エステルゴム大聖堂の見学はおよそ30分で終了し、ドナウ川に沿って下流へと向いました。
途中、道の正面に「ヴィシェグラードの要塞」が見えてきました(左下)。前日、ユーロシティの車窓から見えた要塞です。
右下、電信柱の上にコウノトリが1羽(電信柱の上に、巣を作りやすいよう、板が設置されているようだ)。
ヴィシェグラードは、ハンガリー北部の都市。ドナウ川に面する。ペシュト県に属しスロバキアの国境まで直線距離で約10kmである。
11世紀、ヴィシュグラード城が築かれ、14世紀、カーロイ1世が遷都し、ヴィシェグラード城を王宮とした。ブダペシュトに遷都後もヴィシェグラード城の城下町として存続し、15世紀、マーチャーシュ1世の治世に整備拡張された。16世紀、オスマン帝国軍の侵攻などで破壊されたが復興し、現在でもシブリクの丘にはヴィシェグラード城が残る。 (Wikipediaより)
エステルゴムから1時間弱で「センテンドレ」に到着しました。
ドナウ川はヴィシェグラードを過ぎると流れを90度南に変えます(前記事の地図参照)。と同時に、流れは2本に分かれます。センテンドレは2本の流れのうち、西側の流れの西岸にあります。
この町は中世からセルビア人を中心とする交易商人によって発展しましたが、現在でも、町と言うより村という感じでしょうか。
左下は、駐車場付近の土産物屋ですが、まさにひなびた感じですね。
土産物屋が並ぶ石畳のメインストリートを南に向って歩きます。
やがて、教会の尖塔が見えてきました。小さな町に7つも教会があるそうです。
500mほど歩いたでしょうか。広場に出ました。「中央広場」と言うそうです。右の十字架は「ペスト記念柱」。
歩いてきた方向を振り返った写真です。中央の尖塔がある建物は「ブラゴヴェシュテンスカ教会」です。
ここでフリータイムになったので、中央広場の北にある、小高い丘に登ってみました。
ブラゴヴェシュテンスカ教会の尖塔やドナウ川が望めます。
左下は、「丘の上のカトリック教会」。右下は、丘の北側に下った所から見えた「ベオグラード主教会(セルビア正教会)」の尖塔です。その左手前の建物は「チョーベル・ベーラ美術館」です。この町には15以上の美術館やギャラリーがあると言うから驚きです。
丘の上から見えた壁飾りの陶器店を覗いてみました。
中央広場から南に向うメインストリートですが、のんびりムードが漂います。
ドナウ川の岸辺に出てみました。奥から手前に流れています。船着き場も見えますね。
ドナウ川に面したレストランでアナベルが咲いていました。
集合時間までには余裕があるので、「セントラム」というアイスクリーム店で一休み(ついでにトイレを拝借)。少々蒸し暑かったせいか、繁盛していました。
お土産屋さんなどを眺めながら、駐車場へ戻りました。
約1時間の散策を終え、17時半頃、ブダペストに向け出発しました。
(つづく)
センテンドレで見た花たちです。
この記事へのコメント
無門
町全体が
生きている美術館ですね
散策も短く感じられるほど
楽しそうですね
ロシアンブルー
静かな佇まいの街ですね。
陶器店の壁に掛けてあるのも陶器なんですか~
琥珀と書かれたお店、漢字ですが、日本人向けのお店なんでしょうか?
長さん
昔の雰囲気が色濃く残る町です。しかし、これと言って観光の目玉がないので、多くの美術館を作り、共通入館券まで売られているそうです。
長さん
この田舎っぽさが良いと訪れる人も多いのだとか。
陶器店の入口は絵のコピーでしたが、中庭や店舗内は全て陶器でしたよ。
看板に漢字が書かれていますが、虫偏に昔と言う字は日本では使われませんから、中国人用なんでしょうね。ちなみに、蜜+虫偏に昔は、蜜蝋という意味らしいです。
みっきい
町というよりひなびた村、教会が7つもあり、美術館も15ですか?都会化していない庶民的な風景も味があると思います。観光地化していくのでしょうね。
なおさん
shuuter
奥さん収入の1割を教会に収めているとぼやいています。
キリスト教会が生活のいちぶなのでしょうね。
まり
知っていたら行きたいかった~。
センテンドレは本当にのんびりしていて、カッコつけてなくて、商売っ気がなくて良い村だと思いました。ずっとこのままでいてほしいです。
ここで店主さんの手作り蜂蜜を買いました。安いしとても美味しいので、一つしか買わなかった事を後悔しています。
月奏曲
鄙びたお土産屋さんが味があるww革まんま売ってるぽいけどなんにするんでしょうね?敷物?
