旅行2日目のツアーバス出発は9時半、いよいよ本格的な観光が始まります。
最初に訪れたのは、ウィ-ン市内のホテルから近いベルベデーレ宮殿(世界遺産)です。
ベルベデーレ宮殿は、上宮と下宮に分れたバロック様式の豪華な宮殿。オスマン朝軍がウィーンに攻め込んだときに、総司令官として活躍した英雄プリンツ・オイゲン公の夏の離宮として18世紀初頭に建てられた。(「地球の歩き方・中欧」から引用)
ベルベデーレ宮殿の門です。
門の手前には菩提樹(正確には、セイヨウシナノキ。西洋科の木)の並木があり、花が咲いていました。
門を入ると、花が咲く前庭と池の奥に宮殿(上宮)が望めます。
上宮を見学するには宮殿の右手から中庭に入り、上宮の反対側(正面)から入場します。
中庭です。奥に向って傾斜しており、その先に下宮が建てられています。
下宮の奥には、旧市街の中心にあるシュテファン寺院の尖塔と屋根が見えました。
建物の正面玄関と言ったら良いのでしょうか。
宮殿の最上部にはいくつもの彫刻が飾られています。
裏玄関の先に置かれた1対の彫刻。翼を持つライオンと女神を合体させたもの。
現在のベルベデーレ宮殿は、オーストリア・ギャラリーとして、芸術作品の展示が行われています。特に、上宮はウィーン分離派の作品を多数収蔵していることで知られ、上宮では、グスタフ・クリムトの「接吻」、「ユディト」やエゴン・シ-レの「死と乙女」といった傑作が一堂に会する。
このオーストリア・ギャラリーはウィーンの3大美術館(他は美術史美術館、レオポルド美術館)の一つと言われている。
(「地球の歩き方・中欧」などより引用)
上宮のギャラリーに入るには中庭側から入館します。こちら向きは現地ガイドの井上さん。右下は、サーラ・テレーナ(玄関ホール)の白い支柱。
玄関ホールから2階に上ります。壁面のレリーフも素晴らしい。
踊り場の窓から先ほど見た池と門が見えます。右下は、踊り場から見た2階(中央は、大理石の間への入口)。
大理石の間の豪華な内装とシャンデリア。
ここから先、オーストリア・ギャラリーは撮影禁止でしたので、公式案内の裏面と、買い求めた絵はがきのコピーを貼り付けました。3枚ともクリックで大きくなります。


休憩用の小さな部屋にクリムトの「接吻」のコピーがあったので、記念撮影。右下は、同じ部屋で、鏡に映ったシャンデリアと私。
大理石の間に戻ってきました。
来たときとは反対側の上宮を見ながらバスに戻ります。
次の観光地は王宮(ホーフブルク宮殿)とフォルクス庭園です。
(つづく)
この記事へのコメント
寿々木
花咲か爺
しおん
宮殿はどこもかしこも何と綺麗でしょう! 夢の世界ですね。
翼をもつライオンと女神の像は ちょっと奇妙に見えます。大理石の間は 豪華で見惚れますね。
奥様とのご旅行だったのですね。
無門
建物と庭と内装
すべてが見ごたえがありますね
妖艶な一対のスフィンクス
見惚れてしまいますね
長さん
その規模はハプスブルグ家のシェーブルン宮殿とは比べものになりませんが、広い土地でした。中世は、権力者が「ここは俺の土地だ」と言ったらその通りにできた時代なのでしょう。
river
長さん
これだけの建物と庭園を管理していくのは大変なことでしょうね。そのためなのか。上宮への入館料は一人14ユーロですから、結構良い値段なのです。
長さん
ヨーロッパの市街ではおよそ電信柱というものを見ません。全部地下に埋めて、景観を大事にしているのでしょう。
端正な形の宮殿ですが、内部の装飾は目を見張るものがあります。白い女神像、由来などを調べたんですが、分りませんでした。
長さん
上半身が女性で、下半身がライオンの像は珍しいです。やはり胸の膨らみに目が行ってしまいますね。
長さん
ここはクリムトの作品と、エゴン・シ-レの作品が有名です。でもエゴン・シ-レの作品は私の好みではありませんでした。
みっきい
この宮殿はオーストリア・ギャラリーとして、芸術作品の展示がされているのですね!?ここも撮影禁止ですか?
「鏡の中の長さん!」シャンデリアと一緒に「絵」になってます!面白いです!!
菩提樹の木の花が咲いていたのですね!?こんなかわいい花でしたか!!
mori-sanpo
宮殿内部が美術館として活用され、一般に公開されているのは素晴らしいことですね。
eko
宮殿内部が美術館になって傑作が展示されているのも素晴らしいですね。
菩提樹の花初めて見ました。可愛い花ですね。
月奏曲
世界中どこ行っても狛犬のようなものってありますね。人間の深層心理にかかわってるのかなぁ?
