箱根湿性花園にて(3) 雪餅草、高砂唐松、風鈴苧環、黄花宝鐸草など

 箱根湿性花園の入口から管理棟を左に見て、敷地に沿うように左手に進むと、企画展の展示コーナーがあります。
 今回は、山野草とサクラソウが展示されていました。

ユキザサ(雪笹)
キジカクシ科マイズルソウ属の多年草(旧分類ではユリ科ユキザサ属)
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ムサシアブミ(武蔵鐙)
サトイモ科テンナンショウ属の多年草
仏炎苞の口辺部は耳状にはりだし、舷部は袋状に巻き込むのが特徴
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ユキモチソウ(雪餅草)
サトイモ科テンナンショウ属の多年草。名の由来は、仏炎苞
の中に、雪のように白い餅に見える付属体があることから
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サルメンエビネ(猿面海老根)
ラン科エビネ属の多年草。絶滅危惧II類(VU)
和名の「サルメン」は、唇弁が赤みを帯びてしわが
寄っているのをサルの顔に見立てたことに由来
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タカサゴカラマツ(高砂唐松)
キンポウゲ科カラマツソウ属の多年草。台湾固有種
台湾梅花唐松としても流通するが、バイカカラマツの仲間ではない
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フウリンオダマキ(風鈴苧環)
キンポウゲ科オダマキ属の多年草。西洋苧環の近縁種
中国・青海省~チベット自治区に分布(標高1800~3500m)
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キバナホウチャクソウ(黄花宝鐸草)
イヌサフラン科(←ユリ科)チゴユリ属の多年草。絶滅危惧ⅠA類 (CR)
日本では対馬にのみ自生。別名:キバナアマドコロ
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???(名札がなく、名称不明です)
→ ポドフィルムとのお知らせがありました
  目黒のおじいちゃん、ありがとうございます
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メギ科ミヤオソウ属の多年草。別名アメリカハッカクレン(亜米利加八角蓮)
6弁花なので、2枚が脱落したようです


 サクラソウ展にはおよそ100鉢が展示されていました。
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 その中から、数点をピックアップしました。

「折紙付」 
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「浮間白」 → 「浮間赤」
鉢に挿された名札には「浮間白」とありましたが、
riverさんから「浮間赤」とのご指摘がありました。感謝
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「花月桜」
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「前代未聞」
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 5月8日撮影。
 次回は、落葉広葉樹林の植物区に入ります。
 (つづく)


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 ダイエーの園芸コーナーでちょっと変ったエラチオール・ベゴニアが売られていました。
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 名札には、「Koppe《コッペ》セレクション」 世界一のベゴニア育種専門農場であるオランダのKoppe社が育種した黄金色の花芯が美しいユニークなベゴニアです。通常のベゴニアに比べ、花保ちが数段に良く、美しい花が長く咲き続けます、と書かれていました。何と、税込み2,138円!



この記事へのコメント

  • イッシー

    やはり山野草は魅力的ですね。そして、ここには珍しいものも多いようですね。また特徴を捉えて上手く撮っていらっしゃいますね。
    2017年05月13日 15:51
  • なおさん

    ナンテンハギと同様にこのユキザサもアズキナと呼ばれて、山菜として有名なものですが、公園のものは採れませんので見るだけですね。花も可愛いですが、秋のつぶらな紅い実も良いですね。
     ムサシアブミやユキモチソウも山草では人気のものですね。サルメンエビネもこの頃はいろいろなエビネと人工交配されたものが出回っていますから、サルメンエビネよりも育てやすく花色もいろいろなものがありますね。

     サクラソウもいろいろあると楽しいものですね。

     面白いベゴニアもあるものですが、お値段も良いですねえ。
    2017年05月13日 16:04
  • river

    見慣れた山野草が並びましたね。ユキザサは通常20~70㎝ほどですが榛名山にはハルナユキザサという100~150㎝にもなる壮大なユキザサの変種があります。
    サクラソウの2番目の「浮間白」は白くないので「浮間」か「浮間紅」の表示が良いと思います。「浮間白」は私もブログで紹介しました。
    2017年05月13日 16:13
  • 寿々木

