小さな花のランたち(2) 第70回JOGA洋らん展から

 花の取材に行けませんので、昔の画像で失礼します。
 今回も小さな花が咲くランをご紹介します。

キロスキスタ ルニフェラ
Chiloschista lunifera 'Red'
出展者:安藤美恵子氏
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木に着生した根が上下左右に伸び、蜘蛛の巣のようだ
花径は1.5~2cm程度で、香りが良い
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ヒマラヤ東部、インド、アッサム地方、ミャンマー、
タイ、ラオスの標高150~600mに自生する着生種
葉は出てもすぐに退化し、「葉のないラン(無葉蘭)」と呼ばれる
葉がなくても、光合成は根で行える


バルボフィラム ファルカタム
Bulbophyllum falcatum
=メガクリニウム ファルカタム(Megaclinium falcatum)
出展者:中島孝文氏
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扁平な花茎の両面に小さな花を咲かせる
花茎の形から「コブラオーキッド」と呼ばれる
黄色いのは上萼片で、唇弁はその反対側にある黒赤紫色
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西アフリカ~ウガンダにかけて分布
低地から標高1.400mまでの森林の木に着生、まれに岩生

こちらは花茎が緑色の品種
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 第70回JOGA洋らん展は2016年3月17日から21日まで昭和記念公園花みどり文化センターで開催されました。
 主催者のJOGAは「日本洋蘭農業協同組合」の略号で、ラン生産者の協同組合です。

(つづく)


この記事へのコメント

  • イッシー

    小さな花にタコの足みたいな花。
    面白いですね~。
    ランの奥の深さには驚きますね。
    2017年12月13日 15:43
  • 長さん

    イッシーさん、コメントありがとうございます。
    蛸の足に見えましたか。バルボフィラム属のランはこのような花茎が特徴なんです。
    2017年12月13日 16:09
  • 信徳

    怪我が快方に向かわれて良かったですね。
    足に手と不自由だった事でしょう。
    動きの良い長さんですからムズムズしている事かと
    思いますが無理せずに完治されるのを祈念しています。
    2017年12月13日 16:22
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。
    骨折中でも右指が自由に動かせるようになったので、カメラのシャッターが押せるかな、なんて考えて、ムズムズしていますよ。
    2017年12月13日 17:22
  • shuuter

    冷え込みが続き冬に突入です。
    里山 枯野に変わります。
    できるだけ里山の様子を伝えたく思っています。

    治療に専念されますよう願っています。
    2017年12月13日 20:06
  • 長さん

    shuuterさん、コメントありがとうございます。
    毎日更新を目標にしているのですが、遠くまで出かけられないので、そろそろネタ切れです。
    2017年12月13日 21:57
  • コケ魔女

    はじめまして

    魅力的なランのお花ですが、
    こんな変わった花姿も面白いものですね
    綺麗だけでない! なんかホッとしたりして。。(笑)

    実はポポッチとおした気持ち玉が 
    自身の病気闘病ブログのポチでした

    せっかくなので病中見舞いのランのお花観賞とさせていただきました。魔女の方はランはランでも錯乱でした(笑)

    というわけお花のご縁のリンクをもって
    再度訪問させていただきました。

    せっかち魔女ですが、これからも宜しくおねがいします
    2017年12月13日 22:32
  • 月奏曲

    ランはおおむね綺麗ですが今回は…

    ヤベームカデっぽいww
    2017年12月13日 22:56
  • うふふ

    面白い形のランがあるものですね。
    創造の神様は時として悪戯をするようです。
    2017年12月13日 23:01
  • 長さん

    コケ魔女さん、コメントありがとうございます。こちらこそ、よろしくお願いします。
    私は骨折ですから時間が経てばなんとかなりますが、深刻な病気の場合は困っちゃいますよね。
    ランは実に多様な植物です。綺麗な花だけがランではないので、へんてこなものや小さな花のランを紹介しましたが、気休めになれば幸いです。
    2017年12月13日 23:03
  • nobara

    さいごのなんて、羊歯の仲間かと思っちゃいますね。
    バルボフィラム ファルカタムは
    なんだか後ろ髪がそばだちました。
    ちょっと苦手?な部類の写真です(笑)
    2017年12月13日 23:23
  • eko

    何とも奇妙な面白いランがありますね。
    バルボフィラム ファルカタムは蛸の足みたいです。
    ランも奥が深いですね。
    2017年12月14日 00:11
  • なおさん

    花みどり文化センターは東京ドームの世界らん展などと比較にならないほどこじんまりした展示スペースですが、それなりに楽しめますね。
     以前は講習会などで昭和記念公園も月に1度くらいは行っていたのですが、この頃とんとご無沙汰です。こんどのラン展は3月ですか。忘れないようにして、その頃にも行きたいものです。
    2017年12月14日 05:36
  • すーちん

    お早うございます
    華やかな蘭
    地味目のラン
    育てるんだったら
    後方を選ぶかなー^^
    2017年12月14日 08:17
  • 寿々木

    見たことの無い蘭がゾクゾク出て来て楽しませて貰っています。
    2017年12月14日 08:44
  • 長さん

    月奏曲さん、コメントありがとうございます。
    ムカデっぽいですか。新しい形容で、面白いです。確かに色や形は悪いですが、花は可愛いんです。
    2017年12月14日 09:33
  • 長さん

    うふふさん、コメントありがとうございます。
    神様のいたずらですね。きっとこんな形に惹きつけられる昆虫がいるのだと思います。
    2017年12月14日 09:35
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    バルボフィラム属は和名ではマメヅタラン属と言います。この属は東南アジア・アフリカ・南アメリカという世界の三大熱帯域のすべてに分布し、形態も様々なんですが、中にはこんなグロテスクなものがあるんですよ。
    2017年12月14日 09:41
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    ランはバラエティ豊かでしょう?ちょっと不細工なものもありますが、こんなのがあるからカトレアなどの美しさが引き立つのかも。
    2017年12月14日 09:44
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    都内で行われるラン展の展示スペースは、東京ドーム、池袋サンシャインに次ぐ広さだと思います。ですから、スペースは十分あります。
    来年は3月9日(金)から12日(月)までです。
    2017年12月14日 09:57
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうございます。
    花や観覧より地味目がお好みですか。見た目も肝心ですが、育てやすい品種を選ぶことが重要です。
    2017年12月14日 09:59
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    ランの愛好家は多いですが、人とは違ったランを育ててみたいという方も多いようです。
    2017年12月14日 10:01
  • ジュン

    順調な回復良かったです
    寒い時ですのでくれぐれも
    お大事になさってください
    奇妙な蘭もあるのですね
    2017年12月14日 12:03
  • 無門

    こんにちは

    目を凝らして
    近づかなければ
    蘭と気づかない小さな
    花ですね
    2017年12月14日 15:11
  • 長さん

    ジュンさん、コメントありがとうございます。
    寒いですが負けてはいられません。
    今日は外を歩く訓練を30分ほどしてきました。
    2017年12月14日 15:11
  • 長さん

    無門さん、コメントありがとうございます。
    バルボフィラム・ファルカタムは何故こんな進化を遂げたんでしょうね。ランの世界は不思議がいっぱいです。
    2017年12月14日 15:13
  • 降魔成道

    根が緑色で、光合成を行うなんて、考えてもみませんでした。面白いものですね。
    2017年12月14日 20:54
  • 長さん

    降魔成道さん、コメントありがとうございます。
    着生種にとって根は重要ですから、根で光合成を行うのは理にかなっているのでしょう。
    2017年12月14日 21:15

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