和リンゴ、日本ナシ、オトコヨウゾメ、ジューンベリーなど

皇居東御苑にて(その6)
 皇居東御苑の百人番所前を通り、中雀門があった坂を登ると、右手に「果樹古品種園」があります。ここでリンゴとナシの園芸種に花が咲いていました。リンゴとナシ、それぞれそっくりな花ですが、ご覧ください。
 写真下の解説は「皇居東御苑果樹古品種園の整備計画について」から引用しています。

ワリンゴ (和林檎、バラ科リンゴ属)
ワリンゴは、江戸時代には中部以北で果樹として栽培されていたが、
西洋リンゴの導入により急速に廃れた。このためかどうかは分からない
が、現存する系統で品種名のついているものはなく、由来したとされる
地域名を系統の名としているものが多い

‘加賀藩在来’
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加賀地方でも「加賀リンゴ」という名称でワリンゴが栽培されていた。特に、
山本氏の庭にあったと伝えられる「やまもとりんご」という名称の系統が
かつてあったことが知られており,本系統はそれに由来すると思われる

‘リンキ’
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青森県津軽地方で栽培されていた系統で、「リンキ」とは当地方における
ワリンゴの名称。中部地方のワリンゴよりもやや果実が小さいのが特徴

‘高坂リンゴ’ (こうさかりんご)
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長野県北部の飯綱町高坂地区周辺に古くから伝わるワリンゴである
江戸時代には善光寺でお盆のお供えとして売られていたと伝えられて
いる。当時は北信濃一帯の広い地域でワリンゴが栽培されていたと
されるが、古木はすべてなくなった。現在地元では挿し木繁殖した
個体を村おこし等の活動で多少栽培している          



ニホンナシ (日本梨)
ナシ(和なし、日本なし)は、中国を原産とし中国や朝鮮半島、
日本の本州、四国、九州に生育する野生種ヤマナシ(ニホン
ヤマナシ)を基本種とする栽培品種群のことである (Wikipedia)

‘今村秋’
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高知県原産とされる。栽培記録は江戸時代後期までにしか遡れないが、
文献記録の豊富さなどから見て、江戸時代から栽培されていたことへの
信憑性がかなり高い品種。果実は大果で円卵形、収穫期は晩生である

‘六月梨’
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関東地方(群馬県)原産とされる。栽培記録は江戸時代後期に遡る
明治初期から中期にかけて関東地方や新潟県で栽培された。果実は
円形、果皮色は赤ナシ型である。「六月」の示すように早生であり、8月
上旬に収穫される。古い品種の多くは晩生であるため、特徴的である

‘類産(三)梨’ (るいさんなし)
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新潟県原産。樹齢約190年とされる古木が現存しており(国指定天然記
念物「月潟の類産ナシ」;ただしこの木は上総より取り寄せたと伝承され
ている)、江戸時代からの栽培品種の現存例としては、最も信憑性のある
ものである。明治初期には原産地周辺で地域的に栽培されていた






ヒメリンゴ (姫林檎) (別名イヌリンゴ)
Malus prunifolia としてあった(Malus×cerasiferaもヒメリンゴと呼ばれる)
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(果樹古品種園で)

オトコヨウゾメ (男ようぞめ)
テンプクソウ科(←スイカズラ科)ガマズミ属
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(大番所前で)

ジューンベリー(和名:アメリカザイフリボク)
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(大手休憩所付近で)

 4月12日撮影。
 (皇居東御苑シリーズ終了)






我が家の花

 左下、ミヤコワスレ (キク科) 我が家のは色が濃い
 右下、チロリアンランプ (アオイ科) 冬でもポツリポツリと咲く
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 左下、トキワハゼ (サギゴケ科) ムラサキサギゴケに似るがずっと小さい
 右下、コバノタツナミソウ (シソ科) まもなく開花するつぼみ
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