受賞したグラマトフィラム・マルタエ'マッシイズ'は本来の開花期である昨年5月に咲いたのですが、その後、夏以降の天候不順が影響して再び花芽が付いたのです。12月以降、温室の温度を上げ、蕾が落ちないように温度管理と水やり管理に注意し、再び花を咲かせることができました。」(斉藤正博さん)
2月21日撮影。
次回から、個別部門の奨励賞以上の作品を順次紹介します。
(つづく)
この記事へのコメント
目黒のおじいちゃん
続報宜しくお願いします。
無門
蘭展に合わせて咲かせるのは
大変でしょうね
天候不順が功を奏して・・
それにしても見事な花ですね
現地でもこれほどの物はないでしょう
nobara
詳しく見られると思ってました(笑)
そこに行く?元気がありませ~~ん。
斉藤正博さんはE-テレの蘭展で見ました。
夫に凄い人なのよ!と吹き込んでおきました。
ベンツが4台もですか?どうなさるのかしら?
5年ぶり?なら乗り換えに丁度よいですね。
美ら海の水槽も今年も参加でしたか・・・
長さんのレポの方が分かり易いですもん。
続報も期待して~い・い・か・な・☆彡
river
信徳
原種との事、派手さは見られませんが凄いランなんでしょう。レポ楽しみにしています。
ドーム内ランの匂いで凄いでしょう。
月奏曲
最近は各所で『インスタ映え』を意識しちゃってますから色々手が込んでますよねぇ…個人的には『作られた見映え』よりも自然に『自分で見つけた景色』のがいいと思う…そういうのは撮ってから言えって感じですよねはいスミマセン
すーちん
日本大賞、大株で立派ですねー
地味目で素敵です
長さん
日本大賞2018を受賞した斉藤正博氏は、日本のアマチュアラン育成家としてはナンバーワンと言っても過言ではないでしょう。
長さん
ランは今頃咲くものばかりではないので、蘭展の審査日に合わせて開花調整するのは技術が必要ですね。しかし、今回の斉藤さんのように天候不順が味方する場合もあるのですね。
長さん
ツアーバスでも団体さんがたくさん来ていました。午前中は混雑しますので、狙い目は午後です。
斉藤先生、本当に凄いですね。大株を作らせたら、右に出る人はいないでしょう。4台目のベンツなんて羨ましいですね、でも、車体は真っ赤なんですよ。
美ら海水族館はここと、もう一カ所、いつもの水槽展示がありました。
長さん
今年で5年連続で見に行っています。ラン好きとしては、見事な作品を見られる良い機会です。今回は江尻宗一さんが奨励賞でした。
斉藤先生はもう1種類、大株を出展されていました。次回に紹介します。
長さん
20年もかけて大きくし続けるというのは大変なことですよね。斉藤さんから日本大賞を受賞した大株を寄贈されたつくば植物園は数年で枯らしてしまいましたからね。
eko
ドーム一杯にランの花が見事に咲き誇り、盛況ですね。行くことはないので長さんの記事を楽しみにしています。
日本大賞素晴らしいですね。花色は地味でもこんな大株に花が沢山付いていつもながら見事としかいいようがありません。
4回も受賞されているんですね。副賞がベンツですか。凄いです。
長さん
ご時世なんでしょう、この会場にもフォトスポットが何カ所も設定されていましたから。
花も野生のものが良いですが、洋ランについては、日本でそういう状態では見られませんからね。
長さん
斉藤さんの作品、花色は地味ですが、これだけの雄株にして花を咲かせたという技術が評価されたんでしょうね。
長さん
出展と飾り付けで10万株以上のランが集められていますから壮観です。これに業者のブースにアルランを加えたら10数万株と言うことになるでしょうね。
斉藤さんはいつも大株を出展されていますが、これは桁違いでした。ベンツの他に、償金が200万円だとか。
ロシアンブルー
世界らん展に今年も行かれたんですね。
日本大賞は地味な色の蘭ですね。
先日テレビで見ました。
私は広くて疲れるので見に行きませんが、たくさんのお花をアップしていただけて嬉しいです。
なおさん
何年か通いましたが、このところご無沙汰です。内覧会のようにひとのほとんどいない状態で見られるなら良いのですが、ひと酔いしそうなほどひとがいますので、それだけでうんざりしてしまいそうです。
それでもメゲずに見に行く、という強い意志がないとダメですよね。
見に行けば、やはり最高峰のものが見られますので、目の保養になりますし楽しいですよね。
長さん
世界らん展日本大賞のニュースをご覧になりましたか。地味な色の花ですが、いままでに出展されたランの中では最大の株ではないかと思います。数回にわたって受賞作品の紹介を続けます。
長さん
ラン好きには堪らないイベントです。場所ババ所だけに、入場料が高いのが難点ですね。午前中は混雑しますが、平日の午後は透いてきますので狙い目です。撮影するには内覧会が良いのですが、特別鑑賞券は3800円もするのでねー。
寿々木
長さん
オーキッドロードに使われているランは殆ど切り花のようです。1週間持てば良いので、花茎の根元に水が入ったプラスチック容器をつけているのでしょう。
ジュン
香りが漂う・・・
ごちゃごちゃの香りでしょうか
拝見するのが楽しみです
イッシー
ただ適当に撮影している私とはまるで違いきちんとした構成がされています。私はまだこらから編集なんですが、ただの羅列記事になりそうです。
日本大賞は立派な株でしたね。
長さん
蘭展でこの規模は、恐らく世界最大ではないかと思っています。
ランの香りは最初だけわずかに感じました。会場が大きいだけに拡散してしまうのでしょうね。
長さん
私もかなり適当に撮っており、ブログの構成はちょっと工夫しただけです。55-250mmズームのテレ端でランのアップを撮りましたが、イッシーさんのようにはいきません。後日、ご披露します。
はるる
とにかくきれいです。大賞、講評を見ますと、なるほどと思いました。
長さん
とにかく、斉藤さんの作品は凄いですね。最高の品質のランを見ることが出来るのがこのラン展の良いところです。