池袋らん展特別展示コーナー(入賞作品)から(その5)

「世界らん展2016」(第55回全日本蘭協会洋らん展)にて(16)
 (会期:2016年1月7日~11日、会場:池袋サンシャインシティ文化会館)

 今回は特別展示コーナーに展示された作品(ブルーリボン=一席)の続き(その5)です。

カトレア ワルケリアナ コエルレア ‘シーサイド・ブルー’
C. walkeriana fma. coerulea 'Seaside Blue' AM/AJOS
山田茂氏 < らぶりぃ洋ランの集い賞 >
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シクノデス タイワン ゴールド ‘タイワン・オレンジ’
Cycnodes Taiwan Gold 'Taiwan Orange'
シクノデス属は、シクノチェス属(Cycnoches)とモルモデス属(Mormodes)
との属間交配種。 タイワン ゴールドは唇弁のかたちが面白い
矢部俊夫氏 < 大場蘭園賞 >
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リンコレリオカトレア トゥウェンティー・ファースト・センチュリー
‘ニュー・ジェネレーション’

Rlc. Twenty First Century‘New Generation’SM/JOGA
(Rlc. Memoria Ichie Ejiri x C. Drumbeat (17/07/1998))
須和田農園が登録・選抜した、大変人気のある品種
富沢兵三氏 < 大場オーキッド賞 >
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エピデンドラム交配種
Epc. Rene Marques x Epi. veroscriptum 'Saya Sara'
小川春子氏 < はちのへ洋らん園賞 >
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デンドロビウム サンデレ メジャー
Dendrobium sanderae var. major
フィリピンの山地に原生する着生種
志水達夫氏 < 東京オーキッド・ナーセリー賞 >
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カトレア ブラバンティー ‘マツオ’
C. Brabantiae 'Matsuo' (C. aclandiae x C. loddigesii)
濃いピンクの小さな斑点が特徴
橋本光夫氏 < 岡田蘭園賞 >
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アングレカム エバネウム ‘リオ・アロッツ’
Angraecum eburneum 'Rio Arroz'
アフリカ大陸東部からマダガスカル島・インド洋諸島に広く分布する大型種
米川勝利氏 < 中藤洋蘭園賞 >
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カトレア ロマンティックドリーム ‘エー’
Cattleya Romantic Dream 'A' (= Sophrolaeliocattleya Romantic Dream)
(C. Batemanniana x C. Irene Finney)
菊池彦亘氏 < 荒垣洋らん園賞 >
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リンコレリオカトレア ローズ ウィスパー ‘スイセイ’
Rlc. Rose Whisper 'Suisei' (C. Drumbeat x Rlc. Llano)
濃ラベンダー巨大輪の銘花。花径は16cm以上に達する整型花
田辺茂氏 < 中里園芸賞 >
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レリア スーパービエンス アルバ
L.superbiens
鴻巣松男氏 < 太陽園芸賞 >
左下の上下

レナンセラ ストリエイ フィリッピネンセ ‘ドリーム・オブ・キミ’
Ren. storiei var. philippinense 'Dream of Kimi'
和田キミ子氏 < αオーキッド賞 >
右下の上下

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 1月7日撮影。
 (つづく)

 次回は、皇居東御苑「植物観察ガイド」の報告(つづき)です。


この記事へのコメント

  • goki

    こんにちは
    レリアスーパービエンスやレナンセラ
    ストリエイは茎が細く背が高くて触ると
    折れそうな感じですけれど、添え木など
    されて居ないのですね、茎が丈夫なので
    しょうかビックリしました。
    2016年02月04日 14:43
  • nobara

    ラブリー洋ランの集い賞なんて、
    賞の名前が可愛いですね♪
    勿論、お花もラブリーです。素敵な色です。
    大好きなエピデンドラムも交配種だとこんなのも出るのね。カトレア ブラバンティー ‘マツオ’も愛くるしいです。
    2016年02月04日 17:28
  • 無門

    こんにちは

    日本の野生蘭の
    割いているところはたくさん見ましたが
    洋ランが野に咲いているのを
    見たことがないので
    一度みて見たいですね
    2016年02月04日 17:36
  • river

    様々なランを見ていると花の多様性に驚かされます。原種だけでも2万5千種もあるもっとも進化した植物です。しかし人間は満足せずに次々に新しい品種を作り出していますね。無菌培養は特殊な技術が必要です。
    2016年02月04日 18:02
  • 長さん

    gokiさん、コメントありがとうございます。
    レリアスーパービエンスやレナンセラストリエイの花茎はある程度堅くて、適度な柔軟性があるみたいです。もともと、大きくなる性質だからでしょう。茎をワイヤーなどで支えるのは、花を適度な位置や向きで咲かせるために茎を誘導する目的もあるのです。
    2016年02月04日 18:23
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    「らぶりい洋ランの集い」は「美食と温泉宿らぶりぃ」という本業の傍ら、愛好家にランの育成方法を教えたり、研究する取り組みもしておられます。
    エピデンドラム交配種は出展者が交配をされたのかもしれません。
    マツオはブラにパンティーなんて…!セクシーピンク?
    2016年02月04日 18:32
  • 長さん