生クリムトとか羨ましすぎる…(;´Д`)ハァハァ
うふふ
素晴らしいですねぇ。
さすが世界遺産です。
宮殿内部はもちろんのこと前庭の様子が、まるでおとぎ話を見ているようです。
心
ベルベデーレ宮殿、さすが世界遺産ですね、素晴らしいです。宮殿の門はライオンと天使でしょうか。
宮殿最上部の彫刻、女神と翼を持つライオンの彫刻など豪華で美しいです。
菩提樹の花、黄色い蕊が綺麗ですね。
クリムトの絵画もご覧になられたのですね、羨ましいです。
長さん
ベルベデール宮殿は、当時の代表的な建築家であるヨーハン・ルーカス・フォン・ヒルデブラントに作らせただけあって、芸術的な価値が高いものになっています。ヨーロッパでは写真撮影可能な美術館が多いですが、今回はどこも撮影禁止で残念でした。つまり、世界一級の作品なんですね。
鏡に映ったシャンデリアと私、これも記念写真です。
添乗員は、菩提種の花後にできる綿毛で花粉症になったんですって。
長さん
シェーンブルン宮殿の庭も幾何学模様でしたから、この時代の庭園の特徴なのかも知れません。
宮殿の内装を見ながら、絵画の名作を見るという感じで、素晴らしいです。
長さん
絵画の名作の展示場所としてもっとも相応しい、芸術的な内装でした。写真が撮れなくて残念です。
西洋菩提樹の花、私も初めて見ました。
長さん
天井のアーチを支える彫刻は、ギリシャ建築で言えばアトラースでしょうね。白い女神の彫刻はさしずめスフィンクスというところかもね。
クリムトの名作は勿論、若い頃の風景画なんかもありましたよ。
長さん
建物は勿論、これだけの景観を維持していくのは大変ですね。日本にはこんな大きな庭園つきの古い建物はないですが、あえていえば東大寺クラスですかねー。
nobara
素晴らしい景観です。
お花を始めお庭の手入れも素晴らしい!
建築物も内装も素晴らしいです。
長さん
庭園の方は手を入れなければならないですが、ヨーロッパは石造りの文化ですから、作られた18世紀当時の姿を止めています。
門柱の上はライオンですが、王冠?を載せた金色のものが分らない。その下は天使でしょう。玄関前や建物上部の彫刻、どれも素晴らしいです。
菩提樹は黄色い雄しべが目立ちます。現地ではドイツのリンデンバウムというようです。
バク2
凄いです・・
私の寝室にもクリムトの絵2枚を飾っています。
ヨーロッパは石造りの街が多く、テレビの映像を見ていても時代を感じますね。
1800年代にこんな建物が出来ていたわけですから凄いと思います。
今日はコメントもありがとうございました。
K.たじまん
長さん
クリムトは浮世絵に影響を受けたようで、日本人の心に迫るものがあるようです。
中世の町並みを歩くのはヨーロッパ旅行の醍醐味と言っても過言ではありませんね。
長さん
マリア・テレジアが住んだのはシェーンブルン宮殿のほうで、この日の午後、観光する予定になっています。この宮殿はハプスブルグ家に使えていたオイゲン公が夏の離宮として建てたものなんです。
長さん
レスが前後してしまい、申し訳ありません。
この宮殿はハプスブルグ家に仕えていた将軍の夏の離宮ですが、一貴族でさえこれだけのものが建てられるのですから、当時ものすごい権力と財力があったのですね。日本のレベルでは考えられないことです。
ロシアンブルー
広大で豪華な宮殿で驚きました。
菩提樹の花も咲いて過ごしやすい季節ですね。たくさんのお写真で嬉しいです。
長さん
こんな豪華な宮殿が夏の離宮、つまり夏用の別荘というわけですから、本宅はどんな豪華なものだったのか見てみたい気になりますよね。
日本でいうと5月中旬頃の気候なのですが、旅行期間中は日差しがあると暑いくらいでした。
なおさん
大理石の間のみごとなしつらえも素晴らしいものです。お金がありあまっていないと出来ませんね。
信徳
庭も・・・
ウツギが満開で色々なウツギも見られたんですね。
行き当たりばったり
見事な宮殿です。維持するのもたいへんでしょうねぇ。
世界中から見学の人が訪れそうですね。
当時も、貧富の差は考えられないほどだったのですね。
すーちん
夏の離宮ですか
素晴らしいですね
クリムトは代表的
オーストリアの画家ですね
長さん
こんな豪華な別荘を建てるには庶民から吸い上げるか、侵略した敵国の財物を処分するかしないと資金がまかなえないですよね。それにしても、途方もない資金がかかったでしょうね。
長さん
ハプスブルグ家に使えた将軍の別荘ですが、凄く豪華でビックリです。
季節感は日本より半月遅れという感じで、ウツギの仲間が満開でした。
長さん
ウィーンの歴史地区として世界遺産が認定されましたが、その中で重要な建築物のひとつがこのベルベデーレ宮殿です。私たちが行った日も観光客は多かったですよ。
長さん
当時の上流階級の財力には目を見張るものがあります。
そんな豪華な宮殿にオーストリアの至宝とも言えるクリムトなどの絵が展示してありました。
はるる
王様たちが登場してきそうです。
菩提樹の花、初めて見ました。
長さん
確かに広いし、素晴らしい宮殿ですが、上には上があるものです。午後の観光でもっと凄いのが登場します。
菩提樹の花、黄色いしべが目立ちますね。
けい婆(baba)
クリムトの接吻を初め数々の作品に酔いしれました。
「好きじゃない」と言われることが多いエゴン・シーレの作品ですが、ちょっと行き過ぎじゃないというような作品ばかりではないですよ。
けい婆(baba)は、やはりウイーンのレオポルド美術館で彼の作品を沢山見て、見解を変えました。
ピカソしかりですが、色使いだけでも感激できる作品が沢山見られましたよ。
長さん
ツアーでは駆け足で見てあるかなければなりませんが、クリムトは好きなので、名作はじっくり見てきました。でも、若い頃の風景画は何か暗い感じがしました。
妻はエゴン・シ-レが良いと言って、そちらの方も熱心に見ていたようです。