江戸川近くを流れる坂川の近くで、住宅街の一角に、周囲より1.5mほど低い湿地があります。
昨年までは、葦や雑草が茂っていましたが、今年はちょっと違います。上の写真の奥の部分に
この辺り(常磐線と江戸川の間で、北松戸から新松戸あたり)は、江戸時代の初期までは、葦などが生える広大な湿地帯でしたが、急激に人口が増えた江戸町民の食料を確保するため、幕府が新田開発を促進したところです。
恐らく、宅地開発業者が、往時の湿地帯を再現させたのではないかと思います。そこに、業者か近所の人か知りませんが、ガマの種を蒔いたのではないか、そんな想像をしています。
2カ所に階段があり、彫刻が飾られていたりしますが、出入り口には鍵が掛かり、下に降りることが出来ないのは残念なことです。
穂と言えば、こんな穂をご覧になったことはおありでしょうか。草丈は1~1.5mほどです。
これも昨年までは見かけなかった植物です。イネ科だとは推測できましたが、帰宅してから調べてみると、モロコシ(蜀黍、唐黍、イネ科モロコシ属の一年草)と分りました。この畑はおよそ1,000坪、別の地域では500坪くらいの畑がありました。
Wikipediaによると、「熱帯アフリカ原産。ソルガムとも呼ぶ。また、中国での呼称であるコーリャン(高粱)ともかつては呼ばれた。穀物としての生産面積ではコムギ、イネ、トウモロコシ、オオムギに次いで世界第5位である。熱帯、亜熱帯の作物で乾燥に強く、イネ、コムギなどが育たない地域でも成長する」、また、「飼料用途も多いが、21世紀に入っても依然として食用として栽培されている国は多い」とありました。日本では、鳥の餌ですかねー。
なお、アメリカで品種改良された「ホワイトソルガム」(実の色が白い)は、健康食品として注目を浴びているそうです。
ちなみに、よくご存知のトウモロコシはトウモロコシ属で、モロコシとは属が違いました。
たまたま、モロコシを撮った日に、貸し農園の一角でトウモロコシの花も撮っていました。
8月16日撮影。
地味な記事で、おまけに文字も多かったですね。恐縮です。
お色直し(?)にハイビスカスの花を貼り付けておきます。
8月14日撮影。
この記事へのコメント
river
モロコシはコウリャンの名前で戦後配給になったことがあります。食べ方が分からず不評でした。ただ東北地方では粘りが強い品種がタカキビの名前で栽培されていると思います。
目黒のおじいちゃん
雑穀に遠い昔の食糧難の時代を思い出しました。
花咲か爺
なおさん
この頃は雑穀を栽培するところも見かけますね。モロコシやらキビやらあると面白いですね。
乙女ヶ丘
ガマの穂と言えばやはり因幡の白兎を
連想してしまいますね。ガマの穂を植えた
地主さんの粋な計らいが嬉しいですね
飾られていた彫刻は大黒様と白兎!(笑)
ハイビスカスもお色直しの大役を
しっかりと果してますね
イッシー
何に使うんでしょうね。ちょっと不思議です。
寿々木
信徳
こちらの雑草地の湿地ではガマの穂が見られます。
因幡の白ウサギですね。このあと穂綿になるのでしょうか?
台湾の金門島は高粱で作る高粱酒が有名です。
透明の酒でアルコール度45度もあり強すぎますが香りが良いのでお猪口一杯程度は美味しいです。
nobara
絵になっていますね~~~
ここは調整池にもなるんでしょうか・・・
もろこしはたてもの園の茅葺屋の畑にも実っています。
今は雑穀が見直されていますよね。
私は熊本から21雑穀を取り寄せてお米にまぶして食べています。少し?値は張りますが、おいしいです。
甲府にキビ餅のおいしいのがありました。
ハイビスカスは華やかでビタミン色?
