昼食後、ツアーバスに乗って、近郊にあるシェーンブルン宮殿に向いました。
手前の道路と奥のビルの間にドナウ運河があり、中央やや左の白い建物は運河を運行するフェリーの乗り場です。フェリーはドナウ川(ヴルタヴァ川)を下って、チェコにも運航しているそうです。
車窓から見たセセッション舘(分離派会館、1898年完成)です。白亜の建物の屋上には金の月桂樹がデザインされており、別名「金のキャベツ」と言われています。グスタフ・クリムトの大作「ベートーヴェン・フリーズ」などが常設展示されています。右下は、復路で撮影。
13時40分頃、シェーンブルン宮殿に到着しました(車窓から)。同宮殿と庭園群は世界遺産に登録されています。
門を入って、振り返ったところです。右側の建物が見学チケット売り場になっています。
シェーンブルン宮殿の正面です。逆光なので、色が悪いですが、黄色はテレジア・イエローと呼ばれています。
左下は、正面玄関。 右下、建物の左手から入館します。
1693年レオポルト1世(在位:1658年 - 1705年)が狩猟用の別荘を建て、その後、歴代の皇帝らが夏の離宮として使うために増築・造作を行い、マリア・テレジア(在位:1740年 - 1780年)の時代に完成された。ウィーン風ロココ様式と称される。
建物は、あらゆる部屋を合計すると1,441室あり、両翼の端から端まで180m、正面右側翼には宮廷劇場がある。また、広いフランス式庭園を挟んで宮殿に向かい合う丘の上にはグロリエッテという対プロイセン戦の勝利と戦没者の慰霊の為に立てたギリシャ建築の記念碑(未完成)があり、ここからは周囲が一望できる。
オーストリアで一番重要な観光資源で、年間入場数150万人。更に公園と動物園や行事での集客数520万人を合計すると年間には670万人が訪れる。
外壁は金を塗ろうとしたところ、マリア・テレジアが財政の状況を考慮し、黄金に近い黄色にした、これをテレジア・イエローと云うが、彼女が好んでいた色というわけではない。
(Wikipediaより)
内部はフランツ・ヨーゼフ1世とエリザベートの部屋など22室の見学で、所要約30分。館内は撮影禁止ですが、差し支えない部分と、窓から見えた風景を貼り付けます。
館内の見学を終え、若干のフリータイムになったので、西側庭園を抜けて広大な庭園が見える場所に行きました。
左下、西側庭園の一部。右下、つぼみに毛(?)が生えているバラ。
左下、西側庭園の白いバラ。 右下、赤いバラと宮殿。
宮殿の南側です。建物が大きいので、かなり離れないと全体が入りません。
庭園の一部とグロリエッテです。
全体を見ていただくために、庭園から360度の眺めを動画で撮りました(35秒)。パンニング速度が一定ではないのでちょっと見苦しいですが、ご容赦下さい。
ご覧になれない場合はこちらへ
南側の中央部分です。
日が回り、正面部分も明るく見えるようになりました。
この記事へのコメント
river
また庭園の一部に日本庭園が発見されこの年に枯山水の庭園が修理復元されました。
なおさん
見事な宮殿の建物と手入れの良い庭が素晴らしいものです。
コスモス
カメラも超広角にしないと撮れませんね。
ちょうどバラの季節ですね。
お天気も良くて良かったですね。
eko
ちょうどバラの時期で庭園も綺麗ですね。
1時間半では少な過ぎですね。
みっきい
必ずこのあたりに来るところなのですね。
宮殿は金色ではなく黄色「テルジア・イエロー」とか。
初めは逆光で、日が射すと、こんなに色が変わるものなのですね!?動画見ました。大きさが良く分かります。
西側の広大な庭園、バラがきれいですね!
丘には未完のグロリエッテ建物(記念碑)があるのは…?
