こちらは2階のバルコニーで咲いている小菊です。一株から8本の茎が出ているのですが、そのうち4本の茎に帯化現象の花が咲きました。キク科は帯化現象が発生しやすい植物ですが、我が家でこんなに高い確率で発生したのにはびっくり。
帯化とは (「草木図譜」より引用)
帯化(たいか)。綴化(てっか)や石化(せっか)とも呼ばれます。
これは、本来「点」のように小さな生長点が「線」状に変化したもの。その結果、生長の軌跡である茎は、棒状ではなく幅広の帯状になります
帯化現象の原因は一概には言えず、昆虫や細菌によって生長点が傷付けられたことによって生じるもの、遺伝子が変異を起こした結果生じるものなどさまざまです。従って一時的な帯化現象の場合もあれば、永続的な帯化品になる場合もあります。
キク科植物には発生しやすく、たとえばガーベラの鉢植えを観察すると、かなり高い確率で花茎が帯化した変異品を見付けることができます。
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つくば蘭展にて(7)
今回から、12月10日から18日まで開催された「つくば蘭展」の第1会場である熱帯資源植物温室に展示された「つくば洋蘭会・水戸市植物公園蘭科協会の作品展示」から紹介しようと思います(写真は12月12日と16日のものが混在しています)。
やはり目立っていたのは、斉藤正博氏が会長をされている「つくば洋蘭会」の作品展示でした。
ウェルカム展示(左、つくば洋蘭会・大塚初枝さんの作品。右、水戸市植物公園蘭科協会・竹内勉さんの作品)
大塚初枝さんの作品は カトレア。 ブルーリボン(第一席)
名札に記載された品種名では検索出来なかった
大塚初枝さんは2012年世界らん展日本大賞の受賞者な
のですから、正確な品種名を記載してもらいたいものです
竹内勉さんの作品は レリア アンセプス (L. anceps)。
16日に再度訪れた時には、大塚さんの作品が追加されていました(写真左下の中央)。
一番奥へ進みます。
最奥が、つくば洋蘭会の作品でブルーリボン(第一席)受賞作品です。
バンダ サンデリアナ (V. sanderiana 'Riverside')
(上段中央の作品)
フィリピンの国花になっているランで、赤みの抜けた珍しい株
斉藤正博さん(世界らん展日本大賞3回受賞者)
レリオカトレア フィンケニアナ (Lc. Finkeniana)
(上段右側の作品)
荒木悦子さん
カトレア アンセプス (C. anceps 'Guerero')
(上段左側の作品)
稲葉茂子さん
バルボフィラム ファレノプシス (Bur. Phalaenopsis 'Tsukuba')
(中段右端の作品)
ニューギニアの標高500mあたりに分布する着生ラン
伊藤忠夫さん
世界最長の葉を持つランだそうで、とても珍しい
初めて見ました。これを花と言っても良いものか
不気味な形で、いやな臭いがします
リンコレリオカトレヤ マヒナ ヤヒロ (Rlc. Mahina Yahiro 'Julii')
(Rlc. Meditation x Donna Kimura)
(中段右から2つめの作品)
倉持見永子さん
(上段中央の作品)
フィリピンの国花になっているランで、赤みの抜けた珍しい株
斉藤正博さん(世界らん展日本大賞3回受賞者)
レリオカトレア フィンケニアナ (Lc. Finkeniana)
(上段右側の作品)
荒木悦子さん
カトレア アンセプス (C. anceps 'Guerero')
(上段左側の作品)
稲葉茂子さん
バルボフィラム ファレノプシス (Bur. Phalaenopsis 'Tsukuba')
(中段右端の作品)
ニューギニアの標高500mあたりに分布する着生ラン
伊藤忠夫さん
世界最長の葉を持つランだそうで、とても珍しい
初めて見ました。これを花と言っても良いものか
不気味な形で、いやな臭いがします
リンコレリオカトレヤ マヒナ ヤヒロ (Rlc. Mahina Yahiro 'Julii')
(Rlc. Meditation x Donna Kimura)
(中段右から2つめの作品)
倉持見永子さん
12月12日、16日撮影。
(つづく)
この記事へのコメント
nobara
我が家のはナムナムなさいました。長年咲いてたのに・・やはり日当たりが良くないせいかしらん。
環境に合わないのなら育ててもかわいそうだし・・
好きな花と育ってくれる花は違います((+_+))
バンダ サンデリアナ 、色が変わっていますネ
ユニークな感じですね。
着生蘭:バルボフィラム ファレノプシス
何か目的があっての匂いなんでしょうか?
