今回も、19日に訪れたつくば植物園のサバンナ温室で見た花たちです。
ヒメフヨウ(姫芙蓉)
アオイ科ヒメフヨウ属の常緑低木。原産はメキシコから南米にかけて
花弁の基部がめしべに巻き付き、開かない構造になっているため
これ以上開かない。 別名ヒメブッソウゲ(姫仏桑華)。

ウナズキヒメフヨウ(頷き姫芙蓉)
アオイ科ヒメフヨウ属の常緑低木。原産はメキシコからペルーにかけて
つぼみの頃は上を向くが、下向きに開花する
花色は朱赤色がふつうだが、白色や淡いピンク色もある
学名では、ヒメフヨウの変種扱い

グレビレア・ラバンデュラケア
ヤマモガシ科ハゴロモノキ属の常緑低木。オーストラリア南東部に分布
葉は銀灰色で、ラベンダーに似ることから「ラベンダー・グレビレア」とも
花弁のように見える総苞から、長い花柱が突きだしている

セネキオ・種名不詳
キク科セネシオ属またはセネキオ属の多年草
キク科セネシオ属の植物。世界に二千種以上が分布、
日本にはサワギクなど十数種が自生している


ロマンドラ・ロンギフォリア
クサスギカズラ科(←ワスレグサ科)ロマンドラ属の常緑多年草
雌雄異株。原産はオーストラリア
アポリジニはこの葉で籠や敷物を編んだという

長い花序の所々にクリーム色の小さな花を多数咲かせる

キオナンツス・ラミフロルス
モクセイ科ヒトツバタゴ属の常緑樹。原産はインドネシア
ヒトツバタゴやナンジャモンジャノキの仲間
長さ10cmほどの花穂に小さな花がたくさん咲く


ハナキリン(花麒麟)
トウダイグサ科トウダイグサ属の低木。マダガスカル原産
茎が多肉で棘が密生しサボテン(特にモクキリン)に似ている
花(花序を包む苞)が美しいので観賞用に栽培される
変種が多く、普通栽培されるのは変種で、更に栽培品種が多い
イエス・キリストが冠せられた「茨の冠」がこの植物だったとの
伝説があり、「茨の冠」、「キリストの植物」などの名もある


