AOJS秋の洋らん展2017にて(6) & 日本人のお名前(2)

 11月9日~12日に開催された、AOJS(全日本蘭協会)晴海トリトン秋の洋らん展2017で見たランの中から、ちょっと気になったランを紹介しています。
見事な超大株
Onc. wyattianum 'Akiko'
オンシジウム ウイアティアナム 'アキコ'.
斉藤正博氏
画像
ペルーの標高1500~2300mに分布する着生種
世界らん展日本大賞2012でトロフィー賞を獲得した株

珍しいシンビジウム
Cym. elegans 'Magobe'
シンビジウム エレガンス ‘マゴベ’
斉藤正博氏
画像
ヒマラヤ、インド、ネパール、ブータン、シッキムなどの
標高1500~2800mに原生する着生種

こんな小さな胡蝶蘭があったんだ
Phal. decumbens
ファレノプシス デクンベンス
和田キミ子氏
画像
花径は1cmちょっと。フィリピン原産の着生種

 11月9日撮影。
 (つづく)


~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~


日本人のお名前(2)
 長洞、瀧永、嶽本、亀之内、鋒山

 ウォーキング中に出会った珍しい名字について記録しています。ご興味がなければ、スルーしてください。

 日本人の名字(苗字)は30万近くあると前記事で紹介しました。一つの民族での名字の多さは世界一だそうです。
 名字の上位7,000位までで人口の96%強をカバーするそうですから、10,000位以下の名字はかなりレアとみて良いと思います。

画像 長洞さんです。これは、想像した読みが合っていました。
 「名字由来net」では、【読み】 ながほら、【全国順位】 13,079位、【全国人数】 およそ470人と表示されました。同名字は、岩手県、北海道、宮城県などにみられるそうです。
 「日本姓氏語源辞典」では、【人口】 約600人、【順位】 11,730 位。岩手県宮古市。地形。長い洞から。岩手県宮古市では屋号として使用していたと伝える。現地音はナホラ。と記載されています。

画像 瀧永さんに嶽本さん、共にレア名字です。娘さんが結婚して、親世帯と同居しているのでしょうか。
 まず、瀧永さん。調べた結果、超レア名字でした。
 「名字由来net」では、【読み】 たきなが、【全国順位】 58,706位、【全国人数】 およそ30人。三重県などにみられる。滝のある地形や地域が語源。関連姓は滝氏、瀧氏。
 「日本姓氏語源辞典」では、【人口】 約20人、【順位】 ランク外。三重県名張市。滝永の異形。とありました。

 次に、嶽本さん。
 「名字由来net」では、【読み】 たけもと、だきもと、ごくもと、【全国順位】 9,147位、【全国人数】 およそ850人。現熊本県である肥後起源とも言われる。近年、熊本県に多く、特に人吉地域に多数みられる。
 「日本姓氏語源辞典」では、【人口】 約800人、【順位】 9,260 位。熊本県。地形。岳本の異形。

画像 亀之内さんも超レア名字で、由来が分かりませんでした。
 「名字由来net」では、【読み】かめのうち、【全国順位】 56,884位、【全国人数】 およそ30人。近年、愛知県尾張地域に多数みられる。「内」は屋敷内の内側や自分のものという意味。
 「日本姓氏語源辞典」では、【人口】 約30人、【順位】 ランク外。愛知県犬山市、岐阜県・栃木県。愛知県犬山市犬山薬師に分布あり。

画像 鋒山さんも読めませんでした。
 「名字由来net」では、【読み】 ほこやま、ほうやま、【全国順位】 14,635位、【全国人数】 およそ390人。同名字は、滋賀県、大阪府、京都府などにみられる。
 「日本姓氏語源辞典」では、【人口】 約300人、【順位】 15,654位。滋賀県犬上郡甲良町。滋賀県犬上郡甲良町金屋が本拠。【鉾山】は異形。とあり、由来が分かりません。
(つづく)

