コゴメカラマツ、サンリンソウ、セイタカサギゴケ、カイジンドウ、白いアヤメなど

つくば植物園にて(3)
 5月11日のつくば植物園です。クレマチス園に行く前に、絶滅危惧植物温室があるので、ちょっと覗いてみました。ネコノメソウは実が出来ていましたが、小さいので写真は失敗。入り口に近い所で花が咲いている野草がありました。3種類取り上げましたが、絶滅危惧種ではないものもあり、空きスペースで育成中のようでした。

コゴメカラマツ (小米唐松)
キンポウゲ科カラマツソウ属の多年草。環境省:絶滅危惧II類(VU)
四国(徳島、高知)、九州(宮崎)の山地の岩上に稀に分布
カラマツソウの仲間で草丈が低い(20~30cm)
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サンリンソウ (三輪草)
キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。ニリンソウより遅れて開花する
茎葉に葉柄があるのがニリンソウなどとの大きな違い
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3輪とは限らず、1~4輪がある。花(ガク)径は2cm弱
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セイタカサギゴケ (背高鷺苔)
ハエドクソウ科サギゴケキ属の多年草
サギゴケは匍匐性だが、本種は茎が立ち上がる性質のようだ
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花はムラサキサギゴケと同じだが、少し小さいようだ
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この下は、山地草原区画(高地性)で見た花です

ヒメカンゾウ (姫萱草)
ワスレグサ科ワスレグサ属の多年草
ゼンテイカに比べて全体が小型。花茎は高さ25-40cm。葉より長くはならない
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カイジンドウ (甲斐竜胆)
シソ科キランソウ属の多年草。環境省:絶滅危惧Ⅱ類 (VU)
北海道・本州・琉球に分布。和名の由来は、「甲斐の国に咲く竜胆」が
転訛したものだそうだが、リンドウには全く似ていないのに何故でしょう
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アヤメ (菖蒲、文目)
アヤメ科アヤメ属の多年草
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花弁の根元のところに「黄色い目の形の模様」がある(カキツバタは白)
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白いアヤメ
アヤメが突然異変で色素をなくし、白くなったもの
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 5月11日撮影。
 次回は木の花を取り上げます。
 (つづく)


この記事へのコメント

  • しおん

    こんにちは!
    今日はしっかり雨が降る一日になりましたね。
    イチリンソウ・ニリンソウまでは知ってましたが サンリンソウまであったのですね。あら 四輪まであるのですか~
    2016年05月17日 14:34
  • 寿々木

    コゴメカラマツですか、中部山岳を少し歩きましたが見たことありません。亜高山帯にあるミヤマカラマツには出会ったことございます。イチリンソウ、サンリンソウも出会ったことありません。絶滅危惧種ですか、納得です。
    2016年05月17日 15:50
  • 黄昏龍

    今日は~
    この挨拶が時間からして適切かどうか
    悩む時間ではありますが・・・・
    甲斐竜胆面白いものですね・・
    竜胆なのにジンドウと詠ませる訳
    理解しました。
    全く竜胆の形状には見えないですが・・
    花解説流石ですね・・・
    2016年05月17日 16:33
  • 花咲か爺

    1輪、2輪、3輪草と、少しずつ時期がずれて、可愛い花が咲きますね。3輪草はまだ見ていません。絶滅危惧種が増える一方で外来品種の野生化などで、雑草化した草花は道端などでも見る事がありますね。絶滅危惧種の植物などは植物園などで育てて増やして欲しいですね。
    2016年05月17日 16:34
  • 無門

    こんにちは

    突然変異の白花
    黄色系には起らないんですね
    不思議ですね
    2016年05月17日 16:52
  • eko

    イチリン、ニリンソウまでは見たことがりますが、サンリンソウもあるのですね。
    カイジンドウ、リンドウには似てないのに名前の由来は面白いものですね。
    青のアヤメが突然変異で白花が出来、黄色系には起きないというのも不思議です。
    2016年05月17日 17:07
  • 長さん

