スロヴァキア大統領官邸、ブラスチラヴァ城

中欧5カ国8日間旅行(32) 旅行5日目(6月8日…その4)
 スロヴァキアの首都であるブラスチラヴァ観光の締めくくりはブラスチラヴァ城です。
 (今回は引用が長いので、適当に読み飛ばして下さい)
 パスが発車したSNP橋(UFO橋)からちょっと遠回りだなと思ったら、大統領官邸を車窓から見ようと言うことだったのです。
 大統領官邸は「グラサルコヴィッチ宮殿」と言い、1760年代にバロック様式で建てられました。前庭に日章旗が掲げられ、何かの式典が行われている雰囲気でした。
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  帰国後調べたら、在スロバキア日本国大使館のHPにこんな記載がありました。全くの偶然で、驚きました。
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新美大使のキスカ大統領への信任状捧呈
 2016年6月8日、大統領宮殿にて、新美大使からアンドレイ・キスカ・スロバキア共和国大統領に対する信任状捧呈式が行われました。
 式典は大統領宮殿前庭における「君が代」の演奏に始まり、その後、大統領宮殿内にて新美大使はキスカ大統領に対し、天皇陛下からの信任状を捧呈し、スロバキアに駐在する日本の特命全権大使として公式に認められました。
 信任状捧呈後、新美大使とキスカ大統領は、日スロバキア間の経済・ビジネス分野における協力の促進、ワーキング・ホリデー制度の導入等の人的交流の更なる促進等につき会談し、両国関係の更なる強化に努めていくことで一致しました。 (写真は同HPから)

 バスが止まったのは「スロバキア共和国国民議会」(国会議事堂)の建物(右下)の前。この建物の向かい側が「ブラスチラヴァ城」の入口(ウィーン門。18世紀)です(左下)。
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 ウィーン門の近くにあった城の見取り図です。
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 真っ白に塗られた城が見えました。
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 続いて、白亜の門をくぐり、城の前に進みました。
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 白亜の門の右手が、城壁の上にあたる見晴台になっています。
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 「ひっ くり返ったテーブル」の愛称で地元の人々に親しまれているのがブラチスラバ城で、起源は紀元前(鉄器時代:紀元前6世紀以前)まで遡ります。
 ケルト人、ローマ人(1世紀頃)によって建物が築かれ、9世紀、大モラビア王国時代には宮殿及びバシリカが作られ、行政機関の中心として使われていました。
 15世紀には当時のハンガリー王、シギスムンド王が後期ゴシックスタイルに改築し、さらに16世紀には四翼を持つルネサンスの宮殿に立て直され、これが現在見られる姿の基礎となります。
 ブラチスラバ城がもっとも栄えたのは 18世紀のマリア・テレジアの時代で、同世紀後半に宮廷として相応しいようバロック風に改築され、マリア・テレジアは義理の息子であるアルベルト・テッ シェンにハンガリー総督としての地位及びこの住まいを与えました。
画像 マリア・テレジア自身も居城として1760-80年まで使用しており、しばしばここで裁判も開かれました。また、現在ウィーンにあるアルベルティーナ美術館の美術品もここに置かれていまし た。
 しかし、マリア・テレジアの死とともに城は衰退し、神学校の宿舎や教室として使われたり兵営となったりはしたものの、遂に1811年火事で焼失してしまいました。
 共産主義時代、城は1945-68年にかけて修復されました。現在、城内には歴史博物館や音楽博物館が設置され一般に公開されています。 (文章は、在スロバキア日本国大使館のHPから。絵は現地で買い求めたガイドブックから)

 展望台から城の反対側を見ると、ドナウ川がゆったりと流れています。UFO橋も見えます。家が建ち並んでいるのはブラスチラヴァの新市街。その先は直ぐオーストリア領です。
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 上の写真の右手です。城はドナウ川の水面から85m高い丘の上に建っています。地平線の彼方に、オーストリアの風力発電機が林立していました。
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 これは、現地で買い求めたガイドブックに載っていた城の空撮です。
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 帰りに大統領官邸の横を通過した時には日章旗が下ろされ、赤い旗が掲げられていました。
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 15時53分発、ブダペスト行のユーロシティ(国際列車)に乗るため、ブラチスラヴァ中央駅に向いました。
 (つづく)


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 ツルハナナス、近所の花です。

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咲き始めは白色で、徐々に薄青色に変化する
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この記事へのコメント

