国営越後丘陵公園④ 国際雪割草協会の展示

2016えちご雪割草街道の旅(3/25~26) その6
 国営越後丘陵公園では、3月12日から4月3日まで「雪割草まつり」が開催されており、3月中は週末ごとに、雪割草の逸品展示が行われていました。
 3/26~27は、国際雪割草協会甲信越支部の展示でした。
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 展示の中から銘が見えたものを中心に紹介します。

一重 大福
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二段 初鏡
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八重 遠州
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八重 十二単
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二段 天丸
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八重 千佳
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八重 琴
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八重 谷の輝
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八重 利休
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二段 濃紅白二段
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唐子咲き 紅の輪
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一重
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これは珍しい咲き方だ
乙女咲きと言うそうです (riverさんに教えてもらいました)
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千重咲き
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 即売会も行われていました。1ポット500円、3ポット1,000円からでしたが、八重はそれより高く、中には10,000円の値札も(右下)。
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 3月26日撮影。
 公園内のレストランで昼食を済ませ、雪国植物園に向かいました。
 (つづく)

雪割草の園芸上の分類
          (会場に掲示された説明パネルより転載)
一重咲き
  標準花…雄しべ・雌しべが共に正常。多弁花、短花糸花も含む
  葯退化…葯は退化、または痕跡を残す。花糸は正常
  雄退化…雄しべが退化した個体
  変形花…渦巻弁、撫子弁。総苞葉化(えりまき)など

八重咲き
  雄しべ弁花
    ヘラシベ咲き…雄しべが多肉質でスプーン状やヘラ状に
            小さく弁化したものを指すが、栽培環境に
            より丁子弁に花弁化しやすい個体もある
            雄しべ全体が稔性を持つ
    二段咲き…雄しべは様々な形態に弁化。雄しべが
            部分的に弁化、あるいは不稔化をして
            いても、わずかでも稔性を持つ雄しべが
            あれば二段咲きと見なす

  雄しべ・雌しべ弁化
    三段咲き…雄しべは旗状、または葉状弁化
            まれに正常な雄しべを残す
    唐子咲き…雄しべ、雌しべの弁化花弁は異形で識別
            できる。まれに正常な雄しべを残す
            通常、弁化花弁は無毛だが、三段咲き
            との中間型にはわずかに微毛を残す
    千重咲き…雄しべと雌しべの弁化部が同形に完全
            弁化。通常、弁化花弁は無毛だが、
            三段咲きとの中間型にはわずかに
            微毛を残す

この記事へのコメント

  • コスモス

    雪割草 可愛いですね。どの花も素敵です。
    色も豊富ですが、咲き方がいろいろあるんですね。
    2016年04月05日 13:40
  • river

    雪割草は江戸時代からの古典草花の一つですね。品種改良が進んで見事な花が作り出されるようになりました。銘のある雪割草は高価で取引されています。
     珍しい咲き方?雄蕊のない花は’乙女咲き’といいます。
     私は高価な銘品には興味がなく安価なものを購入して実生を楽しんでいます。昨年購入した千重咲きも1ポット350円でした。種を播いて4年もすれば様々な花がたくさん見られます。
    2016年04月05日 15:16
  • nobara

    ほんとに可愛いお花ですね~☆
    中でも 八重の千佳ちゃんがお気に入りに。
    若草色が差し色で効いていますよね~
    なんだか幸せな気持ちになりました。
    手が出てしまいそうですが、
    私には無理なようですから、見るだけに。
    2016年04月05日 17:20
  • 長さん

    コスモスさん、コメントありがとうございます。
    自生種(野生種)の一重も良いですが、このような園芸種も様々な変化があって可愛いですね。
    2016年04月05日 18:03
  • 長さん

    riverさん、コメントありがとうございます。
    展示品には全て銘が入っていたようですが、鉢を動かす訳にはいかないので、見えたものの中から掲載しました。
    珍しい咲き方というのは、あくまでも私の基準です。記事末の分類では「一重の雄退化」なんですね。
    雪割草に限りませんが、高価だから良いとは限りませんよね。
    2016年04月05日 18:09
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    八重の千佳は美しいですよね。ピンクは雌しべが変化したもの、若草色が雄しべが変化したもの、と考えると3色になる説明がつきそうです。
    私は濃紅白二段が気に入りました。
    会場に雪割草の育て方が掲示してありましたが、見て楽しむだけにしておいた方が良さそうです。
    2016年04月05日 18:15
  • ミックン

    春を呼ぶ雪国の雪割草、花色のすばらしさが伝わってきました。素晴らしい花の数々に、越後まで出かけられた甲斐がありましたね。ご苦労様でした。
    2016年04月05日 20:22
  • mori-sanpo

    雪割草の逸品だけのことはあり、カラフルで一重咲き、八重咲きとも魅力的ですね。
     販売会のポットを見るとはまりそうです。
    2016年04月05日 20:34
  • shuuter