出典など:
「名字由来net」(こちら) 日本人の名字(苗字)99%を掲載する。
「日本姓氏語源辞典」(こちら) 日本最大級の姓氏辞典サイト。110,027個の姓氏を解説。


この記事へのコメント

  • river

    流石に斉藤先生のランは見事ですね。「ランの最盛期は冬」です。NHKの「趣味の園芸」の12月号はランの特集です。でもこの時期に花を咲かせるには温室がないと無理です。
    2017年11月23日 15:12
  • 寿々木

    シンビジュウムがこの時期咲くとは驚きです。ヒマラヤなど寒い場所の花ですから、この時期が合ってるのでしょうか。
    2017年11月23日 15:18
  • shizuo

    長さん、こんにちは~!
    瀧永さん、瀧永さん、嶽本さん、亀之内さん、鋒山さん…。
    見えますよね、珍しい名字の方が。
    三重県の我が家、奥さまのお友だちで“瀧本さん”がいます。
    楽しいですね、ウォーキングしながら(^^♪。
    日本人の名字は30万近くあるんですね。
    2017年11月23日 15:30
  • なおさん

    オンシジウムをこれだけ見事な大株仕立てにして咲かせるというのも素晴らしいですね。日頃の丹精の成果ですね。
     下垂性のシンビも面白い花のようですね。あまりきちんと開かずに筒咲きのような感じですか。

     いろいろな苗字があり、それぞれのルーツを調べてみるのも面白そうですね。
    2017年11月23日 15:34
  • 目黒のおじいちゃん

    苗字は皆さんの関心事。我が苗字も検索して見ました。
    昔購入の本記載と検索結果は大略相違ありませんでした。
    統計調査と大差ないことに驚いています。
    2017年11月23日 15:37
  • うふふ

    こんにちは!
    斉藤正博氏のラン、見事ですね。
    名前に'Akiko'がついていますが、お身内の方の名でしょうか。
    興味津々です(笑)
    ウォーキングしていらっしゃってずいぶん珍しい名前が見つかるものですね。
    同じ字でも読み方が違うと不思議な感じがします。

    全然珍しくないのですが、ずいぶん前に目についた表札があります。
    「田中 宗男」
    丁度その頃、田中真紀子議員と鈴木宗男議員がやりあっていた時でしたので、あらら…と思いましたっけ。
    2017年11月23日 16:14
  • nobara

    オンシジウム ウイアティアナム 'アキコ'
    これもオンシジウムなんですか@@びっくり!
    私の祖父は山之口と言いますが・・・
    さほど離れてないところにそういう地名がありました。
    東京近郊の都市は珍しい名前の宝庫でしょうか。
    地方のある地域に至っては村全体が同じ苗字で
    屋号で呼ぶところもありますね。
    長さんのお住まいの近くも全国からの方がそこに根付かれたって事なんでしょうね。
    2017年11月23日 16:22
  • 乙女ヶ丘

    こんにちは
    「日本人のお名前」のコーナー愉しく拝見しております。それにしても一民族で30万は凄い数ですね。以前取引先の受付嬢に貝吹さんと言う名前の方が居ましたので何とお読みするのですか?尋ねたら「かいふき」ですとの事、後で仲間と「ホラフキ」でなくて良かったと大笑いした事がありました。
    2017年11月23日 16:22
  • 無門

    こんにちは

    こんな小さな胡蝶蘭
    ちょっと見では
    見逃しそうですね
    2017年11月23日 16:57
  • 信徳

    昔、洋ランを育成した事が有るんですがオンシジューム、シンピジュームが割と育成が楽で夏越しも出来ました。カトレア、コチョウランは難しかった事を思い出しました。
    また台湾ではシンピジュームが難しく高い値段で売られているのを思い出します。
    2017年11月23日 17:07
  • 長さん

