皇居東御苑にて(5) ネジキの冬芽、ミヤマウグイスカグラ、イスノキの虫こぶなど

 1月27日、皇居東御苑の「植物観察ガイド」に参加しました。その報告、5回目です。
 「本丸大芝生」から南下すると、中雀門跡を経て、大手門に至りますが、ガイドに参加した一行は、中雀門跡の手前を西に向かいました。

ガイドの二宮さん(左端)とネジキの冬芽を観察する参加者
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ネジキの冬芽
(捩木、ツツジ科) 和名の由来は、幹がねじれることから
まだ芽鱗に包まれている。新枝はまっすぐで、捻れていない
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樹皮は縦に裂け目が入り、幹が捻れていることが分かる。右下は実殻
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ネジキのはす向かいで咲いていたミヤマウグイスカグラ
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ジャノヒゲ(リュウノヒゲ)と、その実
ジャノヒゲは英名でモンキーグラス(monkeygrass)とも呼ばれる
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イスノキ
柞、蚊母樹、マンサク科イスノキ属の常緑高木
教えられて初めて認識した木です。1枚目は幹の様子
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葉の様子(左下は表面、右下は裏面)
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面白い形の「虫こぶ」がたくさん地表に落ちていた
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モンゼンイスアブラムシ(または、イスオオムネアブラ
ムシ)の幼虫が中身を食べ尽くしたので、中は空洞。
イスノキだからイス(ベンチ)を背景に撮影(笑)

 植物観察ガイドはこれで終了、解散となりました。


 2月3日に写真の撮り直しに行ったのですが、その際、「本丸大芝生」の東側、「緑の泉」付近で見たミヤマシキミの実と花芽を紹介します。

ミヤマシキミの花芽と果実
(深山樒、ミカン科ミヤマシキミ属)
早春から1cmほどの白い花を咲かせる
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 写真は、1月27日撮影と2月3日撮影が混在しています。
 次の報告は、苑内で咲いていたウメやツバキを予定しています。
 (つづく)

この記事へのコメント

  • goki

    こんにちは
    ネジキは幹が捩れながら大きく成るの
    ですか、面白い木ですけれど内部の年輪
    などを見ると更に面白そうですね。
    イスノキも枝分かれの部分が椅子の様で
    リスや猿さんなら良さそうですね。
    イスノキの虫こぶのコメント楽しいですねぇ。
    2016年02月09日 14:37
  • 花咲か爺

    冬芽だけでは、何の木だかさっぱり分からないですが、植物観察ガイドでは色々、教えて頂け勉強になりますね。この時期に早くも花芽をつけている木々も花が咲かないと分からない物が多く、見過ごしてしまいます。「イスノキだからイス(ベンチ)を背景」座布団3枚!!。
    2016年02月09日 15:23
  • ロシアンブルー

    今日は~。
    ネジキの木は面白いですね。
    イスノキの葉はアブラムシの虫こぶがたくさん見られますね。ちょっと気持ち悪いですが・・・。
    先日、小石川植物園でも虫こぶを見つけました。
    2016年02月09日 17:01
  • nobara

    ネジキはスズランみたいなお花が咲きますね。
    福岡天神の百草木の道で見ました。
    幹がよじれているんですよね。
    イスノキは国立劇場で丁度桜が満開の頃咲きます。
    何度か取り上げています。
    花とも思えない形ですが、ムシコブが凄かったです。
    木もなかなか楽しいですね。
    行きつけの所なら覚えておくのもいいですね。
    2016年02月09日 18:19
  • 長さん

    gokiさん、コメントありがとうございます。
    ネジキは太くなるにつれ、左巻きに捻れてくるそうです。幹を横に切っても普通の木の年輪と変わらないでしょうが、縦に割るとねじれが確認できそうです。
    イスノキの枝はたまたまこんな形になったのでしょうね。イスノキの虫こぶ、丸い穴を開けて横から吹くと、笛になりました。
    2016年02月09日 18:33
  • 長さん

    花咲か爺さん、コメントありがとうございます。
    今まで冬芽には全く興味がなかったので、色々勉強になりました。
    冬芽は葉になるもの、花になるもの、両方になる可能性があるものと3種類あるんですね。
    座布団3枚は多すぎます。2枚返します(笑)。
    2016年02月09日 18:39
  • 長さん

    ロシアンブルーさん、コメントありがとうございます。
    ネジキはもっと太くなるとねじれの状態がよく分るようになるそうです。
    その後、イスノキに付くアブラムシは4種類もあることが分りました。この虫えいはモンゼンイスアブラムシのものに最も似ていました。
    2016年02月09日 18:42
  • shuuter

    ミヤマウグイスカグラ 濃い紅色ですか。
    深山とつきますが、高山にさくのですか。
    2016年02月09日 18:43
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    ネジキにはスズランみたいな花、イスノキには赤い地味な花が咲くようですね。ネジキは5,6月頃、イスノキは桜の咲く頃ですか。場所が分ったので、その頃に行ってみたいと思います。
    2016年02月09日 18:46
  • みっきい

