10時20分頃大手門から入苑しましたが、堀には薄氷が張っていました(奥は日が当たり、氷が溶けている)。
大手休憩所付近のミツマタ(ジンチョウゲ科ミツマタ属)のつぼみです。花が咲くのは当分先のようです。
大手休憩所前で、緑の腕章をつけた人の周りに20数人が集まっています。聞いてみると、ボランティアによる無料ガイド(東御苑のガイドと「植物観察ガイド」)が行われるとのことで、急遽参加させていただくことにしました。
東御苑のガイドについてはこちらに記載がありました。
10時半、皇居の空中写真が貼られたボード前に集合し、苑内ガイドと植物観察ガイドに別れます。植物観察ガイドの担当は二宮さん(右下、黒いニット帽の方)、15,6人が参加しました。
今回のガイドは、冬芽の観察とツバキやウメの観賞とのことでした。その前に、干支の申にちなむレクチャーがありました。思い出しながら書いているので、間違いがあるかも…。
○ サルと名がつく植物は?
正式和名では、サルスベリ、サルトリイバラ、サルオガセモドキ、エンコウカエデ、
ニュースで話題になったサルメンエビネなど
別名ではサルイワツバキ(雪椿)、モンキーグラス(英名、ジャノヒゲなど)、
モンキーポッド(アメリカネムノキ。この木なんの木、日立の木)
シナサルナシ(キウイフルーツの正式名) など、それほど多くない。
○ 干支の中で一番多く名がついているのは?
イヌで、65種もあるが、あまり良い意味でつけられていない。
次はウマで、15種。
干支の名がつく植物については、帰宅後調べたら、こんなHPがヒットしました。
続いてお話は、冬芽と葉痕に…。葉痕には、見方にもよるが、サルの顔に見えるものもある → ネムノキ、センダン、カラスザンショ、アジサイ、オニグルミ・・・、あとは忘れました。
下は、二宮さんが持参されたサンプル(センダンの冬芽と葉痕)
「松の種って見たことありますか?」と、ピンセットでマツボックリから種を抜き出す(右下の写真で、右手前が種)。
続いて見せてくれたのは、冬の風物詩。写真左から、クワコ(桑子。蚕の祖先といわれる)の繭、ウスタビガ(薄手火蛾、薄足袋蛾)の繭、ヤママユガ(山繭蛾、天蚕)の繭。すべて羽化した抜け殻で、穴が開いている。幼虫は口から繭を溶かす物質を出すのだとか。
文字が多くなりました。続きは次々回に。
次回は、池袋らん展の続きで、特別展示コーナーの入賞作品(その4)を紹介します。
ボランティア表彰について、多くの方々からお祝いのお言葉を頂戴し、誠にありがとうございました。
この記事へのコメント
goki
皇居のお堀も日陰は薄氷が張って寒い日の
朝だった様ですね。ミツマタの花は未だ
蕾でしたか、此方の花も未だ先の様です。
急遽、参加された植物観察会は干支の
申に因む植物や桑子のお話など面白そう
ですね、掲載楽しみに致します。
river
無門
冬枯れの風景の中に
見るべきものがいっぱいですね
見ようとすれば
自然は素晴らしいものを
提供してくれますね
mori-sanpo
苑内ガイドの一団の人達には、時々出会うことがありましたが、植物観察ガイドが行われているとは知りませんでした。
話題が豊富なガイドさんと苑内を一緒に歩けば楽しかったでしょうね。
なおさん
僕も昭和記念公園や武蔵丘陵森林公園で何度か植物観察のイベントをしたりしましたが、なかなかタイヘンですが、楽しいですよね。
しおん
ボランティア活動で表彰状を戴いたのですね。
おめでとうございます!
寒かったり 暑い日だったり~~ 大変な事も多い事と思います。ご苦労様です。
こちらも無料ガイドの方が説明して下さるのですね。
長さん
寒い日で都心も氷点下になりました。
ミツマタは、ここでは開花していませんでしたが、mori-sanpoさんが新宿御苑で見たと報告されています。
植物観察ガイドの1月のテーマは干支の申にちなんだものをされていようでした。今回は、これまであまり勉強しなかったテーマだったので、面白かったですよ。
長さん
これまで水曜日に行ったことがなかったので、ここでガイドが行われていることを初めて知りました。苑内は広いので約2時間少々かかりました。
江戸城一周、門巡りですか。5キロぐらいあるでしょうね。
長さん
ツバキやウメを撮りに行ったのですが、ガイドツアーという良い機会に恵まれました。色々勉強になりましたが、メモ用紙を持って行かなかったので、思い出せない植物名が多数です。
長さん
これまで水曜日に行ったことがなかったので、ガイドツアーが行われているのを初めて知りました。宮内庁のHPでは紹介されていないのです。案内の方はかなりベテランの方でしたから、もう何年も経験されておられるようでした。
長さん
基本的に毎週水曜日と土曜日に行われているとのことですから、季節を変えて参加してみようと思っています。ガイドをされる方は準備が大変でしょうが、私たちは大助かりです。
nobara
ガイドさんに従いてあるくのはせっかちの我が家は参加できないです。((+_+))
じっくりお話を聞ける?チャンスですのにね~
いろいろ興味深いお話でよかったですね。
皇居一周すると5キロくらいなんですか?
