ちょっと変わったランたち(3) 第70回JOGA洋らん展にて

 花の取材に行けませんので、昔の画像で失礼します。なお、これまでの当ブログに登場していない品種です。

マキシラリア フラクティフレクサ
Maxillaria fractiflexa 'Pecco'
出展者:斉藤正博氏
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コロンビアからエクアドルの標高800~2000mに分布する着生種
マキシラリア属の中では大型の品種。寒さに強い個体で、
斉藤先生が2001年にエクアドルのラン業者から購入された個体で、
冷房温室で管理されているそうです
クリーム色の2枚の側花弁が内側に巻き込むのが面白い
3枚の萼片は長く伸びる(上下約15cmくらい)


カラデニア ヴァリアンス
Caladenia varians
出展者:中藤喜章氏
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オーストラリアの西部に自生する球根性の地生蘭
夏には地上部が枯れ、休眠する
真上を向いて咲き、花弁が細長く伸びることから
スパイダーオーキッドと呼ばれることもある
カラデニア属は、ジャワ~オーストラリア、ニュージランド、
ニューカレドニアに分布する地生ランで約300種が存在する


 次は、ジュエルオーキッドと呼ばれるランで、花より葉を楽しむものです

マコデス ペトラ
Macodes petola
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マレーシア、ニューギニア、フィリピンなどに分布
日光が弱く、やや湿り気のある日陰に生える地生種
葉脈が光を浴びるとキラキラ輝く「ジュエルオーキッド」の一種

ドッシニア マルモラータ
Dossinia marmorata
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ジュエルオーキッド」の代表種
ボルネオ原産。葉の模様がビロード状で、色彩・模様地も個体差がある

 日本では、ホンコンシュスラン(香港繻子蘭)の名で流通しているルディシア ディスコロル(Ludisia dicolor)もジュエルオーキッドです(画像はこちら)。

 第70回JOGA洋らん展は2016年3月17日から21日まで昭和記念公園花みどり文化センターで開催されました。
 主催者のJOGAは「日本洋蘭農業協同組合」の略号で、ラン生産者の協同組合です。

(つづく)


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