    ユキワリソウ 素朴な一重の自生のものがやはりよろしいです。着飾った8重は苦手です。
    2016年04月05日 20:53
  • 長さん

    ミックンさん、コメントありがとうございます。
    里山で咲いている一重の可憐な雪割草も良いですが、園芸品種は色・形とも豊富で、違った良さが感じられます。これだけの作品を見ることが出来て日程を変更した甲斐がありました。
    2016年04月05日 21:12
  • 長さん

    mori-sanpoさん、コメントありがとうございます。
    当初の予定ではこうした園芸種を見るのを諦めていたのですが、日程変更が吉と出ました。その上、ここは3月末まで駐車料金も入園料も無料なのです。
    高崎在住のTADAOさんご夫妻は3ポットほどお求めでしたが、我が家ではむりです。
    2016年04月05日 21:22
  • 長さん

    shuuterさん、コメントありがとうございます。
    着飾った八重ですか。ナチュラル志向のshuuterさんらしい表現ですね。
    2016年04月05日 21:23
  • なおさん

    展示品も銘のあるものはやはりみごとですね。千重咲きなどは見事過ぎてどことなく作り物っぽく見えてしまいがちですが、こういうものもできる、というのはスゴイですよね。
     僕もなんどかポット苗を買って育てたことがありますが、センチュウにやられたり、年々ジリ貧になったりしてあまり長持ちしません。でも、実生して花を咲かせると、やはり並花でもうれしいですね。

     雪国植物園は楽しいところで、ここだけ1日いても飽きませんね。
    2016年04月05日 22:45
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    確かに、最後の千重咲きなどは整いすぎて作り物っぽく見えますが、こういう花も作り出させるというのは面白いですよ。
    実生で育てると、どんな花が咲くか楽しみですよね。
    なおさんでも雪割草はじり貧になってしまいましたか。ある程度寒いところ、夏に温度が上がらないところが適しているのでしょうね。
    2016年04月05日 23:05
  • eko

    雪割草どの花も可愛いですね。花色も種類も多くて見ているだけで楽しいです。
    乙女咲き良いですね。
    2016年04月05日 23:33
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    これ、全てオオミスミソウが変化したものですから驚きますよね。
    やはり一重の花に惹かれますか。
    2016年04月05日 23:45
  • 行き当たりばったり

    おはようございます。
    とにかく種類が多く、それぞれがみごとですね。
    愛情を注いで丹精込めて育てたお花たちなのでしょう自分で育てるのは----難しい
    2016年04月06日 07:21
  • 長さん

    行き当たりばったりさん、コメントありがとうございます。
    オオミスミソウは変化が出やすい花なのですが、これほど多様なものが出来るなんてビックリですよね。 
    花見山もそろそろ見頃になったでしょうか?
    2016年04月06日 09:09
  • 無門

    こんにちは

    淡い色合いが多いようですが
    中には
    コントラストのはっきりしたものも
    まだまだ変わったものが
    作り出されるのでしょうね
    2016年04月06日 11:14
  • 長さん

    無門さん、コメントありがとうございます。
    淡い色が多いのは写真を選択した私の好みの問題かも知れません。
    変化の分類が出来ていますが、変わり咲きの可能性はまだあるでしょうね。
    2016年04月06日 13:40
  • みっきい

    雪割草街道の旅、楽しそうですね!
    こんなきれいな変わった園芸種が作り出されているのですね!?雪割草には見えない変化した園芸種も…。
    二段や八重咲きそして千種咲き、好みとしてはやっぱり一重咲きが好きです。雪をはねのける雪割草の思いは無く、可愛くて虜になりそうなのも分かりますね!
    2016年04月06日 17:30
  • はるる

    雪割草も奥が深いですね。
    見事な咲き具合です。
    こんなに色や形があるとは知りませんでした。
    緑色が入っているんですね。
    どれもそれぞれ良さがあってすばらしいものです。
    2016年04月06日 19:53
  • 長さん

    みっきいさん、コメントありがとうございます。
    昨年時季外れで失敗したので、今年こそは雪割草を見るぞと旅行を計画しましたので、野生種の他にも園芸種を見ることが出来て満足しています。
    色々な咲き方が作り出せるものですが、野生種に近い一重が好みという方も多いですね。
    2016年04月06日 21:21
  • 長さん

    はるるさん、コメントありがとうございます。
    雪割草は花弁が退化して、萼が花弁のようになり、更に、しべが花弁に変化することで色々な咲き方が出てきます。緑色ももともと花の中心似合った色なので、それが園芸種にも遺伝子として受け継がれたのではないでしょうか。
    2016年04月06日 21:26
  • 花咲か爺

    まず、野山では見る事が出来ない素晴らしい雪割草。
    どれも此れも、花色、形素晴らしい物ばかりですね。
    2016年04月08日 16:22
  • 長さん

    花咲か爺さん、コメントありがとうございます。
    雪割草は大好きなんです。野生種の雪割草も可憐ですが、こうした園芸種もなかなか見応えがありました。
    2016年04月08日 18:24

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