モンキー・オーキッドはドラキュラ? 蜂、蝶、コブラ、スパイダー

世界らん展日本大賞2016にて(5)
 2月15日の午後、東京ドームで開催中の「世界らん展日本大賞2016」に行ってきました。今回は「蘭おもしろコーナー」の報告です。
 今年は申年と言うことで、ここでも猿顔に見えるラン「モンキー・オーキッド」が展示されていました。学名はモンキーじゃなく、ドラキュラ属なんです。欧米人は猿じゃなくドラキュラに見えたんですね。
 ドラキュラ属の仲間は、中央アメリカからエクアドル、ペルーの熱帯雲霧林に約100種が自生しているそうです。

ドラキュラ ギガス Dracula gigas
ギガスとはギリシャ神話に出てくる巨人族のこと
花は長さが10cmにもなるそうだ
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ドラキュラ ヒルスタ?
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ドラキュラ シミア Dracula simia
シミアは猿という意味だそうだ
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上から見たらこんな形
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モンキー・オーキッドを写メする皆さん
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蜂に見えるランもあり、ビー・オーキッドと呼ばれている

オフリス テンスレディニフェラ
Ophrys tenthredinifera 原産は地中海西部沿岸
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こちらは蝶に似た、バタフライ・オーキッド

サイコプシス パピリオ
Psychopsis papilio(= Oncidium papilio) 原産はベネズエラ、ペルー
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コブラみたいだから、コブラ・オーキッド

メガクリニューム パープレオラキス
Megaclinium purpureorhachis 原産はナイジェリア、カメルーン
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蜘蛛のように見える、スパイダー・オーキッド

ブラサダ ヒビヤスター ‘スパイダースプリット’
Brassada Hibiya Star 'Spider Split'
(Brassia keiliana × Brassia longissima)
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 2月15日撮影。
 (つづく)


 孫たちが遊びに来ていて、いつもの投稿時刻を過ぎてしまいました。

この記事へのコメント

  • みっきい

    ドラキュラではなく、モンキーに見えますけど…。
    愉快な花のお顔ですね!?
    蜂に蝶にコブラにクモと、ほんとうにユニークな花たちですね!ラン、面白コーナーにあるんですね!
    お孫さんが遊びに来られていたのですね!?
    2016年02月28日 19:37
  • river

    「蘭おもしろコーナー」には何とも奇妙な蘭が並んでいましたね。なぜこんな変わった花形が必要なのか考えてしまいます。蘭は虫媒花ですから虫を誘うためにこんなへんてこりんな姿で花粉を運ばせる仕組みを作り出したのでしょう。
    2016年02月28日 19:45
  • 月奏曲

    す、スパイダーとバタフライはそう見えます。

    ドラキュラはなぁ…w
    クリオネかエイに見え…海棲生物に擬態はしないかww
    2016年02月28日 20:15
  • なおさん

    吸血鬼の伯爵様の名前が付いているというのも面白いランですよね。日本にもサルメンエビネというのがあり、洋の東西でサルに似たもにがあるとは面白いです。

     ハチに似たりチョウに似たりランも進化の過程でいろいろなものに化けて、面白いですよね。
    2016年02月28日 20:34
  • mori-sanpo

    らん展の会場を大急ぎで一巡したつもりでいましたが、「蘭おもしろコーナー」 は見落としていました。
    「モンキーオーキッド」は可愛い表情をしていますね。
     モンキーはヨーロッパや北アメリカには居ないということなので、ドラキュラ属なんでしょうね。
    2016年02月28日 21:21
  • 長さん

    みっきいさん、コメントありがとうございます。
    意外なことに、欧米には猿が生息していないので、この花がモンキーに似ているという発想がなかったようです。
    ランは種類が多く、それぞれ環境に合わせて独特の発展を遂げたとのことなので、こんなへんてこなものも出来たんでしょうね。
    2016年02月28日 21:34
  • 長さん

    riverさん、コメントありがとうございます。
    ランも15000以上の原種があるので、中にはとても変わったのが出来ちゃうんですね。驚いたのは、ドラキュラ属には100種類もの原種があることです。どんな昆虫がこうした発展に寄与したのか、興味があるところです。
    2016年02月28日 21:38
  • 長さん

    月奏曲さん、コメントありがとうございます。
    このランたち、擬態した訳ではなく、人間の目から見ると、そう見えると言うことなんでしょうね。
    他にも、こんなに偶然に一致がありますよ。↓
    http://ameblo.jp/bede-in/entry-11875659471.html
    2016年02月28日 21:42
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    mori-sanpoさんのコメントで、西欧には猿が生息していないことを知りました。猿を見たことがないからドラキュラに例えたんですね。
    一つ上のレスにURLを書きましたが、「植物 擬態」で検索したら、何とまー、あるわあるわ。「男の子」というランには笑っちゃいました。
    2016年02月28日 21:48
  • 長さん

    mori-sanpoさん、コメントありがとうございます。
    うかつにも、欧米には遙か昔に猿が絶滅し、現在は猿が生息していないことを、mori-sanpoさんのコメントで初めて知りました。
    それにしても、ドラキュラ属が100種もあるとは驚きです。
    2016年02月28日 21:50
  • goki

