5月11日に行ったつくば植物園です。今回から温室の中で見た花を数回にわたって紹介します。
今回は全て、熱帯資源植物温室で撮影したものです。
バニラという植物をご存じでしょうか。バニラの実鞘から抽出した香料がアイスクリームやお菓子などに使われていますね。バニラがラン科と言うことは以外に知られていません。
年に何度か、ここに通っているのですが、今回初めてバニラ花を見ました。
カカオもチョコレートやココアの原料とし有名です。この植物は幹生花といって、一度に100以上もの花を太い幹に直接つけますが、結実するのは1~数個程度です。
テオブロマ・カカオ
アオギリ科テオブロマ属の小低木。原産は中南米
「テオブロマ」はギリシャ語で「神様の食べ物」という意味
ヒメアリアケカズラ (姫有明葛)
キョウチクトウ科アリアケカズラ属の常緑小低木。原産はブラジル
花径は3~5cm (アリアケカズラはつる性植物で花径5cm以上)
ライティアの一種
キョウチクトウ科ライティア属の常緑低木
花の様子から、スリランカ原産のライティア・ゼイラニカではないか
ライティア・ゼイラニカは「セイロンランティア」として流通している
ヒメハアザミ (姫葉薊、アカンサス・モンタヌス)
キツネノマゴ科ハアザミ属の多年草
原産は熱帯アフリカの西部。草丈は2mにも及ぶ
公園などで見かけるアカンサス・モリスは耐寒性がある
ウラベニショウ
クズウコン科ストロマンテ属の常緑多年草。原産はブラジル
クロッサンドラ
キツネノマゴ科ヘリトリオシベ属の常緑小低木
原産はインド、スリランカ。花には個体異変が多い
別名:ヘリトリオシベ、ジョウゴバナ、キツネノヒガサ
アオギリ科テオブロマ属の小低木。原産は中南米
「テオブロマ」はギリシャ語で「神様の食べ物」という意味
ヒメアリアケカズラ (姫有明葛)
キョウチクトウ科アリアケカズラ属の常緑小低木。原産はブラジル
花径は3~5cm (アリアケカズラはつる性植物で花径5cm以上)
ライティアの一種
キョウチクトウ科ライティア属の常緑低木
花の様子から、スリランカ原産のライティア・ゼイラニカではないか
ライティア・ゼイラニカは「セイロンランティア」として流通している
ヒメハアザミ (姫葉薊、アカンサス・モンタヌス)
キツネノマゴ科ハアザミ属の多年草
原産は熱帯アフリカの西部。草丈は2mにも及ぶ
公園などで見かけるアカンサス・モリスは耐寒性がある
ウラベニショウ
クズウコン科ストロマンテ属の常緑多年草。原産はブラジル
クロッサンドラ
キツネノマゴ科ヘリトリオシベ属の常緑小低木
原産はインド、スリランカ。花には個体異変が多い
別名:ヘリトリオシベ、ジョウゴバナ、キツネノヒガサ
5月11日、熱帯資源植物温室で撮影。
次回も、温室で見た花です。
(つづく)
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アロハリリー
先日、花屋さんの店頭で、パイナップルリリーを小型にしたような植物を見ました。
名札には「アロハリリー」と記されていました。
早速、「アロハリリー」で検索したところ、やはりユーコミス(パイナップルリリー)を矮性化した園芸種と分りました。
サカタのタネのHPには、「南アフリカ原産のユーコミスで、アメリカ ゴールデンステートバルブ社で育種された、わい性の品種です」と表示されていました。
赤い色の花が咲く品種は「レイア」、ピンクの花は「ナニ」(以上、写真のもの)で、白い花が咲く「マウイ」もあるとのこと。昨年あたりから流通しているようです。
この記事へのコメント
しおん
熱帯の花は珍しく 知らない花ばかりです。
ヒメハアザミはアカンサスにそっくり!と思ったら そうなんですね。 今 近所でもスーッと伸びた茎に沢山の花を付けています。
長さん
公園などで見かけるのは、ヒメアザミ(アカンサス・モンタヌス)の仲間でアカンサス・モリスという品種です。アカンサス・モンタヌスに比べ、耐寒性があるので、日本でも越冬ができるんですって。
river
クロッサンドラは市販されていますので私も栽培していましたが昨年寒さに当ててしまい枯れてしまいました。
なおさん
カカオは以前の新宿御苑の温室でもおなじみでしたが、今の温室であるかどうかは確認していません。幹生花は熱帯の木ですとしばしばあるようですね。
温室の花はなじみがあまりないものもあり、見ていても面白いものが多いですよね。
みっきい
バニラのタネのさやを知ってますので、マメ科?ってありましたっけ?豆の仲間かと思っていました。
1日花ですか?花はランの花ですね!