陶器屋さんのおしゃれさも凄い!日本では味わえない文化の違いと深さ感じます。
いや日本陶器屋さんのの切株の年輪越しに素焼き置いていく枯れた美しさってのも好きなんですけどね
長さん
これまで王宮があったりする中世の街並みを見てきましたが、初めて小さな町の観光になりました。周囲には畑が広がっていますから、食べ物には困らないでしょう。縁起の良い鳥にされているので、大事にされているようです。前回ご紹介したエステルゴム観光のついでに寄ると言ったような扱われ方ですが、美術館巡りのために来る方も多いそうです。
長さん
時間があれば、教会の中とか、美術館なども見てみたい気がします。その代わりと行ってはなんですが、陶器店をちらっ見てきました。
長さん
本来、教会は信仰心に応じてそれなりの献金をすれば良い筈なんですが、ノルマがあったりすると困りますよね。しかし、信者にとっては心のよりどころですからね。
長さん
丘に登ったらドナウ川が見えたものですから、妻が行きたいと言い出しました。でも、やはり水は濁っていました。
ひなびた良さは残して欲しいですね。
蜂蜜、ハンガリーは物価が安いからお買い得でしたね。我が家はブラチスラヴァで買ってしまったのでパスです。
長さん
コウノトリ、大きいですよ。なにせ人間の赤ちゃんを運んでくるんですからね(笑)。
毛皮丸ごと売ってました。冬は寒いヨーロッパですから暖炉の前に下側を引いて、なんて使い方もできるかな。
この陶器屋さん、所狭しと飾ってありました。途中で店主らしき男性が声を掛けてきたんですが、「見てるだけー」と言って帰ってきました。
心
中央広場の北にある小高い丘からは、ゆっくり流れるドナウ川が望めて・・。
壁飾りの陶器店、カラフルで石畳の道路沿いには可愛いお土産物屋さんが並んでいますね。
小さな町のようですが、美術館やギャラリーが15以上もあるそうですが、芸術の街ですね。
メインストリートの素敵な街並みは、ゆっくりと時間が流れてるように感じます。
mori-sanpo
観光地とはいえ、その地方の生活感が漂っているようで、親しみを感じます。
うふふ
前回までとは違った街並みですね。
なんとなく懐かしさを感じるような~。
のどかで、時間がゆっくり流れている気がします。
長さん
町の雰囲気は全く違いますが、日本で言えば宿場町のようなと説明すればぴったりかも知れません。
小高い丘の上から、三角形の中庭が見え、陶器がたくさん並んでいました。それを覚えていた妻と一緒に見に行ったのです。
メインストリートを南に歩くと鉄道の駅もあるんです。
長さん
今まで観光してきたところは城主がいるような町でしたが、ここは完全な田舎町と言って良いでしょう。でも、不思議な魅力があります。土産物屋が並んでいるメインストリート、日本なら宿場町という雰囲気でしょうか。
長さん
有名な町ばかりでなく、こういうひなびた、静かな、それでいて歴史を感じるたたずまいの町を観光するのも良いものですね。
eko
時間がゆっくりと流れているような街並み素敵ですね。
長さん
センテンドレの土産物店、並べてあるものは違うでしょうが、中世もこんな形で繁盛していた村なんでしょうね。教会が7つ、美術館・ギャラリーが15なんてあるとは思えませんが、気をつけてみるとあるんですよ。
寿々木
すーちん
壁にかけて有る陶器
見事ですね
小さな村に、多くの
教会、美術館が在るとは
驚きですね
長さん
wikipediaによるとここの住民はキリスト教の会派が5つあり、その他の宗教を信じている人もいるそうですから、それぞれの聖職者がいる可能性がありますね。
長さん
陶器店の店主らしき人物が出てきたので、引き上げましたが、妻は「1枚買ってくれば良かった」と後悔しているようです。
K.たじまん
この季節だからでしょうか?洪水は大丈夫なのかな?
長さん
日本の風景に例えるなら、観光客に好まれている宿場町といった印象でしょうね。
ドナウ川の流域を旅しましたが、護岸工事はしてあるものの、中流域のせいか、堤防等のはどこにも見かけませんでした。
ネットによると、2002年と2013年の6月に大雨による洪水が起きたそうです。ドナウ川の流量は5月がピークで6月から夏にかけて減少しますが、そのピーク時だったのでしょう。
堤防を作ったら中世から続く街並みの景観が台無しになるかもね。
nobara
かくちに根絶の碑があるようなので・・
ひなびたお土産屋さん。
こんなかんじのをみたいです。
ドナウ川の水量がすごいですね。
関東に欲しいですよね(*^-゚)⌒☆
ブルーサルビアに大きなシジミチョウ?!
長さん
Wikipediaによると、ペストは地中海沿岸から黒海沿岸、フランス、イギリスなどに蔓延したそうです。ところが、ポーランドには被害が及ばず、プラハはその境目にあたっていました。通りで、プラハではペスト記念柱を見なかった訳です。
時間があれば、こんな店を1軒1軒覗いて歩くのも良いですね。
ドナウ川、6月始め辺りが一番流量が多いのです。過去の氾濫も6月に発生しています。
木製のシジミチョウが止まっていましたよ。
はるる
教会たくさんあるんですね。
ドナウ川ゆったりとしていて、いつまでも見ていたいくらいです。
1時間の散策は短かったですか。これくらいが歩きやすかったですか。
長さん
コウノトリ、想像以上に大きな鳥でした。
小さな町なのに、キリスト教の会派だけでも5つの信者がいるそうですから、会派ごとに教会があるのかも知れません。
町が小さいですから散策するだけなら1時間でも良いですが、ギャラリーを覗いたり、お土産を物色するとなると足りないかもね。