ダンドク、ヒメバショウ、ベニベンケイカズラ、ヤハズカズラ、ソーセージノキ、ミドリノタイコ

新宿御苑の大温室にて(4) 11月22日
 新宿御苑の大温室で見た花などを投稿しています。今回も、初めて見た植物がありました。

 大きな葉と長い茎をもつ ダンドク(壇特) です。
画像をクリックすると、右上の花だけご覧頂けます
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カンナ科カンナ属の多年草
原産はカリブ諸島、熱帯アメリカ
一般に見られるカンナの原種の一つ
コロンブスがアメリカ大陸から持ち帰った最初の植物

 ヒメバショウ(姫芭蕉) に花がついているのを初めて見ました。
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緋色の苞から、橙黄色の花を咲かせる
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バショウ科バショウ属の常緑多年草
原産は中国南部からインドシナ半島
別名:ビジンバショウ(美人芭蕉)

 ベニゲンペイカズラ(紅源平葛) が綺麗に咲いていました。
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シソ科(←クマツヅラ科)クサギ属の常緑つる性低木
ゲンペイクサギ(源平臭木) とベニバナクサギ(紅花臭木)の交配種
ゲンペイカズラ(源平葛)は花が赤で、苞が白い

 ヤハズカズラ(矢筈葛) です。
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キツネノマゴ科ヤハズカズラ属のつる性植物
別名:ツンベルギア
アフリカ南部原産で、現地では多年草になる


 ソーセージノキ と言う名札が付いていました。初見です。
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ノウゼンカズラ科ソーセージノキ属
常緑高木。原産はアフリカ
葉は対性か三輪性で30-50cmの複葉
小葉は6-10枚で長さ20cm、幅6cm程度
果実は、長さ30-100cm、幅18cm、
重量5-10kgで、その形がソーセージに
似ていることからの命名

右は、ソーセージノキの花と果実
  (Wikipediaより借用)


 こちらは ミドリノタイコ(緑の太鼓) と言う植物です。これも初見です。葉が丸くて扁平で、団扇太鼓を思わせます。葉の直径は3~5cm位でした。
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ウリ科クセロシキオス属のつる性多年草
マダカスカル原産。英名:グリーンドラム

 次回も、面白い植物が登場しますよ。
 (つづく)


この記事へのコメント

  • なおさん

    温室では普段見かけないものも見られますので、楽しみですよね。ソーセージノキというのはユニークな実がぶら下がるようで、楽しそうです。

     ミドリノタイコも面白いです。ずっと小ぶりのシダ植物にマメヅタがありますが、こちらも丸く扁平な葉が這うさまが面白いですよね。
    2016年12月04日 16:46
  • コスモス

    ダンドクの鮮やかな赤い色はやはり熱帯植物らしいですね。
    ヒメバショウはハナアナナスを逆さにしたような感じがしました。
    2016年12月04日 16:55
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    ソーセージノキ、幹を見上げたのですが、実らしきものは付いていませんでした。蝙蝠媒花植物だそうなので、温室では無理なようです。
    マメヅタの葉も丸いですね。それを大きくしたらミドリノタイコみたいになりそうですね。
    2016年12月04日 17:30
  • 長さん

    コスモスさん、コメントありがとうございます。
    タンドクは南西諸島では野生化しているそうです。2008年の古い写真を調べたら、12月初旬に首里城で黄色いタンドクが咲いていました。
    ハナアナナスですか。ヒメバショウの花(苞)を扁平にしたら似てくるかも。
    2016年12月04日 17:50
  • ROKO

    コロンブスが、なぜタンドクを選んだのかな、と考えると
    面白いです。
    さすが新宿御苑。
    近くていいですね。
    2016年12月04日 18:34
  • イッシー

    ほんとにお詳しいですね!驚きます。
    ただいい加減に撮っている私とは大違いです。
    私など花の名前もほとんど覚えていない。
    写真もしっかりとしたものを撮っていらっしゃいます。
    2016年12月04日 19:18
  • river

    植物園の温室ならでは植物が並びましたね。ソーセージノキは前から知っていますが実物は見たことがありません。TVで見たときは人間は食べずに家畜に食べさせると言っていましたが薬用植物として利用することもあるようです。
     ミドリノタイコは初見ですが葉の形と共に名前も面白いです。
    2016年12月04日 20:51
  • 長さん

    ROKOさん、コメントありがとうございます。
    コロンブスがタンドクだけを持ち帰ったのではなく、トウモロコシやトウガラシ、カカオもそうなんですって。
    2016年12月04日 21:14
  • 長さん

    イッシーさん、コメントありがとうございます。
    記事に書いていることは、取材した後、ネットで仕入れた知識なんです。写真は下手の横好きで、最近はブログ用の標本写真ばかり撮っています。
    2016年12月04日 21:16
  • 長さん

    riverさん、コメントありがとうございます。
    花ブログを目指しているので、花のあるところはどこでも出かけます。その点、温室は1回行くとかなりネタが稼げます。
    ソーセージノキは、Wikipediaによると、ビールに似たアルコール飲料とすることも可能なんて書いてありました。
    ミドリノタイコは英名を直訳したものだと思いますが、うまい名前をつけたものですね。
    2016年12月04日 21:21
  • nobara

    ベニゲンペイカズラのtopの花が開いてるの綺麗です。 
    ミドリノタイコってマメヅタみたいです。
    たぶん、大きさが違うのでしょうけれど・・
    タンドクって?食用ではなかったですか。
    2016年12月04日 21:23
  • 月奏曲