    しおんさん、コメントありがとうございます。
    午後になっても雨が止まず、交差点の旗振りはカッパを着ていきました。
    サンリンソウは一昨年1回だけ見たことがあります。絶滅危惧種ですから、植物園に行かないと見られなくなりました。
    2016年05月17日 17:25
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    絶滅危惧種は花の時期にいっても見ることが出来ない場合がありますね。イチリンソウは何度も見ていますが、サンリンソウは2回目でした。
    2016年05月17日 17:26
  • 長さん

    黄昏龍さん、コメントありがとうございます。
    リンドウは山梨県にも自生のものがあるはずなのに、リンドウとキランソウの仲間をなぜ混同したんでしょうね。似ているのは色くらいなのに。
    2016年05月17日 17:31
  • 長さん

    花咲か爺さん、コメントありがとうございます。
    イチリンソウやニリンソウは比較的よく見かけますが、サンリンソウは滅多にお目にかかれないようです。植物園は絶滅危惧種の保存はしてくれますが、自生地の保護や育成は各自治体の役割にして欲しいです。
    2016年05月17日 17:34
  • 長さん

    無門さん、コメントありがとうございます。
    白いアヤメは、突然、紫の色素が抜けてしまったのですね。
    黄色の色素は分子結合が安定しているのかも知れません。
    2016年05月17日 17:36
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    サンリンソウは絶滅危惧種だったのです。道理であまり見かけないはずです。
    カイジンドウの名の由来について、ネットであちこち調べたんですが、「甲斐の国に咲く竜胆の転訛」としか分りませんでした。
    突然変異で白くなったアヤメが全部黄色くなったら面白いですね。
    2016年05月17日 17:44
  • ロシアンブルー

    今晩は。
    ご無沙汰しております。三輪草もあるんですね~、しりませんでした。
    突然変異の白いアヤメは珍しいですね。
    もう、あやめの咲く季節dすね。
    2016年05月17日 17:45
  • 長さん

    ロシアンブルーさん、コメントありがとうございます。
    この度は誠ご愁傷様でした。御夫君様のご冥福をお祈りいたします。
    お辛いことは分りますが、いつまでもくよくよしていても仕方がありません。ブログを書くことで気が紛れたら良いと思います。頑張りましょう。
    2016年05月17日 17:58
  • なおさん

    さすがはつくばの植物園、珍しいものがいろいろありますね。コゴメカラマツやセイタカサギゴケは名前も知りませんでした。
     カイジンドウの色も良い色ですね。

     ヒメカンゾウはうちでも育てています。

     これから6、7月になると高原でアヤメが見られますね。やはり山で見るのは良いものです。山では白いのは見たことがないですが、そうそう出会えるものではないのでしょうね。
    2016年05月17日 18:35
  • river

    こちらにはココメカラマツの自生はありませんが家の鉢植えのツクシカラマツが咲きだしました。
     アヤメは庭に植えてあり毎年よく咲いたのですが今年は雑草に覆われ花が咲きませんでした。慌てて雑草の中から出してやりました。
    2016年05月17日 19:06
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    ゴメカラマツやセイタカサギゴケは私も初めて知りました。サンリンソウも珍しく、見たのは2回目です。
    カイジンドウは50cm四方位に増えていました。
    ヒメカンゾウは我が家にもありますが、とうに花が終わっています。
    白いアヤメ、初めて見ましたが、以前から植えられていたようです。
    2016年05月17日 21:11
  • 長さん

    riverさん、コメントありがとうございます。
    ツクシカラマツをお持ちですか。ムラサキカラマツとヤクシマカラマツとの交配種だそうですね。
    アヤメは周囲を雑草に囲まれると花が咲きませんか。雑草の方が草丈が高くなってしまったのですか
    2016年05月17日 21:21
  • mori-sanpo

    セイタカサギゴケ、茎が立ち上がる性質のようですが、長田谷津の上流のサギゴケの群落周辺でしたが、木枠などに這い上がっているのを見ました。
     たまたま、サギゴケが木枠などに伸びていった時の姿かも知れませんが、写真に似たような雰囲気で咲いていました。
    2016年05月17日 21:58
  • 月奏曲

