「おきなわワールド」と隣接する「ガンガラーの谷」見学・体験ツアーに参加しています。
ツアーもいよいよ最終盤、かつ、重要な意味を持つ鍾乳洞跡にやってきました。
前後が崩れて、光の入るこの鍾乳洞は古代人にとって住みやすい場所だったに違いありません。板が置かれた場所やシートがかけられた場所は、発掘途中の場所です。
2007年からの発掘調査では、約7000年前の爪形文土器片や、約4000年前の火を焚いた炉の跡、大量のイノシシ骨などが掘り出されました。更には、約3000年前の石の棺が地表面のすぐ下から発見され、人骨が出てきたのです。
写真左下は、棺の場所などを説明するガイドの安里さんとツアー参加者。右下、小石で囲まれたところが石の棺発見場所。人骨は、写真では左下を頭にして発見されたそうです。驚くべきは、手首に貝製のブレスレットを付けていたことで、かなり珍しい発見だそうです。
前回触れた「港川人」は約2万年前の人骨ですが、発見されたのは岩の割れ目で、住居跡ではありません。そこから、わずか1Kmにあるこの武芸洞は、「港川人」が住居として使っていた可能性があります。発掘はまだ途上で、「港川人」と直接関わりのある痕跡は発見されていませんが、将来、2万年前のものが出てくるのではないかと期待されています。
右上は、「港川人」の復元図として示されたものですが、国立科学博物館の研究では、「港川人は縄文人とは似ておらず、オーストラリアの先住民といった雰囲気」との見解を示され、顔の復元図を作り直しています。ご興味のある方は、当時の朝日新聞記事がご覧になれます(こちら)。
武芸洞を出て、歩いてくると、先ほど登った樹上展望台が見えました。
ツアーの解散地点は、おきなわワールド内にある「ハブ動物公園」の近くでした。そこで、赤い花を付けた木を見つけました。
「ガンガラーの谷」ツアーを終え、世界文化遺産となった「斎場御嶽」(せーふぁうたき)に向いますが、その途中に「ニライカナイの橋」という絶景ポイントがあるので立ち寄りました。地図は記事末に貼り付けましたが、先ずは展望台からの景色です。
大きくカーブした橋、青い海と空が絶景を構成するのですが、この日は生憎の曇り空、写真の色が良くありません。(2枚を合成)。
ひとつの橋のように見えますが、手前がニライ橋、海側がカナイ橋という二つの橋です。合せてニライカナイの橋と呼ばれています。
ニライカナイとは、遥か遠い東の海の彼方、または海の底、地の底にあるとされる異界と言われています。また、 豊穣や生命の源であり、神界でもあるとされています。
展望台はニライ橋の先にあるトンネルの上です。右下の写真で、坂を上がった頂点当りに若干の駐車スペースがあります。その奥から右手にかけては自衛隊の駐屯地になっています。
「斎場御嶽」は展望台から車で5分ほどです。
(つづく)
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2月24日のウォーキングで、江戸川の堤防(つくばエクスプレスの鉄橋付近)から西~北西方向を撮ったものです。たまたま雲がないので山並みがはっきり見えますが、榛名山や赤城山も写っているのではないかと・・・。群馬県にお住まいの信徳さんやriverさん、Tadaoさんならお分かりになるかもしれません。
この記事へのコメント
shuuter
沖縄の花ですね。
焔のように立ち上がっていますね。
寿々木
nobara
緋色が濃いようですね(*^-゚)⌒☆
ニライカナイの橋ですか・・
沖縄にはいろんな橋ができてるんですね。
山口の角島大橋に感動したことがありましたが。
先日、行ったシビックタワービルから
筑波山と富士山を見ました。270度の眺望でした。
river
1枚目の中央に見えるのは赤城山で左に榛名山が見えます。赤城山の右の3角の尖った山は日光白根山だと思います。
イッシー
文化も高かったんですね。沖縄の道路も結構いいですね。基地が多いのも関係有るのかな。夕景もきれいです。
はるる
昔の人骨など、これからまだまだ発見がありますね。
そうすると、もっといろいろなことがわかってきて、驚きです。
群馬の山々がこんなにもよく見えるんですね。
これも驚きました。
無門
以前行ったときも
車で走り回りましたが
また行きたくなってしまいました
心
鍾乳洞跡からは次々と貴重な品が出土してるようですね。
以前もシートがかけられて発掘途中でした。
