プラハ城からカレル橋を渡り、カレル通りを東へ、旧市街広場に向いました。カフェテラスに花が彩りを添えていました。
左下、チェコの伝統的なお菓子・トルデルニークが焼かれています。
右下、有名スポーツ選手のマトリョーシカ人形を売る土産物店。
現地ガイドの塚原さん、「孫の手」で案内してくれます。正面の建物はホテルアウルス。元々は16世紀に「ウ・ズラテー・ストゥドニ(「金の井戸の家」の意)」と名づけられた建物です。右側の建物はどんな説明だったか記憶にない。
彫刻が施された入口 ホテルのカフェ
やがて、旧市庁舎が見えてきました。右手に見えるのが有名な「天文時計」。左の赤茶色に塗られた部分(ガイドブックにはピンクと書いてある)の上部には旧市街の紋章、その下に、「プラハ、国王の首都」と書かれた装飾がある。1階には観光案内所がある(観光案内所の奥に、塔へ上るエレベーターがある)。
旧市庁舎の天文時計と塔です。旧市庁舎は何世紀にもわたって増築が繰り返された。今の姿は第二次世界大戦後に修復されたもの。写真は3枚を合成したので、ゆがみがあります。
旧市街広場から見た旧市庁舎の塔。旧市街広場はプラハの心臓部とも言える広場。11世紀頃。教会や証人たちの住居などが建てられるようになって、広場が形づくられていったという。
上の写真の反対側、聖ティーン教会の2本の尖塔(教会は1135年創建、1365年にゴシック様式に改築、ティーンは税関という意。かつて裏側に税関があった)。左側は「石の鐘の家」(14世紀。プラハを代表するゴシック様式の建物。建物の角に石の装飾がされているのが名の由来)。
上の写真の左側。旧市街広場の北寄りには「ヤン・フス像」がある(ヤン・フスは15世紀、チェコにおける宗教改革の先駆者。後にローマ教会の堕落を批判し、火あぶりの刑にされた)。右側の建物はキンスキー宮殿(18世紀。ロココ様式。現在は国立美術館)。
更に左手、聖ミクラーシュ教会(バロック様式。最終的に完成したのは18世紀)。
ここでも日本人らしき「前撮り」 女性騎手の観光馬車
正面から見た「天文時計」です。15世紀に作られ、今も当時のままの姿で動いている。
縦にふたつの円が並んでおり、それぞれ当時の宇宙観(天動説)に基づいた天体の動きと時間を表している。
上がプラネタリウムと呼ばれ、地球を中心にまわる太陽と月、そのほかの天体の動きを示し、年月日と時間を示しながら1年かけて一周する。
下はカレンダリウムと呼ばれ、黄道12宮と農村における四季の作業を描いた暦で、一日にひと目盛り動く。 (「地球の歩き方・中欧」より引用)
「天文時計」を有名にしたのは、ふたつの円の上にある仕掛け人形です。
11時の時報の際、動画を撮りましたが、ズームに慣れていなくて・・・。
ふたつの窓でキリストの12使徒が回転します。また、プラネタリウム脇の人形の首や手が動きます。
動画開始35秒頃、上にある金の鶏が羽ばたいて仕掛けは終了します。その後、時報の鐘が10回鳴りました(今は夏時間なので11時です)。
再生できない場合はこちらへ → https://youtu.be/zjwMkXdJjjc
旧市街広場に到着時、案内された日本人ツアー客御用達の「エルペット・ボヘミヤ・クリスタル」(HPはこちら)で商品の説明を聞き、商品割引・ワンドリンクサービス・トイレ無料券(右下写真は、その裏表)を頂戴しました。
昼食前の再集合まで、フリータイムになりました。
次回は、旧市庁舎の塔に上ってみた風景をお届けします。
(つづく)
近所の花です
ノウゼンカズラ
垂れ下がった花序から左右に花茎を伸ばすのが特徴ですね。
こちらはアメリカノウゼンカズラ。花の付き方が違います。
この記事へのコメント
なおさん
15世紀に作られたという天文時計、いまだに現役で時を刻んでいるというのがスバラシイですね。狂いとか生じないのでしょうか。からくり仕掛けまであるというのはびっくりです。
ノウゼンカズラは朱夏にふさわしい色あいですよね。
寿々木
花咲か爺
観光地、景勝地で良く目にしますね。
りりい
時計台の前には.10分か15分前から観光客が集まってきます。スリにご用心。
時計台の上に行くエレベーターの中で、同じツアー仲間の方がスリに遭いました。バッグの中にある財布だけを見事にすられました。
幸いにも、旅慣れた方で、1日分の観光のお小遣いだけを持ち歩いていたので、大した額ではなかったそうです。
人形劇はご覧になりましたか?
