原種ランの色々・・・胡蝶蘭の原種など

「世界らん展2016」(第55回全日本蘭協会洋らん展)にて(17)
 (会期:2016年1月7日~11日、会場:池袋サンシャインシティ文化会館)

 今回はこれまでに紹介して来なかった原種ランに注目し、その色々を紹介しようと思います。今回も初めて見る原種が多数ありました。
 出展者名は省略させていただきました。

ファレノプシス ベリナ
(=ファレノプシス ビオラセア) 胡蝶蘭の原種のひとつ
Phal.bellina(=violacea) fma coorukea 'Mei'
ボルネオ島、スマトラ島、マレー半島に原生する着生種
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ファレノプシス セレベンシス
Phal. celebensis 'Hoshino'
インドネシア・セレベス(現スラウエジ)島に原生する着生種
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マキシラリア シュンケアナ ウィキ
Maxillaria schunkeana wiki  < 加藤洋らん苑賞 >
ブラジル原産の、小さな黒いラン(実際は濃い茶色ですが…)
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ルディシア ディスカラー
Ludisia discolor 'FN-Beat'
中国南部から東南アジアが原産。和名:ホンコンシュスラン
宝石のようにも見えることから、ジュエルオーキッドとも呼ばれる
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ゴンゴラ ルフェスケンス
Gongora rufescens
コロンビア~エクアドルに分布する着生種
ちょっと変わったかたちの花です。着地しようとする鳥にも見える
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イダ ヒルツィー
Ida Hirzii (=Sudamerlycaste hirtzii)
コロンビア、エクアドルに分布する着生種
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トリコセントルム スプレンディダム
Trichocentrum splendidum   < In-Charm Orchids賞 >
= オンシジウム スプレンディダム (Oncidium splendidum)
グアテマラ、ホンジュラスに分布する着生種
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アンキストロキルス ロスチャイルディアヌス
Ancistrochilus rothschildianus 'Shuyu'
西熱帯アフリカに分布する着生種
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デンドロキラム ビカロッサム
Dendrochilum bicallosum 'Misako'
フィリピンに分布する着生種
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コンパレッティア マクロプレクトロン
Comparettia macroplectron
コロンビアに分布する着生種
下垂する花茎に長い距を持つピンクの花を咲かせる
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 1月7日撮影。
 もう1回、原種ランの紹介を予定しています。
 (つづく)


 次回は、皇居東御苑の「植物観察ガイド」の報告(つづき)です。


この記事へのコメント

  • goki

    こんにちは
    原種の蘭の花たちは彩り形も華やかでは
    無いですが可愛い姿ですね
    コンパレッティアは自然の中で咲いている
    時の姿を想像して仕舞いましたが、上から
    垂れ下がり咲いて居ると綺麗でしょうね。
    2016年02月06日 14:25
  • なおさん

    原種でも変異に富んでじつにさまざまなものがあるのがランの魅力で、多くの愛好家がいる所以なのでしょうね。
     はじめのは黄緑と紫の色あいが何とも言えません。花屋さんで見るコチョウランとはずいぶんと趣が異なり、紫の色が良いですね。
    2016年02月06日 14:29
  • みっきい

    初めの紫と黄緑の花はコチョウランの原種ですか?
    白やピンクのコチョウランの原種なのですね?
    小さい黒いランもありますね。
    ゴンゴラ ルフェスケンスと言う、着地しようとする鳥のような花は、オンシジウムの花色と似てますね。
    上から長く下垂するランもあるのですね!
    ほんとうに見た事のない珍しいランばかりですネ。
    2016年02月06日 15:58
  • 花咲か爺

    マキシラリア・シュンケアナ・ウィキ 黒いランの花珍しいですね。黒いチューリップも実際は濃い紫ですから、同じ様な色素なんでしょうね。花色も種々あり楽しいですね。
    2016年02月06日 16:04
  • 無門

    こんにちは

    セレベス島の名を冠した
    蘭の花もあるんですね
    スラウェッシュ島では
    3か月ほど生活しました
    思いで深いところです
    2016年02月06日 16:31
  • 長さん

    gokiさん、コメントありがとうございます。
    カトレア系交配種のように華麗さは少ないですが、原種ランもなかなか良いものです。
    コンパレッティアのようなランの花にコロンビアの密林で出会ったら感動ものでしょう。
    2016年02月06日 17:38
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    今回のらん展では原種の種類が多かったのが良かったです。それだけ原種の愛好家が多いのでしょうね。
    1枚目のファレノプシスは、他にはちょっと見られないような紫色が魅力ですね。
    2016年02月06日 17:40
  • 長さん

    みっきいさん、コメントありがとうございます。
    1枚目のファレノプシスは、よく花屋さんで見かけるコチョウランとはちょっと形も色も異なりますね。
    ゴンゴラ ルフェスケンスは黄色が基調です。オンシジュームの黄色が多いですね。着地しようとする鳥に見立てましたが、イギリス人は操り人形をイメージしたそうですよ。
    2016年02月06日 17:48
  • 長さん