こういうのも紹介するのが面白いですねe---
なおさん
帯化現象はいろいろな植物で見たことがありますが、面白い現象ですよね。花付きが多くなりますので見応えがあります。帯化ヤマユリやタコノアシ、コオゾリナなどで見たことがあります。
つくばのらん展に2度お出かけされましたか。微妙に咲き具合も違うでしょうから、それぞれ違う楽しみもできますね。
寿々木
イッシー
植物を大事にされているのですね。
帯化は以前タンポポやタカサゴユリで見たことが有ります。
私が見たのはちょっと不気味な太さでした。
river
「趣味の園芸」の1月号に筑波実験植物園の温室の記事が載っており1月15日に放送されるようです。いつか訪れたいと思っています。
ランは私の最も不得意とする分野です。世界らん展にはこれまで通算7回訪れているのですが知識のみで実技が伴わないです。
shuuter
菊にに起こりやすいのですね、菊を調べてみたいです。
長さん
エリカ・クリスマスパレードは白も売っていたのですが、妻のお好みでオレンジにしました。この後、日光が好きだと言うことが分ったので、今は2階のバルコニーに移動しています。
斉藤正博さんのバンダ サンデリアナは赤味が抜けた珍しい株です。
バルボフィラム ファレノプシスはハエの助けを借りる虫媒花で、ハエの好きな臭いを放ちます。
長さん
冬に入り、花が少なくなってきたので、色々買い込みました。
帯化した花はマーガレットなどを見たことがあります。ケイトウは帯化の性質が固定されたものだそうですね。
らん展の写真、出来が悪いので撮り直しに赴きました。ここは高速道路を使うと我が家から1時間なのです。
長さん
我が家の菊の場合、茎の先端が平らになっていますから、頂点の花と言うことになります。
花を植える土の庭がないので、あまり手のかからないものを鉢植えにしています。
長さん
1階のベランダで咲いている鉢を集めました。面倒見が悪いので、宿根草が一年草になっています(笑)。
帯化したタカサゴユリは花が密集してたくさん咲くようですね。その辺がキク科の場合との差でしょうね。
長さん
サボテンの帯化は知っていましたが、ハギも帯化するんですか。帯化で画像検索していたら、ハマユウも見つかりました。
NHK趣味の園芸1月号では「冬の楽園 温室に行こう」という企画が組まれていますね。その放送が1月15日ですか。前の週に番組予約します。
長さん
帯化は菊に限らず、色々な植物に可能性があるようです。ニワトリのとさかのようなケイトウは帯化が遺伝するようになったものだそうです。
月奏曲
そして割とよくあるお話ぽいですね。
割と見つけるたびにビックリしてたんだけどなぁ…
長さん
帯化現象を起こした花をご覧になりましたか。良く起こる現象なんだそうですよ。子孫に受け継がれないものがある反面、よく見かけるケイトウはその性質が遺伝したものですって。
mori-sanpo
8本の茎のうち4本も帯化現象が発生しましたか。散歩途上に花壇の菊があるので観察して見たいと思います。
洋ランのブルーリボン受賞作品は流石に鮮やかで素晴らしいですね。
長さん
帯化現象これまでに見たことがあり、調べたこともあったのですが、我が家で見つかるとは思ってもいませんでした。毎年芽欠きをしていたのですが、ことしはそれをサボったせいかもしれません。
つくば洋蘭会のメンバーはベテラン揃いなので、作品は素晴らしいです。
ミックン
うふふ
冬でもたくさんのお花が咲いているのですね。
どの鉢も美しくて、お手入れがきちんとなされているのが伝わってきました。
何でもいい加減な私は反省しきりです。
帯化現象というのを初めて知りました。
これは菊にとっては辛いことなのですね。
たくさんのお花がつけば良いというものではないのでしょうね。