river
eko
15世紀に造られた天文時計が今なお時を刻んでいるとは驚きです。それにからくり仕掛けまであるとは素晴らしいですね。
こちらでも結婚式の前撮りなんですね。
ノウゼンカズラこちらでもあちこちで咲いています。この花を見ると夏が来たと思います。
すーちん
天文時計を見る
観光客の楽しそうな声
聞こえてきますね~
長さん
この天文時計は15世紀の初頭に造られたようです。動力はゼンマイですが、秒単位で正確な時を刻む技術はなかったでしょうから、時計守がいたと思いますよ。また、修理は時々行われたようです。
ノウゼンカズラは、まさに夏の色合いですよね。
長さん
当時の世界観では、宇宙は地球を中心に動いていると信じられていたんでしょうね。ですから、月や星の動きを機会で再現するのは大変だったと思いますよ。
長さん
プラハの重要観光地であるカレル橋と旧市街広場を結ぶカレル通りは、狭いけれど人の往来が多かったです。
ソ連の侵攻でソ連には親近感を抱いていなくても、観光客に売るマトリョーシカなどの土産物は別なんでしょうね。
日本人の前撮り、どこにでも現われますね。
月奏曲
ぁー…忘れがちですがお手洗い有料デスヨネー…
有料でもその分綺麗だったらいいんですが結構そうでもなかったり…ブツブツ
長さん
今回のツアーでも、スリのことは、添乗員から何度も注意されました。財布のチャックを開けて金をすり、またチャックを閉めてバッグの中に戻すから、本人はずっと気がつかないということもあるそうです。
ガイドブックには3カ所のマリオネット劇場が載っていましたが、今回は行きませんでした。
長さん
天文時計のことを調べていただいて恐縮です。同様な内容はWikipediaで紹介されていますね。時計塔などを破壊したのはナチスドイツです。ナチスドイツは多くの歴史的・文化的遺産を壊した上、ユダヤ人の虐殺まで行いましたね。
長さん
歴史の古い町ですから、様々な様式の建物が残されており、見て歩くのは楽しいものでした。
天文時計は爆撃されたり、故障したりしていますが、その都度、直されているそうです。
ノウゼンカズラの朱色を見ると暑い夏がやって来るなと思います。
長さん
仕掛け時計の動画をご覧頂きましたか。日本人はシャイなので、あまり声を出しませんが、欧米の観光客は大きな声で歓声を上げますね。
shuuter
年寄でも楽しく時間が過ごせそうです。
古い時計 仕掛けがあるのはいいですね。
長さん
単純に1回転するだけの時計なら簡単ですが、Wikipediaのイラストを見ると円盤が途中で行ったり来たりするような複雑な動きをしているようです。
ヨーロッパの公衆トイレは大抵有料ですね。イタリアでは便座がないところもありましたよ。
長さん
静止画ですから広場の賑わいは伝わりませんが、結構人の動きはありますよ。ベンチが殆どないから座る訳にも行きませんし…。
人形が飛び出してくるのかと思ったのですが、引き戸が開いて、中で回転する人形を見せるようになっていました。
K.たじまん
mori-sanpo
当時、「プラハの春」が話題になっていましたが、長い歴史の中で何回も激動の時期を経てきているんですね。
うふふ
15世紀につくられた時計が今でも動いているのにはビックリしますね。
プラハの心臓部とも言える広場から見上げる建物はどんなにか素晴らしかったでしょう。
青い空がピッタリですね。
長さん
この天文時計が造られた15世紀初めは、まだ地動説が唱えられるずっと以前の話ですから、地球が中心に宇宙が動いていると言うことしか信じられていなかったのです。
長い間ブログをやっていると、他の人のテクニックも身につきますから、色々なことを試しています。
長さん
おー、チャフラフスカ、懐かしい名前ですね。当時はチェコスロバキアの時代ですね。古くは、ザトペックなんて有名選手がいましたね。
チェコ共和国となったのは1993年、まだ223年しか経っていないのですね。
長さん
天文時計が作られたのは1410年と言われていますので、600年も前ですね。当然のこととして交渉したり、部品がすり減ったりしたことでしょうし、ナチスドイツから爆撃を受けたこともあったのだそうです。
プラハの心臓部にある塔に上ってみましたよ。それは次回に…。
みっきい
天動説の時代に天体や時計の動きが作り上げられて、今も修理しながらも動いているというのが驚きです。更に「仕掛け人形」が良くできていますね!動画拝見!何回も見ました。
歓声が入っていて…皆さんも感動されていたのでしょうね!