ミックン
月奏曲
勿論効率よく色々回れるメリットとかあるからどうとはいえないのですが…
心
フランツ・ヨーゼフ1世とエリザベートもこの庭園を眺め、女帝マリア・テレジア、少女期のマリーアントワネットも、この宮殿で過ごしたのでしょうね。
長さん
シェーンブルンに住んだハプスブルグ家の人たちは良くも悪くも有名な人が多いですね。マリア・テレジアとエリザベートにもう一人加えるとしたら、マリー・アントワネットでしょうか。
広大な庭園は1時間や2時間では見切れませんね。
長さん
ツアーの旅程はあちこち有名なところをつまみ食いする程度ですから、仕方がありません。前回のウィーンは個人旅行みたいなものでしたから、シェーンブルン宮殿に3時間ほど滞在できました。
宮殿の東側には、植え替え用の花を育てるために、いくつもの温室もあるんですよ。
mori-sanpo
ヨーロッパの現代史は一応の理解はして今いたが、中近世の歴史も調べてみたくなりました。
長さん
丸一日で、ウィーンを見て回るのは困難です。4年前はZEDを利用して行きましたが、そんなことを考えないとね。
大きな宮殿も中庭の中程まで行けば、全て入るのですが、時間がもったいない。
バラは綺麗でした。天気も何とか持ってくれました。
長さん
撮影禁止なのに、日本の近くの某国民は知らん顔して撮っていました。困ったものです。
バラは日本よりちょっと遅いですが、綺麗なものもありましたよ。
今回、2回目の観光ですが、またいつか来られれば良いと思います。
長さん
ウィーンの観光で、この宮殿とシュテファン大聖堂は外せないところです。時間がもっとあれば良いのですが、主目的はチェコやハンガリーなので、仕方がありません。
バラ園も広かったですよ。園内には動物園も日本庭園もあるんです。
グロリエッテはハプスブルグ家が第一次世界大戦以降、没落したためでしょう。
長さん
8日間のツアーに行ってきました。年金生活者ですから、年に何度もという訳にはいきません。今回は、ちょっと理由があって、旅行代金を奮発しましたが、多分、来年は行けないでしょう。
長さん
トラピックスのツアーは日程がタイトなので、全ての食事建ついているコースが多いです。自由に食事させると、飲み過ぎて、集合時間に帰ってこない人がいる(笑)。
まっ、航空運賃など全て込みですから、割り切って考えないとね。
長さん
この宮殿には1400以上の部屋があるそうですが、フランツ・ヨーゼフ1世、エリザベート、マリア・テレジア、マリーアントワネットたちはいったいいくつの部屋を使ったのでしょうね。とにかく広い、宮殿からグロリエッテまで歩くと10分以上かかります。
長さん
シェーンブルン宮殿観光のハイライトはやはり内部のツアーです。撮影禁止なので、ご紹介できないのが残念です。
ハプスブルグ家の盛衰を調べてみるのも面白そうです。
ロシアンブルー
シェーンブルン宮殿は広大ですね。見事な宮殿ですね。
ハプスブルグ家の盛衰、系図には有名な王女達が知られてますね。
シシイのダイヤの髪飾りを上野の博物館で見ましたが、豊かな髪にとても似合う独特なデザインに魅了されました。
寿々木
すーちん
見事な宮殿ですね~
シェーンブルグ宮殿全景
撮るには
かなり離れてでしょうね
OZMA
内装は撮影できずに残念でしたが、「100万の間」、「鏡の間」、「ナポレオン室」など見所がたくさんあるそうですね。
30分の見学時間ではちょいと短すぎるかもしれませんね。
長さん
ハプスブルグ家が全盛の頃作られた宮殿で,ものすごく豪華でした。
日本橋三越で開かれたエリザベート展でシシーの星形をしたダイヤの髪飾りが展示されたそうですが、上野でも展示されましたか。
シシーの星はウィーンのケッヒェルト社が当時と同じものを販売しているそうです。お一ついかがですか。
長さん
宮殿内は天井が高く、重厚なデザインでした。
このような庭園をフランス式と言うそうで、スイスだご覧になったものも同様な方式ではないでしょうか。
長さん
外観だけ見ても見事な宮殿ですよね。
宮殿の幅は180mもありますから、広角レンズで写すには庭園の中央近くまで行かなければなりません。
長さん
シェーンブルン宮殿の内部見学は、22室を見て回る35分コース(インペリアルツアー)と、22室を含む40室を見て回る50分コース(グランドツアー)があります。今回は、22室でしたが、4年前は40室コースを見て回りました。もし行かれるのでしたらグランドツアーをお勧めします。
無門
大スケールの離宮ですね
そこに身を置くだけで
悠久の時間を感じます
まさに旅のだいご味
長さん
こんなにばかでかいものを建てる必要があったのか、金の無駄遣いだ、なんて考えるのは貧乏人のひがみでしょうか。
はるる
建物も大きいです。
健脚の方でないと見てまわれませんね。
ツアーは時間が決まっていますから、大変だと思います。
広大な土地には広大な庭園ができるのですね。
長さん
ヨーロッパで最大の宮殿は名堀の近くにあるガゼルタの王宮ですが、部屋数ではシェーンブルン宮殿の方が上回っています。
ツアーでは時間制限がありますが、時間さえかければ健脚でなくてもグロリエッテまで行くことができますよ。