    無門さん、コメントありがとうございます。
    和蘭なら群生地があるようですが、洋らんとなると野に咲かせるのは難しいかもね。成功したとしても盗掘が心配です。
    2016年02月04日 18:34
  • 長さん

    riverさん、コメントありがとうございます。
    ランの交配はどこまで進むのでしょうね。人間の好奇心はとどまることを知らないようです。それだからこそ、文明が高度に発達したのでしょうね。
    つくば植物園ではガラス越しに無菌培養の様子を見ることが出来ます。これは種の保存・研究のためであって、交配を目的としてはいないようですが…。
    2016年02月04日 18:40
  • shuuter

    春蘭は自生のものみれますが、熱帯の樹木に着生するランを見たいです。
    暑い国でしごとしたことありますが、ジャングルまではでかけていません。そのころは植物に特に関心がなかったです。
    2016年02月04日 18:47
  • みっきい

    背の高いエピデンドラム交配種ですが、花の付き方が面白いと思います。
    16センチの巨大輪、濃いラベンダー色と言うのはスイセイですか?見事でしょうね!
    あまりに沢山のきれいなランに驚いています。
    沢山のお写真ステキに撮れましたね。
    2016年02月04日 20:21
  • mori-sanpo

    入賞作品、それぞれ独特の個性があって、姿も花の色彩も素晴らしいですね。
     原種だけで2万5千種ですか。
     更に、交配種が次々に創られていくランの世界は、奥行きが深いですね。
    2016年02月04日 21:13
  • 長さん

    shuuterさん、コメントありがとうございます。
    いかに品種が多いとは言え、条件の悪いところで生育しなければならなかったのがランですから、野生のものを簡単に見ることは難しいでしょうね。
    2016年02月04日 21:47
  • 長さん

    みっきいさん、コメントありがとうございます。
    エピデンドラムは花茎の頂点に多くの花を咲かせるものが多いようです。
    カトレア系の交配種は大型で華麗なものが多いです。花径16cm、見応えがありますね。ランは本当に美しく、写真に撮るのが楽しいです。
    2016年02月04日 22:15
  • 長さん

    mori-sanpoさん、コメントありがとうございます。
    入賞作品はそれぞれの分野で最優秀の一席と評価されたもので、見事なものですね。
    原種の多さに加えて、交配種も膨大です。これからも増え続けるでしょう。
    2016年02月04日 22:18
  • なおさん

    はじめのカトレアは、上品ないい薄紫で良い雰囲気ですね。僕は個人的には赤系より紫系の方が好みですので、こういう色は惹かれます。さまざまな色があるのがランのおおきな魅力ですよね。
    2016年02月04日 22:32
  • ロシアンブルー

    今晩は。
    花の形もいろいろありますね。
    交配は難しいものなんでしょうか?
    交配種がどんどん増え、いわゆる先祖返りのようなものが出来ることあるのかしら~。
    2016年02月04日 22:37
  • ミックン

    カトレアの優しさと妖艶さが素晴らしいです。カラーもいろいろとあって、幅があるのですね。今日は立春、空気に少し柔らかさ出てきましたね。カトレアに和まされました。
    2016年02月04日 22:51
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    1枚目のカトレア ワルケリアナ コエルレア ‘シーサイド・ブルー’は赤みが殆ど感じられない色ですよね。こんな色が出せたので、入賞したのではないかと思います。
    2016年02月04日 23:07
  • 長さん

    ロシアンブルーさん、コメントありがとうございます。
    ランは変化が大きい植物なので、交配で色々な色形の花が作り出されています。中には先祖返りも出てくるのではないかと思いますが、それは交配の目標ではないので、世の中には出ないのではないでしょうか。
    2016年02月04日 23:12
  • 長さん

    ミックンさん、コメントありがとうございます。
    やはり豪華さや妖艶さを演出するならカトレア系の交配種でしょうね。
    立春以降、暖かくなってくれると良いですが、月曜、火曜は雪のマークですね。
    2016年02月04日 23:13
  • eko

    やはりカトレアが一番目を引きます。それにしても花姿、花色、花の大小など多種多様、奥が深いですね。どこまで交配が進むのでしょうか、興味が尽きません。
    2016年02月04日 23:34
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    カトレア系の交配種はゴージャスなものができていますね。
    人間のあくなき探究心というか好奇心、どこまで交配が進むのでしょうね。
    2016年02月05日 00:12
  • 寿々木

    ニュージェネレーション、リンコレなんですか?デンファレかと思っちゃいました。
    2016年02月05日 06:54
  • すーちん

    お早うございます
    飾られている蘭たち
    作られた方の誇らしい顔
    苦労されている顔が
    想像されますね~
    2016年02月05日 08:33
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    ニュージェネレーションのリップは、デンファレにはない華麗さがありますね。
    2016年02月05日 09:06
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうございます。
    この特別展示コーナーに飾られるだけで名誉なことと思っておられるでしょうね。しかも、3点も飾られている方がおられました。
    2016年02月05日 09:08
  • 小梨

    ピンクと黄色のエピデン、可愛いですね。
    2016年02月05日 09:26
  • 長さん

    小梨さん、コメントありがとうございます。
    エピデンドラム交配種は片親のエピカトレア レーン マルケスの色を受け継いだみたいです。
    2016年02月05日 17:26
  • はるる

    ずいぶんびっくりするほど背の高いものがあるんですね。
    小さい花でもちゃんとした立派な花の形で見事です。
    2016年02月05日 19:33
  • 長さん

    はるるさん、コメントありがとうございます。
    らん展には時々このような草丈の高いものが出展されます。栽培するのも大変ですが、ここに搬入するにはどうしているのか、人ごとながら心配です。
    2016年02月05日 21:19

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