アロエ・プリカチリス
ワスレグサ科(←ユリ科)アロエ属の常緑多年草
南アフリカのケープ地方の南西部にだけ分布
流通名は「「おとめのまいおうぎ(乙女の舞扇)」

1月19日撮影。
(つづく)
この記事へのコメント
無門
下向きに咲く花
きっと雨の多い地方の
花なんだろうか
寿々木
長さん
ウナズキヒメフヨウは、原産地では周年開花し、一日で散ります。下向きに開花するように進化したのは、雨との関係ではなく、送粉者の昆虫との関係ではないかとおもいます。
nobara
花そのものはチトニアに似てるような?
なんだか気になる?植物のようですね。
グレビレア・ラバンデュラケアのお写真。
ゾクッとするほど、綺麗ですね☆彡
長さん
ヒメフヨウを初めてご覧になりましたか。ウナズキヒメフヨウの花より若干小ぶりな感じです。
グレビレア属は250~300種くらいあるそうで、似たような花が咲く品種も多いようです。
乙女ヶ丘
「ハナキリン」
イエス・キリストが磔になった時の
茨の冠がこの花だったんですね
茨とは似つかない可愛い花ですね
長さん
種名不詳のセネキオ、色はチトニアに似ていますが、舌状花が小さいです。サワギクの仲間だそうですが、以前この植物園で見たメキシコサワギクに似ています。
グレビレアを育てているお宅にたまに出会うことがありますが、奇妙な花ですよね。総苞とめしべだけで、おしべがないのです。
長さん
ハナキリン、花は可愛いですが、長いトゲが出た茎を見るとぞっとしますよ。よろしかったら↓のURLを開いてみてください。
http://kobacho-niwaijiri.at.webry.info/201212/article_22.html
信徳
ぐんまフラワーパークにもサボテンの温室に有ります。
棘とトウダイグサ科特有の有毒植物で栽培したことが有りません。
river
降魔成道
頷きヒメフヨウ、つぼみは上向きなのに、開花すると下向きですか。これも面白いですね。
もこ
でも色んな珍しい花を見せていただくだけで幸せです。
これからも色々紹介してください。
mori-sanpo
shuuter
ハナキリンも出て おなじみさんですね。
長さん
植物園のハナキリンはあまり茎を長くしないようですね。あのトゲに触ったりしたら怪我するでしょうからね。小さな鉢植え程度なら良いでしょうが、ご家庭で栽培するのはよしておいた方が良いですよ。
月奏曲
最初一瞬ラディッシュ切ったのかと思ったwww
ロマンドラ・ロンギフォリア、敷物にあいそう…というかゴザとか作れそうw
長さん
ハナキリンを育てておいででしたか。放置しておくと茎が奔放に伸びて行くようですね。大きくなったらトゲも半端じゃないですから、挿し木で小さく育てるのは正解でしょうね。
長さん
ヒメフヨウやウナズキヒメフヨウは花弁から花柱が飛び出していますから、花弁を開かなくても子孫を残せると考えた進化なんじゃないかと思います。開花すると下向きになる理由があると思うのですが、調べても分かりませんでした。
長さん
植物園の展示は珍しいものが多いです。和名がないとラテン語の学名で表示されますから、日本人には極めて覚えにくいですよね。
まだストックがあるので、しばらく続けます。
長さん
グレビレア・ラバンデュラケア、苞と花柱しかない花で面白いですよね。こんな花が咲く仲間が250~300種もあると言うから驚きです。
長さん
ウナズキヒメフヨウを展示する植物園は多いですが、ヒメフヨウも一緒に展示しているところは少ないようです。
ハナキリンも温室の定番ですね。
長さん
グレビレアがラディッシュを切ったものに似ているとは面白い発想ですね。品種が多く、穂咲きになるのもありますよ。
ロマンドラ・ロンギフォリア、原産地では敷物も作っているそうです。
ロシアンブルー
ヒメフヨウの花、上向きと下向きに別れるんですね。
ハナキリンの棘は触ると結構いたいですね。
名前が不思議でハナキリンというと星野富弘さんの絵が頭に浮かびます。
うふふ
花の開かない姫芙蓉とは面白いですね。
蜜を集めたい虫はどこから入るのでしょう。
ハナキリンはどんどん伸びますね。
天井いっぱいに這っているハナキリンを見たことがあります。
eko
グレビレアは湾曲した花びらと長い花柱が面白く綺麗な花だと思います。
ロマンドラ・ロンギフォリア、小さな花がよく見ると可愛いですね。敷物や籠の材料になるんですね。
ハナキリンの花は可愛いですが、棘が凄いですね。
長さん
ウナズキヒメフヨウはどういうわけか、開花途中から下向きになり、ヒメフヨウの変種とされています。
ハナキリン、確かにトゲだらけの茎がキリンのように長く伸びますね。星野富弘さんの花の絵には詩が添えてあって良いですよね。
長さん
ヒメフヨウの花弁の根元が花柱に巻き付いていてこれ以上開かない構造になっているらしいです。花柱の根元までは入れるのはごく小さな昆虫でしょうね。
ハナキリンが天井一杯に伸びていましたか。トゲが半端じゃかなったでしょう。
長さん
ヒメフヨウの仲間は省エネ型なんですかねー。どうしてこんな風に進化したのか不思議ですし、開花の途中から下を向いてしまうなんてね。
グレビレアは苞がカールして花弁のようになっていて、花弁はないのです。これも不思議な進化です。
ロマンドラの葉はネットの画像ではもっと幅広になるようですが、それが雄株なのかもしれません。
なおさん
ハナキリンの冠ではさぞかし頭が痛かったことでしょう。茨の冠よりトゲが凄いですよねえ。
イッシー
すーちん
ハナキリン可愛らしい花ですが
うっかり触ると鋭いトゲが有る
んですよね
長さん
ウナズキヒメフヨウは温室展示の定番ですよね。ピンクに花も展示する所もあります。しかし、何故下向きに咲くように変化したのでしょうね。
茨なら丸くできますが、ハナキリンの茎は堅そうで冠ができますかねー。
長さん
ヒメフヨウは花の付け根が捻れていて開けない構造になっています。開花の途中から下を向くなんて、変な性質を身につけたものです。人間にもそんなやつがいますよね。
長さん
ハナキリンのトゲは如何にも痛そうで、花と一緒に写す気にはなれません。
ジュン
我が家のブッソウゲは開いていました
種類が多くて・・・
拝見してもわからなくなります
長さん
ヒメフヨウやウナズキヒメフヨウはハイビスカスと同じフヨウ属の仲間ですが、花弁が開かないのはこの2種類だけだと思います。
はるる
これだけの花、楽しいですね。
キオナンツス・ラミフロルス、小さいけれど、たくさんの花、見栄えしますね。とてもきれいです。
長さん
どういうわけか、ヒメフヨウの花弁の付け根は花柱に絡みつくようになってて、これ以上物理的に開かないのだそうです。
植物園は日常、見ることが出来ない華が多いので、楽しいですよ。
コスモス
上向きでも開かないんですね。
長さん