トキワマンサクの巨木、ナナミノキ、タラヨウの雄花・雌花

小石川植物園にて(9)
 4月30日に行った小石川植物園です。この植物園は、開園が1877年(前身の御薬園を含めると、1684年)であり、日本で最古の植物園です。歴史が長いだけに、長寿の木も沢山あります。冒頭のトキワマンサクもそのひとつと思われます。

トキワマンサク (常磐万作)
マンサク科トキワマンサク属の常緑小高木。別名シロバナトキワマンサク
本州中部以南から九州、台湾、中国南部、インド東北部に分布
多くは高さ1.5~3m。最大で5~6mになる
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 上の写真、手前に人を入れましたが、高さがイマイチ分りませんね。
 そこで、枝の内側に入って撮った写真が右ですが、高さは5、6mどころではないことがお分かりでしょう。

 通りがかった、植物に詳しそうな男性が、「これだけ大きいのは日本に20本はないだろう」と言っておられました。

 日本での自生は極めて限定的で、静岡県湖西市(80株、北限、静岡県天然記念物)・三重県伊勢神宮内(20株)・熊本県荒尾市(16株)のみが知られるそうです。

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ナナミノキ (七実の木)画像
モチノキ科モチノキ属の常緑高木
別名:ナナメノキ
日本の本州(静岡県以西)、四国、
九州の山地、中国に自生
雌雄異株で、6月頃に
薄紫色の花を咲かせる

横にしわが入り、根元は
象の足を思わせる
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タラヨウ (多羅葉)
モチノキ科モチノキ属の常緑高木。  雌雄異株
本州静岡以西~九州、中国、四国、に分布。中華人民共和国にも自生
別名:ハガキノキ(葉の裏側に堅いもので字を書くと黒くなる)
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↓ 雄花 (雌しべがない)
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↓ 雌花 (雌しべの下に実の素がある)
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 4月30日撮影。
 (つづく)





タカラネオガタマ カラタネオガタマ (唐種招霊)

 5月9日、所用で日比谷公園の前を通りました。日比谷通り、帝国ホテルの向かい側あたりに街路樹として植えられていました。
 モクレン科オガタマノキ属の常緑小高木。中国原産で江戸時代に渡来。別名トウオガタマ(唐招霊)。
 モクレン科にしては、花径が3cmほどと小さいのですが、良い香りがします。
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クリーム色の花弁で、縁が少し赤いのが特徴
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この記事へのコメント

  • 花咲か爺

    トキワマンサク、これ程大きな木になるとは想像も出来ません。垣根に切り込まれている、赤い花や白の花を見ますが、江戸時代の人も御覧になったのかな??。タカラネオガタマ、この時期に咲くのでしたか、叉この木のある公園、1度覗いてこないと見過ごしてしまいます。
    2016年05月11日 16:32
  • nobara

    トキワマンサク、滅法、大きいですね@@
    この頃アカバナに代わって生垣に取り入れるお宅が多いですが、綺麗に刈り込まれてますからね~びっくりです。
    若草色の葉っぱもいい感じなんですよ!
    カラタネオガタマ、この色とムラサキが濃いのとあります。
    バナナの香りがしますね。
    匂いで意外と植えられてるお宅が多いと判ります。
    切って下さったので活けてましたが
    水揚げが悪くてすぐ駄目になりました。
    でも香りは部屋に充満しましたよ!
    2016年05月11日 17:31
  • みっきい

    トキワマンサクがこんなに大木になるのですか!
    マンサクと同じ形の白い花なのですね。
    湖西市が北限なのですか。
    タラヨウはハガキの木、文字が書けるとは面白い。
    雌雄異花の木ですね?
    お寺で見つけたオガタマノキの木からは、良い香りが広がっていました。今頃の時期ですか…。
    2016年05月11日 17:48
  • 無門

    こんにちは

    トキワマンサク
    超巨大樹木ですね
    樹齢はどのぐらいかな
    2016年05月11日 18:39
  • なおさん 

    さすがは小石川植物園、じぇじぇじぇ!!とたまげるような巨木のトキワマンサクがありますね。こんな大きいのは見たことがないです。

     カラタネオガタマはうちにもあり、花が見ごろになるとあたりにバナナの香りが漂い、おいしそうで良いものです。
    2016年05月11日 18:55
  • river

    こんなに大きなトキワマンサクは見たことがありません。
     オガタマノキと言えば鎌倉宮で大きな木を見ました。「招霊」(おぎたま)から転化したもので神社で見られます。ただタカラネオガタマとは違うような気がします。
    2016年05月11日 19:40
  • 長さん

    花咲か爺さん、コメントありがとうございます。
    これほど大きなトキワマンサクは自生地以外ではまれなんでしょうね。いつ頃植えられたのか分りませんがかなりの樹齢でしょう。
    タカラネオガタマは、鼻の状態からすると、咲いてから何日も経っているようです。
    2016年05月11日 20:51
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    トキワマンサク、樹高は10m以上ありそうです。生け垣に植えられたものもこんなに大きくなるんですかねー。
    タカラネオガタマの選抜種で赤紫の花笠雲のがあるそうですね。別名がポートワインの木だとか。花弁は厚く堅そうなので、水あげは悪そうですね。
    2016年05月11日 20:54
  • 長さん

