(会期:2016年1月7日~11日、会場:池袋サンシャインシティ文化会館)
今回は特別展示コーナーに展示された作品(ブルーリボン=一席)の続き(その4)です。入賞作品に限らず紹介しています。
デンドロビウム ビーリーチャン イーミリアム ‘ザード’
Den. Lee Chang Yi Miriam 'ZARD"
(Den. secundum x Den. smillieae) 最新の交配種で、開花直前の姿
高谷健一氏 < 優良賞 > (写真1枚目の中央手前)
レナンセラ カルソム ‘アサヒナ’
Ren. Kalsom 'Asahina'
諸星勝博氏 < 松本洋ラン園賞 > (写真1枚目の中央奥)
レナンセラは中国南部から、東南アジア~フィリピンにかけて
10数種が分布する中型~大型のランで、バンダやリンコスティ
リス、ネオフィネチア(フウランなど)の近縁種です
リンコレリア グラウカ
Rl. glauca (=Rhy. glauca)
倉持見永子氏 < 国際園芸賞 >
グラウカは、中米の中高地に原生する着生種
カトレア ワルケリアナ ‘トウキョウNo.1’
C. walkeriana var. S/A 'Tokyo No1'
佐藤俊男氏 < AZABU NURSERY賞 >
シクノデス タイワン・ゴールド ‘オルキス’
Cycd. Taiwan Gold ‘Orchis’
関根俊雄氏 < 奥田園芸賞 >
シクノデス属はシクノチェス属とモルモデス属とを交配してできた人工の属
カトレア トリアネ(交配種)
C. Trinaei (concolor 'H.G' x suauisssima )
坂部秀子氏 < フジナーセリー賞 >
カトリアンセ エル セリート x ブラッシア カウダタ
Ctt. El Cerrito x B. caudata 人工属と原種との交配種
井上一美氏 < みちのく洋らんセンター賞 >
この蜂はどこから紛れ込んできたのだろう ↑
パフィオペディルム シン・イー イサベル ‘R&T’
Paph. Shin-Yi Isabel 'R&T' (Prince Edward of York x Lady Isabel)
亀井 隆氏 < 北軽ガーデン賞 >
ポティナラ 交配種
Pot. Miracle Shot x Morning Call
原 良子氏 < サトックスジャパン賞 >
ポティナラ属は、ブラッサボラ属× カトレア属× レリア属×
ソフロニティス属の4つの属をかけ合わせた人工交配属
カトレア パーシバリアナ ‘サミット’
C. percivaliana 'Summit'
尾崎克己氏 < M’sオーキッド賞 >
特別展示コーナー作品の紹介をもう1回、続けさせてください → 次々回。
1月7日撮影。
次回は、皇居東御苑の報告に戻ります。
(つづく)
この記事へのコメント
goki
魅了されて時の経つのを忘れ見つめて居たく
なる素晴らしい蘭の数々ですねぇ。
素晴らしい姿に魅了され更に素晴らしい
花をと交配開発されている方々の努力は
凄いですね。
ロシアンブルー
4つの属を交配、何だか解らないですけれど、少しずつ良いとこどりなんでしょうね。
最後の‘サミット’花がたくさんついていますね。
river
無門
レナンセラ カルソム ‘アサヒナ’
赤い花がこちら向きに揃って
何とも可愛いね
shuuter
惹かれるものがあります。
nobara
レナンセラ カルソム ‘アサヒナ’って赤くてかわいいですね~小ぶりですしね~♪
ポティナラ 交配種もキュートですね。
mori-sanpo
長さん
こんなにバラエティがあって、しかも美しい花がたくさんある科を私は知りません。私がランの世界にのめり込むのも無理ないことだと感じていただければありがたいです。そして、ランの育成家に感謝です。
長さん
属間交配してそれぞれの良いところを引き出そうとしているのですね。組み合わせによっては思わしくない結果も出るでしょう。咲いてみなければ分からないことですから、開発者の苦労が忍ばれます。
最後のカトレアは数株を寄せ植えにしてあるようです。
長さん
ポティナラ属は今回のらん展で初めて知りました。好みの色、かたちを持つ品種を作り出そうと、色々な組み合わせを試してみた結果なのでしょうね。すぐには結果が出ませんから、大変ですよね。
長さん
レナンセラ カルソムは草丈の割に小さな花が作品種ですね。すべて一定方向を向いて咲かせるのも技術だそうです。
長さん
レナンセラ カルソムがお好みですか。草丈が1.5mほどもある大型のランです。花は小さいですが、鮮やかな赤ですね。
長さん
デンドロビウム ビーリーチャン イーミリアムは開花直前の姿です。奥の方は少し開きかけていますが、どんな形になるのでしょう。
レナンセラ カルソム、草丈が大きくなる種だそうですが、花は小ぶりで鮮やかな朱色でした。
長さん
デンドロビウム ビーリーチャン イーミリアムはらん展に開花が間に合わなかったようですが、優良賞を受賞しているということは、これだけのつぼみをつけさせたことが評価されたのでしょうね。
開花した様子を見つけました(↓)ので、ご覧になってください。
http://epi-ovm.com/index.php?Den.%E4%BA%A4%E9%85%8D%E7%A8%AE
eko
個性的な花ばかり、沢山見せて頂いて有難うございます。
長さん
やはり、デンドロビウㇺビーリーチャン イーミリアムがお目にとまりましたか。デンドロビウムで花茎にこれだけのつぼみを持たせるのは大変だと思います。
レナンセラ カルソムは小さい花ですが、鮮やかな首位ロイですね。
なおさん
長さん
経験値からこれとこれを交配すればこうなるというような予測は出来るのでしょうが、同じ品種でも種子から育てた場合、異なる花が咲くことがあるのがランの世界ですから、出たとこ勝負なのでしょう。
行き当たりばったり
いやはやどれもこれも、みごとなお花ばかりです。皆さん、情熱を注いでいらっしゃるのでしょうね。
眼の保養になりました
寿々木
すーちん
交配によって色んな
変わったのが出て来る
もんですね~
長さん
目の保養になったとは嬉しいですね。らんのはなばかり投稿しているので、飽きられているのではないでしょうか。
長さん
アサヒナに目を引かれましたか。レナンセラは赤い小さな花が多いようですが、黄色の花でバンダのような模様の橙色の斑の入ったものもあるようです。
長さん
交配すると色や形に変化が出るので、より綺麗なものを作り出そうとしているのですね。
みっきい
難しい名前ですが、これもラン??と言う沢山のつぼみが付いたランですね?茎や葉がデンドロビウムで納得ですが、どんな花が咲くのでしょう?重たそうです。
蜂が紛れ込んでいますね!?よく見つけられました!
その下のランは花びらがお鬚になっているみたいですね。
ほんとうに珍しい花ばかりでビックリです。
長さん
ランは交配によって親とは違った姿を見せることがありますが、デンドロビウム ビーリーチャン イーミリアム ‘ザード’もその例だと思います。開花例は、mori-sanpoさんへのレスに開花例のURLを貼り付けておきました。
屋内なのに蜂がいてびっくり。何かのランと一緒に運び込まれたのではないかと思います。
はるる
すばらしいものばかり、育てている方はさぞ大変なことだと思います。
だからこそ、見事に咲いたときは、感激いっぱい、その気持ちわかりますね。
長さん
ランは咲く時期が異なる品種がありますし、育てる環境でも開花時期が違ってきます。素人はいつでも咲いてくれれば嬉しいですが、展覧会への展示となると、それに合わせて開花させなければいけないので、ご苦労があると思いますよ。