チェコの旧市街、よくぞ修復されたと思います。
激動の時代をくぐり抜けてきて、こうして観光客をも楽しませられる日々が続くようにと思います。
現地案内人の孫の手が見えてとってもユニークです。
長さん
動画を繰り返しご覧になったのですね。窓の中の人形はただ回転しているだけのように見えましたが、時計の右上の骸骨は鉦の音に合わせて動いているようでした。
チェコ共和国になって23年ですが、EUに加盟したので、今後も観光客が増えるでしょう。
孫の手とは驚きました。ユニークですよね。
信徳
感嘆の声だと思いますが何語かわからぬ声も良く入っています。
自撮棒も手前で動いていました。
長さん
動画をご覧頂きましたか。スーミングに慣れていなくて、ちょっと見苦しかったと思いますが、全画面表示にしていただくと、時計の左右の人形も動いているし、戸が閉まる直前に金の鶏が羽ばたくのもご覧になれると思います。
最後の方に左下に現われたスマホは塔の上の方を撮っている方でした。
心
プラハ旧市庁舎の天文時計、15世紀から当時のままの姿で動いてるのですね。
からくり時計は、窓からキリストの12使徒が見えたり、骸骨は鐘の紐を引いてるように見えます。
繊細な彫刻や、何百年も時を刻み続けているとは驚きです!大きな時計のようですね。
ノウゼンカズラ、枝垂れて沢山の花を咲かせていますね。
はるる
広々としてせせこましさを感じません。
天文時計、そのまま動いているとはすばらしいものですね。
しかけがあって見応えあります。
人気があることわかります。
長さん
天文時計は、修理が行われたそうですが、今も動いていました。骸骨は頭を動かしながら右腕で紐を引いているように見えますね。金の鶏が羽ばたくのはお分かりになりましたか?
ノウゼンカズラが咲くと夏が近いなと感じます。
長さん
ヨーロッパの古い町には必ずと言って良いほど広場があります。ミラノのドゥオーモ前も広かったですが、ここもかなり広いです。
天動説に基づく時計ですから、複雑な動きをするようです。
仕掛け時計も人気ですが、金色に輝く二つの大きな円というのもデザイン的には素晴らしいと思いました。
けい婆(baba)
貴ブログを拝見すると、添乗員やガイドが説明したくれたのに、すっかり忘れている事も克明に記述されていて、感心、感謝します。
「金の井戸の家」などは、全く記憶から抜け落ちていました(汗)
チェコの旅、を終えてから、はや一月以上が経ちましたが、今も充実した旅ができたと思い返しています。
やはり、旅の下調べは大事ですね。
そして、説明してもらった事のメモ取りも、大事ですね~。
ロシアンブルー
チェコの旧市街地、見ごたえありますね。
建築物・いろんな人物像が多く素晴らしいですね。
石畳、統一された建物の色もいいです。
2頭だての馬車も夢がありそう。
長さん
歳ですから記憶力が衰える一方ですが、メモはとりません。というか、写真を撮っているとメモが取れません。従って、何でもカメラに納めておくという手法を採っています。今は情報が溢れていますから、ガイドブックやネットの情報でブログが掛けますし、写真に撮った建物が何だったのかも、帰国後でもかなりのことが分るようになってきて助かります。
今回は、私たちもあまり下調べをしないで旅をしていますから、けい婆(baba)さんのブログを見て、反省しきりです。
長さん
プラハの旧市街は色々な時代様式の建物がたくさん残っていて、見事でした。もう一度行ってみたい所として人気があるのも、尤もだと思います。
観光馬車の他に、クラシックのオープンカーが観光用に使われていました。
無門
すべての建物が
調和をもって
美しい音楽さえ聞こえますね
長さん
ゴシック様式、ルネッサンス様式、バロック様式など、時代の異なる建築物が混在していますが、うまく調和が取れているのですよ。