バニラの香り好きです。
「アロハリリー」はパイナップルリリーを矮性化した園芸種だそうですが、珍しい花も流通するようになるんですね。
残念、新しい花にはついていけません…。
shuuter
花はいい香りするのでしょうね。
私下戸です、バニラアイスが食べたくなりました。
すーちん
バニラ、葉っぱなど
よく見るとラン科の様な
気もしますね
nobara
ヒメハアザミなるものも出現しましたか?
矮性種は狭い?日本に大流行?
バニラって。実の殻も良い匂いが持続しますね~
莢を見る限り?マメ科?かと思ってました。
ユーコミスの矮性種もあるのですね@@
eko
ココアは結実するのが100個の数個なんですか。出来た実は貴重ですね。
パイナップルリリーの矮性種があるのですね。今は矮性種の方が好まれるのでしょうね。
うふふ
バニラの花、お初です。
家でケーキを焼く時はバニラエッセンスを使っていますので、なんとなく心配になってきました。
今は技術が進んで、なんでも本物らしく作れますものね。
長さん
天然バニラから抽出された香料は高いので、化学合成されたものと区別するためにバニラ・エキストラクトと呼ばれているそうです。Wikipediaによるとバニラビーンズの産出量は2008年で980万トンですからまだまだ需要があるということですね。
クロサンドラは我が家の近所でも見かけますが、皆鉢植えですから、花屋さんで買ってきたものでしょう。
長さん
本物のバニラビーンズから作られた香料を使ったものは高価ですから、私たちの口には入りませんね。
新宿御苑の新しい温室にカカオの木が植えられているそうですよ。
幹生花はパパイヤやドリアンなどもそうですね。
長さん
バニラの実は細長いですから、ラン科の中では特異な存在です、マメ科と思われてしまうのは当然でしょうね。花が咲くと、いかにもラン科らしいリップが現われます。
パイナップルリリーは国内で何回か見かけましたが、矮性種ができているのは知りませんでした。
長さん
本物のバニラエッセンスを使ったバニラアイスを食べてみたいものです。
下戸でいらっしゃいましたか。私もアルコール分解酵素が少ないので、直ぐ赤くなってしまいます。
長さん
バニラの葉は幅広ですから、ある種のランの葉によく似ています。開花した花を見たことがないのですが、写真で見ると完全にランの顔をしていますね。
長さん
和名はヒメハアザミですが、草丈は2mにもなるそうです。
つくば植物園には時々乾燥した実鞘が展示されていますが、良い匂いがします。細長い実ですからマメ科と思われる方がいらっしゃるようです。
ユーコミスの矮性種、可愛いです。値札がなかったですが、1鉢千数百円らしいです。
長さん
バニラの花、中々開花しているものに出会えません。今回はあと少しだったんですがねー。
ココアには小さい花が無数に付きますが、花はとても小さいのです。
パイナップルリリーは草丈60cmくらいになりますが、アロハリリーは20cmくらいでした。
長さん
私もバニラの花に出会えたのは初めてですが、まだ開花していなかったのは残念です。
バニラエッセンスの本物(バニラエクストラクト)は合成のものと比べるとかなり高いそうですね。
mori-sanpo
バニラとカカオの花と実については興味深く読ませてもらいました。
カカオの幹生花が結実する歩留まりが良くないと、種子を収穫するには相当の労力を要するでしょうね。
長さん
カカオの受粉率は3%位なんだそうですが、花の数は半端ではありません。受粉率が悪いからたくさん花を咲かせるのだとも言えそうです。大きくなるまでは陰樹だそうで、大規模栽培には向かないとか。
寿々木
長さん
バニラの花、ご覧になりましたか。私はまだ、開花しているところに出会っていません。ここでも、手にとって香りが確認できるよう、乾燥させた実鞘が展示されていたのですが、今回は見当たりませんでした。
無門
カカオやジャックフルーツは
太い幹にドーンと実がなっていて
始めてみたときには
驚きました
でも何となくユーモラスですね
長さん
カカオのほか、パパイヤやドリアン、ジャックフルーツも幹生花ですね。このうち、初めて見たのはパパイヤですが、無門さん同様、驚きましたよ。
はるる
なかなか見られないです。
カカオはよく行く植物園にもありますが、花は覚えていません。これも咲く時期というのがあるのでしょうね。
花はいいですね。こうして見せていただき楽しいです。
アロハリリーですか。すぐお調べになって勉強家ですね。
長さん
何度も通っているのに、バニラの花を初めて見ました。開花途中ですが…。
カカオの花は、原産地では周年開花ですが、日本では5月頃咲くことが多いそうです。
花の名前もそうですが、知らないことは直ぐ調べたくなるんです。好奇心が強いんです。