  • nobara

    ドナウ川というと「美しく青きドナウ」「ドナウ川のさざなみ」が浮かんできますねe---
    ドイツのシュヴァルツヴァルトから多くの都市を経由し10ヵ国を通って黒海へと続く全長 3000キロ余りのドナウ川は、ヨーロッパで2番目に長い川らしいので、どの場面を歌ったのか?ですけどね~
    車窓からの観光もあったのですね~
    走りながらのお写真もさすがですね。
    ツルハナナス、友人宅のは白です。
    色が変化しないタイプです。
    色が変っていくのが楽しいですよね(*^-゚)⌒☆
    2016年07月13日 15:55
  • 無門

    こんにちは

    海外で偶然にも日章旗ですか
    あれっと思いますよね
    ハワイにはハワイの旗と
    日章旗が並んでる建物があり
    星条旗がないところもありました
    歴史的いきさつがあったようです
    2016年07月13日 17:24
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    「美しく青きドナウ」はヨハンシュトラウスでしたね。彼がウィーンで作曲したものだそうですから、ウィーンを流れるドナウ川のイメージでしょうか。「ドナウ川のさざなみ」はルーマニアの作曲家ですからチェコ・スロヴァキア・ハンガリーを流れた後のドナウ川ということになるでしょう。
    黄色の斑が入るツルハナナスの花は白いままと聞いたことがあります。
    2016年07月13日 18:18
  • 長さん

    無門さん、コメントありがとうございます。
    大統領官邸を通過した時、日章旗が見えたので、すぐ写真を拡大して確認しました。
    真珠湾攻撃から70年以上ですね。ハワイは日系人が多いので、日章旗も市民権を得ているのですね。
    2016年07月13日 18:21
  • ロシアンブルー

    こんばんは
    スロヴァキアのお城はスッキリとした佇まいのお城ですね~。
    それにしても、青空が美しくお天気に恵まれましたね。
    ツルハナナスの花、買い物コースの街路で見かけますが可愛いので足が止まります。
    2016年07月13日 18:57
  • みっきい

    ブラスチラヴァ城は白亜の門がある、白い宮殿なのですね。
    ドナウ川が流れているという景色の良さです。
    風力発電の向こうはオーストリアという隣国ですか。
    大統領官邸の前には日章旗が掲げられていて…、帰りにはもうなかったそうですが、良く気づかれましたね。
    その日章旗の訳が、後日HPから分かるというのが驚きですが、現代はそんな時代なのですね。
    2016年07月13日 20:34
  • 月奏曲

    おお!着任の時に訪問とかナイスタイミング!

    普通にお城は撮れますが日章旗掲げてるのはなかなか撮れませんもんね。

    やっぱり由緒あるお城とかは今でも外交の舞台になるのですねぇ…
    2016年07月13日 21:04
  • こんばんは。
    車窓からご覧になられた大統領官邸『グラサルコヴィッチ宮殿』では、信任状捧呈式が行われていたのですね。
    スロヴァキアの国旗と日章旗が掲げられたお写真、バッチリです。
    真っ白なブラスチラヴァ城、城壁の上の見晴台からの眺めも良いですね。
    ツルハナナス、白い花が涼しげな薄青色に変わって素敵です。星形の花が次々と咲いて楽しめますね。
    2016年07月13日 21:31
  • 月奏曲

    あ、ごめんなさい書き忘れてました。
    前回ブログお土産屋さんの追加ありがとうございます。
    やっぱりあっちはこういう小さいお店でもセンス感じられますね。

    こういう小洒落た露店?屋台?は日本でも…ショッピングモールとかアミューズメントパークとかで小物とかお土産こういう形で売ればなんというか…もうちょっと小粋でおしゃれになると思うのですが…テントでタコ焼きとじゃがバタとかじゃなぁ…ぃゃビールはすすむんだけど…
    2016年07月13日 21:34
  • なおさん

    連日良いお天気でなによりです。白亜の殿堂が青空に映えますねえ。見事な眺めです。

     ツルハナナスは白いのも薄紫のもどちらも爽やかで良いものですね。これもチロリアンランプともども冬室内に取り込むとずっと咲いていますね。
    2016年07月13日 21:37
  • 長さん

    ロシアンブルーさん、コメントありがとうございます。
    ブラチスラヴァ城は黄土色の建物だったのですが、2008年から2013年の改修が終わったら白亜の城に生まれ変わってしまいました。
    天気はおしなべて良好でしたが、雨も降りましたよ。
    ツルハナナス、花色が変わって可愛いですね。
    2016年07月13日 21:39
  • 長さん

    みっきいさん、コメントありがとうございます。
    ブラチスラヴァ城は3年前に終わった改修で、白亜の城になり、すっきりしすぎの感があります。丘の上に建っているので、城からの眺めは抜群でしょうね。
    オーストリアはドナウ川の数㎏先、画面の右の方では川の中心から西側がオーストリアになっています。
    何でも写真を撮っておくので、国旗の色は直ぐ分りました。公式訪問ですから、外務省のHPに載っていました。
    2016年07月13日 21:45
  • 長さん

