ウィーン市内観光⑥…フリータイムで美術史美術館へ

中欧5カ国8日間旅行(9) 旅行2日目(6月5日…その7)
 シェーブルン宮殿から、15時半頃、旧市街のオペラ座付近まで戻り、18時20分までの間、フリータイムとなりました。
 私たちはかねてから決めていた美術史美術館に行きました。写真は美術史美術館の建物です。
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 左下は、美術史美術館と向い合って建つ自然史博物館(美術史美術館と、全く同じデザインの建物)。右下は、2つの建物の間にある公園の中央に建つマリア・テレジア像。
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 美術史美術館は、古代から19世紀に至るヨーロッパ各地の美術品を収蔵している。コレクションの起源はマクシミリアン1世(1459-1519)まで遡ると言われ、以降、歴代君主の収集品が追加された。
 自然史博物館と対になる施設として建てられ、美術館自体はフランツ・ヨーゼフ1世(1830-1916)の命により、1872年から建設が始まり、1881年に完成。1891年に開館。(美術史美術館、自然史博物館は共に世界遺産)
 建築様式はネオ・ルネサンス様式。建物は主に3フロアから構成され、中間階(1階)に絵画が展示されている。1階の下に位置する0.5階では古代エジプト・古代ギリシア・古代ローマの彫刻等が展示され、上に位置する2階では貨幣コレクションが展示されるなど、博物館としての側面を持ち合わせている。展示室の数は50近い。美術館入り口の柱頭は0.5階からドーリア式、イオニア式、コリント式と並ぶ。
(Wikipediaより)

 入場料は14ユーロですが、シニア割引で11ユーロでした。
 大理石が美しい入口ホールと天井(丸い吹き抜けがある)。
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 1階(日本で言う2階)への階段と天井絵。建物そのものが芸術品だ。
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 階段踊り場に設置されたライオン像。
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 若き日のグスタフ・クリムトも制作に携わった壁画がちりばめられている。
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 上の写真で、クリムトが描いたと言われる部分です。
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 クリムトが描いた絵は回廊部分から望遠鏡で見ることができます。右下は、階段踊り場に置かれたユリの生け花。
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 0.5階(日本で言う中2階)で金製の財宝などを見た後、1階(日本で言う2階)では、日本語ガイド(「館内地図とインフォメーション」)で、有名絵画の展示をチェックしながら歩きました。展示室内は撮影禁止でした。
 下の館内地図は大きくなります。
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 1階(日本で言う2階)のホールで、豪華な内装を観ながらお茶しました。
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 最上階から見るとこんな雰囲気の所です(オーストリア航空・日本語機内誌「一望千里」より)
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 集合場所となったオペラ座に戻る途中、新王宮の隣、モーツァルトの像があるブルク公園へ。
 モーツァルト像の前は、赤い花でト音記号が描かれています
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 ブルク公園で見かけた花(ヒューケラとカンパニュラ・アルペンブルー)。右下は、ブルク公園を出たところにあるゲーテの像。
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 オペラ座脇に集合して、夕食会場に移動、宮殿ディナーに続いて宮殿コンサートを楽しみます。
 (つづく)

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この記事へのコメント

  • river

    美術史美術館のひと時は充実したものであったことでしょうね。ピーテル・ブリューゲル『バベルの塔』など、ここはピーテル・ブリューゲルの作品の世界最大のコレクションがあるところですね。
     かつて世界三大名画を見るためにスペインとオランダを訪れたこともある私ですが遠い昔のことになりました。
    2016年06月20日 13:47
  • eko

    美術史美術館と自然史博物館が全く同じデザインで対になっているとはびっくりします。
    美術館自体が芸術品ですね。内装から天井画と日本の美術館とは大違いで素晴らしいです。コレクションの起源が15世紀とは長い歴史がありますね。
    2016年06月20日 20:28
  • みっきい

    世界遺産になっている美術史美術館、自然史博物館の間に、マリア・テレジア像、ヨーロッパらしいです!歴史全然だめですがアントワーネットの母親でしたね?
    大理石が美しい入口ホールと天井、階段踊り場や壁画の芸術作品、見事なものですね!!広い美術館29までごらんになりましたか!?
    ホールの豪華な内装を観ながらお茶が出来ましたか?
    こんな体験はまず出来ませんね!満足顔ですね!
    モーツァルト像、ゲーテ像もありますね!ウイーンですねぇ~~!!いいですねぇ~
    2016年06月20日 20:32
  • mori-sanpo

