世界文化遺産であるチェスキー・クルムロフ城の見学をしています。前回は第四の庭までのご紹介でしたが、今回は第三の中庭からレポートします。
第三の庭は狭いです。ここの壁面も石がだまし絵になっています。クレーンがあり、修復中のようでした。
左下、中庭の番号を示す札が掛けられた外灯。
右下、第二の中庭に続く通路(右手にバルコニーがある)。
右上のバルコニーに出て撮った写真です。
通路を出ると、第二の中庭に出ますが、ここの壁面もだまし絵の一種。「ズグラッフィート」といわれる、2層の対照的な色からなる漆喰の、表面の湿った層を掻き落として線画を描く壁の装飾技法が使われています。
第二の中庭です。前方に城の塔(フラデークの塔)が見えてきました。
これまで通ってきた城を振り返ったところです。
だまし絵の技法も制作年代によって異なるようです。中央やや右に見える建物(人物の壁画がある)が一番古い建物で、城の塔はこの建物に含まれます。
城壁を抜けて、第一の庭に向います。アーチの上部・左右には濠に掛けた橋をロープで引き上げるための滑車が残っていました。
通路を抜けると、濠になっています(現在は、石の橋になっている)。左下、橋の上から見た濠(ここに370年以上にわたって熊が飼われているとこのとでしたが、姿は見えませんでした)。右下、濠をのぞき込むツアーメンバー。
続いて、第一の中庭です。ここはかなり広く、写真の左手にも庭園のように広がっています。
城の出口、「赤い門」に向います。
上の写真の右手には、旧市街への近道となる階段があります(写真左下)。右下は、「赤い門」です。名の由来は、単に、門扉が赤く塗られているからのようです。
「赤い門」を抜けて、振り返ったところです。
これから旧市街を見学します。
(つづく)
この記事へのコメント
信徳
良く知りませんがローマ帝国時代には広く戦争などもあったと思われます。それでも壊されずに残っているのは強固な城だった事、周りが川などで守られていたことなどがあげられるのでしょう。加えて平和が戻ったあとに美的遺産などの運動が盛んになり街が綺麗になり世界遺産になったのでしょうね。素晴らしい城です。
river
寿々木
心
世界文化遺産のチェスキー・クルムロフ城、クレーンの前の壁面がだまし絵だそうですが解らないです。
中庭から眺めたフラデークの塔は、童話の世界に出てくるようで素敵です。
お城の濠には、370年以上も熊が飼われているそうですが珍しいですね。
美しい中世の街をご覧になりましたね。
なおさん
お天気も良く、良い感じのお城の風景ですよね。
eko
バルコニーからの川と街並みの眺めは良いですね。
フラデークの塔も素敵です。
mori-sanpo
壁面にだまし絵があったり、城内、城外ともに世界遺産だけのことはあり美しい景観ですね。
月奏曲
みっきい
中世の時代はともかく、2~30年前にも激しい政変❓があったチェコとスロバキアもきれいな静かな観光地になっていますね!?
「だまし絵」とはフレスコ画で書かれている部分をいうのですか?壁面の装飾でもあるのですね?
370年も熊が飼われていたというのには、訳があるのかしら?のぞき込んでみたくなります・・・。
次は旧市街へ入っていかれるのですね。
長さん
ここに城が築かれ、人が住むようになったのは13世紀のことですから、それ以前には見向きもされなかった土地だったと思われます。
その後、領主が次々に変わっていますが、周囲の情勢と無関係ではないでしょうね。
近世になってドイツに併合されましたが、ドイツが第二次世界大戦で敗戦した後、無人の町に化したのですが、その後復興整備されて綺麗な町に生まれ変わりました。
長さん
チェスキー・クルムロフのことは旅行に出発する1ヶ月前まで何も知りませんでした。13世紀に地方豪族の分家が城を建てた以降、歴史に名が残ったようです。その後、領主の変遷があり、17世紀の初頭には神聖ローマ帝国の手に落ちたそうです。
ナチスドイツが負けると、チェコスロバキアがドイツ人追放令を発したために、無人となって荒廃したんですね。
長さん
だまし絵と書いたので、壁に書かれた人物像や窓をご覧になったのですね。前記事にも壁の写真を載せたように、石を積んだように見えるのは、すべて絵で陰影を書いているだけなんですよ。
長さん
黄色い壁は、角を落とした四角い石が積み上げてあるとお思いになったのですね。これ、全部陰影を描いただけなんですよ。5段目の写真は、説明を書いておきましたが、絵ではなく、下塗りの部分が見えるように削って、石積みを表現したものです。
第二次世界大戦後、一時は荒廃して無人の町になったそうですが、その時、熊はどうしたんでしょうね。
長さん
石積みの城のように見えますが、フレスコ画で陰影を描いただけなんですよ。戦争で破壊もされなかったので、中世の町並みが残っているという訳なんです。
長さん
壁に絵を描いて、石積みに似せているんですが、お分かりになりませんでしたか。それだけリアルに描かれていると言うことなんですね。
橙色の屋根が中世らしい雰囲気を出していますね。
城の塔は古い時代に造られ、そのご改修されたものです。
長さん
第二次世界大戦でナチスドイツが敗れたために、ドイツ人追放令が出ました。ここはドイツ系住民が大半だったので、無人化してしまったのです。その後、美しさが再認識され、復興を果たしたのです。
長さん
クレーンがだまし絵、そんな訳ないですね。それにしても、大きなクレーンをどうやって狭い通路から運び込んだのか、そっちの方が謎だと思いませんか?
長さん
前記事の展望台から見えた風景と言い、バルコニーから見える風景と言い。中世そのままの雰囲気が残されていて、美しいです。
だまし絵は、石積みの壁に見せかけた部分です。本物の石を積み上げているように見えませんか。
ある人は熊が寝ていたと言うんですが、私には見えませんでした。ひょっとして真下にいたのかな。
うふふ
壁面のだまし絵、面白いですね。
全面が絵なのですか?
あまりにうまく描けていて本物と区別がつきません。
濠に架けた橋をロープで引き上げるのを古い映画で見ますが、滑車が残っているのが興味深いです。
長さん
壁が四角い石を積み上げたように見えますが、陰影も含めて、絵として描かれたものです。実際の太陽の陰と、描かれた陰の方向が違うから、気づかれると思います。
橋を引き上げるための滑車、まだ使えそうが感じでしたよ。
はるる
それぞれおもしろく楽しめます。
ツアー参加者の皆さまも楽しそうですね。
長さん
14世紀頃から造られたお城が良くこんなに綺麗に残されていたと思います。徳に、壁の石積みに似せただまし絵が良くできていました。