雪国植物園にて② ミズバショウ、ユキツバキ、ザゼンソウなど

2016えちご雪割草街道の旅(3/25~26) その8
 3月26日の午後、ボランティアガイドのなかじまさんの案内で、雪国植物園の花などを見て回っています。

 ミズバショウが咲き始めていました。昔、棚田だったところで、当時の農業用水路を利用しています。所々に段差を設け、水が緩やかに流れる工夫をしているそうです。
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ユキツバキ (雪椿)
積雪の重みに負けないよう、幹や枝がしなやか
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雄蘂の花糸は短く、合着していない
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  左下、ヒメアオキ(姫青木)    右下、タニウツギ(谷空木)の実殻
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カンスゲ(寒菅)の仲間
カンスゲの仲間は、オクノカンスゲ、ミヤマカンスゲ、ヒメカンスゲ
などがあるが、花の時期は見分けが難しいという
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フキノトウ (蕗の薹)
左下は花が黄色っぽいから雄株、右下は雌株
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ニリンソウ (二輪草)
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遊歩道から距離があった
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左下、食用の野草と間違えやすいトリカブトの若葉(ニリンソウにも似る)
右下、コシノシモツケソウの若葉
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ザゼンソウ (座禅草)
和名の由来は、花の姿を座禅を組む僧侶に見立てたもの
別名ダルマソウ(達磨草)
発熱植物という特徴があり、開花する際に肉穂花序が発熱し悪臭を放つ
このことから英名はスカンクキャベツ(skunk cabbage)とされている
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 3月26日撮影。
 (つづく)

雪国植物園とは

 雪国越後の里山をそのまま利用し、自然生態系を大切に山野草などを大切に保護する自然植物園。
 自然を無理に人間に引き寄せるべきではない点を最重要視したものとなっている。
 土地は長岡市が所有し、植栽、管理、運営は公益社団法人とボランティアが行っている。
 「外国の植物・園芸植物・海浜の植物は植栽しない」を方針としている。


清瀧院の桜(その1) ソメイヨシノ

 荒井山清瀧院(千葉県流山市)は、関東花の百ヶ寺・六十二番霊場札所として知られています。

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 4月8日撮影
 (つづく)

この記事へのコメント

  • なおさん

    ミズバショウとザゼンソウが同時に見られるというのは良いですよね。尾瀬などではミズバショウは6月頃の花ですが、低地では4月頃には咲きますね。ザゼンソウは悪臭を放つ、ということですが、僕はまだ嗅いだことがないのです。
     僕が行ったときにはミズバショウのある近くの水たまりで、サンショウウオの卵があるというのを案内してもらいました。ニリンソウの清楚で可憐な花も良いですね。うちでも今庭で咲いています。
    2016年04月10日 15:30
  • nobara

    ミズバショウ、ザゼンソウ、小清水で同時に見ましたっけね。箱根湿生花園でもいつも咲終わりなんです。
    咲始めの活きのいいお花で綺麗ですね~
    ニリンソウは玉川上水土手、公園の中、
    割といろんな所で見かけます。
    後ろ姿のほんのりピンクが大好きです。
    2016年04月10日 17:36
  • 無門

    こんにちは

    面壁九年
    座禅を組んだのは
    達磨大師ですね
    その両方の名前を頂いて
    一目で分かりますね
    2016年04月10日 17:41
  • river

    以前、新潟の加茂市で加茂山公園のユキツバキを見たことがあります。ここは原種から園芸種までたくさんのユキツバキがあります。ヤブツバキとの相違はヤブツバキは半開に対してユキツバキはサザンカのように平らに開きます。また雄蕊の花糸がヤブツバキの白で筒状に対して黄色で1本ずつ分離しています。そのほかに葉脈、樹形、枝の性質、耐寒性、発根性など様々な違いがありますね。
    2016年04月10日 17:47
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    ミズバショウとザゼンソウが同時期に咲いていました。ザゼンソウ把握級があるということですが、私は殆ど気になりません(鼻が悪い?)。
    サンショウウオの卵塊があるのは、昔、棚田だったとこをを登っていったあたりですね。昨年、国営越後丘陵公園で撮りましたので、今回は写真を撮りませんでした。
    2016年04月10日 18:20
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    小清水というと北海道ですか。昨年の箱根湿性火炎は5月の始めでしたっけ。もうミズバショウの葉が大きくなっている頃ですね。ここはまだ小さなものでした。
    ニリンソウは人気の花で、植えている公園が多いようですね。区立板橋区立赤塚植物園にはニリンソウの群生地があります。
    2016年04月10日 18:29
  • 長さん

    無門さん、コメントありがとうございます。
    ザゼンソウの仏炎苞の色は不気味ですが、形は達磨大師が座禅をする姿を彷彿させます。
    2016年04月10日 18:32
  • 長さん

    riverさん、コメントありがとうございます。
    ユキツバキの写真、ポインターを花弁と雄蘂の間に差し込んで、根元まで分離していることを見せてくれました。
    園内には新潟大学の先生が持ち込んだ椿がたくさん植えられています。園芸種は植えないという方針に反するためか、ガイドさんは殆ど説明しません。
    2016年04月10日 18:36
  • eko