    riverさん、コメントありがとうございます。
    斎藤先生の出展数や品質は際立っていました。
    こうした蘭展に出展する方は、温室は勿論、遮光や照明などの設備を整えておられるのでしょうね。
    2017年11月23日 17:34
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    シンビジュウムも品種によっては秋咲きのものがありますが、我が家のシンビジュウムも1月以降でないと咲きませんから、温度調整や日照時間調整などを行っているのではないかと思います。
    2017年11月23日 17:39
  • 長さん

    shizuoさん、コメントありがとうございます。
    住宅街で花を探してウォーキングしていますが、花が見つからないと表札を見ながら歩くことになりました。
    瀧本は和歌山県新宮市熊野川町瀧本が発祥の地にあげられていますので、奥様のお友達のルーツは和歌山県かもしれませんよ。
    2017年11月23日 17:46
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    大株のオンシジウム、さすが会長の斎藤先生です。下垂性のシンビジュウム、このような花は初めて見ました。
    最初は珍しい名字に出会うと写真を撮るだけでしたが、たくさんたまってくると調べてみようという気になりました。
    2017年11月23日 17:50
  • 長さん

    目黒のおじいちゃん、コメントありがとうございます。
    名字の検索サイトとしては紹介した二つが有名です。それぞれ、データーの収集や分析に違いがあるので、両方を紹介しています。
    2017年11月23日 17:53
  • 長さん

    うふふさん、コメントありがとうございます。
    斎藤先生のランの個体名は奥様(ヨウコさん)やお嬢様に始まり、女性の名前をつけることが多いようです。
    新興住宅街と言っても良さそうなところなので、いろいろなところから移ってこられた方が多いようなんです。珍しい名字はそんなことと関係があるかなと思います。田中宗男さんですか、面白い。
    2017年11月23日 18:13
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    オンシジウムの大株、一体何年育てておられるのでしょうね。
    山之口さんは初めて出会う名字です。「名字由来net」では全国順位 5,799位で、「現宮崎県である日向国諸県郡山之口村が起源である」と出ています。お祖父様は宮崎県のご出身ですか?
    村の名前や屋号が名字になった例はたくさんあるそうですよ。
    新興住宅街ですから名字の縮図みたいな事があるでしょうね。
    2017年11月23日 18:20
  • 長さん

    乙女ヶ丘さん、コメントありがとうございます。
    明治8年に名字がない人が一斉に付けた事が、種類が膨大になった理由だそうです。
    貝吹さんですか。調べたら全国順位12,000台のレア名字でした。カイブキと濁るほうが多いようです。ホラフキさんなんてうっかり言おうものなら取引停止でしたね。
    2017年11月23日 18:26
  • 長さん

    無門さん、コメントありがとうございます。
    今回の出展作品にはなかったのですが、ルーペで見ないとはっきり分からないランもありますよ。
    2017年11月23日 18:28
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。
    オンシジュームは育てたことがありませんが、シンビジュウムは2種類育てています。しかし、葉は伸びるけれど購入時より花が少ないです。カトレアやコチョウランは難しいでしょうね。業者に聞いたらミニコチョウランならと言われ、5年ほど咲かせたことがあります。
    2017年11月23日 18:32
  • shuuter

    オンシジュウム 標高の高いところの蘭ですので耐寒性をあるのでしょうね。
    流石 大株で立派なものですね。
    2017年11月23日 18:50
  • 月奏曲

    そういや野球中継でよく見てるから全く違和感なかったけどDeNAの『井納』投手も結構レア…なんだけどよくよく考えると『筒香』がもっとレアというwww
    2017年11月23日 20:05
  • 長さん

    shuuterさん、コメントありがとうございます。
    オンシジウム ウイアティアナム 'アキコ'.、これだけの大株となると、設備の整った温室で何年も育てなければならなかったのでしょうね。
    2017年11月23日 20:37
  • 長さん

    月奏曲さん、コメントありがとうございます。
    野球選手にもレア名字がありますね。筒香は全国順位82,069位だから、超レアですね。
    2017年11月23日 20:43
  • mori-sanpo

