2017沖縄旅行記(4) 2月5日(日) その4
首里城見学は、奉神門(写真)から先が有料になります。奉神門とは「神をうやまう門」という意味で、首里城正殿のある「御庭(うなー)」へ入る最後の門です。ここから先が聖域というわけです。
これも定番、首里城正殿の写真です。首里城は沖縄戦で消失したため、現在の建物は1989年以降に復元されたものです。
首里城公園のHPに無料ガイドツアーがあると出ていたので、15時からの回に参加しました。ガイドツアーは1日6回実施され、各50分と書いてありましたが、今回は35分でした。
ガイドツアーは正殿に向って右手にある「番所(ばんどころ)」からスタートします。首里城は赤というイメージですが、番所と南殿(なんでん)は塗装を施した記録がありません。写真を撮り忘れたので、公式パンフレットの写真です。
南殿と黄金御殿と言われる建物は、内部の撮影も、窓から外を撮ることも禁止されています。
南殿に続く書院(左下、琉球国王が日常の執務を行った広間がある建物)と鎖之間(さすのま、右下、王子などの控え所であり、また諸役の者や賓客をもてなした建物)です。
琉球石灰岩や松、ソテツを配した庭園。琉球の城(ぐすく)の中で、庭園があったのは首里城だけだそうです。
正殿2階の御座所・御差床(うさすか)と、中国皇帝から贈られた御書の文字を元に作られた扁額。
琉球国王の冠(実物の1.2倍の複製。原資料は絹製(縮緬)で、玉(金・銀・水晶・珊瑚・碧玉・ガラス)などで飾られている)と、乾隆帝から贈られた国王印(複製、ラクダが彫られている。本物は琉球王朝崩壊以降行方不明)。
案内してくれたガイドの宮里さんと、正殿復元に先立って作られた構造模型(1/10)。
1階にある国王の御座所・御差床(2カ所に御座所があるのは珍しいという。背後にある専用階段で2階の御座所と行き来する)と、官吏の装束を身につけた係員(帽子により階級が分る。上から紫→黄→赤)。
北殿(正殿の左側の建物=沖縄サミットの晩餐会に利用された)内に展示されたジオラマ。左下は、朝拝御規式=正月の儀式。右下は、冊封式典=中国皇帝に琉球王国の国王として認めてもらう儀式。
帰路は淑順門、そして、右掖門から久慶門を通って城外に出ます。写真は、右掖門から久慶門に行く間に見た「
華みぐい」の草花装飾です。
左下は、久慶門(右下)の係員と談笑する妻とTadaoさんの奥方。
首里城見学を終え、「壺屋やちむん通り」へ向いました。
(つづく)
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この記事へのコメント
寿々木
shuuter
無門
首里城の歴史や風物を
知れば
中国の人も
吾領土を返せと
言いたくなるのでしょうね
eko
北殿のジオラマ凄いですね。こんな儀式が開催されていたのですね。「ラストエンペラー」のワンシーンを見ているようです。建物なども中国の影響を受けて本土のものとは全然違いますね。
上から見た華みぐいが素敵ですね。何を形どっているのでしょう?
river
首里城正殿が再建されてからも訪れました。屋根の色は琉球瓦(赤瓦)ですが戦前は赤ではなかったようです。
長さん
奉神門から中は有料です。モノレールの1日フリー乗車券を提示すると割引があります。靴は白いポリ袋に入れて持ってあるかなければならないので、写真を撮る時に不便でした。撮影禁止区域は南殿と黄金御殿でした、書き忘れたので追記しておきました。
長さん
花の装飾は業者の手によって行われました。沖縄石灰岩で隠してありますが、全てが鉢植えですから、一部温室育ちがあるかも知れません。
長さん
中国皇帝は琉球に冊封使を派遣し、琉球国王と認める儀式をしているくらいですから、今更領土を返せとは言えないでしょう。
長さん
今回はデジタルボイスメモ器を持参し忘れ、聴いたことの大半は忘れてしまいました。
ラストエンペラーは満州国で、ロケ地は故宮博物院ですが、あれも大がかりでしたね。
この草花装飾は、左の方に花の形があるのは分りますが、黄色の三角形は葉をデザインしたのかも。
長さん
首里城の公開は1992年からだったそうです。守礼門の復元は1958年ですから、かなり前ですね。
首里城の瓦について調べてみたら、、初期は高麗瓦が使われ、後に琉球瓦(赤瓦)が使われたと言うことが分りました。ですから赤じゃなかったのですね。
信徳
それにしても豪華な日本の城とは異なる形です。
はるる
首里城も立派です。ガイドはついたほうがよくわかりますね。王冠とラクダ、すごいですね。
長さん
沖縄の世界遺産は「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として登録されていますね。首里城関係では城跡と 園比屋武御嶽石門、玉陵の3つです。「城跡」ですから、新たに復元された建物は世界遺産に登録されていないのです。
長さん
王冠の方は那覇市歴史博物館に原資料があるそうですが、ラクダの印は琉球王朝崩壊と共に行方不明だそうです。誰か悪いやつが私物化してしまったのかもね。
イッシー
羽田からだとひとっ飛びなのですがなかなか観光で行く機会がないです。父方は鹿児島なのでたまに鹿児島には行く事があるんですが。。そう、征服しちゃった方ですね(笑)
そう言えば、ドームのラン展に行かれましたか。
なおさん
長さん
そーですか、征服側でしたか(笑)。
今は早期予約で航空券が安く変えるようになりましたから、沖縄や北海道の旅は是非お勧めしたいです。
東京ドームは昨日行ってきました。今写真の整理中です。
長さん
城跡は世界遺産に登録されていますが、復元された建物は登録外なのです。
私は2回目の見学ですが、ガイドによって初めて知ることもありました。
ロシアンブルー
首里城のガイドツアーがあってありがたいですね。
国王の王冠は素晴らしいですが宝石は何でしょうね。
すーちん
ガイドして貰えると
ありがたいですね
係りの方も民族衣装ですね
nobara
王冠は私も非常に気になって具に見ました。
帰京してすぐにその王冠が新聞に紹介されて・・
あぁ~コレコレ!と夫に話したところ?
彼はまったく記憶にないという事でした(-_-;)ゞ
興味の対象がまったく違ったのですね。
琉球瓦とベンガラの色、似ていますね。
赤い色は腐食を防ぐのでしょうか・・・
長さん
国王の王冠は絹製(縮緬)で、玉(金・銀・水晶・珊瑚・碧玉・ガラス)などで飾られているそうです。これは複製で、布は化繊です。
長さん
ガイドがあると、公式パンフやガイドブックに書かれていないことも知ることが出来ますから、興味深いです。紅型の意匠や、官吏の帽子の色などもガイドから聞いたことです。
長さん
王冠は前回の見学時にも見たので記憶に残っていました。しかし、隣に展示してある国王印は記憶にありませんでした。と言うことは、王冠の方に興味が向いていたんですね。
首里城の赤い色は弁柄とウルシだそうです。琉球瓦は赤橙色ですが、首里城の瓦の色は赤に近いですね。昔は、高麗瓦で黒灰色だったそうです。