らん展特別展示コーナー(入賞作品)から(その4)

「世界らん展2016」(第55回全日本蘭協会洋らん展)にて(15)
 (会期:2016年1月7日~11日、会場:池袋サンシャインシティ文化会館)

 今回は特別展示コーナーに展示された作品(ブルーリボン=一席)の続き(その4)です。入賞作品に限らず紹介しています。
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デンドロビウム ビーリーチャン イーミリアム ‘ザード’
Den. Lee Chang Yi Miriam 'ZARD"
(Den. secundum x Den. smillieae) 最新の交配種で、開花直前の姿
高谷健一氏 < 優良賞 > (写真1枚目の中央手前)
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レナンセラ カルソム ‘アサヒナ’
Ren. Kalsom 'Asahina'
諸星勝博氏 < 松本洋ラン園賞 > (写真1枚目の中央奥)
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レナンセラは中国南部から、東南アジア~フィリピンにかけて
10数種が分布する中型~大型のランで、バンダやリンコスティ
リス、ネオフィネチア(フウランなど)の近縁種です

リンコレリア グラウカ
Rl. glauca (=Rhy. glauca)
倉持見永子氏 < 国際園芸賞 >
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グラウカは、中米の中高地に原生する着生種

カトレア ワルケリアナ ‘トウキョウNo.1’
C. walkeriana var. S/A 'Tokyo No1'
佐藤俊男氏 < AZABU NURSERY賞 >
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シクノデス タイワン・ゴールド ‘オルキス’
Cycd. Taiwan Gold ‘Orchis’
関根俊雄氏 < 奥田園芸賞 >
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シクノデス属はシクノチェス属とモルモデス属とを交配してできた人工の属

カトレア トリアネ(交配種)
C. Trinaei (concolor 'H.G' x suauisssima )
坂部秀子氏 < フジナーセリー賞 >
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カトリアンセ エル セリート x ブラッシア カウダタ
Ctt. El Cerrito x B. caudata  人工属と原種との交配種
井上一美氏 < みちのく洋らんセンター賞 >
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   この蜂はどこから紛れ込んできたのだろう   ↑

パフィオペディルム シン・イー イサベル ‘R&T’
Paph. Shin-Yi Isabel 'R&T' (Prince Edward of York x Lady Isabel)
亀井 隆氏 < 北軽ガーデン賞 >
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ポティナラ 交配種
Pot. Miracle Shot x Morning Call
原 良子氏 < サトックスジャパン賞 >
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ポティナラ属は、ブラッサボラ属× カトレア属× レリア属×
ソフロニティス属の4つの属をかけ合わせた人工交配属

カトレア パーシバリアナ ‘サミット’
C. percivaliana 'Summit'
尾崎克己氏 < M’sオーキッド賞 >
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 特別展示コーナー作品の紹介をもう1回、続けさせてください → 次々回。
 1月7日撮影。
 
 次回は、皇居東御苑の報告に戻ります。
 (つづく)


この記事へのコメント

  • goki

    こんにちは
    魅了されて時の経つのを忘れ見つめて居たく
    なる素晴らしい蘭の数々ですねぇ。
    素晴らしい姿に魅了され更に素晴らしい
    花をと交配開発されている方々の努力は
    凄いですね。
    2016年02月02日 14:50
  • ロシアンブルー

    今日は。
    4つの属を交配、何だか解らないですけれど、少しずつ良いとこどりなんでしょうね。
    最後の‘サミット’花がたくさんついていますね。
    2016年02月02日 16:56
  • river

    交配はこれまでにない花の色、形を求めて行われますがポティナラ属はSophronitisの朱赤色を大輪のカトレヤ系に取り入れて、朱赤・赤・深紅色や、色変わりのカトレヤを作出する目的で交配されたものですね。それにしても複雑な交配を考えるものです。
    2016年02月02日 19:15
  • 無門

    こんにちは

    レナンセラ カルソム ‘アサヒナ’
    赤い花がこちら向きに揃って
    何とも可愛いね
    2016年02月02日 19:21
  • shuuter

    私も赤1色の レナンセレ カルソムが好みです。
    惹かれるものがあります。
    2016年02月02日 20:32
  • nobara

    デンドロビウム ビーリーチャン イーミリアム ‘ザード’ってとても?蘭とは思えないですね。
    レナンセラ カルソム ‘アサヒナ’って赤くてかわいいですね~小ぶりですしね~♪
    ポティナラ 交配種もキュートですね。
    2016年02月02日 20:41
  • mori-sanpo

    最新の交配種で開花直前の姿 ’ザード ’には、一瞬、惹かれるものがありましたが、開花した時の姿が楽しみですね。
    2016年02月02日 20:55
  • 長さん

    gokiさん、コメントありがとうございます。
    こんなにバラエティがあって、しかも美しい花がたくさんある科を私は知りません。私がランの世界にのめり込むのも無理ないことだと感じていただければありがたいです。そして、ランの育成家に感謝です。
    2016年02月02日 21:32
  • 長さん

    ロシアンブルーさん、コメントありがとうございます。
    属間交配してそれぞれの良いところを引き出そうとしているのですね。組み合わせによっては思わしくない結果も出るでしょう。咲いてみなければ分からないことですから、開発者の苦労が忍ばれます。
    最後のカトレアは数株を寄せ植えにしてあるようです。
    2016年02月02日 21:35
  • 長さん

    riverさん、コメントありがとうございます。
    ポティナラ属は今回のらん展で初めて知りました。好みの色、かたちを持つ品種を作り出そうと、色々な組み合わせを試してみた結果なのでしょうね。すぐには結果が出ませんから、大変ですよね。
    2016年02月02日 21:39
  • 長さん