    美術史美術館、外観だけでなく建物内部が目を見張るほど素晴らしいですね。
     絵画のみでなく、古代エジプト、古代ギリシャ、古代ローマの彫刻までもが展示されているとは、まさに美術史美術館ですね。
    2016年06月20日 20:45
  • こんばんは。
    美術史美術館と自然史博物館はデザインが同じなのですね。
    建物との間の公園には、巨大な群像彫刻像の真ん中で女帝マリアテレジアが手を広げていますね。
    美術史美術館の天井画も見事で、本当に建物自体が芸術品ですね。
    豪華な内装をご覧になりながら優雅なティータイムだったのでは・・。
    ブルク公園、モーツァルト像の前にはト音記号の赤い花が素敵です
    2016年06月20日 21:31
  • 月奏曲

    まぁここらへん石造りvs木造建築の違いとかでますね。

    建長寺(鎌倉)とか結構頑張って美術展本堂とかでやってますけど規模とか見映えとか色々…うにゅ~…

    クリムトっぽいというかもろクリムトwいいなぁ…クリムトはウィーンだったのかぁ…いかねば!
    2016年06月20日 21:36
  • 長さん

    riverさん、コメントありがとうございます。
    ピーテル・ブリューゲル(父)の作品は12点収蔵されています。これは世界最大の収集数だそうですね。「バベルの塔」は縦1m横1.5mほどで、予想していたほど大きくはありませんでした。
    世界三大名画は剪定する人によって異なるようですが、レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」だけはルーブル美術館で2回見たことがあります。
    2016年06月20日 21:42
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    同じ形の美術館と博物館が向い合って建っているのは、世界広といえどもここだけでしょう。しかも、共に芸術的価値の高い世界遺産ですからね。フランツ・ヨーゼフ1世はオーストリア帝国の皇帝ですが、凄い力と財力があったのですね。
    2016年06月20日 21:47
  • 長さん

    みっきいさん、コメントありがとうございます。
    マリア・テレジアは、この建物を造ったフランツ・ヨーゼフ1世の后でありエリザベートの母親なんです。アントワネットはエリザベートの妹ですね。
    作品㉙というのは「日本語ガイド」に紹介されている作品の番号です。これらを含めて、たくさん見てきました。
    世界遺産の芸術品に囲まれてお茶するなんて、滅多にできない経験ですからね。
    市立公園には他にも有名作曲家の像もあるのですよ。
    2016年06月20日 21:59
  • 長さん

    mori-sanpoさん、コメントありがとうございます。
    絵画だけでなく、歴史的な「お宝」も数多く展示されています。1時間半ほどではとても見切れません。0.5階の美術品をざっと見て、絵画のフロアに昇りました。
    2016年06月20日 22:04
  • 長さん

    心さん、コメントありがとうございます。
    ハプスブルグ家の至高のコレクションを収蔵するのに相応しい建物をということになると、半端なものは作れない、ということだったのでしょうね。大理石をふんだんに使った芸術的な1階ロビーでお茶するのは中々良い気分です。
    モーツァルト像の前の赤い花、4年前の9月も同じだったので、いつも花が咲いている状態を保っているようです。
    2016年06月20日 22:10
  • 長さん

    月奏曲さん、コメントありがとうございます。
    残念ですが、日本の木造建築とは規模においても質においても比べものになりませんね。
    クリムトの絵を見るならウィーンです。ここと、ベルベデール宮殿を見れば十分です。
    2016年06月20日 22:16
  • nobara

    やはり音楽の都というのを感じます。
    赤いお花のト音記号がキュートですね~~
    建物の中のライオン。
    マーライオン的?ですね~
    やはりスケールが違うのが感想です。
    おおらかになりますね。
    2016年06月20日 23:24
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    モーツァルトウィーンに住んだのは25歳から亡くなる35歳までの10年間ですが、その間の作曲活動は素晴らしいものがあります。そんなモーツァルトの像にト音記号とは、考えた人も素晴らしい。
    対のライオン像、日本なら狛犬といった役割なんでしょうね。
    2016年06月20日 23:48
  • けい婆(baba)

    あら、写真撮影禁止になっちゃいましたか。けい婆(baba)が行った時には(かなり以前ですが)全くフリーでした。
    この美術館は、ベラスケス、カラバッジョ、フェルメール、ブリューゲル、ルーベンス、レンブラントなどなど、これでもか、これでもかというほど作品がありますよね。
    けい婆(baba)も超感激した美術館のひとつです。
    階段室のクリムトの作品も素晴らしいですね。
    けい婆(baba)も二階ゲルストナー」でランチしましたよ。
    雰囲気ありますよね。
    確かの王室御用達の老舗レストランが出店しているのでしたね。
    2016年06月21日 00:13
  • 寿々木