元気が出ますね(*^-゚)⌒☆
長さん
まだワタが出来るには日にちが掛かりますね。良く通りかかるので、その頃写真を撮ってみます。穂の分が短いので、コガマに訂正した方が良さそうですね。
コウリャンが配給されたのをご記憶ですか。戦後、我が家は麦やサツマイモ、すいとんなどが多かったと記憶しています。
Wikipediaにはタカキビ、サトウモロコシ、ロゾク等と呼ばれたことが記載されていました。
長さん
昔はガマやコガマも生えていたかもしれませんよ。
戦後、後りゃんが配給になったそうですね。
長さん
コガマは誰かが持ち込んだものかどうか分りませんが、別に飼いになる植物でもなし、見るぶんには良いと思います。
モロコシは「かつては広く食用にされたが、タンニンを含むために食べにくく、最近では人気がない」そうなので、鳥の餌かなと思いました。
長さん
コガマですね。1年ではこんなに茂りませんか。昨年は葦に紛れて見えなかったんですかねー。
モロコシはタンニンが多くて食べにくいとのことで、改良種(ホワイトソルガム)が雑穀として用いられているそうですよ。
長さん
ガマが何故ここに生えているのか、理由は分りません。
ガマの穂綿は柔らかいのでしょうね。
飾られている彫刻は子供田2人、鳥を追いかけている様子を著したものです。
長さん
健康食品として雑穀米が売れているそうですが、モロコシは含まれていませんでした。それで、鳥の餌かなと思った次第。
長さん
満州に渡った人にはおなじみの穀物だったようですが、寿々木家で名コーリャンを畑で作っていましたか。蒸かして食べるより、粉にした方が食べやすかったのですね。
長さん
ガマの穂が見られますか。この周辺でガマを見たことはないので、どこからか風に乗ってやってきたとは考えにくいのです。
高粱酒は聞いたことがあります。
長さん
30坪くらいですから、調整値の役割はないと思います。
モロコシがたてもの園でも植えられていますか。
21雑穀に含まれているのかと調べてみたら、もちあわ、もちきび、うるちひえ等が入っていましたが、モロコシは含まれていませんでした。もちきびがきび餅の原料のひとつですね。
月奏曲
てか整地すれば十分いい宅地になりそうなんですが…
長さん
何故ガマなのか私にも不明です。
こんな場所を残してほしいと、宅地業者に売り渡した旧地主が希望したのかな?
shuuter
畑に植えられたコガマの感じですね。
mori-sanpo
江戸川の対岸の小岩菖蒲園の付近には、水面ののある湿地が数か所点在していますが、いずれもコガマが繁茂しています。
モロコシはまだ見たことがありませんが、穀物のコーリャンは食糧難時代に聞いたことがあります。
長さん
コガマは本州から四国、九州に分布しているそうですね。西谷の森と行っても、湿気の多い場所でしょうね。
長さん
ここでは葦が目立ちませんが、毎年刈り取られているみたいです。
小岩辺りでもコガマが繁茂しているのですね。この辺りでも生えていた可能性は十分ありますね。
コーリャンを知っている年代は終戦以前に生まれた人が多いようです。
eko
モロコシは見たことがありません。むか~しコウリャンの名は聞いたことがあります。
ハイビスカスは華やかで綺麗ですね。
長さん
因幡の白ウサギを連想できるなら、近くの子どもたちの教育にも良いかもしれませんね。
コーリャンをご存知だとすると、食糧難の時代に育ったのかな。
黄色いハイビスカス、葯が赤だと面白いのに(笑)。
ロシアンブルー
コーリャンていう言葉、懐かしいです。
両親がよく話をしていましたので思い出しました。
コガマは向島百花園で見かけました。
すーちん
近くの畑でトウモロコシで無く
トウキビが植えて有りました
砂糖でも採るんでしょうか^^
行き当たりばったり
コーリャンは、聞いたことがありますが、こういう実だったんですね。
やはり夏は、原色の花がいいなぁ~
長さん
私もコーリャンという穀物があることは知っていたのですが、実物に出合ったのは初めてでした。
コガマ、矢張り植えたものなんですね。自生は中々見る機会がありません。
長さん
トウキビはトウモロコシやモロコシの別名らしいのですが、砂糖を取るのだったらサトウキビですね。沖縄で、サトウキビを絞った生ジュースを飲んだことがありますよ。
長さん
私もコーリャンが実っているのを初めて見ました。別の畑では白い実も混じっていたので、一部はホワイトソルガムみたいです。
無門
人々は穀物と一緒に
生きてきましたね
今でもわざわざ雑穀を混ぜて
ご飯を炊いています
長さん
雑穀を混ぜて焚くと健康に良いそうですね。我が家は押し麦を混ぜています。