第67回関東東海花の展覧会にて(その8)
今回から、参加11県の展示コーナーを紹介します(東京都はエントランス展示)。それぞれの地域で最も多く生産されている品種や新商品などが展示されていました。
花きの農業産出額で、埼玉県は、パンジー(苗)、ユリ(切り花)で全国1位、洋ラン(鉢物)、洋ラン(切り花)、チューリップ(切り花)で全国2位、花木類(鉢)で全国3位です。
展示で目立ったのは、芳香シクラメンでした。
シクラメンの原種(香りが強くかぐわしいが、見栄えが良くない)と園芸種(花はきれいだが香りが薄い)をバイオテクノロジーで交配して、バラとヒヤシンスを合わせたような芳香を放つ品種が誕生、更にイオンビームを照射して改良。「天女の舞」(写真)、「みやびの舞」(以上、紅)、「絹の舞」(白)が作られた。
千葉県は全国第2位の花き生産県です。ストック、キンセンカ、カラー、サンダーソニアは全国1位、洋ラン(切り花)が全国2位、洋ラン(鉢物)、カーネーションが全国4位です。
静岡県の花き総生産額は全国4位ですが、近年は横ばい状態です。ガーベラは全国1位、バラや切枝は全国2位、トルコギキョウ、洋ラン(鉢物)、観葉植物は全国3位、芝が全国4位です。
愛知県は花き生産額が全国1位です。輪ぎく生産も全国一であり、出荷本数は全国の約半分を占めています。今回の展示は、愛知県農業総合試験場が国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構と共同開発しているキクの新品種紹介でした。輪ぎくは、通常、花弁の先端が細長いスプーン状ですが、これは先端に複数の突起があり、「かがり弁」という珍しい形をしています。白色、赤紫色、黄色の3色が開発され、今年12月頃から出荷が予定されています。
第67回関東東海花の展覧会 各県展示コーナーから(1)
茨城県の花き生産額は全国7位です。切枝は全国2位、小菊、シクラメンが全国4位、アルストロメリア、パンジー(鉢物)が全国5位、ガーベラ、花木(鉢物)が全国6位です。
2月2日撮影。
(つづく)
冬の北海道旅行の報告は、1回お休みします。
インフルエンザで寝込んでしまったので、写真整理ができていません。
この記事へのコメント
目黒のおじいちゃん
river
ジュン
それぞれ見応えがあり素晴らしいです
寿々木
無門
愛知県でも
温暖な三河地方が
花の栽培が盛んですね
信徳
需要との関係もありロジステックスなども栽培に影響あるのでしょうね。
長さん
各県1坪程のスペースですが、それぞれ花き生産の特徴が分かるように工夫されていました。
長さん
各県とも農業試験場などと協力して新種作りに取り組んでいるようでした。群馬県は後日投稿しますが、栃木、茨城と共に、生産条件的には南の海沿い県より不利ですよね。
長さん
展覧会を取り仕切る当番県は大きなスペースが与えられますが、その他の県はこうした小さなスペースです。その中で、いかに自分の県の特徴を出すか、苦労されているようです。
長さん
愛知県のきくや花木類(鉢)の農業産出額全国シェアは3割以上を占めています。愛知県の切り花出荷額のうちキクが76%だそうですから、作付面積も広いわけです。
長さん
花き生産には日光や気温が重要な要素を占めますからね。
長さん
花き類も生産に適した土地があるようです。
消費は大都市に集中します。ストックが利くものではないから、計画的な出荷が必要でしょうね。
月奏曲
長さん
そうです、チーバくんです。右側面から見ると千葉県の形をしているんです。
eko
菊の新品種「かがり弁」が目をひきました。愛知県は三河地方へいくと電照菊のビニールハウスが並んでいます。
芳香シクラメン、どんな香りなんでしょう。
なおさん
かつて「シクラメンのかほり」の歌がずいぶん流行りましたが、本当に芳香のあるものがこの頃売られていますね。
「ブタノマンジュウのかほり」ですと、なんだか美味しそう??になってしまい、イメージが違う方に行ってしまいます。
千葉も花卉園芸の盛んな土地なのですね。今頃ですと、千倉あたりのお花畑は良いでしょうね。
nobara
各県の展示はどんな特色があるのか?
興味深いですね~ 各県のお花?
ぱっと頭に浮かんでこないんですけれど。
面白い試みだと思います。
長さん
かがり弁、花弁の先に星が出来たみたいで面白いですね。
愛知は菊の生産が盛んだそうですね。
岐阜県の展示は後日紹介しますが、フランネルフラワーとローダンセマムの新品種が紹介されていました。
長さん
大都市の需要をまかなうためにかなりの作付面積が必要でしょうね。
芳香シクラメン「天女の舞」に鼻を近づけてみましたか、確かに普通のシクラメンより香りが強かったです、流石に塊根には匂いがないようです、
長さん
園芸店で花を買うときに産地は気にもしませんでしたが、こうして各県の展示を見ると、県の特色が分かりますね。品種別の生産額はどうなっているのか、ネットで調べた範囲で数値を入れておきました。
イッシー
東京でも西多摩郡瑞穂町では年末になるとシクラメン街道
が賑やかです。
長さん
各県とも、他県との違いを選出するのに苦労しているようです。
瑞穂町でもシクラメン作りが盛んですか、買ってきても1年で駄目にしてしまう我が家みたいなところが多いんだろうなー。
すーちん
県別で競い合うのも良いことですね
お互い切磋琢磨して魅力ある品質良い
物作って貰いたいです
長さん
生産者が別れすると、やはあり他県の動向は気になりますよね。生産たかが落ちている県としては、品質改良などで消費者に選んでもらえる花きを作ることが求められているようです。