2月13日に行った世界らん展で見たランの花です。今回も、ちょっと変ったランを見つけました。
ステノリンコス属はスペシオスム(Stenorrhynchos speciosum)を見たことがあるのですが、ランセオラタを取り上げた和文のHPは皆無。海外のサイトも、出てくるのはスペシオスムばかりで、詳細が分りません。この花はスペシオスムとも花の形が異なります。
レストレピア サンギネア ‘レッドバード’
Restrepia sanguinea 'Red Bird'
松本洋ラン園
コロンビアの標高1000m~2500mに自生する着生ラン
側萼片の2枚が大きく発達し、合着して船形を形成する
![画像を等倍で表示します 画像](https://chosanritirelife.up.seesaa.net/00040652N000000085/148815509673345388178_IMG_3344_1.jpg)
Restrepia sanguinea 'Red Bird'
松本洋ラン園
コロンビアの標高1000m~2500mに自生する着生ラン
側萼片の2枚が大きく発達し、合着して船形を形成する
![画像を等倍で表示します 画像](https://chosanritirelife.up.seesaa.net/00040652N000000085/148815509673345388178_IMG_3344_1.jpg)
酉年にちなんで、鳥の名に由来するランが展示されていました。
シクノチェス タイワンゴールド
Cycnodes Taiwan Gold
(Cycnoches chlorochilon × Mormodes badia)
名札にはシクノチェス ワーセウィッチとしてありましたが、
花の形から、タイワンゴールドの黄花種と推定しました
タイワンゴールドはシクノチェス属とモルモデス属の属間交配種です
シクノチェス属は南アメリカの熱帯地方が原産地の着生ランで、
別名「スワン・オーキッド」と呼ばれます
細く曲がった蕊柱が白鳥の首を思わせるのが由来です
![画像を等倍で表示します 画像](https://chosanritirelife.up.seesaa.net/00040652N000000085/148815856373386171178_IMG_3200.JPG)
↑ 天地逆のような感じですが、これが正常な咲き方らしい
↓ 白鳥が羽を広げて餌を探っているように見えませんか?
![画像を等倍で表示します 画像](https://chosanritirelife.up.seesaa.net/00040652N000000085/148815695274445508178_IMG_3197_1.jpg)
ゴンゴラ クインクエネルヴィス
Gga. quinquenervis
中南米(メキシコ~ブラジル)の熱帯地域に自生する着生ラン
小鳥が羽ばたいているように見えますが、花の形は
受粉するハチの形態に特化しているのだそうです
![画像を等倍で表示します 画像](https://chosanritirelife.up.seesaa.net/00040652N000000085/148815889301794705178_IMG_3203_1.jpg)
Cycnodes Taiwan Gold
(Cycnoches chlorochilon × Mormodes badia)
名札にはシクノチェス ワーセウィッチとしてありましたが、
花の形から、タイワンゴールドの黄花種と推定しました
タイワンゴールドはシクノチェス属とモルモデス属の属間交配種です
シクノチェス属は南アメリカの熱帯地方が原産地の着生ランで、
別名「スワン・オーキッド」と呼ばれます
細く曲がった蕊柱が白鳥の首を思わせるのが由来です
↑ 天地逆のような感じですが、これが正常な咲き方らしい
↓ 白鳥が羽を広げて餌を探っているように見えませんか?