マイパークの外周だと6キロですから如何に広いか判りますネ~
スマホのメモでは間に合いませんでしたか?
桑子のお話、興味深いです。
皇居では妃殿下が山繭から紡いでらっしゃいますよね。
長さん
ちょっとしたボランティアですから、もう5年?!というような感覚です。朝の担当者は大変ですが、私は下校時専門ですからあまり苦労せず続けられました。
長さん
ガイドを聞きながら写真を撮るというのは結構せわしいのですよ。今回も写真を撮っていたら何度も置いてきぼりをくらいました。ガイドの仕方や中身にもよるのでしょうね。
皇居の周りをランニングしている方たちがおられますが、一周約5キロと聞いています。
スマホのボイスメモも考えられますが、スマホを操作していたら写真が撮れませんから、助手が必要です。雪国植物園や武蔵丘陵森林公園のガイドツアーでは妻がメモ係をしてくれました。
私は知らなかったのですが、「天蚕は明治時代から皇居内でも飼育が続けられ、現在は美智子皇后様がその飼育を引き継いで」おられるとのことです。
eko
イヌとつく植物ほんとにダントツに多いですね。良い意味では使われないのが何とも不思議です。
お堀に氷が張っていて寒い日だったのですね。
ロシアンブルー
冬の木の葉痕は動物の顔にそっくりで面白いですね。
山繭もあるんですね。こんなガイドさんにお会いしたいです。
shuuter
京都の植物園でも名誉園長さんのガイドの日にゆくと 興味ある話が聞けます。1ケ月1回ですのでうまくまっちいたしません。
ウスタビガの繭 抜け殻ですね。木にぶら下がっているといい写真になります。
長さん
私のボランティアと違って、植物観察ガイドはあらかじめ下見をしたり知識を蓄えたり、資料を用意したりと、大変だと思いました。今後も季節を変えて参加してみたいと思います。
気温は低かったのですが、風が弱くて助かりました。
長さん
ガイドがあるなんて知らなかったものですから、ほんと、ラッキーでした。センダンの葉痕はあまり猿に似ていませんが、この次にアジサイの葉痕を投稿しますので、似ているかどうかご覧になってください。
長さん
こういうガイドがあると、知識が広がりますね。
武蔵丘陵森林公園で元名物園長のガイドがありましたが、京都府立植物園にも名誉園長さんのガイドがあるのですね。
こういう眉が見られる里山は良いですね。
寿々木
すーちん
薄氷張ってましたか
只見て歩くより、説明して
下さる方がいると、楽しさも
倍増ですね
信徳
寒いのを吹き飛ばしてお元気ですね。
長さん
今回のガイドでも説明がありましたが、「栴檀は双葉より芳し」という諺で言う「センダン」は白檀のことです。白檀の別名が栴檀なので、こんな諺が生まれたのですが、紛らわしいですね。
長さん
やはり厳寒期ですね、お堀も凍っていました。
こういうガイドがあると知識が増えますから、楽しいですね。
長さん
たまたまガイドがあることを知り、ラッキーでした。
寒い日とはいえ、群馬から比べれば数度気温が高いでしょうね。
はるる
冬芽、葉痕など、気づかないです。
今度はそういう目で見てくると、よりおもしろいですね。
ミツマタも咲きそうでいて、なかなか咲かないものですね。
みっきい
干支の名がつく植物については、イヌが多いのですね。
帰宅後調べたら…と言うところ、長さんのえらい所ですね。
冬芽や葉痕の観察など楽しいですね。
すぐ忘れるけど、とても関心がって大好きです。
松ぼっくりの種とは実ですね?松の実は食べますよね。
梅の鑑賞もあったのですか?
小梨
長さん
冬は花の種類が少ない季節ですが、こうした楽しみ方もあるのだということを教えられました。
ミツマタは前の年につぼみが出来ますから、開花までの期間が長いです。
長さん
いきなり参加したものですから、メモの用意もなく(もっとも、写真とメモは両立しませんが…)記憶がなくならないうちに再確認する意味でネット検索は不可欠なんです。
黒松や赤松の種はご覧のように小さいですから食用になりません。食用にするのは胚芽が大きいチョウセンゴヨウという品種だそうです。
長さん
たまたま水曜日の午前中に行ったのがラッキーでした。調べたら、土曜日も行われるそうなので、季節を変えて何度も参加できそうです。