    ネジキの冬芽は真っ直ぐですね!
    皇居の東御苑にも有る木なのですね!?
    昨年だったか、スズランの様な白い花が並んで咲いていた木が見つかり、長さんに名前を教えていただきました。
    愛知用水上の公園の横の自然林に沢山ネジキがあります。
    見に行って来ようと思います!
    イスの木は知りませんが、イスの木をイスを背景に撮るなんて…、長さんユーモアたっぷり楽しい事ですね!!
    「虫こぶ」中身が空っぽですか?面白いです。
    冬の植物観察の案内ありがとうございました。
    サンシャインのランも見た事のない原種やいろいろ見せていただき、ありがとうございました。最終回は香の良いもの…、良い香りがしてきたように…思いました。
    2016年02月09日 20:35
  • 無門

    こんにちは

    ネジキ
    自らの体を捩りながら
    強度を増していくのでしょうね
    2016年02月09日 21:26
  • 長さん

    みっきいさん、コメントありがとうございます。
    ネジキの花を教えて差し上げたんですか。忘れていました。スズランの木も似たような花が咲くので、間違っていたらごめんなさい。ネットの画像によると、スズランの木の冬芽はネジキよりずんぐりしているので、確認してみてください。
    イスノキをイスを背景になんて、おじんギャグです。笑ってやってください。
    今週末から東京ドームで日本最大のらん展が開催されます。またレポートしたいと思っています。
    2016年02月09日 21:36
  • eko

    冬芽はしっかり見たことがなくてなるほどと拝見しました。
    観察ガイドさんの説明を聞きながらだと興味深く見られますね。
    イスノキは初めて聞きました。虫こぶがたくさん付いているのですね。イスをバックに…面白い~(笑)
    2016年02月09日 21:40
  • 長さん

    無門さん、コメントありがとうございます。
    ネジキが捻れる理由を調べてみたんですが、ネット上では記述が見つからないんです。幹が捻れるだけでなく、伸び方も捻れるんです。,
    2016年02月09日 21:46
  • 長さん

    shuuterさん、コメントありがとうございます。
    レスが前後して申し訳ありません。
    ミヤマウグイスカグラは「本州の日本海側、四国、九州の山地に分布する」とあり、深山に分布するようなイメージはないですね。
    2016年02月09日 21:50
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    冬芽が若葉に成長したり、花芽に変わったりする場合があると分って面白かったです。
    イスノキには実のような虫こぶが出来ると分って、俄然興味がわきました。2月3日に行ったときも、この虫こぶを拾ってきてしまいました。
    2016年02月09日 21:59
  • なおさん

    ネジキは武蔵丘陵森林公園でもあちこちで見かけるのですが、行く時期が悪いのか、なかなか花どきに当たりません。花のない時期でも幹肌の様子を見るだけでも面白いです。

     ウグイスカグラやミヤマウグイスカグラは、雑木林の木のなかでいちばんに目覚めて動き出しますね。

     イスノキは神代植物公園でも見たことがあります。虫こぶのできた実は笛になり、ヒョンノキとも呼ばれますが面白いですよね。
    2016年02月09日 22:32
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    ネットで見たらネジキの花は赤いけれど目立たないものですね。桜の頃見られるそうなので、探してみましょう。ウグイスカグラやミヤマウグイスカグラ、以外に早く咲くものですね。
    虫こぶの抜け殻、直径4mmほどの丸い穴を開けたら良い音が出るようになりました。
    2016年02月09日 22:54
  • 寿々木

    御苑にネジキが生えるのですか、茎がねじれてます。学生時代当地の東丘陵に群生していて、成分研究している教授に頼まれて枝を採集した記憶があります。今は開発されて高級住宅街になってます。
    2016年02月10日 06:53
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    東御苑の樹木は殆どが植えられたものです。ネジキの枝や葉には有毒成分が含まれているそうなので、教授はその成分解析に携わったのでしょうか。
    2016年02月10日 07:57
  • 信徳

    ご無沙汰しています!
    ミヤマウグイスカグラの可憐な花が素敵です。開花が随分早いですね。今シーズンもまた全て速くなるのでしょうか?
    藪の中ではキシミの実が赤く目立ちます。
    2016年02月10日 08:40
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。
    ミヤマウグイスカグラの花期は4~5月ですから肺や胃ですよね。ブログ友さんの報告では、ウグイスカグラは12月から咲いていたという報告もあり、色々な花が早く咲いているようです。
    ミヤマシキミの実は鮮やかな赤でした。
    2016年02月10日 09:07
  • はるる

    ネジキ見てみたいです。
    イスノキ、椅子とは全然関係ないのですね。
    虫こぶ、一度見たことあります。おもしろいですね。
    シキミはこんな実がなるのですか。
    2016年02月10日 19:08
  • 長さん

    はるるさん、コメントありがとうございます。
    ネジキ、もっと大きくなって捻れている状態が見たいです。
    イスノキは椅子の木ではありません(笑)。虫こぶにしては大きいですね。
    仏前に供えるシキミとは全く違う植物で、科も違うんです。
    2016年02月10日 21:12
  • 小梨

    イスノキのヒョンの実、初めて見たときには何かわかりませんでした。私は海岸近くの公園で見たのですが、海岸でなくても見られるんですね。
    2016年02月10日 21:38
  • 長さん

    小梨さん、コメントありがとうございます。
    イスノキは。Wikipediaによると「本土では低地の森林によく見かける」とあるので、ご覧になった公園のものも、この東御苑のものも、人為的に植えられたものでしょう。ひょんの木の言われ通り、笛を作ってみましたよ。
    2016年02月10日 22:13

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