    こんばんは
    華麗な蘭の花に、ドラキュラと名付けられた
    花が有るのですね、ビックリしましたが
    顔は可愛いぃお猿さん顔で優しそうですねぇ。
    此の様な面白蘭の花をお孫さんと眺めて
    いたら楽しいでしょうねえぇ。
    2016年02月28日 22:38
  • ののはな

    ここの招待券もらったのだけれど行けなくて、友人にあげたけれど一週間しか時間がなかったから行けたかな?で、わたしはここで見させてもらってと。ランってアップするとまるで顔のよう。おかしいですね。今我が家で、楽しみにしているのはえびねらんです。すこしづつ膨らみはじめています。
    2016年02月28日 22:42
  • 長さん

    gokiさん、コメントありがとうございます。
    欧米人は猿に馴染みがなかったので、ドラキュラ属と名付けたようです。ここに展示されたのは可愛い猿ですが、もっとドラキュラに似たものがあるんじゃないかと思いますよ。
    孫たちはもっぱらコンピューターゲームに興味があるようです。
    2016年02月29日 00:18
  • 長さん

    ののはなさん、コメントありがとうございます。
    招待券を使う暇がなかったとは残念ですね。実に高価な入場料なんですよ。蘭面白コーナーでは蘭により親しんでもらいたい企画でした。
    エビネを育てていらっしゃいますか。和蘭も良いですよね。個別審査部門でも健闘していましたよ。
    2016年02月29日 00:23
  • eko

    ドラキュラとは面白いですね。ドラキュラというよりお猿さんに似ているように思います。
    それにしても面白い花があるんですね。蜂、蝶、コブラ、蜘蛛と見ていても楽しくなります。
    2016年02月29日 00:27
  • 寿々木

    珍しい蘭ばかりで楽しませて貰いました。シャリーベイビーに似た形もありますね。
    2016年02月29日 06:41
  • すーちん

    お早うございます
    ドラキュラ、サルの顔
    に見えますね~
    サイコプシスは犬の顔?
    2016年02月29日 07:42
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    ドラキュラ属と名がついたのは、欧米では野生の猿が有史以前に絶滅してしまった関係で、なじみがなかったという事情があるらしいです。
    動物の姿に、偶然に一致したのでしょうが、ランの世界は面白いですね。
    2016年02月29日 09:28
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    モンキー・オーキッドは今年が申年と言うこともあって、京都府立植物園のものがTVで紹介されたりして、話題になりましたね。
    シャリーベイビーはこの蘭おもしろコーナーで、チョコレートの香りがする蘭として展示されていました。
    2016年02月29日 09:31
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    1枚目なんか、猿の顔と言われて見ると、もう猿にしか見えないですよね。
    サイコプシスは蝶に似たランですが、犬の顔に見えましたか。
    2016年02月29日 09:34
  • 無門

    こんにちは

    蘭の花も蟻やミミズ
    キリンや象も
    密林の中にはまだ隠れているかも
    しれませんね
    見ていて楽しい蘭ばかり
    2016年02月29日 12:32
  • 長さん

    無門さん、コメントありがとうございます。
    世界中にはまだ未発見のランも多いはず。どんなランが発見されるか楽しみですね。
    2016年02月29日 13:42
  • はるる

    顔に似た花、そっくりですね。
    ますます不思議な花です。
    お孫さんよくいらっしゃるようですね。
    もう少し大きくなったら、勉強のほうが忙しくなって、来られなくなるかもしれませんね。
    しっかりしたお孫さんのようで、将来が楽しみです。
    2016年02月29日 20:35
  • 長さん

    はるるさん、コメントありがとうございます。
    環境や花粉媒介の昆虫に対応して花が変化していったのでしょうが、偶然の一致というか、面白いですね。
    孫のひろ君は我が家に来ると思う存分パソコンゲームが出来るので、毎週でも来たいらしいです。でも、来てくれるのも小学生まででしょうね。
    2016年02月29日 21:16
  • 花咲か爺

    こちらの展示はドラキュラ ギガスもわりに近くで見られるように成っているようですね。淡路の方での展示は上から吊り下げられて、ライトが当たっており、おまけに霧雨のような水まで吹きかけられていたので撮るのに苦労をしました。良く見ると本当に猿面に見えてきますね。
    2016年03月02日 16:02
  • 長さん

    花咲か爺さん、コメントありがとうございます。
    猿顔のランたち、プラスチックの円筒の中に展示されていましたから、近くで見ることが出来ました。
    ランは乾燥が苦手なので、湿度を保つことは必要なんですが、見る人が不快感を持つような方法はうまくないですね。
    2016年03月02日 19:39

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