5月11に行ったつくば植物園です。今回はバラ科の花を取り上げました。前半は花が似ているものです。
コデマリ (小手毬)
バラ科シモツケ属の落葉低木。別名、スズカケ
中国(中南部)原産で、日本では帰化植物
街中でも見られますが、これ以下の比較対象のためです
低木林(高地性)区画にて
トサシモツケ (土佐下野)
バラ科シモツケ属の落葉低木。高知県と徳島県の固有種
コデマリに似るが、枝は垂れ下がらずに立ち上がる
名の由来は、最初に高知県で見つかったから
低木林(高地性)区画にて
イワシモツケ (岩下野)
バラ科シモツケ属の落葉低木。本州の近畿以東に分布。日本固有種
高い山地の蛇紋岩地や石灰岩地に生育する
岩礫地(山地性) 区画で
カマツカ (鎌柄)
バラ科カマツカ属の落葉小高木。本州・四国・九州の丘陵地に分布
名の由来は、丈夫なので鎌の柄に使用されるようになったため
低木林(高地性)区画にて
シモツケ属は当然として、カマツカの花も似ていますよね
引き続き、バラ科の花です
ノイバラ (野茨)
バラ科バラ属の落葉性のつる性低木。ノバラ(野薔薇)ともいう
北海道(西南部)・本州・四国・九州、朝鮮に分布
花径は2cmほど
砂礫地植物区画(海岸性)にて
ハマナシ (浜梨)
バラ科バラ属の落葉低木。別名ハマナス(浜茄子)
日本では北海道に多く、南は茨城県、島根県まで分布。花径は5~8cm
砂礫地植物区画(海岸性)にて
サンショウバラ (山椒薔薇)
バラ科バラ属の落葉小高木。別名ハコネバラ(箱根薔薇)ともいう
本州(神奈川・山梨・静岡) に分布。絶滅危惧Ⅱ類 (VU)
葉がサンショウに似ているのでこの名がついた
花径は6~8cm
岩礫地植物区画(山地性)にて
最後に珍しい花を。 初めて見ました
タチテンノウメ (立ち天の梅)
バラ科テンノウメ属の常緑小低木。中国南西部と台湾が原産の
シセンテンノウメの仲間で、小笠原諸島に分布する固有種
名の由来は、立ち上がった枝に、梅に似た花を上向きに咲かせるから
小笠原諸島には、這い性のシラゲテンノウメもある
花径は12、3mm
熱帯雨林温室の西側にて
バラ科シモツケ属の落葉低木。別名、スズカケ
中国(中南部)原産で、日本では帰化植物
街中でも見られますが、これ以下の比較対象のためです
低木林(高地性)区画にて
トサシモツケ (土佐下野)
バラ科シモツケ属の落葉低木。高知県と徳島県の固有種
コデマリに似るが、枝は垂れ下がらずに立ち上がる
名の由来は、最初に高知県で見つかったから
低木林(高地性)区画にて
イワシモツケ (岩下野)
バラ科シモツケ属の落葉低木。本州の近畿以東に分布。日本固有種
高い山地の蛇紋岩地や石灰岩地に生育する
岩礫地(山地性) 区画で
カマツカ (鎌柄)
バラ科カマツカ属の落葉小高木。本州・四国・九州の丘陵地に分布
名の由来は、丈夫なので鎌の柄に使用されるようになったため
低木林(高地性)区画にて
シモツケ属は当然として、カマツカの花も似ていますよね
引き続き、バラ科の花です
ノイバラ (野茨)
バラ科バラ属の落葉性のつる性低木。ノバラ(野薔薇)ともいう
北海道(西南部)・本州・四国・九州、朝鮮に分布
花径は2cmほど
砂礫地植物区画(海岸性)にて
ハマナシ (浜梨)
バラ科バラ属の落葉低木。別名ハマナス(浜茄子)
日本では北海道に多く、南は茨城県、島根県まで分布。花径は5~8cm
砂礫地植物区画(海岸性)にて
サンショウバラ (山椒薔薇)
バラ科バラ属の落葉小高木。別名ハコネバラ(箱根薔薇)ともいう
本州(神奈川・山梨・静岡) に分布。絶滅危惧Ⅱ類 (VU)
葉がサンショウに似ているのでこの名がついた
花径は6~8cm
岩礫地植物区画(山地性)にて
最後に珍しい花を。 初めて見ました
タチテンノウメ (立ち天の梅)
バラ科テンノウメ属の常緑小低木。中国南西部と台湾が原産の
シセンテンノウメの仲間で、小笠原諸島に分布する固有種
名の由来は、立ち上がった枝に、梅に似た花を上向きに咲かせるから
小笠原諸島には、這い性のシラゲテンノウメもある
花径は12、3mm
熱帯雨林温室の西側にて
5月11日撮影。
次回は、ウツギと名がつく植物の花を紹介します。
(つづく)
コメント欄を再開しました。
この記事へのコメント
しおん
今日もいい天気になりましたね。
山の中を散歩していて 同じような花に出逢って 不思議に思うことが多いのですが これでは私には見分けが尽きません。 前回の白い花で エゴの花にそっくりと思っていたら 仲間の木だったのですね~
なおさん
サンショウバラは神代植物公園でも見ましたが、割と大輪で可憐なピンクが良いですよね。
テンノウメの盆栽は昭和記念公園の盆栽苑でも見たことがあります。
river
植物園と違い似た植物を比べてみることはできませんが自生の花はやはり良いものです。
ノイバラが菜園や庭にたくさん生えてしまい困っています。枝をあちこちに伸ばすので困るのです。うっかり触ってしまうととげが刺さって大変です。
eko
ノイバラは清楚な花で香りも良いですね。久しぶりの散歩道にも咲いていました。
サンショウバラは先日行ったバラ園にもありましたがまだ花数が少なく木の陰に咲いていて撮れませんでした。
タチテンノウメは初見です。綺麗な花が咲きますね。
mori-sanpo
ノイバラは繁殖力が旺盛ですね、江戸川の川岸の雑灌木林の中に混じって10m間隔位に咲いています。
サンショウバラはきれいな花ですね。
nobara
タチテンノウメ、珍しいですね~
ユスラウメにも似てますね。
でも葉っぱが山椒みたいですね。
我が家のノバラ、今年もたくさん咲きましたがなんだか葉が白茶けています。病気になったのかしら?