    月奏曲さん、コメントありがとうございます。
    大統領官邸横を通過する時、バスのスピードがたまたまゆっくりだったので、肉眼でも日章旗は確認できました。
    一昨年の12月、南フランスを旅したんですが、クリスマスマーケットが前記事のような屋台を少し大きくしたみたいな店舗でした。ドイツでもそうらしいし、店頭的なスタイルなんでしょうね。その点、日本はテントなんかで済まそうとしますから、雰囲気なしですよね。日比谷公園のオクトーバーフェストの出店は雰囲気出していますよ。
    2016年07月13日 21:58
  • 長さん

    心さん、コメントありがとうございます。
    車窓から写真を撮る時はISO感度とシャッタースピードを高めていますから、ピントが合いさえすればバッチリです。ただ、下車しても、設定を戻し忘れ、失敗することも度々あります。
    ブラチスラヴァ城、中も見学できるのですが、今回は時間がありませんでした。
    ツルハナナスは蔓を伸ばしながら咲くので、花期が長いですね。
    2016年07月13日 22:03
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    ブラチスラヴァ城は最近の改修で真っ白に塗られてしまい、天気が良かったので、輝いていました。ただ、末子のに塗るのはどうかな?と思いますが…。
    ツルハナナスも温度があれば周年開花しますか。チロリアンランプもそうですが、蔓が伸びるから、狭い家じゃだめですね。
    2016年07月13日 22:07
  • shuuter

    庭に以前 ヤマホロシがありました。好みの花でしたが、絶えてしまいました。
    白色が青色に変わるさまも面白いです。
    2016年07月13日 23:09
  • mori-sanpo

    澄んだ青空のしたの白亜のお城は綺麗ですね。
     ドナウ川のゆったりした流れの色が、青ではなくて濁っているように見えるのは、本来の川の色なんでしょうか。
    2016年07月13日 23:27
  • 長さん

    shuuterさん、コメントありがとうございます。
    ヤマホロシをお持ちでしたか。ツルハナナスはしばしばヤマホロシと偽って販売されることがありますが、本物のヤマホロシだったのですね。
    2016年07月13日 23:47
  • 長さん

    mori-sanpoさん、コメントありがとうございます。
    ブラチスラヴァ城は3年前に改修が終わったばかりです。その時、白く塗り替えられたので、青空には映えますね。
    「美しき青きドナウ」と言う名曲がありますが、現在の川はそんなに綺麗ではありませんでした。
    2016年07月13日 23:51
  • eko

    ブラチスラヴァ城は白くて綺麗なお城ですね。
    「ひっくり返ったテーブル」の愛称は面白いですね。
    展望台からのドナウ川はゆったりと流れて良い眺めです。
    ツルハナナスは変化する花色が魅力ですね。
    2016年07月14日 00:20
  • 寿々木

    ドナウ川、濁っていますね。ヨーロッパでは水の綺麗な河を殆ど見たことがありません。氷河が岩を削って濁るんだと聞いたことがあります。
    2016年07月14日 07:12
  • すーちん

    お早うございます
    矢張りマリアテレジアの
    存在は大きかったんですね
    何処も町が綺麗ですね~
    2016年07月14日 07:38
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    3年前に終わった改修の際、真っ白に塗られてしまいましたが、これが良かったのかどうか評価が分かれるところではないかと思いました。
    4本の塔がテーブルの脚に見えるのが面白いです。
    ツルハナナス、花色が変化しますが、白いままの品種もあるそうですね。
    2016年07月14日 11:03
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    ドナウ川、濁っていました。ヨーロッパ大陸は石灰岩の上、森や土が少ないようですから、濾過機能が乏しいのでしょうね。
    2016年07月14日 11:05
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうございます。
    マリア・テレジアがオーストリア女大公、ハンガリー女王、ボヘミア女王、神聖ローマ皇后として在位した時代はハプスブルグ家が絶大な権力を握っていた時代ですね。
    2016年07月14日 11:27
  • OZMA

    ブラスチラヴァ城は、長い歴史を持つ白亜の美しい城なのですね。
    ヨーロッパには沢山のお城があるので、城巡りはとても楽しみにしています。
    2016年07月15日 10:07
  • 長さん

    OZMAさん、コメントありがとうございます。
    ブラチスラヴァ城が白く塗られたのは3年前に終わった改修の時だったそうです。それ以前は、白の見取り図の下の写真で、手前に写っている建物のような黄色だったそうです。
    OZMAさんは城巡りがご趣味でしたね。
    2016年07月15日 10:49

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