![画像を等倍で表示します 画像](https://chosanritirelife.up.seesaa.net/00040652N000000085/148815695274445508178_IMG_3197_1.jpg)
ゴンゴラ クインクエネルヴィス
Gga. quinquenervis
中南米(メキシコ~ブラジル)の熱帯地域に自生する着生ラン
小鳥が羽ばたいているように見えますが、花の形は
受粉するハチの形態に特化しているのだそうです
![画像を等倍で表示します 画像](https://chosanritirelife.up.seesaa.net/00040652N000000085/148815889301794705178_IMG_3203_1.jpg)
今回も、モンキーオーキッドと呼ばれるドラキュラ属の花が展示されていました。
こちらは、ドラキュラ属とマスデバリア属の交配種です。
ドラキュバリア ブルーボーイの交配に使われたマスデバリアと花色が似ているマスデバリアが出展されていました。
上の写真は、ピントがどこに合っているかはっきりしないので、綺麗なマスデバリアを・・・。
今回見た中で一番変っているランを紹介します。
スカホセパルム ギベロサム
Scaphosepalum gibberosum 'Sachi'
伊藤幸子さん
メキシコから熱帯アメリカに分布する小形の着生ラン
マスデバリアに近縁だが、花の外観は異なり、特異な構造をもつ
短い茎に、1つの葉を頂生。花茎は、側生する
![画像を等倍で表示します 画像](https://chosanritirelife.up.seesaa.net/00040652N000000085/148817363603306265178_IMG_3354_1.jpg)
Scaphosepalum gibberosum 'Sachi'
伊藤幸子さん
メキシコから熱帯アメリカに分布する小形の着生ラン
マスデバリアに近縁だが、花の外観は異なり、特異な構造をもつ
短い茎に、1つの葉を頂生。花茎は、側生する
![画像を等倍で表示します 画像](https://chosanritirelife.up.seesaa.net/00040652N000000085/148817363603306265178_IMG_3354_1.jpg)
(つづく)
この記事へのコメント
無門
よ~~く見ると
蘭ですが
一見しただけでは
蘭とは思えないものばかり
愉快ですね
寿々木
river
信徳
奥が深いなあと思います。
色はバイオなどでの交配で出来るような気がしますが
花姿は如何ともし難いのでしょうね。
はるる
珍しいものを、たくさん紹介していただきましたが、こんな花もあるのかと驚いています。
でもそれぞれ美しい姿ですね。
月奏曲
shuuter
思わず笑みが込み上げます。
心
ランは種類が多いですし、珍しい花も多いですね。
『シクノチェス タイワンゴールド』は、別名が『スワン・オーキッド』だそうですが・・。
白鳥が羽を広げてるようで美しいですね。
『モンキーオーキッド』は、お猿さんの顔のようで微笑んでしまいました(^^♪
珍しい蘭の花を楽しませて頂きました。
長さん
ランの花らしからぬランが時々出展されます。こういうマニアもおられるんですね。
長さん
これまで色々変なランを見てきましたが、最後の写真なんか、ランと言われないと分りませんよね。
長さん
ランはまだまだ新品種が発見されるようですね。
特別展示の腐生ランの中にも、昨年、日本で新品種と確認されたものがありましたね。
長さん
ホント、ランの世界は奥深いですね。riverさんのブログにも、世界らん展の報告で紹介されていましたが、葉もつけず、花も咲かない腐生ランなんてものもありますからね。
花姿は交配でかなり変化が出てきますが、原種でも変異があるようです。
nobara
ここまでいくと~ なんか不思議な感じです。
お猿さんのお顔、そのもののランは可愛いですね。
topのはヤマサギソウやミズチドリみたいにも見えますね。
一応、ランですけどね・・・
長さん
らん展に行くたびに変った品種が登場します。こんな例は他の植物にはないでしょうね。本当に奥深いです。
長さん
モンキーオーキッドなどは触れて欲しくないので、円筒形のプラスチックの中に入っていました。中は湿度が高めてあるらしく、水滴がついています。
長さん
モンキーオーキッドと言われただけで笑っちゃいますよね。ドラキュラ ギガスなんかは手長猿を連想しました。
長さん
スワン・オーキッド、なるほど名と思います。これで白花だったら完全に白鳥です。
モンキーオーキッドは茶色い2つの斑点が目のように見えますね。
長さん
悪趣味かもしれませんが、こんな変ったランを探して歩くのも蘭展の楽しみなんですよ。
ドラキュラ属も珍しい部類ですが、その交配種が出来ているのにはビックリです。
ステノリンコス ランセオラタはヤマサギソウやミズチドリとイメージが重なりますね。
ロシアンブルー
いろんな形のランのはながありますね~
白鳥ですか、首ひねってみてしまいます(笑)
eko
その他の花はラン(?)というような面白い花ばかりですね。
ほんとに奥が深いですね。
すーちん
モンキーオーキッド何時みても
笑いがこみ上げてきますね^^
なおさん
長さん
ランは実に多彩ですね。私たちが見たこともない、へんてこりんなランがまだ沢山あるのかも知れません。
長さん
モンキーオーキッドは話題になりましたし、私も何度か投稿しています。
最後の写真はマスデバリアの近縁だそうですが、共通するのは花弁らしきものが2枚と言うくらいで、全く異なった形ですよね。
長さん
モンキーオーキッドは楽しいですね。
このランをマスデバリアと交配したというのも面白いアイディアです。
長さん
冒頭のランは、ネット情報も極少ないのに、入手して個体名までつけて栽培しているのですから、変ったもの好きのマニアもいらっしゃるのですね。
今後どんなランが出てくるか楽しみに、蘭展を見に行きます。
ジュン
写真でよく拝見しますが
モンキーオーキッド面白いです
イッシー
冗談はさておき、美しくも珍しい花ですね。
長さん
こういう変なランが出てくるから、蘭展通いは面白くて止められないのです。
長さん
ランの名前はラテン語でなじめないので、私も覚えないようにしています。と言うか、覚えられない(笑)。有名な属名くらいは覚えた方が良いのですがね。