世界らん展日本大賞2017はデンドロビューム・グロメタラムに

世界らん展日本大賞2017にて(1)
 2月13日に東京ドームで開催中の「世界らん展日本大賞」を見てきました。月曜日の10時頃入場したのですが、予想に反して混んでいました。

オーキッド・ゲート
宝塚歌劇団が監修。右手には実際使用された衣装が並ぶ
画像

オーキッド・ロード
各種のランが豪華に飾られていました
(右手奥に日本大賞受賞花が見える)
画像

ディスプレイ部門の展示では二つの富士山が目立っていました

Japanese Landmark ~霊峰富士~
奨励賞・日本洋蘭生産協会東日本支部
画像

紅富士
優良賞・日本洋蘭農業協同組合
画像

2017世界らん展日本大賞受賞花
デンドロビューム グロメタラム ‘ロング ウェル’

Den. glomeratum 'Long Well'
永井清さん(神奈川)
画像
デンドロビウムはこんなに大きく育てることがで来るのですね
画像
 アマチュア愛好家の永井さんは蘭の栽培歴32年で、2010年のデンドロビューム フィンブリアタム オクラタムに続いて2度目の大賞受賞です。
 審査講評によれば、花の色彩、花のコンディション、どの方角からも美しく見える花姿が評価され、エントリー880作品のなかから圧倒的な支持を得た大賞受賞だったそうです。
 デンドロビューム グロメタラム(=デンドロビウム スラウェシエンセ)は、インドネシア・スラウェシ島とその付近の標高1,200m位の樹木に着生しています。別名・ボールデンドロビウムと呼ばれように、ボール状に花を咲かせます。

個別部門 優秀賞
<英国王立園芸協会特別賞>
ガストロルキス プルクラ ‘フレデンスボルグ’
Gastrorchis(Gs.) pulchra 'Fredensborg'
神保康紀さん(群馬県)
画像
画像
 神保さんは高崎市の小学校の先生で、蘭展では良くお名前を拝見します。栽培歴25年のベテランで、2年前にフレグランス部門で最優秀賞を獲得しています(今回は優良賞)。
 ガストロルキス プルクラは、マダガスカル島の800〜1700mの湿った森林に分布する地生種。

個別部門 優良賞
シンビジューム ゴエリンギー(春蘭) ‘紅麿(ベニマロ)’

Cym. goeringii 'Benimaro'
平野 綏さん(千葉県)
画像
画像
 平野さんは、茨城大学農学部教授で、日本東洋蘭協会顧問の方ではないかと思われます。

 個別部門の展示の中で一番目立っていたのは矢張りこの方の作品

パピリオナンセ テレス ‘グランディフロラ’
Papilionanthe teres 'Grandiflora'
斉藤正博さん(全日本蘭協会会長)
画像
画像
 斉藤さんは2007年、2008年、そして、2013年と3回も日本大賞を受賞しておられます。
 今年1月の池袋サンシャインのAJOS蘭展に、この白花変種パピリオナンセ テレス ‘オーヤマザキ’の大株を出展されていましたが、今回の作品はそれをも上回る大作でした。

 2月13日撮影。
 (つづく)


 次回は、2017沖縄旅行記に戻ります。