    普通のシンピジュウムは育てたことがありますが、この珍しいシンピジュウムの花は初めて拝見しました。
    小さな胡蝶蘭も珍しいですね。
    2017年11月23日 22:35
  • 長さん

    mori-sanpoさん、コメントありがとうございます。
    このシンビジュウム、珍しいですね。下垂して平開せず、白い花はエレガンスがピッタリかも。
    こんな小さなコチョウランも珍しいですよね。
    2017年11月23日 23:11
  • すーちん

    お早うございます
    変ったシンビジウムが
    有るんですねー
    ランは高地に自生するんですねー
    2017年11月24日 07:21
  • イッシー

    欄の花は変わっているのが多いですね。
    どうしたらそんな花の形になるんだろう。
    私はごくごく中堅どころの名前、個性的な苗字に憧れます。
    2017年11月24日 07:37
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうございます。
    ちょっとシンビジウムとは思えないランですよね。
    ランは低地に分布するものもありますが、多くは先に発展した植物が生息できないような場所にしか生きる道がなかったのです。
    2017年11月24日 09:49
  • オグリ君

    長さん こんにちは! その後お怪我の具合はいかがですか?
    面白い情報に感服!
    私たちの街は、地元民よりも「他地域の人たち」が多くなって来ています。
    今後はボケッと歩いてばかりいないで、きょろきょろやってみたくなりました。
    面白いものに出会えたら、オグリ君も真似させて頂きます、ね!
    2017年11月24日 09:49
  • 長さん

    イッシーさん、コメントありがとうございます。
    ランは最後に発達した植物で、驚くほど多様な姿に進化しています。これがランの魅力の一つです。
    名字って、一度でも出会ったものは何か安心感があるというか…。
    2017年11月24日 09:52
  • ジュン

    シンビジュウム
    綺麗に咲いているのですね
    今咲かせてみたいです
    ウォーキング中でも
    珍しい名前が見つかるのですね
    私も散歩が楽しくなります
    見付けたらお知らせしますね♪
    2017年11月24日 10:39
  • 長さん

    オグリ君さん、コメントありがとうございます。
    骨折の方は、お陰様で順調のようですが、歳ですから骨の付き方は一ヶ月後の様子見です。
    我が家も含めてあちこちから移住してきた方が大半ですから、珍しい名字の方もいる確率が高いのでしょうね。
    オグリ君さんは私より遠方まで出歩く機会が多いようなので、面白いネタに出会う確率が高いのではないですか。
    2017年11月24日 11:26
  • 長さん

    ジュンさん、コメントありがとうございます。
    シンビジュウムはバルブが伸びて葉が落ちる頃に咲くのが一般的で、我が家でも1~2月に開花します。このシンビジュウムは草姿も花の形もシンビジュウムとしては珍しいものです。
    真面目にウォーキングしないできょろきょろしているんです。漫然と歩くより面白いものに出会う確率は上がりますから。変わった名字に出会ったら、出典で紹介したサイトで調べてみてください。
    2017年11月24日 11:32
  • はるる

    超大株、すごいランですね。実際に見たらもっと感動ものだと思います。
    珍しい名前、結構たくさんいるんですね。
    なかなか読めません。でもおもしろいです。
    2017年11月24日 19:44
  • 長さん

    はるるさん、コメントありがとうございます。
    冒頭の大株は世界らん展日本大賞でトロフィー賞を取ってから5年も成長し続けているという見事なものです。
    珍しい苗字、多いですね。表札観察にすっかりはまってしまいました。
    2017年11月24日 21:39
  • 降魔成道

    清楚な胡蝶蘭は好きです。
    2017年11月26日 15:42
  • 長さん

    降魔成道さん、コメントありがとうございます。
    大型のコチョウランを育てるのは大変ですが、ミニやミディのコチョウランなら素人でも花を咲かせることが出来ます。
    2017年11月26日 16:32

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