    白いお花って突然変異だったのですね。
    そういう種類のお花だとばっかり…
    2016年05月17日 22:07
  • shuuter

    カイジンドウ 竜胆の名がついてリンドウではないのですか、ジュニヒトエに似ていますね。シソ科は難しいです。
    2016年05月17日 22:16
  • ミキ

    家の庭のアヤメの脇に白いアヤメが咲いて
    びっくりしましたが、突然変異ということで
    納得しました。誰が白いアヤメを植えたのか
    気になっていたものですから。
    4・5本咲いていますが、青い花の傍に咲く白
    い花はちょっぴりお洒落です。(^^♪
    2016年05月17日 22:27
  • 長さん

    mori-sanpoさん、コメントありがとうございます。
    ムラサキサギゴケは匍匐性となっていますが、障害物があると立ち上がるようです。セイタカ…のほうは、写真では斜上しているように見えますが、ネットで探すと茎が直立したものもありました。
    2016年05月17日 23:01
  • 長さん

    月奏曲さん、コメントありがとうございます。
    白い花のアヤメって初めて見ました。ありそうですが、突然異変なら珍しいのですね。
    2016年05月17日 23:03
  • 長さん

    shuuterさん、コメントありがとうございます。
    カイジンドウ、誰が名付けたのか分りませんが、キランソウの仲間をリンドウと間違えたんですかねー。先日の不明花は、アジュガ=セイヨウジュウニヒトエでしたね。
    2016年05月17日 23:05
  • 長さん

    ミキさん、コメントありがとうございます。
    お宅にも白いアヤメが4,5本咲きましたか。確かに、青紫の中に尻のが混じっているとおしゃれですよね。
    しかし、アヤメは突然異変が起きやすいってことですかねー。
    2016年05月17日 23:09
  • 信徳

    白いアヤメ、突然変異だったんですね。
    そう言えば何処かで一度見たような記憶だけで覚えていません。
    カメラにも収めていないので今度見たらしっかりと。
    2016年05月18日 06:53
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。
    白いアヤメ、ご覧になった記憶がおありですか。写真を撮らなかったとは、残念でしたね。
    2016年05月18日 08:06
  • すーちん

    おはようございます
    白あやめ初めて見ました
    4輪まであるとは~びっくり
    2016年05月18日 09:44
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうございます。
    白いアヤメ、突然変異だけに、珍しいですよね。
    サンリンソウは1~4輪咲くそうです。ニリンソウも1~3輪咲きますから、自然と言えば自然ですね。
    2016年05月18日 10:11
  • nobara

    カイジンドウ、綺麗に撮れていますね。
    甲斐の国に5年位住んでいましたが、
    面白い方言がいっぱいあります(笑)
    まったく逆のいいかたとか・・誤解を受けたり?
    アヤメは網目状の模様で、花弁の根元のところが黄色い目はハナショウブ?と思っていましたが?どうでしょう。
    サギゴケも湿った木陰など立ち上がりますね~
    これはそういう種類なんですね。
    いろいろありますね@@
    カタバミもオッタチカタバミなんてのがありますしね。
    2016年05月18日 14:58
  • はるる

    白いアヤメ、突然変異なんですか。ということはこの後また白い花が咲くとは限らないのですね。
    カイジンドウって賑やかに花がついていて色もきれいです。
    サンリンソウもいいですね。
    2016年05月18日 19:45
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    カイジンドウも含めて、全て高倍率ズームのコンデジです。最近のカメラは安くても優秀ですね。ジンドウが竜胆というのは分りますが、この花は全く竜胆に似ていない。
    アヤメは花弁の付け根が黄色いものがあるようです。突然異変の白花と併せて説明板が立っているので、間違いないと思うのですが…。ハナショウブは黄色と紫(青)との境が狭いようです。
    先日、小石川植物園で見たムラサキサギゴケも立ち上がり気味でした。
    2016年05月18日 21:30
  • 長さん

    はるるさん、コメントありがとうございます。
    白いアヤメ、私はここで初めて見ましたが、何年か前から咲いているそうなので、突然異変した後、その形質が受け継がれているのでしょう。
    カイジンドウはいかにもキランソウ属という顔をしています。
    2016年05月18日 21:33

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