見事なカトレアの花々にうっとりです。
長さん
帯化現象を初めて見たのはガーベラでした。我が家の菊は挿し木してから4年くらいですから、そんなに年季は入っていないです。タンポポでも起きるようですよ。
長さん
1階のウッドデッキで咲いている花を集めて写真を撮りました。どれも、買ってきた開花株を妻が植え替えてからそれほど経っていませんから、手入れが良さそうに見えるだけです。
帯化現象、初めてですか。植物にとってそれほど問題があることではないようですよ。
信徳
寒い時期にエリカ、プリムラ・マラコイデス、小菊を上手に咲かせていますね。
ランの世界は奥が深くてこの先まだまだ入ってゆくのでしょう。
今年もブログで楽しませて頂きました。
来年も宜しくお願い致します。
良いお年をお迎え下さい。
長さん
エリカやプリムラ・マラコイデスは開花株を買ってきたばかりですから、元気が良いです。小菊の帯化現象は芽欠きをしなかったせいかもしれません。
ランは好きなのでよく見に行きますが、いまだに初めて見る種類に出合います。まさに、奥が深いです。
年末の更新はもう終わりですか。来年もよい年でありますように。お祈りしています。
eko
菊の帯化現象こんなになるものなんですね。我が家にも菊が何十年も咲いていますが、見たことはありません。
ランの受賞作品は流石に素敵ですね。バルモフィラム ファレノプシスは貴重で面白いですが、理解不能です。
長さん
花の咲いている鉢を寄せ集めたので、たくさん咲いているように見えますね(笑)。
この菊はもう数年咲いていますが、帯化したのは初めてです。多分、芽欠きをサボったせいじゃないかと・・・。
バルモフィラム・ファレノプシス、ちょっと気持ち悪いですよね。
無門
熱帯ジャングルの中では
どんな花でも匂いでも
生きていくすべはあるのですね
きっとこの花を好む虫たちも
はるる
帯化現象、こうなるのですか。そう思って見ていなかったので、気がつかなかったのかもしれません。
ランは見るごとの豪華で華やかですね。
今年もいろいろお世話になりました。
お体に気をつけて、よいお年をお迎えください。
来年もよろしくお願いいたします。
長さん
ランは条件の悪いところで進化してきたので、ハエの仲間を花粉媒介者に選ばざるを得なかったものがあります。ハエの好きな臭いを発散してね。
長さん
秋が深まり、花がなくなってしまったので、最近購入した花が並んでいます。
帯化現象はガーベラなどで起こりやすいようです。私が最初に見たのもガーベラでした。
年末は皆さんお忙しいと思うので、早めにコメント欄を閉じさせて頂きました。来年もよろしくお願いします。良い年をお迎え下さい。
心
お庭に可愛いお花がいっぱいですね~。
ピンクのプリムラ、可愛い蕾が見えていますが次々と開花が楽しみです。
寒い日などに甘い香りが漂うと春を感じて嬉しくなります♪
つくば蘭展では、色とりどりの蘭の花が華やかですね。
温室の中は、冬を忘れてしまいそうです。
素晴らしい蘭の花に感激しました。
長さん
1階は日明が悪いので、毎年、宿根草が一年草で終わってしまいます。花のなくなったウッドデッキが少しでも華やかになればと、最近仕込んだ開花株を並べて撮りました。
ランの花、大好きなです。だから、撮り直しに行ったりしました。少しでも楽しんで頂ければ幸いです。
来年も良い年でありますように。
shizuo
希望に輝く新春を迎えられましたこと、お慶び申し上げます。
2017年も楽しみにしていますよ、
毎日更新素敵なブログ、“長さんのリタイヤ生活”^^。
今年も仲よくしてくださいね~♪
長さん
喪中(妹が9月に逝去)のため、新年のご挨拶控えさせて頂きますが、
今年もよろしくお願いします。