    ユキザサは上高地の岳沢湿原近くでよく見かけました。タカサゴカラマツは花弁があるのですか?普通、カラマツソウ、ミヤマカラマツは見かけません。
    2017年05月13日 17:58
  • こんばんは。
    ユキザサ、笹のような大きな葉に雪の結晶のような花が美しいですね。
    ムサシアブミやユキモチソウ、面白い形の花を咲かせて・・。
    サルメンエビネ、可愛いですね、出会ってみたい花です。
    拡大して見せて頂きました。
    サクラソウは100鉢もの花が展示されていたようですね。
    白い花から濃いピンクの花まで見事に咲いてますね。
    2017年05月13日 18:36
  • はるる

    ベゴニアびっくりしました。
    でもいいお値段のものは、それなりにいいものですね。
    桜草もいろいろなものがあることわかりました。
    湿性花園、目をひくものばかり、楽しいですね。
    写真がきれです。
    2017年05月13日 18:54
  • 目黒のおじいちゃん

    おたずねの花は先般星薬科大学薬草園で見たポドフイルムに似ていますが。別名アメリカハッカク?とのブログもありますが。
    2017年05月13日 19:22
  • 無門

    こんにちは

    サクラソウ
    前代未聞
    えっと言う名前を付けられたもの
    速いもの勝ちかな
    2017年05月13日 19:36
  • 信徳

    見慣れた山野草が出て来ましたがタカサゴカラマツは初見です。
    台湾固有種なんですね。
    ベゴニアも変わったものが有りますね。
    2017年05月13日 20:05
  • 月奏曲

    税込価格にしたら結局二千円超えちゃうんだから1980円にする意味がちょっと分かんない気がしないでもないのですがw
    ぶっちゃけ1円単位出ると面倒くさいw
    2017年05月13日 20:30
  • すーちん

    今晩は
    花園だけあって聞いたことも無い
    様な野草が一杯有るんですね~
    2017年05月13日 20:33
  • 長さん

    イッシーさん、コメントありがとうございます。
    植物園の良いところは非日常があるところです。珍しいものがなく、普段目にするものばかりでは行く意味がないですものね。
    自分なりに花が美しく見える角度を狙っています。
    2017年05月13日 21:13
  • nobara

    タカサゴカラマツ(高砂唐松)可愛い☆彡
    サクラソウの透明感のある花弁が素晴らしい~
    光が上手に当たってる感じですね。
    白い花=ハッカクレン というものかも。
    いろいろな種類があるようで?葉の様子からも?
    かなりの毒草らしいです@@
    ベゴニアの黄金色の花芯、お見事ォーー
    母の日にアジサイ:beniを貰いました。
    2017年05月13日 21:17
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    ユキザサは山菜として食べられるのですか。実ができ掛かったのは見たことがあるのですが、あれが赤くなるのですね。
    ムサシアブミやユキモチソウ、ウラシマソウなどは面白いですよね。
    サルメンエビネはイシヅチとかキサルメンとか、自然交雑種もあるようですね。
    2017年05月13日 21:20
  • 長さん

    riverさん、コメントありがとうございます。
    榛名山にはそんなに大きなユキザサがありますか。そうなるとユキザサというイメージから外れてしまう。
    私もピンクの花なのに「浮間白」とはおかしいなと思いながら載せたのです。出展者、あるいは、植物園側で取り違えたのでしょう。
    2017年05月13日 21:24
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    ユキザサは、日本では北海道から九州まで、分布域が広いですね。
    タカサゴカラマツはキンポウゲ科ですから、花弁のように見える部分は萼片でしょうね。ネットの画像を見ると、この萼片がないものも多数ありました。
    2017年05月13日 21:31
  • 長さん

    心さん、コメントありがとうございます。
    ユキザサの名の由来は、まさに仰るようなイメージから付いてものだそうです。
    テンナンショウの仲間は面白いですね。白い混紡じゃなく、細い管みたいなものを長く伸ばしているウラシマソウなんていうのもあります(後日お目にかけます)。
    riverさんによれば、サクラソウの園芸種は2000以上、今後も増えるとことですから、100鉢ではほんの一部なんですね。
    2017年05月13日 21:40
  • 長さん

    はるるさん、コメントありがとうございます。
    ベゴニア、面白いですね。何か新種の花を見た思いです。それにしても高いですね。
    サクラソウの品種は膨大だそうで、一つ一つ見ていったら時間が足りません。
    2017年05月13日 21:45
  • 長さん

    目黒のおじいちゃん、コメントありがとうございます。
    不明の花、アメリカハッカクレンで確認出来ました。ありがとうございました。台湾や中国のハッカクレンは葉に切れ込みがないので区別出来ますね。
    2017年05月13日 21:48
  • 長さん