月奏曲
ハマナスの他にハマナシもあるのかと思ったらまさかの同じお花w
知床旅情で覚えてるからハマナス派ですw
shuuter
山椒バラ 高島市のくつきの森でみましたよ。また見てみたいです。
長さん
2日連続で良い天気ですね。同じような花があっても、植物園は大抵名札が立ててありますから、ありがたいです。
エゴノキにそっくりな花、同属のハクウンボクのことですね。
長さん
そう言われると、白い花の木が多いですね。
ノイバラは白い花がたくさん咲きますね。強くて、良く伸びるので、剪定が欠かせません。
サンショウバラは意外に大輪です。山椒という名に惑わされるのでしょうか。
テンノウメはあまり大きくならないようで、盆栽には向いているのでしょう。
長さん
赤城山に8時間ですか。好きな散策とは言え、お疲れになったでしょう。私も出来れば自生種を見たいのですが、往復時間を考えると二の足を踏みます。ここなら車で片道1時間かかりませんから…。
ノイバラ、丈夫で良く増えるそうですね。トゲのある植物は往生します。
長さん
バラ科の似た花を集めてみましたが、この形の花は、ピラカンサ始め。まだまだありますね。
ノイバラは住宅街でもよく見かけます。サンショウバラ、葉の並び方が山椒によく似ています。
タチテンノウメはかなり古い時代に小笠原諸島に持ち込まれたのではないかと思います。
長さん
シモツケには白花種もありますから、これも似ているもののひとつですね。
ノイバラ、良く増えるそうですね。10mくらいの間隔とは面白い。
サンショウバラはノイバラに比べるとかなり大きく感じます。
長さん
名札が立ててあるから悩みませんが、名札がなかったら同定するのに時間がかかると思います。分らないのがあるかもね。
タチテンノウメは花弁がユスラウメより厚いようです。葉はサンショウバラよりサンショウに似ている。
野バラの葉が白茶けましたか。我が家のハゴロモジャスミンのように、根元の虫の幼虫がいるのかも知れませんよ。
長さん
ハマナスは別名で、正式和名がハマナシなんですよ。北海道には多いのですが、自生のものは知床半島でも少なかったです。
長さん
コデマリよりトサシモツケの方が茎が堅いらしく、株立ちします。例え枝が斜めに垂れ下がったとしても、新しい枝はそこから上に伸びるようです。
サンショウバラ、我が家の近くでは見かけません。
寿々木
長さん
今回は木の花を撮るには良い時期だったようです。
ノイバラは強健ですから、どこでも良く育つようですね。
すーちん
ノイバラが近くの河原に
咲いてます、ちょっと勢い
なくなってきましたが
今度はジャノメソウでしょうか
見事です
長さん
河原のノイバラに勢いがありませんか。強い木なのにどうしたんでしょうね。
ハルシャギクも沢山増えそうですね。
花咲か爺
長さん
バラ科の花、今回のように似たものが多いですね。
ピラカンサも似たような花で、実がたくさん付きますね。
今年は天候がバラに適しているのか、バラの花がどこでも綺麗に咲いています。
無門
今の時期は
白系の花が多いのかな
春の黄色から
夏に原色へのつなぎですね
はるる
カマツカはちょっと違っていますね。
バラ科も似ています。ノイバラはよく見かけるので、最近ようやく覚えたような感じです。きれいですね。
花って「見て」って言っているように見えます。
長さん
初夏から夏にかけて咲く花木はバラやサルスベリ、キョウチクトウ、アオイハイビスカスなどなど、赤いものが増えてきますね。
長さん
シモツケとカマツカの花の違いが分れば立派なものです。
ノイバラは小さい花がたくさん咲きますね。ただ、しべが直ぐに黒っぽくなるのがちょとね。
花は昆虫や鳥たちのために綺麗に咲いているのですが、人間も例外ではありませんね。