    花咲か爺さん、コメントありがとうございます。
    マキシラリア・シュンケアナ・ウィキの花は濃い茶褐色ですが、花弁の厚みで黒く見えるのですね。
    原種ランは青以外はすべての色があるような気がします。
    2016年02月06日 17:53
  • 長さん

    無門さん、コメントありがとうございます。
    スラウエジ島に3ヶ月滞在されましたか。お仕事だったのでしょうから、ランなど見に行く暇はなかったでしょうね。
    2016年02月06日 17:56
  • nobara

    原種ランもいろいろあるんですね~
    見せるのに鉢を尻合わせにして
    丈を出しているのが面白いと思いました。
    私もそのように使って花を置いていますから(笑)
    邪道ではなかったのかと変に納得でした。
    2016年02月06日 19:48
  • すーちん

    今晩は
    改良したものと違い
    原種はシックな感じがします
    2016年02月06日 20:52
  • mori-sanpo

    ランの栽培者が毎年のように、原種のランを求めて海外に出かかるのが分かるような気がします。
     原種のランには力強いものを感じることができました。
    2016年02月06日 21:17
  • shuuter

    原種の蘭 魅力たっぷりです。
    それぞれに強烈な個性がアリ 多種多様です。これがランの魅力でしょう。
    2016年02月06日 21:48
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    鉢を逆さにして台代わりに使った工夫はこの会場の他のランでも行われていました。買ってきた鉢植え、植物が枯れてしまうと処分に困りますが、こういう使い方もあったんですね。
    2016年02月06日 21:58
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうございます。
    原種ラン、華やかで大きな花は少ないですが、それなりに人を惹き付けるものがありますね。
    2016年02月06日 22:00
  • 長さん

    mori-sanpoさん、コメントありがとうございます。
    希少種や有名になった原種は国際間の取引禁止になったものがあるようですが、愛好家は珍しいものを求めて探し歩いているのでしょうか。
    2016年02月06日 22:03
  • river

    もはや私の知らないランがたくさん出てきました。先日群馬のラン展に出かけたときにランはやはり原種が良いという出品者がいました。やはり他人が持っていないランが欲しいという好奇心がこうしたランに向かわせるのでしょうね。
    2016年02月06日 22:04
  • 長さん

    shuuterさん、コメントありがとうございます。
    ランの原種は実に多彩ですね。らん展に行くたびに未知の原種に出会います。
    2016年02月06日 22:05
  • ミックン

    こんばんは
    すらすら読めそうもない、早口言葉の練習にもなるような珍しいネーミングに参ってます原種のランに目もまん丸くなってます
    2016年02月06日 22:17
  • 長さん

    riverさん、コメントありがとうございます。
    ご存じではない原種が登場しましたか。らん展に行くたびに未知のランに遭遇しますから、原種ランに嵌まった愛好家が多いことは容易に想像できますね。数万もある原種、これからも知らないランが登場する可能性は大ですね。
    2016年02月06日 22:24
  • 長さん

    ミックンさん、コメントありがとうございます。
    ランの名前はラテン語綴りの学名表記が一般的と言うことなので、日本人には、というか、外国の方だって戸惑っていると思いますよ。
    2016年02月06日 22:27
  • eko

    原種のランも様々あって奥が深いですね。
    コチョウランの原種のファレノプシスベリナの花色が良いですね。
    黒いランは珍しいのでしょうね。
    2016年02月06日 23:14
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    ファレノプシス ベリナは素晴らしい配色ですね。画像の左下に青いリボンが写っていますが、リボン賞の一席と評価された個体です。
    黒いランは何種類か展示されていました。
    2016年02月06日 23:23
  • 寿々木

    胡蝶ランの原種、花弁の先が尖っているのは珍しいです。
    2016年02月07日 07:43
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    1枚目のファレノプシス ベリナは花弁の形も見たことがないものですし、こんな紫色も珍しいですね。
    2016年02月07日 09:28
  • ロシアンブルー

    今日は~。
    これが胡蝶蘭の原種かと思われる姿もあり、多種ですね。
    色も落ち着いて、それぞれ適性地に添ったものなんですね。
    2016年02月07日 11:31
  • 長さん

    ロシアンブルーさん、コメントありがとうございます。
    ランの原種の数々を投稿していますが、品種の多さには驚くばかりです。同じ属でも花の変化が大きいのがランの特徴なんですよ。
    2016年02月07日 12:02
  • はるる

    すばらしい美しさのランですが、
    今日伺って、似顔絵が写真になっています。
    びっくりしました。
    立派です。
    でも似顔絵もよく描かれていますね。
    2016年02月07日 19:51
  • 長さん

    はるるさん、コメントありがとうございます。
    3年ほど前から労組OB会で月1のスケッチを描いてみる会がありまして、昔やっていた絵画を再開しました。似顔絵は鏡を見ながら描いたものです。もうタイトル画も飽きたので、近影に変えてみました。
    2016年02月08日 08:07

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