    ミズバショウとザゼンソウが一緒に見られてよかったですね。
    ニリンソウの可愛い花が沢山咲いて良いですね。
    清瀧院のソメイヨシノ大木で見事ですね。
    2016年04月10日 18:42
  • 月奏曲

    ザゼンソウ面白い!撮りたい!と思ったのですが臭いんだ…(;´∀`)

    やめときます(-_-;)
    2016年04月10日 19:49
  • shuuter

    雪国植物園 自然に近い状態ではえているようですね。

    ニリンソウ むれていますね。
    座禅草 の悪臭かいでみたいです。
    2016年04月10日 21:24
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    ここではミズバショウとザゼンソウが一緒に咲き出します。
    ニリンソウはちょっと距離がありましたので、次回にもう少し大きな姿を投稿します。
    ソメイヨシノの樹齢は不明ですが,大木です。枝が少し切られたようです。
    2016年04月10日 21:52
  • 長さん

    月奏曲さん、コメントありがとうございます。
    ザゼンソウの花がにおうと行っても、花を仏炎苞に突っ込まない限り、気にはなりません。ユーモラスな姿ですよ。
    2016年04月10日 21:54
  • 長さん

    shuuterさん、コメントありがとうございます。
    ここは植えられたものもありますが、里山の自然を残すように努力されています。
    ザゼンソウの肉穂花序はハエが好む腐敗臭だというのですが・・・。
    2016年04月10日 21:58
  • 信徳

    お早うございます!
    今年は越後の雪割草を予定していたのですが願いかなわずでした。
    長さんのブログで楽しませていただきます。
    ボチボチスタートしましたので宜しくお願い致します。
    2016年04月11日 06:10
  • 寿々木

    ミズバショウが咲きましたか、北海道在勤時、山麓にある勤務地工場敷地内にある野生のミスバショウは3月下旬、まだ残雪がある時期に開花しました。
    2016年04月11日 07:20
  • みっきい

    おはようございます。
    ミズバショウ、ザゼンソウ、そしてフキノトウなど、
    自然の里山風景を思い出されます。
    ここはその様に設定されている植物園なのですね!!
    清瀧院の桜は、見事で立派です。
    8日撮影で満開でしたね!!
    2016年04月11日 07:24
  • すーちん

    お早うございます
    二リンソウが咲いて来ましたね
    毎年通勤バスの車窓から
    道路脇に咲いてるの見掛けます
    2016年04月11日 09:07
  • 長さん

    信徳さん、退院おめでとうございます。
    今年も雪割草を見に行ったのですが、時期を見計らって行ったし、天気にも恵まれました。雪国植物園の群落は後日ご紹介します。
    2016年04月11日 09:45
  • 長さん

    shuuterさん、コメントありがとうございます。
    ミズバショウは北海道でも3月下旬に開花ですか。
    今年の新潟は積雪が少なかったそうで、このあたりには残雪が全くありませんでした。
    2016年04月11日 09:46
  • 長さん

    みっきいさん、コメントありがとうございます。
    この植物園は里山の生態系を維持するのを前提に作られています。植えられたものもありますが、自然に見えるよう配置されており、名札も立てられていません。
    清瀧院のソメイヨシノは満開でしたが、シダレザクラは外れ年でした。
    2016年04月11日 09:51
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうございます。
    ニリンソウが車窓から見えますか。案外、都市部にも順応してよく咲くようですね。
    2016年04月11日 09:52
  • 花咲か爺

    ミズバショウ、ザゼンソウ、新潟の春ですね。雪椿は新潟が発祥と聞きました。種類も多いそうです。自然環境を大切にして植物の管理をされるボランティアの皆さんのご苦労で素晴らしい植物園になっているようですね。
    2016年04月11日 15:45
  • 長さん

    花咲か爺さん、コメントありがとうございます。
    ユキツバキは東北地方から北陸地方の日本海側に分布しますが、新潟県の県の木に指定されている位ですから、新潟県が分布の中心でしょう。
    草花の日照確保するため、枝打ちをしなければならないのですが、ボランティアの皆さんも次第に歳をとり、大変だと仰っていました。
    2016年04月11日 16:57
  • はるる

    ミズバショウの白い色は新鮮、さわやかです。
    ザゼンソウもなかなかいいですね。
    トリカブト間違えるとこわいです。普通の野草に見えます。
    ニリンソウ大群できれいです。遠くから眺めるのもいいと思います。
    2016年04月11日 21:10
  • 長さん

    はるるさん、コメントありがとうございます。
    ミズバショウとザゼンソウは同じサトイモ科ですが、形は似ていても全く雰囲気が異なりますね。
    ニリンソウも芽出しの頃は山菜となるそうで、トリカブトが似たものとして一番に上げられます。
    ニリンソウ、次回は近くで撮ったものを投稿します。
    2016年04月11日 21:51

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