    無門さん、コメントありがとうございます。
    レナンセラ カルソムは草丈の割に小さな花が作品種ですね。すべて一定方向を向いて咲かせるのも技術だそうです。
    2016年02月02日 21:41
  • 長さん

    shuuterさん、コメントありがとうございます。
    レナンセラ カルソムがお好みですか。草丈が1.5mほどもある大型のランです。花は小さいですが、鮮やかな赤ですね。
    2016年02月02日 21:44
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    デンドロビウム ビーリーチャン イーミリアムは開花直前の姿です。奥の方は少し開きかけていますが、どんな形になるのでしょう。
    レナンセラ カルソム、草丈が大きくなる種だそうですが、花は小ぶりで鮮やかな朱色でした。
    2016年02月02日 21:48
  • 長さん

    mori-sanpoさん、コメントありがとうございます。
    デンドロビウム ビーリーチャン イーミリアムはらん展に開花が間に合わなかったようですが、優良賞を受賞しているということは、これだけのつぼみをつけさせたことが評価されたのでしょうね。
    開花した様子を見つけました(↓)ので、ご覧になってください。
    http://epi-ovm.com/index.php?Den.%E4%BA%A4%E9%85%8D%E7%A8%AE
    2016年02月02日 21:57
  • eko

    デンドロビウㇺビーリーチャン イーミリアムこんな珍しいランもあるのですね。レナンセラカルソムの鮮やかな朱色の花、素敵ですね。
    個性的な花ばかり、沢山見せて頂いて有難うございます。
    2016年02月02日 22:03
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    やはり、デンドロビウㇺビーリーチャン イーミリアムがお目にとまりましたか。デンドロビウムで花茎にこれだけのつぼみを持たせるのは大変だと思います。
    レナンセラ カルソムは小さい花ですが、鮮やかな首位ロイですね。
    2016年02月02日 22:10
  • なおさん

    多元交配でいいとこどりを狙い、うまくいくと見事なものが出来るのでしょうが、どっちつかずの中途半端なものになってしまうこともあるでしょうから、種子を播いて咲くまでどんな花が咲くかわからない、いう育種の楽しみがあるのでしょうが、気長なひとでないとできませんね。
    2016年02月02日 22:48
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    経験値からこれとこれを交配すればこうなるというような予測は出来るのでしょうが、同じ品種でも種子から育てた場合、異なる花が咲くことがあるのがランの世界ですから、出たとこ勝負なのでしょう。
    2016年02月02日 23:21
  • 行き当たりばったり

    今晩は。
    いやはやどれもこれも、みごとなお花ばかりです。皆さん、情熱を注いでいらっしゃるのでしょうね。
    眼の保養になりました
    2016年02月02日 23:48
  • 寿々木

    見事な蘭が並んでます。真っ赤な’アサヒナ’が目を引きます。
    2016年02月03日 07:02
  • すーちん

    お早うございます
    交配によって色んな
    変わったのが出て来る
    もんですね~
    2016年02月03日 07:50
  • 長さん

    行き当たりばったりさん、コメントありがとうございます。
    目の保養になったとは嬉しいですね。らんのはなばかり投稿しているので、飽きられているのではないでしょうか。
    2016年02月03日 09:06
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    アサヒナに目を引かれましたか。レナンセラは赤い小さな花が多いようですが、黄色の花でバンダのような模様の橙色の斑の入ったものもあるようです。
    2016年02月03日 09:11
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうございます。
    交配すると色や形に変化が出るので、より綺麗なものを作り出そうとしているのですね。
    2016年02月03日 09:12
  • みっきい

    デンドロビウム ビーリーチャン イーミリアム ‘ザード’
    難しい名前ですが、これもラン??と言う沢山のつぼみが付いたランですね?茎や葉がデンドロビウムで納得ですが、どんな花が咲くのでしょう?重たそうです。
    蜂が紛れ込んでいますね!?よく見つけられました!
    その下のランは花びらがお鬚になっているみたいですね。
    ほんとうに珍しい花ばかりでビックリです。
    2016年02月03日 14:59
  • 長さん

    みっきいさん、コメントありがとうございます。
    ランは交配によって親とは違った姿を見せることがありますが、デンドロビウム ビーリーチャン イーミリアム ‘ザード’もその例だと思います。開花例は、mori-sanpoさんへのレスに開花例のURLを貼り付けておきました。
    屋内なのに蜂がいてびっくり。何かのランと一緒に運び込まれたのではないかと思います。
    2016年02月03日 18:38
  • はるる

    優劣などつけられません。
    すばらしいものばかり、育てている方はさぞ大変なことだと思います。
    だからこそ、見事に咲いたときは、感激いっぱい、その気持ちわかりますね。
    2016年02月03日 19:13
  • 長さん

    はるるさん、コメントありがとうございます。
    ランは咲く時期が異なる品種がありますし、育てる環境でも開花時期が違ってきます。素人はいつでも咲いてくれれば嬉しいですが、展覧会への展示となると、それに合わせて開花させなければいけないので、ご苦労があると思いますよ。
    2016年02月03日 21:51

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