    施設内撮影禁止は多いですか、観光者には残念ですね。
    2016年06月21日 06:45
  • 信徳

    アイデア満載のト音記号。
    シニアにも優しい割引
    色々考えて観光客誘致していますね。
    2016年06月21日 07:48
  • すーちん

    お早うございます
    美術館のホールで
    お茶出来るんですか
    素敵な絨毯にこぼしたら
    大変ですね
    2016年06月21日 07:54
  • 長さん

    けい婆(baba) さん、コメントありがとうございます。
    イタリアでも、ルーブル美術館でも撮影禁止ではなかったのですが、オーストラリアの美術館は全て撮影禁止になっていました。日本もそうですね。著作権の問題はないですから、複製を作られると困るということなのでしょうか。
    ここは、窓側の小部屋に至るまで、絵画がびっしりでしたね。大部屋は中央にソファがあって、絵を見ながらゆっくり休めるのも良いですね。
    ここでランcされましたか、良いですね。私たちは夕食時間が近いので、お茶だけにしました。ここは、王室御用達のゲルストナー カフェ コンディトライが出展しているとのことでした。
    2016年06月21日 09:10
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    イタリアやフランスでは撮影可能(フラッシュはだめ)のところが多かったですが、オーストリアは厳しいようでした。
    2016年06月21日 09:14
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。
    赤いト音記号、素敵ですね。
    海外はシニア割引が多いですね。パスポートを見せろといわれなかったので、それなりの歳に見られたのでしょう。
    2016年06月21日 09:16
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうございます。
    世界遺産の美術館の真ん中でお茶するなんて、滅多にできることではありません。この床、色の違う大理石を組み合わせているのです。来れも芸術品ですよね。
    2016年06月21日 09:19
  • しおん

    天井も壁画も素晴らしい!
    シニア割引もあるのですね。写真で改めて想い出確認できるのは 嬉しい時代です。
    2016年06月21日 10:36
  • 長さん

    しおんさん、コメントありがとうございます。
    建物も絵画も、金細工も、見たものはまさに本物の芸術品でした。
    歳も聞かずにシニア割引にしてくれました。
    長い長い旅行記におつきあいいただき、ありがとうございます。後々見返すにはとても都合の良い記録になるのです。
    2016年06月21日 11:57
  • K.たじまん

    中欧の旅行記、素敵な写真で拝見して最後の日にも小生も行った気にさせるような写真の数々!オーストリア生まれのモーツアルトの像の前のトーン記号はユーモアたっぷりですね!美術館の中の華麗さは贅を尽くした後が感じられます。ドームはイスラム寺院のモスク風ですが違いますね!貴重な写真とコメントありがとうございます。
    2016年06月21日 16:06
  • 長さん

    K.たじまんさん、コメントありがとうございます。
    ウィーンは2度目ですが、良いところでした。北イタリアもハプスブルグ家の影響が強く残っていましたが、貴重な建築物に加えて、著名な音楽家の像が公演に置かれていたりして、観光地としては材料が揃っています。願わくば、オペラということなんでしょうが、ツアーでは無理でした。
    2016年06月21日 18:09
  • K.たじまん

    5月21日にウイーンに行った次女は22日(日)の腎臓に関する学会の発表会のあとオペラを手配してあって観劇できて良かったと言ってました。わたくしもオペラは一度も観たことがありません。宝塚や俳優座、ラスベガスでパリのリド・ショウ程度です。
    2016年06月21日 19:27
  • はるる

    美術史美術館、大きな広い建物です。当然なかも広いですね。大理石ですか。どこを見てもよく造られていますね。
    芸術品、本当にその通りですね。ここでお茶もできるのですか。優雅なひとときでした。
    2016年06月21日 19:57
  • 長さん

    K.たじまんさん、コメントありがとうございます。
    お嬢さんがウィーンでオペラをご覧になりましたか。やはり本場のものは違うのでしょうね。残念ながら、私には言葉が分らない。従って、見たことがあるのは日本人によるオペラだけです。
    2016年06月21日 21:51
  • 長さん

    はるるさん、コメントありがとうございます。
    美術史美術館の延べ床面積は800坪位あるそうです。従って、急速用のソファやカフェがある訳です。ここでは軽食もとることができますよ。芸術作品に囲まれてお茶するなんて、贅沢なひとときです。
    2016年06月21日 22:00
  • なおさん

    美術史美術館の天井画や壁面の絵もどれも素晴らしいようですね。
     あまり上ばかり見上げていると、首が痛くなってしまうでしょうが、建物全体が見どころというのですからやむなしですかねえ。
    2016年06月22日 05:48
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    壁画も、天井も、勿論展示されている絵画も素晴らしいものでした。
    上ばかり見てもいられませんから、たまには下を見ました。モザイクを施された大理石の床も見事なんです。
    2016年06月22日 08:48

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