サンシャインシティ世界のらん展2018にて(その2)
今回のラン展に出展された作品は約1,200。その中から、審査を経て優秀と認められた作品が選ばれます。更に、協会関連賞やスポンサー賞、友好蘭会関連賞が授与されます。
今回から、それらの作品を順次ご紹介していきますが、「入賞作品展示コーナー」の中央上段に上位入賞作品が集められています。
< 会長賞 >
カトレヤ メロディ・フェア ‘キャロル’
C. Melody Fair 'Carol' (C. Stephen Oliver Fouraker x C. Horace)
斉藤正博氏
1988年に堂ヶ島洋らんセンターが作出した
大輪セミアルバ系カトレアの有名優秀品種
< 最優秀賞 >
カトレヤ ウィッティギアナ ‘ゴン’
C. wittigiana 'Gon' (C. wittigiana 'Special' x sib.)
草野美恵子氏
ブラジル中高地の海抜1,000m付近に原生する小型の着生種
< 協会賞 >
パフィオペディルム(未登録)
Paph. Hsinying Web 'Donking' x Paph. Hung Sheng Bay
坂本英昭氏
↓ フラッシュ使用
< 優秀賞 >
デンドロビウム ブラクテオサム
Den. bracteosum
小林貴代氏
ニューギニアの低地に原生する着生ラン
< 優良賞 >
パフィオペディルム ジャイアント・ナイト ‘ホワイト・ロマン’
Paph. Giant Knight 'White Roman'
櫻井 一氏
(Ice Age 'White Queen' x Giantstone 'Gargantula')
これから白くなると思われます
< 優良賞 >
デンドロキルム クーテシー
Dendrochilum cootesii
坂本和子氏
フィリピンの標高1,200~2,000mの湿った森に生える着生種
1月5日撮影。
次回から各賞受賞作品です。
(つづく)
この記事へのコメント
なおさん
寿々木
ランのことはよく分かりませんが、唇弁が黒紫色は珍しいですね、ランの女王様にお髭が生えた感じです。
river
eko
斎藤先生の唇弁が濃い紫色のカトレアは見事ですね。これだけたくさん咲かせるのは凄~い。
無門
堂ヶ島洋らんセンター
閉園してしまったけど
素晴らしい花を残しましたね
長さん
昨年末、つくば植物園と夢の島熱帯植物館の2つのラン展に行き損ねたので、満を持しての取材です。昼食を挟んで2時間半も楽しみました。
長さん
長さん
カトレヤ メロディ・フェア‘キャロル’は大株ですよね。仰る通り2種の交配で、メリクロンです。2種はそれぞれ2つの品種から交配されて出来ているので、4種類のミックスと言うことになります。
長さん
大きなラン展では1,000株以上出展されますから、一つ一つを見て回るのは時間が必要です。どうしても受賞作心を中心に見て行かざるを得ませんが、どれも素晴らしいので満足です。
長さん
堂ヶ島らんセンターは日比谷花壇の経営に引き継がれましたが、それも8年で閉鎖になりましたね。
イッシー
見事ですよね~
shuuter
展覧会は 名札がわかりよいです。
温室の名札が明確でなく困っています。
長さん
このクラスの人たちだと、自宅にラン専用の立派な温室を持っておられるでしょう。
長さん
名札がついているのは良いのですが、ラテン語の綴りが間違っているものが散見され、ネットでの確認が欠かせません。
mori-sanpo
また、パフィオペディルム、フラッシュ使用された色合は鮮やかになりましたね。
長さん
どれも素晴らしい作品ですよね。
このパフィオペディルムは花弁の色が濃いので、室内光だけでは色がくすんでしまいました。それでフラッシュを使いました。
すーちん
蘭にかける作者の
情熱が伝わってきますねー
乙女ヶ丘
流石上位入賞作品は普段目にする
ランとは大分趣がちがいますね
素人の私にもラン栽培の奥の深さが
伝わって来ます
長さん
これだけの花を咲かせるにはかなりの情熱と時間が必要ですね。
長さん
花を一つ咲かせるだけでも大変なのに、こんなに沢山咲かせるのはやはり技術です。パフィオペディルムは我が家にもありますが、花を咲かせられずにいます。
nobara
蘭とわかっていても・・・
カトレヤ ウィッティギアナ ‘ゴン’は
一瞬、アッツザクラ?かと思っちゃいました。
パフィオペディルムって
単体のお花を楽しむのですね。
魔法のポケット?
長さん
カトレヤ ウィッティギアナ‘ゴン’の花色は確かにアッツザクラに似ていますね。
今回のパフィオペディルムは一茎一花性の品種ですが、一茎多花性の品種もあるのです。西洋の人は貴婦人のスリッパに例えていますね。