    タイトルで丹毒と間違えたw
    去年だったかな?蜂窩織炎やってますのでちょとビビったw

    ソーセージの木…まさしくソーセージwww
    2016年12月04日 21:28
  • shuuter

    ヤハズソウ 小葉をちぎるとV字形になります。
    ヤハズカズラはどこが 矢筈になるのですか、ご存じなら教えてください。
    2016年12月04日 21:37
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    ベニゲンペイカズラは当日咲いたばかりのような花がありました。
    マメヅタはネットでしか見たことがないのですが、葉の形はミドリノタイコに似ていますね。葉の直径はミドリノタイコが5cmくらい、マメヅタが1~2cm位だそうです。
    ダンドク(タンドクはミスタイプ)とは別種で、食用カンナというのがあるそうですよ。
    2016年12月04日 22:28
  • 長さん

    月奏曲さん、コメントありがとうございます。
    ごめんなさい、ダントクとすべきところ、タンドクと書いちゃいました。蜂窩織炎は丹毒が症状なんですか。
    ソーセージノキの実は、色からすると芋みたい(笑)。
    2016年12月04日 22:31
  • mori-sanpo

    ソーセージノキ、葉は記憶に残っていましたが、花と果実は想像以上に大きなものなんですね。
     ミドリタイコはうっかり見過ごしていました。
    2016年12月04日 22:34
  • 長さん

    shuuterさん、コメントありがとうございます。
    ヤハズカズラの名の由来について、ネットでは「葉姿が矢筈模様に見える」、「葉の形が矢筈に似ているところからきている」などとされています。ハート型の葉を持つからではないでしょうか。
    2016年12月04日 22:36
  • 長さん

    mori-sanpoさん、コメントありがとうございます。
    ソーセージノキの実は大きいですね。蝙蝠が花粉を媒介するそうで、温室で実をつけるのは難しいのかも知れませんね。
    ミドリノタイコは今年3月に行った時には私も気づきませんでした。
    2016年12月04日 22:50
  • eko

    温室は珍しい花が見られて面白いですね。
    ダンドクはカンナの原種なんですね。コロンブスが持ち帰った花とは興味深いですね。
    ヒメバショウの花も初めて見ました。
    ソーセージノキ、ミドリノタイコも名前のように見えて面白いです。
    2016年12月04日 23:19
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    冬は色々な花を見ることが出来るので、温室様々です。
    コロンブスは新大陸発見だけでなく、色々な新発見をヨーロッパに持ち帰ったようです。
    ソーセージノキやミドリノタイコ、名前を知ったら、それ以外に考えられなくなる(笑)。
    2016年12月04日 23:39
  • 寿々木

    ダンドク拡大して拝見、なるほどカンナの感じに似ています。寒い時期は温室が楽しいです。
    2016年12月05日 08:29
  • 信徳

    温室には珍しい植物が沢山ありますね。
    カンナの原種らしい花姿やソーセージの木などなるほどと思う植物です。
    ネーミングも正しくて面白いです。
    2016年12月05日 09:13
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    ダンドクの花弁を大きく改良したのが現在のカンナなんですね。首里城で黄色のダンドクを見たことがありますが、トゲトゲの実はカンナと変りません。
    2016年12月05日 09:52
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。
    コロンブスは、ヨーロッパにないダンドクの花姿に感動を覚えたのではないでしょうか。ソーセージノキの実が食用になったら面白いのにね。
    2016年12月05日 09:57
  • ジュン

    普段見ることが出来ない植物
    名前も形も面白いですね
    ベニゲンペイカズラ
    この様な姿のお花
    大好きで見たいです
    2016年12月05日 14:12
  • すーちん

    今日は
    ソーセージノキ、葉っぱは
    トネリコの木に似てますね
    実は美味しいんでしょうかね
    2016年12月05日 15:01
  • 長さん

    ジュンさん、コメントありがとうございます。
    ソーセージノキ、実がなっていたら触ることも出来たのですが・・・。
    ベニゲンペイカズラのような形の花がお好きですか。花色も美しいですよね。
    2016年12月05日 16:56
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうございます。
    セーセージノキの葉は対生ですから、トネリコの葉の付き方と同じですね。トネリコの葉の方が少し小さいかな。セーセージノキの実は動物が食べるようですが、人間の食用には適さないようです。
    2016年12月05日 17:02
  • はるる

    ヤハズカズラの名前は記憶があります。
    私もざっと見てくるほうが多いのです。
    ひとつひとつ丁寧に写真を撮ってくるんですね。
    おかげさまでゆっくり見せていただくことが出来ます。
    ソーセージノキ、たしかに似ています。ミドリノタイコ、おもしろい葉だと思います。
    2016年12月05日 19:54
  • K.たじまん

    最初の方の赤い花々はいかにも熱帯系の植物と感じます!
    ソーセージノキは彩りはイマイチですが、そのように見えます。
    2016年12月05日 20:50
  • 長さん

    はるるさん、コメントありがとうございます。
    ゆっくり花を見れば良いのですが、やはりブログのことが頭から離れない。ついつい取材モードに入ってしまいます。
    面白い名前の植物、面白い形の植物は見逃しませんよ、なんて言っていますが、一つ見逃してしまいました。
    2016年12月05日 21:11
  • 長さん

    K・たじまんさん、コメントありがとうございます。
    原色系の花を見ると熱帯系というイメージが湧きますね。
    ソーセージノキ、実は大きいけれど、花は地味ですね。
    2016年12月05日 21:21

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