    無門さん、コメントありがとうございます。
    植物の命名は、見つけた人、あるいは開発した人に権利がありますが、同じ名前があったら使えない訳で、ある意味早い者勝ちですね。
    2017年05月13日 21:51
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。
    タカサゴカラマツは台湾固有種と言うことなので、台湾にいらしたら探してみると面白いでしょう。
    どうしたらこんなベゴニアが出来るんでしょう。
    2017年05月13日 21:52
  • 長さん

    月奏曲さん、コメントありがとうございます。
    イチキュッパが値札ですが、小さく2,138円と書いてありました。
    現金で買うと1円玉が増えてしまうので、夫婦とも、もっぱらカード払いです。
    2017年05月13日 21:55
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうございます。
    植物園ですから、珍しいものを取りそろえるのは学芸員の腕の見せ所ですね。
    2017年05月13日 21:56
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    タカサゴカラマツは小さい花で,とても可愛いですね。
    山野草やサクラソウの展示スペースは半透明の屋根があって柔らかい光が落ちてきていました。
    アメリカハッカクレンと判明しました。中国や台湾のハッカクレンは葉に切れ込みがないですね。どちらもアルカロイドを含む毒草ですって。
    新種のベゴニア、面白いですね。アジサイのBENIですか。ヤマアジサイと西洋アジサイを交配した新品種だそうですね。
    2017年05月13日 22:06
  • うふふ

    こんばんは!
    山野草が勢揃いですね。
    植物園で見たことのあるものがあって、なぜかホッとしました(笑)
    その中のムサシアブミは、名付け親に座布団一枚あげたくなりましたよ。
    まさにアブミ~です!
    サクラソウも一つづつ名前がついていて、大切にされていることが分かります。
    2017年05月13日 22:18
  • 長さん

    うふふさん、コメントありがとうございます。
    ここも植物園ですから(笑)、いろいろ楽しませる工夫をしているんですね。
    ムサシアブミですが、平安時代には武蔵国で作られた鐙がゆうめいだったそうで、その鐙に似ているからと言うのが名の由来です(他の説もある)。ですから、この植物が武蔵国に多かったと言うことではないようです。
    サクラソウ、江戸時代から愛好家が多かったそうですが、今は減少の一途を辿っているとか。
    2017年05月13日 22:38
  • eko

    沢山の山野草が見られて素敵ですね。
    タカサゴカラマツは可愛い花ですね。
    サクラソウ展も良いですね。優しい花色が素敵です。丹念に育てられたものでしょうね。
    変わったベゴニアですね。可愛いですが、まだお高いですね。
    2017年05月13日 22:47
  • mori-sanpo

    年齢とともに山野を歩く機会が少なくなったので、山野草の展示コーナーのような企画はありがたいですね。
     サルメンエビネは確かに特徴をよく捉えた和名ですね。
    2017年05月13日 23:03
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    山野草展はロックガーデン風にまとめて植えてあり、効率的に写真が撮れました。タカサゴカラマツはいかにもキンポウゲ科の花という感じで可愛いです。
    サクラソウは花弁の形、色、開き方など、色々な分類があり、嵌っている人もいるとか。
    面白いベゴニアが出来たものです。
    2017年05月13日 23:30
  • 長さん

    mori-sanpoさん、コメントありがとうございます。
    野山を歩いて山野草を見て回るのは理想ですが、時間が掛かりますよね。
    サルメンエビネ、面白い発想です。しわの出方で変種があるようです。
    2017年05月13日 23:33
  • 行き当たりばったり

    おはようございます。
    珍品が多数です。驚きです。きちんと手入れされていますね。サクラソウ、可憐です。
    大好きな方もたくさん、いらっしゃるのでしょうね。
    ベゴニア---それなりの価値があるのでしょう
    2017年05月14日 09:30
  • 乙女ヶ丘

    こんにちは
    「前代未聞」??見るも聞くも初めて
    面白い名前ですネ。
    2017年05月14日 11:35
  • 長さん

    行き当たりばったりさん、コメントありがとうございます。
    珍品と言うほどの山野草ではありませんが、植物園ならではの品揃えでしょうね。
    サクラソウの愛好家はどんどん減少しているそうです。
    2017年05月14日 11:38
  • 長さん

    乙女ヶ丘さん、コメントありがとうございます。
    サクラソウの銘は実に多彩です。万葉集などの古典から名付けたものも多く、戦前は世情を反映して、勇ましい名前を付けるのが流行ったらしいです。
    2017年05月14日 11:46

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