    みっきいさん、コメントありがとうございます。
    トキワマンサクは生け垣なんかで使われていますが、こんなに大きくなる木だとは知りませんでした。
    タラヨウの裏をこすると直ぐに黒くなります。葉の長さが14cm以上あれば、切手を貼ると郵便局で受け取ってくれるそうですよ。
    オガタマノキはお寺に植えられることが多いようですね。
    2016年05月11日 20:59
  • 長さん

    無門さん、コメントありがとうございます。
    巨大トキワマンサク、10m以上あるそうです。
    樹齢について調べたのですが、分りませんでした。
    2016年05月11日 21:01
  • shuuter

    ナナミノキ 冬に京都の植物園で赤い実を見ます。鈴なりに一面に実をつける姿です。
    まだ花は見たことないです。

    タラヨウの花 はじめてです。地味な花ですね。
    2016年05月11日 21:01
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    巨大トキワマンサクにはビックリしました。自生地でもこれほど大きいのは珍しいかも知れませんね。
    タカラネオガタマ、通りがかったときに強い匂いが漂ってきたので、花に気づいたんです。
    2016年05月11日 21:05
  • 長さん

    riverさん、コメントありがとうございます。
    このトキワマンサクは10m以上ありそうです。花の盛りは過ぎており、萎れ気味だったのは残念でした。
    オガタマノキは日本にも分布がありますが、タカラネオガタマやウンナンオガタマノキは日本に自生がないようです。
    2016年05月11日 21:13
  • 長さん

    shuuterさん、コメントありがとうございます。
    ナナミノキの実は、ネットの図鑑によると、クロガネモチに似た実を付けるようですね。
    タラヨウの名は聞いたことがあったのですが、雌雄の花を見ることが出来たのは良かったです。
    2016年05月11日 21:18
  • eko

    トキワマンサクの巨木凄いですね。人間と比べると10mくらいあるように見えます。まだ残り花が咲いていますね。
    ナナミノキの根元は確かに象の足のようです(笑)
    タラヨウの花初めて見ました。雌雄異株なんですね。
    タカラネオガタマの花赤い縁取りが良いですね。
    2016年05月11日 23:06
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    トキワマンサクの傍らに立つ女性と比べると、10m以上というのは多分当たっていると思います。まだ花は残っていました。
    タラヨウの木は直ぐそばに雌雄が植えてありました。枝が入り組んでいて、雌株に気づく前は雌雄の花が1本の木に咲くのかと思いました。
    タカラネオガタマの花は赤紫の縁取りも可愛いです。
    2016年05月11日 23:48
  • ミキ

    トキワマンサクには驚くばかりです。
    さすが小石川植物園! 見事ですね。
    タラヨウの花を初めてみました。
    いつも赤い実ばかりでしたのでこういう
    花なんだと知りました。タカラネオガタマは
    薬師池公園で見ました、いい香りですね。(^^♪
    2016年05月11日 23:59
  • 信徳

    生垣のトキワマンサクを見たことが有りますがこんな大きな木は見たことがありません。最初はナンジャモンジャかと思いました。
    2016年05月12日 06:15
  • 寿々木

    トキワマンサク見事です。花のシャワーですね。カラタネオガタマ、熊野三山詣での時、熊野本宮の本殿前で大木を見ました。
    2016年05月12日 07:25
  • すーちん

    お早うございます
    トキワマンサク、コンナに大きく
    成るんですか~
    シロバナですね~
    2016年05月12日 08:13
  • 長さん

    ミキさん、コメントありがとうございます。
    トキワマンサクの巨木にはビックリしました。女性の親子らしき人たちが枝の内側に入ったので、これ幸いと写しました。
    タラヨウ、お寺で葉の裏に願い事が書かれたも見かけますね。
    タカラネオガタマは小さい花ですが、香りは強いですね。
    2016年05月12日 09:17
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。
    街中で見かけるトキワマンサクは白も赤も小さなものですから、こんなに大きくなるものかとビックリしました。1枚目は光の加減で葉からの反射光が写ってしまったので、花がたくさん咲いているように見えてしまいますね。
    2016年05月12日 09:20
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    トキワマンサク、枝垂れた葉からの反射光が映り込んだので、花がたくさん咲いているように見えてしまいますね。
    オガタマノキやタカラネオガタマは神社に植えられることが多いらしいですが、熊野本宮にも大木がありましたか。自生のものでしょうか。
    2016年05月12日 09:25
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうございます。
    トキワマンサクの大木、驚かれたでしょう。
    トキワマンサクといった場合、白花種を指すようです。トキワマンサクの変種で、赤い花が咲くベニバナトキワマンサクもありますね。
    2016年05月12日 09:28
  • はるる

    トキワマンサク、本当に大きいですね。2枚目の写真ですごさがわかります。立派な木ですね。
    ナナミノキも大きいですね。花はこれからなんですか。7つの実という意味なんでしょうか。花も実も見てみたいですね。
    2016年05月12日 19:17
  • 長さん

    はるるさん、コメントありがとうございます。
    トキワマンサクの枝の中に女性が入ってきたので、大きさが分る写真が撮れました。
    ナナミノキの花は6月頃で、あまり目立たないそうです。ナナミノキの由来は諸説あるようで、モチノキの実を大きくしたような赤い実が出来るそうです。
    2016年05月12日 21:20

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