鮮やかな燃えるようなカエンボク、高木に咲いていますが綺麗に撮られましたね。
ニライカナイの橋の後方に見える海が美しいです。
ウォーキング中に素晴らしい夕焼けをご覧になりましたね。
長さん
木の上で真っ赤な焔が吹き出しているみたいに見えますよね。
本州では温室でしか見ることが出来ません。
長さん
カエンボクの別名はアフリカン・チューリップツリーですね。チューリップツリーだけだとユリノキの別名になるので、アフリカユリノキと言うこともあります。フレームツリーというのはホウオウボクの別名だったと思います。
ハワイ辺りだと沢山植えられていそうですね。
長さん
カエンボクの花は大船植物園で鉢植えの小さなものを見ただけだったので、こんなに大きいのは初めて見ました。
ニライカナイの橋は2002年に開通したそうです。高低差が80mもあるので、下りが爽快です。
長さん
血液型からするとバイカル湖周辺ですか。顔つきはブータンの人に似ていますね。日本人のルーツを探るには多くのアプローチがあるようですが、総合的に判断出来るのは何時になるのでしょう。
雲がかかっている辺りが榛名山ですね。ありがとうございました。
eko
大きなカエンボクが普通に見られるのが良いですね。名前の様に燃える炎のように見えますね。
大きくカーブした「ニライカナイの橋」と海、天気が良かったら素晴らしい眺望ですね。
長さん
何千年も前の人類が釣り針を作ったり、ブレスレットを付けていたりで、かなり高度な文化を持っていたのですね。
ニライカナイの橋のさきは自衛隊の駐屯地ですから、基地がらみですね。
夕方、時々江戸川堤防から遠くが見えるのですよ。
長さん
沖縄は冬でも5℃以下に下がったことがないそうですから、植物の成長も早いのですね。
数万年の間に土が積もりますから、次第に掘り下げていくと、新たな発見があるかも知れませんね。
この日は風が強かったので、水蒸気が吹き飛ばされて遠くまで見えたのだと思います。晴れた日中に、超望遠で撮ってみたいものです。
長さん
沖縄観光は観光バスかレンタカーですから、自由度から言うと、絶対レンタカーですね。
長さん
シートにかなりほこりが溜まっていますから、何年も発掘が中断しているようです。
カエンボクの花はかなり大きいので、150mmズームでも楽楽撮れました。
ニライカナイの橋、晴れた午後に見ると絶景だそうです。
長さん
武芸洞や他の洞窟の発掘でどんなものが出てくるか楽しみですね。港川人と同じ年代の人骨が出てきたりして・・・。
カエンボクの花、こんなに大きな木に咲いているのは初めて見たんですよ。嬉しかった。
ニライカナイの写真、アプリケーションソフトで海の色が分るようにしたのですが、晴れていればもっと素晴らしいそうです。
うふふ
ガンガラーの谷の鍾乳洞に古代人が居たとは、夢を誘いますね。
貝殻のブレスレッドを付けていたなんてとても素敵です。
カエンボクはその頃もあったのでしょうか。
大昔の人がこれを見ていたら、大切に育てたでしょうね。
本当に美しいですもの。
立派なニライカナイの橋の画像で現代に引き戻されましたよ(笑)
基地のある島だったことを思い出しました。
ロシアンブルー
ガンガラーの谷は古代人の住居跡だったんですね~
カエンボクの花、炎が燃えているようですね。
なおさん
常世の国とか、幽世とかかなたの海の向こうに想像していたのでしょう。絶景ポイントをご覧になったのは何よりです。
すーちん
ブレスレットを付けていたとは
親近感湧きますね
カエンボク見事ですね~
長さん
男性の人骨だそうですが、ブレスレットを付けていたのには驚きました。
カエンボクは、日本では野生化している報告はないので、近代になってから植えられたものでしょう。
沖縄の基地問題は深刻ですね。沖縄県民が気の毒です。
長さん
暑い沖縄ですから、古代人にとって、こうした明るい洞窟はさぞ過ごしやすかったと思われます。
火焔を思わせる花で、上手い名前を付けたものです。
長さん
古代人の住居跡は短期間の生活痕しかないのが普通ですが、この洞窟には数千年続いたと思われる痕跡があり、住みやすさを証明しています。
琉球民族は色々なものを崇拝の対象にしていたそうでウ。勿論、海の上に浮かぶ島も対照になりました。
長さん
男性の人骨にブレスレットが見つかったそうで、古代人は男性もおしゃれだったのですね。
カエンボク、本当に火が燃えているようです。